更新日令和6(2024)年8月30日

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令和6年度第1回柏市文化振興審議会会議録

開催日時

令和6年7月4日(木曜日)午後2時から午後4時

開催場所

柏市沼南庁舎5階大会議室

出席者

委員

鈴木將勝委員(会長)、亀岡浩美委員(副会長)、中村眞知子委員、塘恵里委員、林久美子委員、福永明子委員、山田潤一委員、波木香里委員、笹川浩一委員

事務局

宮本さなえ生涯学習部長、吉田敬文化課長、大滝典子主幹、大神美帆副主幹、小野一眞主事、花島礼奈主事

内容

  1. 開会
  2. 生涯学習部長挨拶
  3. 会長挨拶
  4. 報告事項
    令和5・6年度芸術文化事業について
  5. 協議事項
    今後の柏市の文化振興について
  6. その他
  7. 閉会

会議概要

(1) 報告事項 令和5年度事業報告及び令和6年度事業予定について

(事務局より資料1-1、1-2、資料2に沿って報告)

〇鈴木会長

事務局からの報告を受けて、意見をいただきたい。

〇山田委員

吹奏楽関係であるが、かしわ塾という市立柏高校でやっている事業について、昨年が180名で今年で90名と人数が減ったが、年齢制限などで参加者を絞るなどのことがあったのか。

〇事務局

昨年度が151名で、今回は申込みは93名だったが、当日欠席が多数あり82名が実際の参加者となった。今回、昨年度よりも少し落ち込んでしまったという実感はある。学校とも話をしてみたところ、行事やテストと重なって難しいという声もありつつ、小学校では部活動が地域移行しているということがあり、吹奏楽部がなくなっているということもある。直接的な理由であるかの検証はできていないが、そのことが影響している可能性もあるので、今後学校の様子を確認していきながら、来年の募集の際には別の方法も含めて考えていきたい。

〇山田委員

最近、吹奏楽でコンクールに出る人がすごく減っている。もしかしたら柏市の小学校は出ていないかもしれないか出ていてもほんの数校で、部活動の活動そのものがかなり危うくなっている。このかしわ塾の企画は、ずっと前から継続されており良い企画だと思うが、市立柏高校は行くのが大変遠い学校で、子どもだと一人では行くことが難しい。市立柏高校の生徒がとても忙しくしていることもあり、他の場所でもできるところがたくさんあると思うので、検討してほしい。

アミュゼの文化施設の自主事業についてプロのオーケストラを呼ぶことはできないか。松戸などではNHK交響楽団などプロのオーケストラが来ているので、小さな編成でもよいと思うがどうか。

〇事務局

アミュゼ柏に関しては、自主事業の運営は請負っている指定管理者の事業者が、市と調整しながら、どのような方を呼んで舞台を作るのかということを決めている。予算などもあると思うが提案はしたい。

〇亀岡副会長

今年の芹沢銈介作品展について、芹沢作品だけではなくて、柏市所蔵の作品も展示されたというのは大きな一歩だと思う。前々から文化審議委員会でも、柏市はどんなものを所蔵しているか、状態のいいものはぜひ公開してほしいという意見がずっと出ておりついに実現されたとうれしく思うが、広報に関しては、いろいろな媒体で芹沢銈介作品展を取り上げていたが、所蔵作品展があることはほとんど書いていなかった。というのも、著作権の関係で公にできないので書いてはいけないと言われたと聞いた。せっかくやっているのに広報しないということはやらないのとは同じだと思う。今回は手続きが間に合わなかったということも文化課からは聞いているが、その後どうか。今後とも良い作品はどんどん公開してもらいたいし、所蔵には場所をとるため公開しながら所蔵品を整理していくという作業が必要になるかと思うので、そのあたりの考えを聞きたい。

