更新日令和6(2024)年3月20日

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令和5年度柏市健康福祉審議会民生委員審査専門分科会会議録

開催日時

令和6年2月7日水曜日午後2時から午後3時40分まで

開催場所

ラコルタ柏2階講座室

出席者

  1. 委員(6名)
    阿部委員(会長)、村上委員(副会長)、岩田委員、山名委員、堀田委員、望田委員
  2. 事務局(5名)
    谷口福祉部長、虻川福祉政策課長、吉田福祉政策課副主幹、石田福祉政策課主査、中村福祉政策課主事

議題

(1)民生委員・児童委員の委嘱状況について

(2)現状の課題及び今後の取組について

会議要旨

議題(1)民生委員・児童委員の委嘱状況について及び(2)現状の課題及び今後の取組について事務局より説明を行った。

委員からの質問及び主な意見については次のとおり。

(岩田委員)地区ごとの欠員状況を見て、欠員の多い地区は新しい住宅が建っていたり、小学生のいる家庭が多いと感じたが、その地区には民生委員活動のニーズもあまりないのか。

現在の民生委員の活動報告で民生委員が足りなくて困っている地域、欠員があっても活動できている地域等の報告はあるか。

(事務局)民生委員の定数については国の基準をもとに自治体で定めることとしている。中核市については170から360世帯につき1名とされている。岩田委員がご指摘の地域等に関する民生委員のニーズについては、定量的な評価はできていないが岩田委員のお考えのとおりだと感じている。

(山名委員)民生委員の活動は、主に地域の身近な相談相手として活動している。地域の方たちに民生委員だということを知ってもらうために5月15日から6月末までの期間で75歳以上の方の自宅を訪問する声かけ訪問事業を行っている。また、民生委員は児童委員も兼ねているため、小中学校区に割り振られている主任児童委員とも連携し活動している。ふるさと協議会や地区社協等と連携し地域の実状を理解することが民生委員の役割だと感じている。民生委員を知らない方に向けても、各地区の掲示板等で周知を行っている。

(岩田委員)住民の方の年齢によって、民生委員のニーズが変わってくると思うが、国の基準等があるため大きく定数等を変更することは難しいか。

(事務局)民生委員に対するニーズが高齢者に偏っているのが現状のため、新しい町にはそれほどニーズがないのか、またはアウトリーチできていないだけなのかは今後の課題と考えている。

(望田委員)高齢者の人数が多いところに民生委員の人数を増やしてもよいのではないか。

(事務局)人口の構成や高齢化率等を反映した定数の変更については、これからの課題と認識している。現状の定数は、改選時にすべての推薦母体(町会やふるさと協議会等)にヒアリングを行っている。

(望田委員)家が建っても町会に入らない方も多い。町会に入らない方の見守りも行っていると思うが、どのようにして行っているか。

(事務局)町会外の方も対象となるため、全ての見守り対象の方へ行っている。

(阿部委員)町会と民生委員のコミットがあまりできていないように感じる。ふるさと協議会とのほうがつながりが多い。民生委員の業務の中に町会と積極的にかかわる方針や助言等はあるのか。

(事務局)ご指摘のとおり、あまりコミットできていないと認識している。民児協の定例会議でご意見を課題ととらえてフィードバックをしていきたい。

(阿部委員)民生委員の仕事内容が町会はわからない状態である。たとえば町会内の生活保護者率をはじめ、地域の情報がお互いにやり取りできるとよい。

(山名委員)民生委員との関わりは町会によって違う。定期的に町会と民生委員がやり取りをしている町会もあるが全く関わりがない地区もある。民生委員と町会長がコミュニケーションをとる機会が必要だと感じる。

(村上委員)柏中央地域で健康づくり推進員をしているが、地域性を感じる。駅前のタワーマンションは町会には入っていないが、駅近ということもあり高齢者の方が多い。しかし回覧板等でのやり取りがないため、市からの情報がわからない。このようなマンションの管理組合等も推薦母体として考えていくのはどうか。また、前回の一斉改選では募集のお知らせ等がなかったため、推薦依頼がきているかの確認をしたところ、「掲示を忘れていた」という一言で終わってしまったということもあった。とても関心が低いことだと感じたため、地区の高齢者数等を町会に提供してもらえると多少関心は高まると思う。

(事務局)町会・自治会等の加入率は7割を切っている。一方で町会加入の有無に関わらず訪問等の活動をしているため、推薦母体のあり方については課題としてとらえている。近隣他市等の推薦母体を調査し検討していきたい。

(堀田委員)立候補制度の町会に対しての推薦は、国に対しての推薦か。

(事務局)行政が広報かしわ等で周知し、立候補者と町会長をマッチングすることをイメージしている。習志野市は公募制度を実施しているが、欠員の地域と立候補者をマッチングすることが難しいという課題は聞いている。これから調査を進め、研究していきたい。

(堀田委員)「あの方に民生委員になってもらいたい」という他薦制度はどうか。

(事務局)推薦をいただき、こちらから推薦母体である町会等にお伝えすることはできるため、ご提案いただいた取り組みについて掘り下げて検討していきたい。

(山名委員)市民の方から現役の民生委員に「この方は良い方だから、民生委員にどうか。」という話があったため町会長に連絡をし、その方の推薦が決まったという話をきいたことがある。そのため、堀田委員の他薦制度はとても良いと感じる。

