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更新日令和3(2021)年2月26日
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令和2年度第2回柏市通学区域等審議会会議録
1 開催日時
令和2年10月14日(水曜日)午前10時から正午
2 開催場所
柏市大島田48番地1 柏市沼南庁舎5階 大会議室
3 出席者
委員
南部会長、阿比留委員、芳賀委員、大木委員、佐和委員、植松委員、宮武委員、大越委員、前川委員、足達委員、多賀井委員、下藤委員、神谷委員、小川委員、佐藤委員、星委員、坂本委員
事務局
河嶌教育長、増子学校教育部長、後藤学校教育部理事、松澤学校教育課長、同課田村統括リーダー、同課野口統括リーダー、木村統括リーダー、同課森本主査、山本学校施設課副参事、同課樋口統括リーダー、逆井指導課長、同課高橋指導主事、須藤児童生徒課長、同課小林統括リーダー
傍聴者
2名
4 内容
(1)開会
(2)教育長挨拶
(3)審議事項
(仮称)柏北部東地区新設小学校整備に伴う通学区域について
ア 柏北部東地区の現況
イ 保護者、地域住民からの意見報告
資料3(1~26ページ)に基づき事務局から説明
委員からの質問・意見は以下のとおり
(阿比留委員)
遠距離通学対策をしてもらいたいという点についてですが、教育委員会から、通学距離が大幅に延伸することと、後発的要因ということが関連付けられて説明がありました。市内全体で考えた場合、延伸したことが問題なのか、実際の通学距離が問題なのかという点が曖昧で、スクールバスに誘導しているように見えてしまいます。学校の移転という後発的要因ならばスクールバスの準備をすべきというように見えます。市内の他の地域にも通学距離が遠距離の地域はあると思いますので、どう違うのか、というところが説明できるような資料を準備していただきたい。
(事務局)
現在、田中北小学校の一部児童が新設小学校の開校に伴って、通学距離が延伸することがわかっておりますが、新設小学校の整備にあたっては、当初、田中小学校、田中北小学校を残したまま新設小学校を整備して3校での運用も検討いたしました。しかしながら、3校体制を採用した場合、田中北小学校が1学年10人程度と大幅に児童数が減少し小規模校化してしまい、また、その傾向が長期わたって継続することが児童数推計から分かってきました。教育委員会としましては、地域や学校PTAの方々も同様に田中北小学校が長期的に小規模校化するという不安を感じている中で、どうすれば学校の適正な規模、児童の教育環境の確保が図れるのかということを検討した結果、田中北小学校をそのまま存続させるのではなく、全ての児童を新設小学校へ移転させることが適当として、地域住民と話し合いを重ねてきたことから、現在、田中北小を移転する通学区域(案)を御審議いただいております。その案を実現する上では、田中北小学校の児童の通学距離が結果的に伸びてしまうことへの対応も検討する必要があり、スクールバスの運行を含めて検討を行っています。委員御指摘のとおり、市内の他の地域でも通学距離が遠いエリアがあることは把握しております。現在、市内ではスクールバスはどの地域でも運行していないという現状がありますが、学校が移転するという後発的要因を重く捉える必要があり、また、地域の特性として国道・県道を含めて交通量が非常に多いエリアであることも考慮して対応を検討する必要があるものと考えております。今後、市内の他のエリアとあわせて交通量調査などを行いながら、しっかり検討していきます。
(阿比留委員)
遠距離通学対策は令和3年度以降に検討するということで、今回の審議事項には直接関係してこないかもしれませんが、例えば、手賀の杜に住み小学校が建設されなかった人達からすると、現在も遠い小学校に通わざるを得ない状況にあります。今回のエリアには新しい小学校が整備され、かつ、スクールバスも運行するとなると、手賀の杜との違いを説明できるような資料の準備をしていただき、示していただいた方が検討しやすいのではないかと思い意見しました。
(足達委員)