〇事務局

今回、いつもと違う点として他の作家の作品も展示をしたが、ご指摘のとおり著作権者の許可を得ていない。調べを進め、一部の方に関しては著作権の申請ができるであろうとという段階だが、特に比較的著名な方の著作権がまだ申請ができる状況にない。ただ、開催するにあたって、作品の写真を掲載せずに文字だけ広報するのは美術展だと限界があると思うので、検討を進めたい。

〇亀岡副会長

手間がかかって大変だと思うがぜひ宝の持ち腐れにならないように、期待している。

〇中村委員

旧吉田家住宅コンサートについて、柏市ゆかりの若手ということだが出演者は自分の方から応募するのか。

〇事務局

基本的には当課にて出演者を決めており、申込み制ということではないが、手を挙げていただいた方と条件が合えばお願いする場合もある。

〇中村委員

文化連盟でもこういったことをやりたいと希望する団体もある。もしそういった団体がいる時は、お願いすることも一応可能ということか。

〇事務局

コンサートについてはプロの方を中心にお願いしているが、ただ学生の方に出演いただくパターンもあり、様々なジャンルの方を探したいので、相談させていただきたい。

〇笹川委員

後程のテーマになってしまうので計画策定アンケートの設問内容は後にするとして、アンケートの取り組み方については前回から気になっているところ。小中学生はタブレットでアンケートを33,000人と非常に大きな分母であり、低コストで良い取り組みだと思うが、16歳以上の市民4,000人については、前回5年前では無作為にお願いして回収率が確か45%で、計算すると1,800名ぐらいなのでとてももったいなく、広く意見を聞いてることにならないのではないか。

紙では必ず限界があるので、16歳以上であれば、スマホなどの環境はかなり整っているはずなのでSNSなどのITをうまく利用してほしい。これから紙で実施した際には、設問数もたくさん用意するとなると回収率も45%よりも落ちると思う。それよりはITをうまく利用して分母を増やしてもらいたい。SNSで言えば、世界で2番目に多いXは、日本の利用者が一番国内でも多い。FacebookやLINEよりも実はXの登録者が多い。柏市のホームページももちろん他の業種同様しっかり作られているが、Xについては柏市が60,000人弱のフォロワーがいて、やはりLINEの38,000人に比べて多いのでうまく利用してほしい。せっかく結構な規模でしかも3部署が合同で実施する大事なところなので、もう一度再考してほしいと思う。

〇事務局

他の部署とも今のご意見を共有して進めたい。

〇塘委員

先ほど吹奏楽や部活動が、小学校で地域に移行しているということだが、娘の小学校も部活動がなくなってしまい、移行している間の子どもたちが吹奏楽に触れられなくってしまうのがすごく残念だと思っている。昨年のアウトリーチコンサートのワークショップ付きの回がすごく魅力的だと思った。部活動を今やっていない中で眠っている楽器を小学生が触れられる機会があれば、興味も出てくるのでは。自身も吹奏楽をやっていたが小学校の金管クラブがきっかけだったので、やはり小さい時に少しでも触れる経験が大事だと思う。

〇文化課長

先ほどのかしわ塾の件で参加者が減っているという話もあり、確かに部活動の縮小というのは大きな原因だろうと考えている。特に小学校はもうほとんど吹奏楽部がなくなっている。中学校も、土日の活動を先生方もあまり推奨できないということがあり今回の人数減につながっていると考えられる。楽器についても、今年の参加希望者の中にも参加したいが小学生が学校から楽器を土日は借りられないために参加できないという子もいらっしゃった。これからそういった自分で楽器を持ってない方に関して、イベントの時にどのように考えていくか、かしわ塾についても楽器を持ってこられないが参加したい児童生徒に対してどういうフォローをしていくかというのは、まだ答えが見えてはいないが考えていかなければいけないと課題として認識している。

〇林委員

演奏会や学校公演の事業を拝見して、少しずつ以前の動きがまた元通りに整いつつある現状がわかり、今すぐに活動を元のようにとはいかないが少しずつそれに近づけていこうと、学校と市と一丸となって前に向かって進んでることがわかり、うれしい気持ちになると同時に、焦りながら前に進めて行こうとして空回りにならないよう取り組み方を大切にして一つずつ慎重に行っていかなければいけないと感じた。