(阿部委員)私の地区の健康づくり推進員の推薦については、町会内で公募している。公募した方と意思や活動内容等について面談をして進めている。協力員制度の導入を検討していると説明していたが、他市で協力員制度を導入しているところはあるか。

(事務局)今年度中核市に照会をし、回答をいただいた59市中12市が導入している。協力員として活動いただく方については民生委員になることにハードルを感じている方、年齢制限で退任する方、民生委員活動を支援できるご家族の方等を想定している。

(山名委員)75歳が年齢制限となっているが、78歳までの方もいる。

(事務局)原則としては75歳までだが、再任や元職であれば78歳まで推薦することは可能である。

(山名委員)75歳以上の方でも元気な方は多くいるため、その方々が年齢制限を理由に退任されるのは惜しいように感じるが、資料のデメリットの理由もそのとおりだと感じる。

(阿部委員)年齢制限緩和も検討してもよいのではないか。

(事務局)現状年齢制限の緩和を令和元年の一斉改選時に行ったが撤廃までは至っていない。事務局が確認した限りだが、撤廃した自治体はなかった。

(阿部委員)70歳まで現役で仕事をしている方が多いため、推薦できる人が限られている。

(岩田委員)資料3の9ページの提案は、赤枠は一つだが二つは難しいか。70歳ごろまでは現役で働く人もこれから多くなると考えるため、もう一度年齢制限緩和をしてもよいのではないか。また、民生委員になる方は人柄が重要なため、年齢よりも人柄を重視したほうがよいのではないか。また、健康に不安がある方には協力員になってもらえるように2つの制度が取り入れられたらよいのではないか。人柄重視でいくと立候補制度はリスクが伴うのではないか。

(阿部委員)町会や自治会で候補者を探すのに立候補を募るのはよいと思う。

(事務局)町会内で行う公募の素案作成や地域性のミスマッチを解消できるような取り組みは考えていきたい。また、候補者は必ず町会やふるさと協議会等に確認いただきミスマッチをなくしていきたい。

(阿部委員)私の地区は福祉施設がたくさんあるが、地元に住んでない人(例えば施設の職員等)が民生委員になることはできないか。

(事務局)民生委員法第6条に当該市町村の選挙権を有する者と規定があるため、柏市在住の方が対象となる。

(堀田委員)欠員地区が多い地域は民生委員が足りないとみられがちだが、その数の民生委員でも活動できているとも考えられる。それと同じように、千葉県や中核市と柏市の委嘱率の差はそれほど変わらないように感じた。

(阿部委員)欠員の地区は他の民生委員が担当するため、その人に負荷はかかる。

(事務局)地区の面積の大小もそれぞれのため、人口だけでなく面積面の問題もある。例えば市川市の人口は49万人と柏市よりも一割ほど多いが、民生委員の定数は466名と柏市よりも少ない。これは市川市は柏市の面積の半分ほどであることも理由の一つに挙げられると考える。

(岩田委員)民生委員の認知度を上げるための取り組みをしているか。

(事務局)一斉改選の際に、民生委員の紹介を広報かしわに掲載した。反響としては、どのような人に対応してくれるのかという民生委員に対するお問い合わせ等があった。推薦書類等についても、推薦母体に向けて折にふれて発信している。

(山名委員)広報かしわに掲載してもらった際、見たよと声をかけていただいた。高齢者の方にはかなり周知できたのではないかと思う。

(事務局)掲載することで、民生委員自身の活動の励みにもなってもらえるとよい。また、民生委員をやってみないかという声掛けのきっかけにもなればよいと思っている。

(阿部委員)男女の割合について、注文等はあるのか。

(事務局)男女どちらでも推薦いただければと思う。実態としては男性1人に対し、女性2人の割合である。異性のご自宅に行くのはハードルが高いと伺ったことがある。

(阿部委員)会議は平日の昼間に行うため、現役世代の参加が難しい。何か方法はないか。

(事務局)柏市内22地区の民児協があるが、5地区が土曜日に開催している。言い換えるとほかの17地区は全て平日の開催である。働いている方が民生委員の活動がしやすいような環境づくりについても今後検討し民生委員児童委員協議会に提案していきたい。

(山名委員)60代後半の方だと、一か月前にシフトが出るようなシフト制の方もいるため、地区で行事の予定を一か月前に決めていれば合わせてくれる場合もある。

(阿部委員)SNSの時代になってきているため、定例会議に対面で出席できなくても参加できるようなツールが利用できればよい。

(岩田委員)今すぐには無理かもしれないが、協力員制度が整備されたら、民生委員に支援される方がSNSを送信し、民生委員が家で対応できる等の取り組みをつくっていけたらよいのではないか。

(阿部委員)会議をハイブリッド型にする等の取り組みはどうか。または会議の録画配信等の取り組みもよいと思う。

傍聴

傍聴者1名

会議資料

  1. 次第(PDF:54KB)
  2. 委員名簿(PDF:84KB)
  3. 民生委員審査専門分科会資料(PDF:749KB)
  4. 座席表(PDF:96KB)

 

 

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所属課室:福祉部福祉政策課

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