更新日令和4(2022)年7月15日

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令和4年度第1回柏市史編さん委員会会議録

第1回

開催日時

令和4年7月1日(金曜日)午前10時30分~午前11時40分

開催場所

沼南庁舎5階501会議室

出席者

委員

髙橋委員長、上山副委員長、関委員、横山委員、平野委員、渡邉委員、浦久委員(7名)

事務局

生涯学習部長、他4名

傍聴者

なし。

報告事項

(上山副委員長)写真家・森かずお氏に関する概要説明と、配布資料中にコンテナサイズとあるが、それだけの量の資料があるという理解でよいかについて。

(事務局)まず所有者の元に赴き確認したところ、本当にコンテナサイズ1つ分のボリュームであった。

同氏は昭和30年代より沼南地域を中心に、茅葺屋根の集落風景や送り大師等の無形伝統文化財、また旧沼南町の編さん委員会委員として、町広報用の写真を数多く撮影された。一方、写真家としてアーティスティックで色彩鮮やかな写真も多く残され、史的価値だけでなく芸術・美術的価値も含め、寄贈意向の所有者と確認中。

(関委員)生前の本人と交流があったが、確かに往時をしのばせるノスタルジックな景観写真だけでなく金石文分野、仏像・石碑等や芸術性高い写真も多くあり、積極的な活用に期待。

(事務局)今年度中に第一弾取組として旧手賀教会堂での展示・活用に向けて企画中。随時アイデアや助言もいただきながら進めたい。

(関委員)HP「デジタルミュージアム」の学校社会科授業の活用について、学校側へのアプローチ状況について。

(事務局)学校教育部や学校長と意見交換、協議中。特に本市はギガスクール構想により、市立全小中学生にタブレット端末支給済み。有効活用したい。

(渡辺委員)デジタルアーカイブ公開資料の著作権管理と、市刊行物のデジタル書籍化予定について。

(事務局)一般市民等からの寄贈・寄託資料は、Web公開や他目的使用は別という原権利者判断もありえる。そのため個別に説明・文書による意思確認等、慎重に手続きを進めて公開に至る。

市の既存刊行物についてはデジタル書籍化による無償公開を、今後の基本方針ととらえる。ただし例えば有償頒布物の無償化となると事前に十分な市民周知とその期間も必要なため、販売状況も確認しながら段階的シフトを目指したい。

(髙橋委員長)デジタルアーカイブのアクセス状況について。

(事務局)令和3年度のページビュー数はひと月100件程度、単純計算だと一日平均3人程度の閲覧。令和4年度は、新年度当初の柏市HP全体リニューアル作業の中で、本サイトにアクセスしやすい工夫を講じたため、ひと月200件程度。

広く知ってほしいので、ホームページ上やデジタル的な改善と共に、アナログ的手法としてチラシ制作・配布も進めている。それらがページビュー数に反映されたかどうか様子もみながら、できることは何でもやっていきたい。

なお閲覧者の属性やプロフィール情報は現在のシステム・メニュー上、把握困難。ただ今後閲覧者が増え、データが蓄積されればある程度傾向も見えてくるのではと期待(例:アクセス数の多いコーナーや閲覧曜日・時間帯等)。

(上山副委員長)デジタルアーカイブ内のコンテンツ(記事)作成者は文化課だろうか専門家だろうか。根拠資料の明示化、内容チェックは済んだものだろうか。

(事務局)現在のコンテンツは、市民向け啓発情報・広報記事として以前より柏市HPや広報誌等で掲載してきたもの。これらは(新発表・新研究ではなく)本市既刊資料や既存研究を元に、例えば柏ゆかりの偉人シリーズとして、その時々で職員が有識者や関係者に尋ねたりしながら制作してきた。学術的検証の程度は、コンテンツにより幅はありえそう。

今回については、様々な機会や需要をとらえて発信してきた歴史情報が、あちこちに分散してしまった状況を踏まえ、まずいったん一元集約・整理した第一歩として、御理解いただきたい。

今後新しいコンテンツ作成を進める中で既存コンテンツの検証も行い、文化課が責任をもって情報発信していきたい。

(上山副委員長)そうであればそういう特性のものだという事をはっきり示しておいた方がよいと思われる。

(事務局)了解した。気を付けてまいりたい。

(浦久委員)歴史写真展で集客が少なかったとの事だが、例えば自身も所属する歴史団体等に事前周知してもらえたら、PR協力もできたと思う。

8月開催予定の文化財関連シンポジウムでは、関係団体・サークルにこうした企画紹介をぜひ行ってほしい。

(事務局)御指摘のとおりシンポジウム開催に当たって関係団体と連絡のできる体制が整いつつあるので、今後積極的に発信したい。

(平野委員)刊行本「柏学」を活用した郷土史教育として、市内私立学校へのアプローチについて。

(事務局)今後幅広い拡大を考えているが、現状ではまず市立からスタートとしている。

(髙橋委員長)今年度の古文書講読会はこのとおり実施に向けて進められそうか。

(事務局)現在、このとおり進行中。

(関委員)市民ボランティアによる資料整理事業に自らも参加したが、横山委員が根気のいる修復作業を丁寧に指導され、参加者も貴重な機会に非常に喜んだようだった。こうした取組は次の古文書講読会等にもつながっていくため、引き続き期待したい。

歴史写真展も内容はとてもよいので、先の意見のとおり様々な主体への告知や波及拡大を進めてほしい。

(上山副委員長)以前からも伝えているが市民への発信という重要なことと同時に、柏が大きな転換を迎えた近現代期の資料や行政文書をきちんとまとめ、アクセスできる環境づくりも進めてほしい。

デジタル化も大事だがもっと基本的なところが抜けているのではという懸念は解消されていないように思う。ぜひお願いしたい。

(事務局)行政資料の重要性は文化課としても自覚しているので、関係部署と機会をとらえて進めていきたい。現行の市町村における行政文書に、歴史的価値をどうとらえるかという点においては確かに課題も多い。しかし副委員長の意見のとおり文化課としては、デジタルに偏ることなく原資料の重要性も意識していきたい。

(髙橋委員長)事務局は様々な形で市民啓発・情報発信しているので、(本委員会意見等)気づきのところをうまく発信につなげてほしい。

(事務局)次回は今のところ12月に開催予定。別途、日程調整等御協力いただきたい。

以上

お問い合わせ先

所属課室:生涯学習部文化課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

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