今回の意見の中に「転校に不安を感じている保護者がいる」と説明がありましたが、今回の学区案のリーフレットを配付したように、新設校の工事が始まり作られていく過程などを映像や写真などで保護者の方に見ていただくことや、工事が始まるまで建物はわからないが、こういった形の学校ができる予定ですというようなお知らせをすることが大事なのではないでしょうか。そのように周知をすることで、また意見をもらえるのではないでしょうか。そういったことは今後検討されていますでしょうか。
(事務局)
学校施設の整備に関しては、後ほど、施設整備の概要を説明させていただきますが、施設の概要や工事の進捗などを順次公表していく予定です。
(南部会長)
不安解消という面では、様々な角度から情報提供をしていくことが大事だと思いますので、検討をしてください。
(前川委員)
通学路に関してですが、県道を新しい通学路とする予定なのでしょうか。先ほどの現地の状況説明でも県道は大きな車が多く通ることが確認できましたが、県道は全て歩道がきちんと整備されているのでしょうか。
県道を中心に考えた場合、その延長線上に田中中学校があります。田中中学校には自転車で通学する生徒もいると思います。県道を中学生が自転車通学していると、部活動の朝練がない時など時間帯によっては小学生と中学生が重なり歩道があふれてしまうとか、また、自転車は車道を走るようにという指導がされているかもしれませんが、そうなると自動車の数が多く自転車も怖いなと思うので、通学路を決める時には、小学校だけでなく、中学校の通学路も考えながら、通学路案を決めていってもらいたいと思います。
(事務局)
通学路につきましては、新設小学校の予定地は現在の田中北小学校の通学路上にあるということから、原則は、今の通学路を使っていくという形で考えています。現在の田中北小学校へ行くのか、逆方向の新設小学校へ行くのかにより向きが変わるということはあると思います。そのルートを通ることで極端に遠回りになってしまうケースについては、別のルートを田中小、田中北小の先生方と一緒に通学路を相談して検討しています。
御指摘のあった県道ですが、田中中学校は県道に面していることから県道を通学路としていますが、逆に田中北小学校、田中小学校は極力、県道ではないところを通学路とする傾向があります。資料でも御説明しましたとおり、中学校の生徒が歩く、そして自転車もある、市立柏高校生徒の自転車もいる、さらに県道ということで幹線道路ですので、大型車両が多いということを考慮し、小学校児童の通学路はそれ以外のルートとしています。ただ、交通安全と防犯上の安全、災害時の安全等、様々な面からどのルートが最も安全か、どのような対策を講じることができるかを検討していきます。
(芳賀委員)
柏の葉小学校は開校した当時、250名程度ではじまり、現在8年目で、1,000名に迫る人数となっています。学区の端に学校があるという点で今回の新設小学校と似ています。学校に来る子ども達が同じ道を通って来るということで、開校当初は良いと思いますが、新設小学校も10年後には1,000名を超えるということで、今、柏の葉小学校の通学路の歩道は整備され、かなり広くなっていますが、一般住民が通れない程の人数が通っています。朝はクラブ活動以外の児童は同じ時間に通るため大人数になってしまっています。
対策として、1つは通学路が色々あると良いということ。学区の端のため、学校に近づくにつれて児童が集まってきて最後には歩道いっぱいになると予測されます。柏の葉小学校の場合は開校当初は正門につながる道路がもう1つできる予定でしたが、できなくなってしまって1本の道路に集約されてしまったということがあります。今回の新設校も学区の端にあるということで、いろいろな通学路が必要になってくると思います。
また、帰り道には通学距離が遠い子がいるということで防犯を考える必要があると思います。最後には家に近づくにつれて1人になり、また北のエリアは道も狭くなり、秋冬は薄暗くなるため、そのあたりも考慮して通学路を考えなければいけないと感じています。
(事務局)
確かに、柏の葉小学校へ1,000人近くの子ども達が同じ交差点を渡っていると、その間、車が一切交差点を通れないという問題もあって、児童を道路の右側と左側に二分して分かれて進むなど工夫していると聞いています。そういった点も踏まえまして、信号を設置して分かれて進むなど、警察と協議しながら進めていきたいと思っております。また、下校時に遠距離になる北部の市街化調整区域の児童と一緒に実際に歩いてみましたが、人も車も通らないところを1人で帰っていく児童もいました。交代で親御さんが国道16号近くまで迎えにいって一緒に帰るなど工夫をしていましたが、今後も教育委員会として可能な対応を協議しながら検討をしてまいります。
