更新日令和6(2024)年3月18日

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vol.4 初めての絵本選びと、春の絵本紹介

アイコン こんにちは!
 

絵本×わらべうた×ベビーキッズマッサージ を愛情表現にした子育てを提案する「hoobaru」を主宰しながら、現役保育士をしているつじなか あかねのブログへようこそ!

 

夏、秋、冬・・・と季節の絵本を紹介してきて、第4回目となる今回は春です!
すべての親子に絵本で、子育てする魅力が伝わりますように・・・♪

あかねさんに絵本のこと聞いてみよう!

Question:子どもが生まれました。ぜひ、我が子に絵本を読んであげたいなと思うのですが、どんな絵本を読んだらいいのか分かりません。本屋さんにも図書館にも、絵本がたくさんありすぎて困ってしまいます。

Answer

まずは、お子さんの誕生おめでとうございます!!
お子さんと絵本でコミュニケーションを取ろうと考えてくれていることが、まず嬉しいです。
わたしは、息子が生後2ヶ月の頃から絵本を読んでいます。そのころ大切にしていたのが「お母さんの声をたくさん届ける」ということ。安心して絵本の世界に飛び込んで、絵本との出会いを喜べるようにするには、《お母さんのぬくもり》《お母さんの声》が必要不可欠です!

 

1.本能的に喜ぶ「音」「形」「色」の絵本

赤ちゃんは、本能のままに生きています。お腹がすけば泣く、抱っこしてほしくて泣く・・・。
だから、絵本も本能に語りかけるものを選んであげると喜びます。
本能的に喜ぶ「音」=オノマトペや破裂音(両唇音)など、響きのおもしろさに惹かれます。
本能的に喜ぶ「形」=まる〇が好き!ママのおっぱいの形、ママの目の形・・・自分に快を与えてくれ
る形です。
本能的に喜ぶ「色」=1歳でも視力は0.2程度ですが、色覚は4ヶ月くらいには大人と同じくらいに認識
できます。はっきりした色合いのものが、追視しやすくて好みます。

例えば・・・
『ごぶごぶ ごぼごぼ』駒形克己/作(福音館書店)
『じゃあじゃあびりびり』まついのりこ/作・絵(偕成社)
『ぽんちんぱん』柿木原政広/作(福音館書店)

 最初の3つ

 

2.わらべうた絵本

赤ちゃん向けの絵本には、わらべうたがもとになった絵本がたくさん出版されています。それは、赤ちゃんが好むから!わらべうたは、お母さんの心臓の音やリズムとリンクしています。そのため、わらべうたを歌うだけで、抱っこされているような、母乳を飲んでいるときのような安心感を覚えるようです。
子どもは本能的に、歌が好きです!大人だって、歌うのも聴くのも気分が上がりますよね♪♪
大好きなママの声で、歌い聞かせてくれるわらべうた絵本は「絵本の時間って楽しいな」と感じやすいです。
例えば・・・
『ととけっこう よがあけた』こばやしえみこ/案 ましませつこ/絵(こぐま社)
『へっこぷっとたれた』こがようこ/構成・文 降矢なな/絵(童心社)
『えんやらりんごの木』松谷みよ子/文 遠藤てるよ/絵(偕成社)
 2つ目の3つ

 

3.スキンシップを誘う絵本

絵本は親子のコミュニケーションツール。絵本を真ん中にたくさん遊んでください!たくさん触れ合ってください!絵本は、ママと遊べる楽しいツールなんだと子どもが認識してくれたら、一気に絵本と子どもの距離が近づきます。
例えば・・・
『くっついた』三浦太郎/作(こぐま社)
『たまごがあるよ』風木一人/作 たかしまてつを/絵(KADOKAWA)
『いないいないばあ』松谷みよ子/文 瀬川康男/絵(童心社)
 3つ目の3つ

 