学校公演については自身も以前携わっていたが、予算とか日程的なことでいろいろな問題が生じることもあり、学校としては大きな行事になるので、少しずつ元に戻りながら取り組んでいっていただきたい。演奏する側も、コロナのお休み期間の間に大分年齢も変わり、今は若手の方々が新しい形で活躍している。そちらももちろん踏まえつつ以前に行ってきた音楽の歴史を踏まえながら、検証していってもらいたい。柏市の中で文化が根づき、活発な活動が広がってほしいと今改めて思う。今後もいろいろと協力したい。

(2) 協議事項 今後の柏市の文化振興について

(事務局より資料3、4-1及び4-2に沿って報告)

〇議長

資料3の1「次期の計画策定に向けたアンケートについて」に関して、ご意見いただきたい。

〇波木委員

アンケート項目について拝見し前回のものに比べ非常に洗練されたように感じる。時代に合った内容であるし、これまで取っていたアンケートと比較しても内容が離れすぎていないので、比較検証はしやすいと思う。このアンケートをとる場所については重要だと考えている。芸術文化にそもそも関心が高い方というのは言われずとも自ら意見したくなるもので、自然に回答してもらえると思うが、芸術文化の活動に興味がない人にもお答えいただく必要があるかと思うので、そういった人たちがいるところでアンケートをとることを目指した方がいいのではないか。QRとかそういったウェブのフォームなどでは比較的芸術文化活動について関心の高い方が回答いただけると思うが、街頭でのアンケートも検討してもよいのではないか。そういうところだと、本当に芸術文化などに興味がない方にも聞き込みができると思うので、芸術文化活動に関して関心があまりなさそうな人がいるところでのアンケートも大切にしてもらいたい。そういった人の声はすごく重要である。

〇事務局

今回のアンケートについては、芸術文化の内容の他、学校教育分野や生涯学習分野を合わせて一つのアンケートという形とする予定であり、他部署とも調整しながら進めている。アンケートの対象者が市民の方を無作為抽出をして、アンケートを発送する。その発送したものを受け取った方が、開封して回答していただいてもよいし、封筒開けずともQRコード読み取りで回答していただいてもよいというところを現状では想定しているため、今回についてはその形で進む予定。アンケートについては今回限りのことではなく今後のこともあるため、今の街頭アンケートという発想はなかったものなので、これから考えていきたい。

〇福永委員

とてもいいアンケートになったと思う。今のご意見の、興味のない方にお答えいただくというのはなかなか難しいところがある。今の人は何でも面倒に思ってしまうところがあるので、興味がないことに割く時間がないと思ってしまうのでないか。

手法として考えていたこととして、Xでアンケートができるのでそれを活用してみるのはどうか。簡単な設問で、1投稿につき1問のような形になるが、柏市のアカウントのフォロワーは、文化芸術に興味がない方もフォローしているはず。その中で、興味はありますかなどの簡単な質問で4択などにすれば回答してくれると思う。質問が多いと面倒になってしまうと思うので、時々そういった一問一答のような投稿をしてもいいのではないか。

〇事務局

他の部署でクイズのような形で活用してる部署もあるので当課でも活用できる可能性がある。

〇鈴木会長

アンケートというのは非常に難しい。どの対象者へ出して、どこが効率が一番いいか、QRコードはどうかと委員からも様々な意見があった。文化課でもう一考していただいてやっていただきたい。個人的には、大きな演奏会などそういった時に実施するのも非常に良い。音楽といったものに興味のない人に送ったとしても、あまり効果がないように思う。吹奏楽が好きな人や日本舞踊が好きな人などいろいろ幅があるとは思うがそういった場所を捉えて、また文化連盟の方にもご相談あれば一考したいと思う。