(大木委員)
先ほど阿比留委員からも御意見が出ましたが、風早北部小学校は手賀の杜の子ども達が通っている学校です。手賀の杜1丁目、2丁目の子ども達は1年生などは大体1時間くらいかけて歩いて登校してきます。現在はスクールバスが廃止になってしまって歩いて登校しています。今は季節的に涼しくなってきて安心しますが、暑い最中は熱中症などの心配を抱えております。
新しい学校のスクールバスを検討することは大変良いことですが、やはり手賀の杜の人たちは羨ましいなと感じるのではと、率直に思いました。交通量などは、手賀の杜の方が安全かとも思いますが、感情的な部分にも配慮しながら進めていってもらいたいと思います。
(事務局)
風早北部小学校には確かに以前、近鉄不動産が手賀の杜の住民を対象に運行していたスクールバスがありましたが、平成29年度末で運行を終了したこともあり、教育委員会へスクールバス導入の要望や問い合わせがございます。新設小学校だけでなく他の学校も含めて、基準を定めるなどして公平性を図っていきます。
(佐藤委員)
遠距離の児童が問題ですが、例えば1時間かかる児童は教育上、利点なのかリスクになっているのでしょうか。教育委員会が極力スクールバスは走らせない方針という考えは理解しますが、それについて、関係者の意見、受け止め方があればお願いします。
(事務局)
通学距離の基準としては全国的には、文部科学省が示している小学生で4キロメートル、中学生で6キロメートルという基準がありますが、先ほどの風早北部小学校の大木委員の意見にもありましたが、小学生の場合、一概に4キロメートルといっても低学年、高学年で時間に換算すると大幅に違ってくると思います。現在、柏市で何キロメートルがいいのかという基準は定めてはいませんが、各学校の通学距離は学校長から報告を受けており、全校で4キロメートル以内に収まっていることは確認しています。新設小学校の遠距離通学対策の検討にあたっては、市内他地域との違いも含め考えながら検討していきます。
(佐藤委員)
それは、行政側の意見として理解しています。現場の学校としての意見はどうでしょうか。スクールバスが体力の低下を招くという考えもあると思います。
(大木委員)
先ほど、通学時間がかかるという話をしましたが、佐藤委員が言っているように、子ども達は大分歩くことに慣れてきていまして、3年生くらいになると通学に抵抗がなくなる子も増えています。そういったこともあり、一概にスクールバスが良いと言えないような感想もあり、私の主観ですが、子ども達の体力がついてきたなと実感しているようなところもあるので、通学距離が遠いことが悪いことばかりではないのではないかと感じてる部分もあります。
(星委員)
大木委員へお尋ねしたいのですが、1時間くらいの通学に慣れてくるというのは、遠い子達は遠い子達でまとまって登下校したり、1年生では親がついていたりなど、たった一人で行って帰って一時間ではないのかと思いますがどうでしょうか。
(大木委員)
登校は集団登校なので、高学年の子がリーダーになって登校しています。帰りはある程度の地点まで教員が送っていき、そのあとは家が近い子同士でまとまって帰っています。また、地域の方々や保護者の方で地区委員のお母さん達もついているので、距離は遠いですが、安全面には周りで気遣いをしています。
(南部委員)
今回は、新しい形の新設校であるならば、皆さんからもありましたが、不安解消、通学路の対策や通学方法も関係していると思いますので、教育委員会でしっかり考えていってもらいたいと思います。
(3)【審議事項】
(仮称)柏北部東地区新設小学校整備に伴う通学区域について
ウ 田中地区の小学校整備
資料3(27ページ以降)に基づき事務局から説明。
委員からの質問・意見は以下のとおり。
(佐和委員)
教室のことで質問ですが、新設小学校、田中小学校の教室は、今年度より実施されている新学習指導要領に基づき「主体的、対話的で深い学び」を行うための
3面ホワイトボードの仕様がメインのように思います。この面では良いと思いますが、これからの教育というところで、今年度中に「GIGAスクール構想」で1人1台端末の整備が柏市を含め日本中で行われる状況を鑑みると、この3面ホワイトボードと1人1台端末を融合させる可能性があるかと思います。1人1台の端末を使って個別の学習を行い、グループでホワイトボードでの学習に持っていくとなると、今回の整備だとプロジェクターは前面のホワイトボード1面で、他のものはないため、この状況ではなかなかICTとの融合は図れないのではないかと思います。その点は今後検討されると思いますが、「新しい教育」という視点で1人1台端末、ICTとの融合をお考えいただければと思います。
