更新日令和5(2023)年11月27日

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第10期第2回柏市行政改革推進委員会会議録

1 開催日時

令和3年6月2日(水曜日)午前10時~12時10分

2 会議形式

WEB会議

3 出席者

(1) 委員

石橋委員、影山委員、髙橋委員、寺本委員、花里委員、前田委員、柗冨委員(7人/7人)

(2) 市・事務局

飯田企画部長、稲荷田企画部次長兼経営戦略課長、阿部情報・業務改善課長、他8名

4 議題等

  1.  外部評価案の説明
  2. 意見交換

5 配付資料

6 議事要旨

(1) 外部評価案の説明

(前田会長)

本日は、委員皆さまの評価コメントを元に、事務局がまとめた外部評価案の内容について、意見交換を行う予定となっている。

それでは意見交換に入らせていただくが、まず、本委員会における評価の考え方について、改めて委員の皆様と共通認識を図らせていただく。

施策評価は、施策の達成度等について、外部委員が市民目線又は専門的目線で点検することであるため、本委員会における目的は、委員会として市に対してどのような評価をするか、どのような評価コメントを出すか、その「内容」を委員間で議論・決定する場となる。

つまり、この取組は評価できる、又はできない、更にこういった取組もすべき、今後別の観点でも評価すべきといった評価コメントそのものについて、この視点も加えたほうが良いのではないか、表現方法はこうしたほうが良いのではないかといった議論をしていただければと思う。

したがって、ご意見いただきたい観点は2点ある。1点目は、事務局案に対する、委員としての補足説明・追加事項、2点目は、事務局案の言い回しなどのコメント表現に対する意見である。以上を踏まえ、意見交換を行いたいと考えている。

それでは、議題に入るが、本日、影山委員が所用により途中退席されるため、分野3並びに分野4、その他分野におけるご意見等について、先に影山委員よりご発言いただきたいと思う。

(影山委員)

事務局作成の外部評価案については、特に意見はない。むしろ柏市ならではの地域資源を追記していただいて非常に有り難かった。私自身、柏市の具体的な地域資源を把握しきれていないので、連携した方がよい地域資源があれば、積極的に出してもらいたい。また、市として総合計画を作成し、既に可視化されているが、連動性のある事業を評価のなかに落とし込んだり、関連するものについては後期基本計画と表現を合わせたりしていただければ、よりよい評価になると思う。

(前田会長)

分野3並びに分野4につきましては、後ほど改めて意見交換をする。それでは、資料1外部評価案について、事務局に説明を求める。

事務局より、資料1に基づいて説明を行い、主に次のような質問や意見が出された。

1. 分野1 こども未来

(寺本委員)

うまくまとめていただいた。言い回しや表現についても問題ないが、外部評価案に読書活動と読解力向上の関係がわかりづらいとの表現がある。わかりづらさを解消するための指標まで提案していただくとより有益になるという印象を受けた。

(事務局)

学校には、学校図書館支援員という学び学習などを支える人員が配置されている。読書量が理解力・文章力というところに大きく起因するということは、児童生徒に限らず一般的に認知されているところであるため、そういった人的支援を踏まえながら、読書力文章力の支援を継続して行っていく方針である。ご指摘にあった読解力の向上は、明確に指標を数値化することが難しいので、まずは人的支援の充実、総合的に指標に据えている4つの力を測っていくこととしている。

(柗冨委員)

わかりやすくまとめられている。学びづくりフロンティアプロジェクトでは、小学校の算数を重点的に行っているが、少数の小学校だけでなく、多くの小学校にこのプロジェクトを活かしてもらいたいと思う。施策3について、今後コロナ禍で孤立する保護者や子ども、まだ幼稚園に通っていない方々の孤立が心配であるため、コメントさせていただいたが、評価案にその支援の検討も必要と書いていただいたので、引き続き検討をお願いしたい。また、分野1に対してということではなく、他の分野にも活用できるものは、どんどん取り入れて行ってほしい。

(石橋委員)

施策3のコメントとして、入園保留者が増加しているため、保育施設等の整備計画について見直しを含めて、検討すべきとあるが、0歳から2歳児までの入園保留者が増加していると事務局から聞いた。特に2歳くらいまでの入園保留者が増えているなら具体的な年齢を明示的に書いた方がいいのではないか。