〇亀岡副会長

アンケートというのは確かに難しいこと。何のためにこのアンケートをやるかということが大事であって、何かのヒントを得るためなのか。それとも、柏市のやっている文化振興行政がちゃんと市民に届いていてどのような効果が上がっているのか、それを時系列で見るためのものなのか、多分そちらではないかと思っているが、そうであると関心がない人がどのくらい増えているのか減っているのか、その辺も時系列で見る必要があるだろうから、こういう形になるのだと思う。その中で選択肢をアップデートされていて、その努力が見られるが、やはり言葉が古い。この言葉で質問されて、20代、高校生、中学生でタブレットでも、言葉を見ただけでやる気がなくなってしまうのではないかと危惧する。例えば、体験会というのは、今だとワークショップになるか。それが年配の方々に伝わりづらい場合は併記することになると思うが、他にもそういった箇所がありそうである。これから事業を委託する際に若手社員の目も通してもらい、そういう点を、若い人が見た途端にアンケートを閉じてしまうことがないように言葉や選択肢にしてもらいたい。また問35の「あなたにとって芸術文化はどのようなものですか」については、この選択肢も古色蒼然としたところがあり、最近の若い人たちにとっては、かっこいいという要素もあるのではないか。または、何か高尚なものであったり、ファッション的なものとかかっこいいものというような捉え方もあるような気がしていて、アーティストを見てもそうだし、ポップミュージックなどの中にもアートが含まれていることもあるので、そういう選択肢があってもよい。新しい価値の発見であってもいい。問35に柏市の文化行政に対する考え方が反映されているような気がしたため、このアップデートもぜひお願いしたい。

〇事務局

どのような言葉を遣うのかが大変難しく決めかねているところである。アンケートを見た方が、難しそうな内容だという印象を受けてしまうのは避けなければいけないと思う。そもそも、芸術文化という言葉自体がをもう少し平易に言い換えられないかと考えつつ、カタカナの言葉でちょうどあてはまるものがないため、そのままで提案させていただいた。他の部分に関しても、言葉遣いは再考する。

〇鈴木会長

資料3の2「アート事業の展開について」に関してご意見をいただきたい。個人的には柏まつりの運営委員もやっているが、今までは商工会議所と市で実施してきて、商工会議所の意見も大きかったが、今回、特に西口などは5つの町と柏市が一体とになって、西口の広場での柏おどりも含めた催しが考えられてきた。昨年で、柏ねぶたが終わったこともあるが、流れが変わってきている。芸術文化に関しても、そのようなことを意識しながら、今までにご経験されたことを踏まえて、改善策などご意見をいただければと思う。