(事務局)
この3面ホワイトボードの構想が始まった時にはGIGAスクール構想が具体的には決まっていなかったこともあり、佐和委員御指摘のとおり、3面すべてにプロジェクターの設置も検討しましたが、やはり設備上、難しいという点もありまして、今の状況では前面ホワイトボードのみのプロジェクター設置の予定としています。1人1台端末との融合に関しては、土小学校が長寿命化工事で既に3面ホワイトボードを設置しています。土小学校で3面ホワイトボードと1人1台端末の融合性について検証を行っていますので、その結果を新設小学校へ広げていけるよう進めていきます。
(南部委員)
今後、柏市としても、小学校1年生から中学校3年生まで1人1台端末の整備が具体化していますが、そうなってくると各教室へ無線LANの整備も考えていると思います。新設小学校の開校、田中小学校のリニューアルでは、モデル的な教室整備を教育委員会全体で検討していただきたいと思います。
(佐藤委員)
今、新型コロナウイルスで学校現場が大変だとニュース等で報じられています。十分に対応するのはなかなか難しいと思いますが、新しい教室ではコロナによる臨時休業への対応としてのオンライン授業などを検討していますか。
(事務局)
今回の教室整備とは遠いかもしれないが、やはりこのような状況ですので、オンラインで対応できるよう整備していきたいと思っています。また、今回の新設小では従来の8×8メートルの64平方メートルの教室サイズより広く、8×10mの80平方メートルで整備を進める予定です。現在は、感染症対策として机を離して一人づつ広くスペースを確保しています。御指摘のオンラインとは異なりますが、学習スペースを確保することができるという点では共通して対応できるのではないかと考えています。
(足達委員)
新型コロナウイルスの対応として、少人数学級となった場合に教室は足りるのでしょうか。子ども達が1つの空間に集まらないようにしたり換気するなどするのでしょうか。距離を保つなどの対策が必要という中で、実際、他の学校も含めて児童数が増えている場合に、教室数は不足することが想定されるのでしょうか。現在の学校では40人学級となっていると思いますが、今後不足するようなことにはならないのでしょうか。
(事務局)
コロナ禍の状況で30人学級や少人数教育など文部科学省において検討が進められていますが、柏市では小学1年生から小学3年生までは35人学級、小学4年生から小学6年生までが38人学級が一つの基準となっています。現状でも既に教室が足りない学校もあり、学区外就学の制限や、校舎の増築などで対応を行っている学校も少なからずあります。それが30人学級となってくるとより多くの学校で教室不足の対応が必要になると考えております。
(多賀井委員)
新設小学校の「みんなの森」について、良いと思った半面、怖いと思った部分があります。やはり「森」となると見通しも悪く、校舎からも離れているため部外者が入らないか、隠れやすい場所があったりしないかどうかなど、学校のセキュリティについてお聞かせください。
(事務局)
こちらの保存樹林は、緑地として残すことを目的としていますが、学校の敷地内に含まれていますので、教育課程でも利用できるよう整備することを考えております。必要な伐採を行い見通しを良くし、一定の広場等の整備も必要と考えております。樹木を残すという考えは持ちつつ、児童の安全には十分に配慮して整備しますので、うっそうとした状態のまま維持管理することは考えておりません。部外者の侵入に対しては、みんなの森に限りませんが、周辺をフェンスで囲って防犯効果がある対策を行い、職員室から森を確認しやすいように校舎の配置を工夫しまして、学習活動で利用できるよう配慮していきます。
(4)【報告事項】
「市内小中学校の学級数・規模等の現状」及び「学区外就学の制限状況」について
資料6に基づき事務局から説明
委員からの質問・意見はなし。
5.閉会
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