平成24年度第2回柏市保健衛生審議会会議録

1 開催日時

平成24年11月1日(木曜日)午後1時30分~午後3時

2 開催場所

柏市柏下65-1

ウェルネス柏 4階研修室

3 出席者

(委員)

石川委員、井上委員、植田委員、江角委員、鏡委員、金江委員、小林委員、佐藤委員、妹尾委員、高木委員、多田委員、塚田委員、寺嶋委員、中村(美)委員、野上委員、野坂委員、村川委員

(事務局)

 山崎保健所長、下保健福祉部長、秋山保健福祉総務課長(保健福祉部次長)、福祉活動推進課長、関総務企画課長(保健所次長)、中村保健予防課長、林生活衛生課長、田村地域健康づくり課長(保健所次長)、坂巻成人健診課長、三浦衛生検査課長 総務企画課

4 内容

(1) 委嘱状交付

(2) 審議会会長・副会長の選出

(3) 部会委員の指名

(4) 柏市保健所運営基本計画の進捗状況報告(上半期)(議題)

(5) 柏市健康増進計画策定についての中間報告(議題)

5 資料

6 議事(要旨)

(1) 委嘱状交付

  審議に先立ち、委員に委嘱状を交付。

(2) 審議会会長・副会長の選出

  柏市保健所条例施行規則第6条の規定に基づき、委員の互選により小林委員が会長に、金江委員が副会長に選出された。

(3) 部会委員の指名

  柏市保健所条例施行規則第8条第1項の規定により、保健所運営部会と保健医療部会の二つの部会を設置、会長がそれぞれの部会の 部会長及び副部会長ならびに委員を指名した。

  保健所運営部会会長には金江副会長、同副部会長には井上委員が指名された。

  保健医療部会会長には小林会長が就任、同副部会長には石川委員が指名された。

(4) 柏市保健所運営計画の進捗状況報告(上半期)

  保健所運営基本計画について、今年度10月分までの進捗状況を、資料1に沿って事務局より説明。保健所からの情報発信として、保健所だより(資料3)の町会回覧を開始したこと、健康危機管理能力向上への取組みとして、5月に船橋市と「保健所業務相互支援協定」を締結し、10月には船橋市職員も参加しての陰圧テントの設営及び個人防護服着脱訓練や緊急連絡訓練を実施したこと、ホールボディーカウンターによる内部被ばく検査費用の一部助成を開始したこと(資料4)などについて報告した。

  また、総合保健医療福祉施設の機能を生かした取り組みのなかで、がん対策について、資料5に基づき説明を行った。

(5) 柏市健康増進計画について(中間報告)

  今年度末に策定予定の柏市健康増進計画について、資料2・資料6を基に説明を行った。この計画は、当審議会の健康増進専門分科会において審議し、策定を進めているもので、策定経過の報告の後、計画の総論及び各論となる重点9分野やライフステージに応じた目標と取り組み等について説明を行った。

  今後は、12月にパブリックコメントを募集し、第5回専門分科会を経て、2月に答申を行う予定である。

7 質疑応答等

 (1) 柏市保健所運営計画の進捗状況報告(上半期)に関する質疑応答

(質疑) 発熱外来訓練とはどのようなものか。

(応答) 保健所では感染症対応のため、外気より圧力を低く保つことによりウイルス等の病原体を外に出さないようにする、陰圧テントを持っている。陰圧テントは大掛かりなもので、中で診療する必要がでた場合、その組み立てをしなければならないため、その訓練を定期的に行っているものである。

 (意見) 歯科医師会では口腔がん検診を行っている。口腔がんは法定検診に定められていないが、自分の診療所でも年に1~2名見つかる。是非検討いただき、歯科医師会と連携して活動してもらいたい。

 (質疑) 広報活動の改善について、今年度から保健所だよりが町会回覧になったようだが、市民にはなかなか情報が浸透していないと思うので、より踏み込んだ情報発信をお願いしたい。

(応答) 危機管理の点からも、配信メール等を使った情報発信を進めていきたい。また、保健所情報が市民に届いているかを調査するアンケートを9月に実施したので、結果も見ながら、検討していく。

 (質疑) 柏市医師会では、先日がん対策委員会が開催された。がん対策について過去5年間の振り返りを行ったが、がん検診の実施率を反映した資料ができあがっておらず、実態は把握できていないという結論がでた。在野の受診率(社会保険加入者)などについても掘り起こし、未受診者の実態を調査して欲しいということを委員会として要望したい。

(応答) がん検診の受診率は10数%~20数%であるが、企業に勤めている人の受診については把握できていない。しかし、今年度は未受診者に対し、その理由を尋ねるアンケートを実施したので、それを基に把握に努めたい。受診率が50%を超えている自治体もあるので、現実の数字をつかんでいきたい。

 また、「登録制」という大原則を見直さなくては、実施率のアップは見込めないとの意見もあり、検討していきたい。

 (質疑) がん検診について、大規模事業所のサンプル調査を行ってみてはどうか。

(応答) 市内の事業所でも、受診者は市外の人も多く含まれ、がん検診の把握には難しい。特定健診は国が実施することもでき、実態をつかみやすいのだが。

 (質疑) 県・医療整備課から災害時医療体制の整備について話があった。有事には対策本部が置かれると聞いているが、医療体制は整備されていない。医療の分野については、保健所や保健福祉部の中で対応すべきと考えるが、そうした状況での保健所の立ち位置とは?

 また、東日本大震災時の対応について、健康福祉センターに災害医療対策本部を立ち上げてもらいたいとの意見があった。

(応答) 危機管理という点では、一次的なものは対策本部が中心となり、保健所は感染症予防など公衆衛生面で、市の一組織として二次的な対応に関わることになる。災害時の医療連携についても、市長部局で対応している。

 (質疑) 船橋市との支援協定はとてもよいと思う。役所が壊滅的な被害を受けた場合は情報発信もできないので、近隣自治体とネットワークをつくることにより、そこから情報発信できるのではないか。

(応答) 船橋市との連携は、マンパワーや資器材の提供など、保健所業務においてのみ行うこととなっている。市のコントロール機能がなくなった時、県や他県と連携できるよう、防災担当部署で災害協定を結んでいる。

 (2) 柏市健康増進計画に関する質疑応答

(意見) 資料6の1ページ「糖尿病」の項目については、メタボ該当者を13.9%から9%にするとあるが、メタボについては男女差があることから、目標値は男女別に設定したほうがよい。

(応答) 増進計画をつくるにあたり、数値目標をどこに設定するか、気付いたことやご意見があれば、事務局へお願いします。

 (3) その他意見

(意見) 人が足りないから事業や現状把握ができないというのではなく、マンパワーの確保を保健所の重点目標にあげてもらいたい。

8 傍聴

 なし