〇亀岡副会長

会長のご意見のとおり、この審議会にはいろいろな見識をお持ちの方がいらっしゃるので、ぜひこの場を活用して互いに情報を増やし、文化課の職員の方もなかなかそういった現場に行くことができなくても、情報を得て業務の参考にしてもらいたいと思う。私からは、最近のことで4点お伝えしたい。金沢の21世紀美術館に訪れたが、高校生の展覧会をとても大きな展示スペースでやっていて、平面も立体も書道もさまざまな展示があった。こういった場所でやれるといったことが高校生にとって大きなモチベーションになって、その後の人生に大きくつながっていくのではないかと思った。さすが金沢という印象で、柏市はそういった大きな美術館などはないが、そういう場を設けてみることができたら、少しでも文化芸術に関心のある若い人を取り込める一つのきっかけになるのではないかと思う。2点目は、アートライン関係で藤沢市アートスペースという辻堂にあるアートスペースに行ってきた。藤沢市も美術館がないということで、美術館を作ってほしいという要望が多かったとのことだが、諸々の状況から美術館は作らずに、子どもの教育関係などの施設が入っている6階建てくらいのビルのワンフロアに藤沢アートスペースがある。そこではアーティスト・イン・レジデンスもでき、もちろん展示も可能で、市民が気軽に来て交流できるとても面白いスペースだった。ワンフロアのみなので、美術館のような湿度・温度管理ができるかどうかはわからないが、それを超えたものがあった。藤沢市の場合でもここに至るまでたくさん議論があった中で、別のフロアは藤沢市の所蔵する浮世絵の美術館スペースとなっていた。柏市でも今後学校が減って公共施設がどんどん変わっていくときにこういったものであればできるのではないか。3点目は、東京理科大学のなるほど科学体験館に行った。理科大生がインストラクターをやっていて、若い人が当事者として現場に入り込んでおり、ボランティアではなくてアルバイトとして10人程度。大学を卒業する際にインストラクターも卒業となるが、卒業制作があり、日常の事象を科学的に伝えられるような展示を行っている。そのように、学生を巻き込んで行っているのがとても良い。沼南庁舎の郷土資料展示室もただ展示をしているだけでなく、文化課の職員を配置するのは難しいと思うので、近隣の開智国際大学の教育学部の学生さんや歴史を学んでいる方や、歴史の会の方に声掛けをして、説明できる人の配置をお願いするなどしてみてはどうか。4点目は、民間の動きについて。柏高島屋ステーションモールの3階にアートスペースができて、展示とカフェになっているおり駅近で待ち合わせもできる。新館の上のフロアではギャラリースペースとコミュニケーションスペースが予定され、そこでもアートが飾られる。ツタヤさんもアート芸術に理解のある会社で、そういった場所も柏にあるので、民間ではあるが柏市も何かできることがあれば一歩違う世界が広がると思う。

〇鈴木会長

大変参考になる。今年は柏市制施行70周年の記念の年で、さらに活気のある意見をお願いしたい。

〇山田委員

芹沢銈介展がすごく素敵で、もともと静岡に美術館があるとのことだが、文化的なまちというのは、絵を見たいと思ったらふらっと30分以内に見に行くことができる、音楽を聴きたいと思ったら少しどこかに行けば音楽がやっているというようなところだと思う。この芹沢銈介展については正直あまり知られておらず、芹沢銈介展をやっているからじゃあ見に行こうかというふうにならない。よく博物館などで研究者が展示の解説をしていて、聞くと感銘を受けることがある。静岡の美術館では、研究者の解説があるようなので、広めるという意味で、お金はかかってしまうがそういった方を招聘して、お話をしてもらったり、ワークショップを行い印象付けて次の展示につなげるということはいかがかなと思う。

〇福永委員

亀岡委員のお話を聞いて、いくつか浮かぶことがあった。チラシの件については、紹介した方が採用されており、アドバイザー委託が計画に載っていたのは提案したかいがありうれしい。勤めている柏美術学院のカルチャー教室で、パレット柏での作品の展示会を行った。そこで展示できるとなると、生徒の方たちはとても頑張る。年に一回の機会があると、3か月ほどかけて作品を仕上げている。そういった機会があるといいと思う。学生に関しても、コンテストや発表会をして、パレット柏のギャラリーで展示できると頑張る方がいるだろう。柏の良いところは、誰かが引っ張っていくのではなく、みんなが当事者意識をもってやっているところ。数年前、のど自慢の柏大会を見ていたら、柏が大好きな人ばかりで、みんなが主人公という印象を受けた。文化課が引っ張らなければ、というよりも、みんなを巻き込んで吸進めていくのがよい。アートラインかしわはまさにそのような形で、だれか一人が引っ張っているわけではない。自分も力になれるかもしれない、と気軽に参加できる仕組みづくりがあると良い。亀岡委員の話であった、藤沢のアーティスト・イン・レジデンスの件で、アーティストの制作拠点かつ発表の場というところは、全国的にある。廃校の活用方法として、とても良い。京都の市街地でも築100年の校舎を使った場所があるが、もし柏市内でもそういうことがあれば、使ったほうがいいと強く思う。

〇塘委員

先ほどお話にもあった柏高島屋のステーションモールのアートスペースについては、身近にそういった場所ができると、見てみようかという気持ちにもなったり、興味があまりない人でも立ち寄ったりする機会になる。今回の駅前の展示を楽しみにしている。