4.身近な世界が描かれた絵本

生まれてまだ数年の子どもたちは、知らないことだらけの世界を生きています。だから、生活の中でいつも触れているものや見ているものなど「知っているもの」に出会えることは、安心で安全で嬉しくて・・・大きな大きな喜びです!
この喜びを絵本の中で、たくさん味合わせてあげましょう。
日常からかけ離れたファンタジーではなく、生活に根差した狭い狭い世界が描かれた絵本を選んでください。
例えば・・・
『がたんごとんがたんごとん』安西水丸/作(福音館書店)
『くだもの』平山和子/作(福音館書店)
『スプーンさん』中川ひろたか/文 100%ORANGE/絵(ブロンズ新社)
 4つ目の3つ

 

本屋さんや図書館に行ったら、4つのキーワードを頭の片隅に置いて絵本を開いてみてください。お子さんのお気に入りの一冊に出会えますように・・・。
でもね、生まれたばかりの赤ちゃんもちゃんと気質や好みがあります。上記の絵本を読んでも、お気に召さないかもしれません。最初にもお伝えしましたが、あくまで大切なのは「お母さんの声を届けること」。それが叶うなら、なんだっていいと思います。ママが試し読みして、読みやすいもの読み心地の良いものを選んであげてください。

季節の絵本紹介(春)

今回はあかねさんオススメの“春の絵本”を年齢別にご紹介していきます。

 年齢別4つ

 

0~1歳さんにオススメ!

くまさん

『くまさん』
まど・みちお/詩 ましませつこ/絵(こぐま社)

 

冬眠から目覚めたくまさんは、自分がだれだかわからなくなっちゃいます。なんてほのぼの♡そんなくまさんが、自分が自分であることに気づいて喜びます。自己肯定感が、素晴らしく高いくまさんが素敵です。我が子も「ぼくはぼくでよかった」と自分を愛してあげる子に育ってほしい・・・、そのために「君のことまるごと大好きだよ」の想いをこの絵本に込めて読んでます。

2~3歳さんにオススメ!

おなべにえたかな

『おなべ おなべ にえたかな』こいでやすこ/作(福音館書店)

 

スープの絵本って、なんだかそそられるんですよね。スープの番をしていたきっこちゃんたちもそそられて、味見が止まりません。味見しすぎて大変なことになりますが、幸せでおいしい結末が待っていますよ♪❛❛あぶくたった❜❜のわらべうたのフレーズ「おなべおなべにえたかな」「にえたかどうだかたべてみよ」が、繰り返される展開も楽しくて大好きです♪春の香りと春の味、春の温かさを感じることができる絵本です。

 

4~5歳さんにオススメ!

根っこのこどもたち目をさます

『根っこのこどもたち目をさます』ヘレン・ディーン・フィッシュ/作 ジビレ・フォン・オルファース/絵 いしいももこ/訳編(童話館出版)

 

春が来て、花が色づいたり虫が顔を出したりするのは、根っこの子どもたちのおかげ。こういう絵本を読むと、スミレを見つけたら「根っこのおんなのこがすみれ色に塗ってくれたのかな」、テントウムシを見つけたら「根っこのおとこのこがブラシをかけたのかな」と思える。それは、ささやかな日常に彩りが生まれて、いつも見えている景色がちょっと違って見える。世界がおもしろくて、魅力的に感じられるのも、絵本の良さのひとつです。

 

6歳~にオススメ!

アンドルー

『アンドルーのひみつきち』ドリス・バーン/文・絵 千葉茂樹/訳(岩波書店)

 

秘密基地ってワクワクする!それをなんと自分で作っちゃう!しかもそれは、段ボール箱で作った工作ではなくて、理想が詰まった自分だけのお城!その空間に大人の介入はなく子どもだけの世界!・・・子どもの憧れが詰まった絵本です。私の息子たちもアンドルーを尊敬し、「スゲースゲー」「いいないいな」が止まりません。かつて、子どもだった私も読んでワクワクが止まりません。子どもから大人まで夢中になること間違いなしの春の絵本。

 

寒さで閉じこもりがちだった日々が終わり、暖かい日差しに心躍る季節。開放的になって、外に飛び出したくなります。春が舞台の絵本も、まさにそんな気持ちをかきたててくれます。絵本で、心も体もポカポカになってくださいね。

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