(事務局)

入園保留者は保育を必要としている0歳から5歳児の総数であるが、歳児ごとに入園保留者の数は異なっている。保育の量については、小規模保育といわれている0歳から2歳児の乳幼児等の保育を積極的に整備するより、保育する場所が変わらないように、0歳から5歳児を包括的に保育できる環境の整備を進めている。特に入園保留者が多い歳児の保育量を増やすことで、対応できている歳児の量も増えてしまうため、過剰投資、過剰保育を創出してしまう。担当課では、バランスを鑑みながら、整備計画を作っており、入園保留者が多い歳児を把握できると思われるため、いただいた具体的な歳児を加えるというご意見については、今後文言修正も含めて担当課と調整する。

2. 分野2 健康・サポート

(花里委員)

外部評価案については、意見はない。分野2の施策1では今まさに健康づくりをしている方々、施策2は医療・介護が必要な方、施策3は障害のある方と相互に関係しあっており、カテゴリー間の連携や関係を適切に観察し評価することが重要である。今回は分野ごとに評価しているが、今後評価するうえでは課題となる思われる。

(前田会長)

この分野は生活している環境などにより、知っている人と知らない人といったリテラシーの差が大きい。だからサービスの享受を感じている人とそうでない人に二極化してしまう。世代や属性に関わらず、全ての市民に対してわかりやすい情報の共有を図ることが重要であるため、認知度の向上にも注目すべきである。

(寺本委員)

施策2について、医療・介護・福祉のみで構成されているわけではなく、子育て分野にも地域包括の概念が入ってきており、今後教育領域にも及んでいく。具体的な構想があったら説明してほしい。

(事務局)

少しずつ連携は強化していると聞いているが、具体的な構想を申し上げることは難しい。ご指摘のとおり医療と介護のみならず、分野横断的に子育てや教育の連携まで踏まえた観点で取組を進めていこうとしている。

(前田会長)

全分野でなくてもいいが、分野間連携が必要なところは「その他」で他分野との連携について言及することも効果的に思える。今回の評価で導入するのは難しいだろうが、2年後、4年後の評価の際には検討してもらいたい。

3. 分野3 経済・活力

(高橋委員)

施策1について、魅力・吸引力がどのくらい強化されたのか評価に書いてあるとわかりやすい。柏市が支援した団体の行動内容は書いてあるが、柏市が主体的に実施したことも書いてほしい。サポートステーションに関しては、若い人への周知が特に必要である。

(事務局)

歩行者の回遊性向上などを目的とした10カ年計画の事業では、街路事業に合わせて、老朽化した建物の建て替えを促進するため、オーナーに対し、建て替え手法や資金計画の提案を行っているが、こういった地道な業務は、過程であって実績や成果と捉えにくい。市にはこういった評価しにくい業務が多く存在するが、今年度から開始する後期基本計画では新たな評価方法が必要であると感じているため、アドバイスがあればいただきたい。UDCKやUDC2については、他団体である一方で、市職員を配置しており、市も一人のプレイヤーとしてともに実績を積んできたという担当課の自負がある。サポートステーションについては、ご指摘のとおり、若い世代への周知は重要なので、担当課に共有していく。

(前田会長)

自己評価が2年前とほぼ同じため、2年間で成果を上げたことや評価できたこと、逆にできなかったことなど、タイムスケジュールを意識した具体的な評価になるようコメントを付したほうがいいのではないか。

(事務局)

そのような評価コメントを修正したい。

(花里委員)

新型コロナウイルス感染症の影響で、地域の経済活力の施策について、変更を余儀なくされた事業もあると思う。臨時的に財政面での変化はあったのか。

(事務局)

令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた。特に商業関係の支援として、重点的に行う予算の配分について体系を変更している。施策2にあるように、業態転換や生産性向上に向けた支援策として、昨年度は補正予算を組んで、新しく業態転換を行う事業者や新しい事業に取り組む連携した複数の事業者を支援するため、チャレンジ事業補助金という形で支援を行った。今年度については、感染状況がある程度収束した場合に備え、経済構造が大きく変わったなかでも経済活性化に向けた舵を切れるような側面支援を重点的に実行している。

(花里委員)

外部評価はこのままで問題ないが、総括でその部分について触れてほしい。

4. 分野4 地域のちから

(前田会長)