〇林委員

コロナの時代で、演奏家もアーティストも若手がどんどん育成されて様相が変わってきた。今まで続いていた、旧吉田家の土間コンサートも自身も出演したところもありとても印象強いが、こうして続いてるということがとても嬉しい。そういった事業の定着を今後もしっかり力を入れていただけるとよい。土間コンに限らず、ヨーカドーやパレット柏の中などそういう市民を巻き込んだコンサートをまた復活してこれからどんどん広げていけると思うところなので、若手を巻き込んで、もっと活発に音楽を柏のまちの中で広げていっていただきたい、また広げていきたいと思う。

〇中村委員

私も亀岡委員や福永委員と同じように、高校生の人たちを巻き込んでいくというのはすごく大事なことだと思う。市政として、柏市民みんなが関係していることなので、有名な成功した作家だけではなくこれから活躍する人たちにも、もっと士気を上げていくような、これからもっとやっていこうっていう気持ちを持ち上げるようなやり方が必要だと思う。高校生には、昨年度の柏市文化祭の時に展示してもらったが、かなりいい絵を描いてくださる。ただそれだけではもったいないので、いろいろなところに展示されて、コンクールのように金賞、銀賞、市長賞などを決めるなど、そういうようなところまで持ち上げていけば、子どもたちももっともっと士気が上がっていって、いい作品を作っていこうという気持ちになるのではないかと思う。市政70周年のこの行事をきっかけに、有名な作家とともにこれから作家になろうであろう子どもたちのことも持ち上げていって欲しいと思う。場所も限られてはいるが、市の行事なので、市があちこちにお願いすれば高島屋さんや他にも可能性はたくさんあると思う。いろんな会場で大掛かりにやっていくのがよい。

〇波木委員

広報やプロモーションが専門なのでその見地からの意見になるが、最近早川義孝義孝さんの展覧会でデジタルスタンプラリーが開催されているが、そちらがすごく面白い取り組みだと感じている。柏市文化課さん以外のところでも同様だが、主催のイベント全般のプロモーションを柏市に関連しない媒体で見かけることっていうのはまずほとんどないが、このデジタルスタンプラリーに関しては、スタンプラリー協会など全然柏市とは関連しないようなウェブメディアで目にした。このことがとてもチャレンジングで面白い。せっかくこういった美術展や企画展を開催しても、柏市の人に見ていただくことはもちろんだが、それ以外のところに住んでいる方、全国の芹沢銈介や早川義孝のファンの方がいるのでそういった人に見ていただけたらと思うので、柏市以外のところでもちゃんと情報を伝えることは大切。今デザイナーさんがチラシを作成されていると思うが、そういったチラシを市内や、東葛エリアの近隣や、首都圏の美術館、教育関連施設、ギャラリースペースや飲食店も含めて置かせてもらえるようなところがあれば積極的に配布をお願いしたほうがよい。アート事業についての意見としては、やはり利便性のある場所で行うというのがとても大事であって、高齢者や体が不自由な方にとっては利便性がないところで作品を見ることが難しいと思うので、近くのデパートやギャラリースペースで観覧できるようになるととてもいいと思う。少し前に、ステーションモールの新館の上の階にあるインテリアショップで、向いの店舗が閉店していた時に、ショップの会社が持っている絵を展示していたことがあった。お店の方によると、それがとても好評だったとのこと。そういった経緯があって3階のアートスペースの設置に至ったのではないか。市民は、そういったアートスペースを求めているのではないかと思っうので、そういったスペースができるとよい。

