更新日令和4(2022)年1月24日

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令和3年度柏市史編さん委員会会議録

第1回

開催日時

令和3年12月27日(月曜日)午前10時30分~午後12時

開催場所

沼南庁舎5階501会議室

出席者

委員

髙橋委員長、上山副委員長、高林委員、関委員、横山委員、渡邉委員、浦久委員(7名)

事務局

生涯学習部長、他4名

傍聴者

なし。

委員長及び副委員長の選出

前期委員の委嘱期間満了に伴い、平野委員、渡邉委員、浦久委員が加入。

今期の委員長に高橋委員、副委員長に上山委員を任命。

報告事項

事務局より資料に沿って、進捗報告及び今後の予定について説明を行い、質疑応答となった。

令和2年度及び令和3年度中間事業報告について

(浦久委員)古文書講座の申込はどのくらいあるのか。近隣市ではすぐ埋まってしまうと聞く。

(事務局)今年度は初級・中級・上級3コース合わせて68名。

(浦久委員)定員に対してはどうか。

(事務局)定員は各コース毎60名。重複なしの完全入替え制。

(関委員)(自身が所属する)「古文書に見る柏歴史研究会」の研究成果を冊子としてお配りした。原資料は文化課所蔵のもの。事務局の報告を聞き各事業にSDGs、多様性、脱炭素などの要素も含まれているように感じ、異論はないと感じた。

以前従事していた滋賀県と柏市を比較してよく考えるのだが、歴史資源は異なるがここにはここの歴史財産があると思う。

今回の歴史企画展で家斉公の鹿狩りの展示があるが、研究会でもこの小金原の御鹿狩関連文書を解読。柏市は点と点を面にする、村々を抱き込むような活動が欠けているのではないか。役所、展示室だけではなく市民ムーブメント、大きな流れを作っていただけるとありがたい。

(浦久委員)来年8月、市民団体の歴史まつり開催を予定。関委員の言うような、市民団体と一緒にできるような形でもよいのではないかと思う。

(上山副委員長)昔の柏に比べると役所・市民も情報を発信するという点では、はるかに良くなっている。一方、材料となる資料の収集が手薄になっていると感じている。

具体的には7ページ。寄贈資料は寄託からの寄贈、返却した資料の寄贈とある。実質的にはどの程度の資料が寄贈されたのか。

(事務局)最近だと文書だけではなくユネスコ記憶遺産に登録されたイラストの著作者、木内信夫氏の作品260点を寄贈受入。また、流山市森の美術館より、柏郷土の写真家森かずお氏の写真について寄贈意向を頂いている。文書に限らず、文化財という枠で受け入れを行っている。

(上山副委員長)現在企画展で展示してある市岡(晋一郎)の資料は、前回の市史編さんの際に札幌まで調査研究を行い、関係を築けたその成果である。こうした素晴らしい史料が柏市に収蔵されている。今後も古文書に限らず資料を全国的に集めていく努力をお願いしたい。聞き取りもぜひやってほしい。

(事務局)現在進めている文化財地域保存活用計画の策定プロセス・活動手法に、「聞き取り」の項目がある。コロナの影響で進まないのが現状だが、市民・団体等含めて文化財への関心の持ち方、発信等計画の中で着実に進めていきたい。

(高橋委員長)市民参加及び資料収集についての質問はありますか。

(関委員)写真の整理は落ち着いてきている。一方、昭和50年代デジタル化される以前の個人が所有する写真が失われようとしている。これらを保存するため市民へのアクセスが課題であるがどのような対策を講じていくのか。

また、古文書修復に携わった染谷家を見学した。柏市は今後染谷家をどのように活用しようとしているのか。

(事務局)まず現在染谷家は保存修復工事のため、「あげや」と言う、建物を土台から持ち上げている工程中。補助金を入れ公開を前提に現在進行中。中世から続く柏市の貴重な財産であると認識。現在の御当主とも相談しながら進めていく。

