トップ > 子育て・教育 > こどもをはぐくむ柏市子育てサイト はぐはぐ柏 > お楽しみコーナー > 保育士ママあかねさんの絵本のおはなし > vol.3 行事や季節の絵本のおはなしと、冬の絵本紹介
更新日令和5(2023)年12月12日
ページID36583
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こんにちは!
絵本×わらべうた×ベビーキッズマッサージ を愛情表現にした子育てを提案する「hoobaru」を主宰しながら、現役保育士をしているつじなか あかねです!
第3回目となりました。これからどんどん寒さが増して外に出るのがツライ季節になりますね。そんな日は、親子で体を寄せ合って絵本を読んでみてはいかがでしょう。絵本は、お部屋でぬくぬくとしながらにさまざまな世界を旅する事が出来ますよ。すべての親子に絵本で子育てする魅力が伝わりますように・・・♪
Answer:
冬は行事が盛りだくさん。ハロウィーン、クリスマス、お正月、節分、バレンタインなど・・・。
行事の絵本はズバリ読んであげてください!今回は、その理由を3つに分けておはなしします。
1.行事に親しむのに一番手っ取り早いのが絵本
行事の由来やどんなイベントかを子どもに分かるように説明するのは難しい・・・
小さな子にも行事に親しんでもらいたいけど、どんな風に伝えたらいいか分からない・・・
そんな時に絵本はうってつけ!!!小さな子にも分かりやすく、イベントの雰囲気を簡単に味わうことができます。せっかく日本に生まれたのだから、自分の国や地域で古くから伝わる行事は、ぜひ子どもたちに伝えていきたいですね。
2.絵本での疑似体験、追体験は子どもの実体験を豊かにする
行事の絵本は、イベント前や当日にその雰囲気を盛り上げるのはもちろんのこと、実は「イベントが終わった後にこそ本領発揮すると思っています。
例えばクリスマス。ツリーに飾り付けをしたり、サンタさんからのプレゼントをもらったり、ケーキやチキンを食べたり、行事の特別な雰囲気を味わった次の日は、まだまだ日常の感覚とは違って浮ついてるものです。「プレゼント持ってきてくれたね」「サンタさんってこんな人なんだね」「うちもツリー飾ったよね」と経験したことと絵本の中のものを重ね合わせて喜びます。その喜びは、実体験をより濃く、より深く心に刻んでくると思います。図書館や本屋さんでは、クリスマスが終わったからすぐクリスマスの絵本が片付けられ、お正月の絵本が並びますが、ご家庭ではイベントが終わってもしばらくは手に取りやすい特等席に置いておいてほしいと思います。
いつでも楽しかったイベントを振り返って思い出を共有できる環境を用意してあげてほしいと思います。
3.子どもには季節感は関係ない
行事の絵本を行事の時に読むべきというのは大人の勝手な考えです。子どもは、夏にクリスマスの本を読みたがるし、晴れの日に雨や雪の絵本を読みたがります。だから、我が家では一年中手に取れる場所にクリスマスの絵本を置いているので、季節関係なく持ってくる絵本を読んであげています。
今日も我が家はこいのぼりの絵本を読んで、しばらく童謡「こいのぼり」が頭から離れず親子で大合唱しました。季節感ゼロです。(笑)
絵本の読み聞かせで大切なのは、季節にあった絵本を読むことではなく、子どもの「読んで」に「いいよ」と応えること。子どもの読んでほしい絵本を読んでほしい時に快く読んであげることで、子どもの心を満たします。子どもが喜ぶことをするのが親の一番の仕事です!
※1 画像上の絵本書誌情報は、ブログの最後に記載しています。
季節の移ろいに気づいたり、行事に親しんだりすることを楽しむ習慣をつけると、小さな変化や小さな発見に喜びを見いだせるようになります。些細な事に幸せを感じられる感性は生きる力の栄養になります。季節や行事を楽しむきっかけにぜひ絵本を利用してみてください。
そして、行事の絵本は行事を教えるモノとしてではなく、普段読んでいる絵本と同じように「お話を楽しむもの」として読んでもらえたらと思います。
今回はあかねさんオススメの“冬の絵本”を年齢別にご紹介していきます。
『おしくら・まんじゅう』
かがくいひろし/作(ブロンズ新社)
寒い日に友達とお尻を突き合わせて「おしくらまんじゅう」のわらべうたで体を温めませんでしたか?そのわらべうたが『だるまさんが』でお馴染みのかがくいひろしさんによって、ユーモアあふれるお話になっています。
表紙のおまんじゅうは紅白で、なんだかお正月のおめでたい季節にぴったりです。
この絵本を読んだ後は、お子さんとおしくらまんじゅうで遊んでみてくださいね。
『しんせつなともだち』
方軼羣/作 君島久子/訳 村山知義/画(福音館書店)
他者への思いやりが連鎖して、まわりまわって自分に返ってくる・・・優しさで溢れたおはなしです。
雪の降る山が舞台ですが、読んでいると心がポカポカ温かくなります。「人に優しくしなさい」というメッセージ性の高い絵本は数多くありますが、この絵本のように押しつけがましくなく、こっそりじんわり感じるような絵本を選んでもらいたいと思います。
『もりのおくのおちゃかいへ』
みやこしあきこ/作(偕成社)
雪の中、お父さんの忘れ物を届けに行く途中で迷い込んだのはファンタジーの世界。動物たちは野性味があるのに可愛らしく、白黒の絵の中にアクセントの色が映えて、もう目が離せなくなる魅力的な絵がお話の世界に引き込んでくれます。ケーキが並んだページは必見です。
『たのしいふゆごもり』
片山玲子/作 片山健/絵(福音館書店)
わたしのすごくすごく好きな絵本です。
冬ごもりに向けてお母さんのお手伝いという名の遊びをのびのびと楽しむこぐまと、テキパキ働きながらもこぐまを温かいまなざしで見守るお母さんぐま。母子の何気ない会話にも愛が全面に感じられて幸せを感じられます。分厚い育児書を読むよりもこの絵本を読むといいと思います。子どもとのかかわり方の理想の姿をお母さんぐまが教えてくれますよ。
食べ物も旬のものはおいしい。絵本も季節に合った絵本を味わってくださいね。
次回は、「春の絵本」です。お楽しみに♪
※1 画像上の絵本書誌情報
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