〇笹川委員

2点申し上げたい。1点目は冒頭にお話させていただいた内容にもなるが、こちらからいろんな情報を発信する方法は例えばチラシやホームページだが、ホームページは受け身なので、積極的なものはやはりチラシである。それと同時にSNSという一番お金のかからない媒体はうまく利用していただきたい。ただし、例えば文化課発信でやるとフォロワー数がそもそも多く作れないため大体失敗してしまうので、庁内の中で連携し、柏市としては先ほど申し上げたように6万人近くフォロワーがいてLINEでも4万人近くのフォロワーがいるので、市の公式として発信して、政策は文化課さんの方であまりお金をかけず手づくりで動画や画像を作る。これだけのイベントを実施しているので積極的に市の公式サイトとして発信する。本当にお金がかからず、やっていくうちに必ず実績として積み上がってくると思うのでぜひやっていただきたいと思う。2点目として、自身が公募委員として採用された理由として写真のデジタル化とICT系に特化しているということだと思うが、もう一つ別にスポーツ系の手伝いをしており、2025年の文科省のいわゆる部活をアウトソーシングするという中で、友人と一緒に藤沢市で、子どもたちのためのセーリングスポーツの普及活動を行っている。文科省との兼ね合いの中で、教員の負担を軽減するためにボランティア組織を作ってそこに小中学生に行ってもらうというアウトソーシング型の部活を今やっている。やはりスポーツがあれば文化系は当然同じくあるので、例えば図書館で言ったら学芸員さんのようなボランティアをやってくれるようなそういったアウトソーシングへの組織を作るというのが文化系、アート系にとってもある種必要なやり方ではないかと強く思う。

〇鈴木会長

全員の方、貴重な意見をありがとうございました。最後に、私の方でも少し述べさせていただきたい。美術展について有名な方で素晴らしいと思うが、市民はまた同じ人の絵画展か、沼南のここか、もう少し他にいないのかと、そのように思っている方がいると思う。また、場所がないという意見があったが、審議会の前の副委員長と以前話した時に、柏に美術館がなく、飾るところがない、画家はたくさんいるが場所がなく探すのが大変ということを言っていた。やはり市民にそういう場所の提供ということが必要なので、文化課さんの方でそんな予算がないという話もあったが、考えていただきたい。また、場所がないというようなことよりも、人が集まる場所、柏駅のデッキなどで1~2か月に1回程度で、ある程度の柏の関係のある著名人を1人でも呼んで、お金のかからないような形で駅でデモンストレーションなど、若い人たちが集まるようなそういう場所を提供するのはどうか。いろいろなところに行くことがあるが柏は、東口デッキは、バンドや何かでにぎやかでいいねと柏市に全然関係ないような方が私に言う。柏は有名。夜に行くとバンドや何か、好きな若者が自分で歌を歌ったりしていて、あんな場所は最高だと地域以外の方から褒められる。そういうようないいことがある。そういうものをプラスにして柏の芸術を根本的に土台づくりを直していく、そういうようなものがあったらいいと思う。市制70周年ということもあり、やはり今日の意見は非常にいい体験の話が多く、最後の意見も非常によかった。本当に皆さんありがとうございました。

〇文化課長

いただいた意見をもとに今年一年、これから先に向けて展開していきたい。引き続きよろしくお願いしたい。

〇鈴木会長

これにて本日の審議事項をすべて終了とする。

傍聴人

1人

関連ファイル

令和6年度第1回審議会次第(PDF:38KB)(別ウインドウで開きます)

(資料1-1)令和5年度芸術文化事業報告(PDF:231KB)(別ウインドウで開きます)

(資料1-2)令和5年度芸術文化事業報告(ビジュアル編)(PDF:2,699KB)(別ウインドウで開きます)

(資料2)令和6年度芸術文化事業予定(PDF:1,136KB)(別ウインドウで開きます)

(資料3)協議事項(PDF:99KB)(別ウインドウで開きます)

(資料4-1)16歳以上の市民アンケート(案)(PDF:167KB)(別ウインドウで開きます)

(資料4-2)小中学生向けアンケート(案)(PDF:146KB)(別ウインドウで開きます)

 

 

お問い合わせ先

所属課室:生涯学習部文化課

柏市大島田48番地1(沼南庁舎3階)

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