影山委員からの意見である総合計画との連動性について、事務局から説明してほしい。

(事務局)

分野4の地域のちからについては、後期基本計画において目指す状態を2点定めている。1点目は地域の課題を地域が主体で解決すること。2点目は文化芸術やスポーツ活動にアクセスしやすく、地域や市への愛着が醸成される社会となること。既に各委員からこれらの観点から十分なご意見をいただいてるものと認識しているが、最終的な施策評価をまとめていくなかで、具体的に課題解決を主体的に行う手法やさらに愛着が醸成されるような視点で取りまとめていきたい。

5. 分野5 環境・社会基盤

(前田会長)

外部評価案については、意見ない。柏市の魅力の一つでもあるが、柏駅前の中心的市街地と郊外の田園地域との環境の差が激しい。その点を評価にどう反映するのか、技術的な側面においてコメントさせていただいた。バリアフリー、広くはユニバーサルデザインの考えが必要である。評価方法を変えるということではなく、中心市街地のなかで賑わいのベースとなる環境づくりが重要である。

6. 分野6 安心・安全

(柗冨委員)

外部評価案について意見はない。施策評価内に「啓発活動」という言葉が多く出てきており、重要性が伝わっていないのだと感じた。各部署で行っている啓発活動について具体的な内容や啓発活動の方法を明確にすることなども記載してもらいたい。

(事務局)

例えば、若年者に対して、消費者トラブルの被害者にならないような教育を行う一方、振り込め詐欺の加害者に加担することのないような教育的啓発活動を行っていることは把握している。どういった方にどういったことをやっているのか、実際に行っている啓発活動について、具体的に記載するよう担当課と調整したい。

(寺本委員)

予防的啓発はとても重要なことだと考えている。未就学のお子さんに対しては、保護者も含めて実施できるといいのではないか。

(花里委員)

別の自治体では、職域での健康リスクについて安全・安心に組まれていたが、柏市ではそのカテゴリが入っていない。防災や感染症対策の側面においても、働く場所での予防活動をどのように取り組んでいくのか。

(事務局)

後期基本計画は今年度より運用を開始している。総合計画の審議会においても、安全・安心と健康は非常に重要だとご意見いただきましたので、そういった視点を担当部局と共有していきたい。

(前田会長)

労働力が流動化しており、労働者人口における生産年齢人口の比率が小さくなってきている。国際的になってきたり、高齢者が増えてきており、民間企業に任せていたことも行政が介入しなければいけない時代になってきている。

7. 分野7 マネジメント

(前田会長)

特に外部評価案について意見はない。財政健全化は大事だが、当然慎重に行うべきである。公共サービスでしか補えない分野もあるため、必要な経費はかかってくる。

全体を通して、分野に限らず指摘事項があれば委員の意見を求める。

(高橋委員)

分野5の施策4千葉柏道路について、渋滞緩和のための施策だと思うが、柏市として何か取り組んでいることはあるか。

(事務局)

以前から国・県と調整して進めている施策である。昨年度、国土交通省主催のシンポジウムを開いている。先週には、周辺自治体とともに、県に要望書を提出した次第である。

(花里委員)

総合計画の評価として、分野ごとの評価に加え、分野横断的な重点目標の総括評価も必要となってくるのではないか。

(事務局)

重点目標は10年間で継続して行い、コミットしていく目標となっている。重点目標の1つ目は、分野1こども・未来のウェイトが大きく占めているが、一方で子どもを産むためのインフラでいうと分野5・6も構成する一要因となっている。今回は前期計画の施策評価で、総合計画の中間年となっているため、まずは分野ごとの個別評価をする。令和7年度に向けて総合評価を設けていくことに関しましては、今明確にお答えできないが、分野部局間の連携を図りながら、目標の姿を実現できるよう、後期計画の運用の中で検討していきたいと思っている。

(前田会長)

必要に応じて分野間を総合的に評価すればよい。しがしながら、総合計画に記載されている以上、中間年である今回の委員会では難しいが、最終年には総合的かつシステマチックに評価していく必要がある。

7 次回開催日時(予定)

次回は7月7日(水曜日)午前10時から正午の開催とする。

開催方法・開催場所については、その時の状況により決める。 

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所属課室:企画部DX推進課

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