古写真の寄贈申出については現段階で具体的な案はないが、必要性・重要性を認識。失われるのは一瞬、タイミングを逃さないよう市民へアプローチしていきたい。

(高橋委員長)活用以外の質問はありますか。

(浦久)「明日話せる柏学」の執筆にあたり市史研究を行ったが、今後市史研究の再開の予定はあるか。

(事務局)市史編さん計画の中にいくつか候補に挙がっているが、具体的な順番は未定である。まずは沼南通史を刊行してから考えていく。

(高橋委員長)デジタル化に際し古文書を公開する場合、版権、許諾、近世文書プライバシー問題等、どのように取り組んでいるのか。

また、現状資料一覧(目録)を紙ファイルで検索しているがこれ自体をデジタル化できないものか。

(事務局)デジタル化公開の基準については昨年、(配布資料)P26「柏市史料デジタル化業務の基本方針」を策定。デジタル化の優先順位については、過去に歴史写真展、企画展等で既に公開し、社会的な理解を得られていると思われる資料を軸に、デジタル化や公開化を行っている。

また、本委員等、専門的な知見もいただきながら行っている。著作権や肖像権などの基準も年々変更があるため、ガイドラインをアップデートしていきながら、専門家に伺いながら慎重に進めていく。

目録のデジタル化については順次進めている。直近では沼南町史史料目録を8,000件公開。今後も目録のデジタル化を継続。

今後の事業計画について

(渡辺委員)市史刊行の沼南通史編以外の吉田家文書資料集、近現代等のスケジュールを教えてほしい。

なお、ユネスコ世界記憶遺産の木内信夫氏の御子息から旧吉田家住宅のギャラリーで展示できないか相談があった。開催の方向で文化課と調整したい。

(事務局)まずH28年度市史刊行計画に吉田家文書資料集、市史研究は候補に挙がっているが、具体的に順番等は決まっていない。沼南通史の刊行を終えた後、刊行の必要があるものについては引き続き意見としていただく。

木内信夫氏の作品については、市民へ公開可能な場であれば、旧吉田家住宅でもどこでも、文化課事業にこだわらず行うのが良いと考える。ただし相互のスケジュール調整は必要。

(浦久委員)歴史散歩、歴史講座や古文書講座等の周知について、歴史団体の市民宛にメールで送付してほしい。参加したい人に確実に届くのでは。ぜひ市民団体を活用してほしい。

(高橋委員長)従来だと市史編さん計画の長期スケジュール表が配布されるが、今後はないのか。

(事務局)柏市史及び沼南通史の刊行をもって、現柏市の振り返りは一区切りと考えている。新たな発見、知見については今後5~10年のスパンでは重要と考えている。来年度以降、委員の意見を聞きながら検討していく。

(上山副委員長)柏市史、沼南通史の刊行をもって市史は完結したとの認識は改めていただきたい。柏市史近代編は戦争(敗戦)で終わっている。柏が一番変化を遂げた戦後の高度成長や現在までの記述を全くやっていない。戦後の資料を集め、通史をきちんと刊行してほしい。

(事務局)上山副委員長のおっしゃるとおり。戦後に、今へと続く柏ができた。原資料の収集等取り組んでまいりたい。記録を後世に伝える行政の役割を果たしていきたい。

(高橋委員長)「かしわの歴史」柏市史研究はどうなったのか、長期的なスケジュールを検討していただきたい。

Web、HP整理は重要であるため今後も進めていただきたい。

またコロナで進んだWeb会議や動画講演についても可能であればやってほしい。魅力的な計画だが、予算面では大丈夫なのか。

(事務局)記載の予定事業については従前の予算規模程度である。現在予算要求中で予算面で大きいのは史料のデジタル化だが、優先順位をつけながら効果的な予算執行を行っていきたい。更にプラスアルファの市民啓発等も必要な場合は検討していきたい。

コロナ禍ではあるが、文化行政を留まることなく確実に一歩づつ進めていけるようにしたい。

(高橋委員長)

その他、何かありますか。

(事務局)例年市史編さん委員会は二回開催だが、今年度は本日を持ちまして本年度分とさせていただきたい。来年度以降もよろしくお願いいたします。

以上

お問い合わせ先

所属課室:生涯学習部文化課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

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