令和元年8月開催 柏市行政不服及び情報公開・個人情報保護審議会会議録

1 開催日時

令和元年8月5日(月曜日)午後3時から午後5時05分まで

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号

柏市役所本庁舎5階 第2委員会室

3 出席者

委員

神谷会長、冨田副会長、飯森委員、石井委員、高木委員、釼委員、中村委員及び守屋委員

事務局

藤井行政課長、鵜飼統括リーダー、橋爪担当リーダー、坂田担当リーダー、前原主任、間舘主事及び吉澤主事

諮問庁

議題2 
保育運営課 依田課長、石原副参事、本田専門監及び大山副主幹
議題3
保険年金課 大野主査及び勝田主査
高齢者支援課 宮本課長

4 議題

  1. 個人情報の事務届出について(報告)
  2. オンライン結合による保有個人情報の提供について(諮問)
  3. 実施機関以外の者への保有個人情報の提供について(諮問)
  4. 収納・滞納整理事務マニュアルの部分開示決定に対する審査請求について(第6回) 

5 議事(要旨)

事務局から、前回の審議会(令和元年7月3日)以降の事務処理経過の報告及び本日の議題の説明をした後、次第に従い議事を進めた。

議題1 個人情報の事務届出について(報告)

事務局から議題1資料に基づき報告を行った。特に意見はなかった。

議題2 オンライン結合による保有個人情報の提供について(諮問)

ア 事務局から諮問の概要を説明し、諮問庁より資料2-1及び2-2に基づき説明を行った。

諮問庁への主な質疑は次のとおり。
(中村委員)対象の保育園は公立、私立どちらか。また、何園あるのか。
(回答)対象は公立保育園で、23園ある。
(中村委員)システム事業者について、どの程度広く使われているアプリなのか等、詳細を教えてほしい。
(回答)システム事業者は、登降園システムを運用している会社であり、全国的に広く展開している。柏市内でも公立保育園だけでなく、私立保育園でも活用されている。
(守屋委員)園児が卒園した後の情報管理はどのようになっているのか。
(回答)卒園した以降は、「該当なし」ということで保護者側からはページが開けなくなる。ただ、園側にデータは残るため、管理者が確認することができる。
(神谷会長)現在も何らかの形でれんらくアプリを使用しているのか。
(回答)現在は、登降園システムだけを使用しており、これは、保育園においてあるタブレットを保護者が直接操作するもので、園児の登降園の管理と延長保育料の管理ができるものになっている。れんらくアプリはそれに付随するものである。
(神谷会長)一方的に入力するだけなのか。入力された情報は園でみることができるのか。
(回答)一方的に入力するだけであり、入力された情報は園でみることができる。
(飯森委員)アプリのダウンロードのページで、利用者のコメントを見てみたが、プッシュ機能に問題があるという意見が多いようだ。実際に試してみたのか。また、トラブルが発生していることについてシステム事業者に確認はとったのか。
(回答)その点については現時点では確認していない。仮登録をして、欠席連絡等の登録をして、スムーズに動くことを確認している。すぐに連絡がとれる事業者であり、使用中の登降園システムにおいても改修等はスムーズに行ってくれている。
(回答2)先ほど、システム事業者に確認をとったところ、プッシュ機能の不具合は端末の影響が大きいため、保護者にマニュアルを別途お渡しし、設定し直していただくことで問題なく使えるようになるとのことである。
(神谷会長)今まで個人情報の漏えい等の事故が起きたことはあるのか。
(回答)ない。
(神谷会長)今のシステムの施行はいつからか。
(回答)平成29年に導入した。
(冨田委員)アプリの使用については、保護者が選択できるのか。
(回答)全ての保護者に案内はするが、使用については、保護者各自の判断になる。

イ 質疑終了後、審議を行った。

主な内容は、次のとおり。

  • セキュリティの部分に問題がなければ提供自体は問題がないのではないか。
  • 運用については、卒園時にデータを消去すること、そして保護者の方にパスワード管理をしてもらうこと等を注意喚起してもらえばよいのではないか。

オンライン結合による保有個人情報の提供について、特に異論はなく可となった。

議題3 実施機関以外の者への保有個人情報の提供について(諮問)

ア 事務局から諮問の概要を説明し、諮問庁より資料3-1及び3-2に基づき説明を行った。

主な質疑は次のとおり。
(神谷会長)研究内容が抽象的であるため、この情報を提供することで、どのように活かされるのか、もう少し具体的に説明をお願いしたい。
(回答)厚生労働省の担当者の話しでは、「研究はこれから実施されていくものであるが、例えば在宅で最期を迎える方の率というのを、在宅医療と介護の連携の1つの指標になるのではないかと仮説をたてている。全国的に自宅での死亡率が高い市と、そこと比較するために人口規模の近い自治体をそれぞれ抽出し、退院後の医療の提供状況や介護サービスの提供状況の違い、あるいは、その地域の病院数の違い等、そういった視点で分析していくことが1つの方向である」と聞いている。
(神谷会長)今回作成される指標は、どのようなことに使われるのか。
(回答)現状、国は在宅医療と介護の連携推進を進めており、その各自治体の取組みとして、例えば、医療・介護・看護・行政等の多職種での連携会議やグループ研修が進められている。しかし、実際に行われているサービスが、在宅での医療と介護のサービスを受ける側にとって適しているか、という成果につながっているのかが見えてこないため、客観的なデータとして成果を捉えることのできるものを設定していきたいという考えで進められているようである。
(神谷会長)客観的というと、良い悪いという話がでてくると思うが、どういった指標がでてくると良い方向で、どういうことが悪いというような方向性的な話は可能か。
(回答)現状、どういう要因で相関がみられるのか、みられないのか、というところをまずは複数抜き出して調査研究していくところである。まだ最終的な段階ではなく、その途中の段階であるため、色々とデータを分析したいということを聞いている。
(神谷会長)今後の研究について、市は情報提供する以外に、研究部会か何かに入って、意見を出すことや質問すること等は予定されているのか。
(回答)そういったことは予定されていない。
(神谷会長)データ提供を求められた市はどこも同じなのか。
(回答)そうである。ただ、厚生労働省で必要と感じた場合には、自治体あるいは医療関係者の方にアンケートやヒヤリングを行うということは聞いている。
(中村委員)このデータの提供は有期のものなのか、あるいは継続的に行われていくものなのか。
(回答)調査研究の期間が今年度末であるため、そこで終了する。
(飯森委員)この調査研究が今どういう状態にあるのか説明をお願いしたい。
(回答)これまでも違うデータを使って調査研究がされているところである。例えば、昨年度はレセプトデータを使い、医療と介護が連携した場合のデータと地域性との相関関係等について、調査はなされている。今年度は、各個人にひもづいたデータをみることでより踏み込んだ調査研究を行いたいようである。
(神谷委員)今回の調査は全国で何市提供依頼があるのか。
(回答)50市区であるときいている。自宅での死亡率を1つの仮説にしているため、そのデータから上位10市、それと比較可能なところを10市抽出する。また、老人ホームでの死亡率が高い上位10市、それと同規模の10市と聞いている。
(神谷会長)柏市はどういう関係で選ばれたのか。
(回答)おそらく人口規模と高齢率の類似団体として選ばれたのではないか。
(釼委員)調査研究が終わった後、データはどうなるのか。
(回答)データは外付けのハードディスクに保存し提供するが、調査終了後はハードディスク自体を破壊処理する。

イ 質疑終了後、審議を行った。

主な内容は、次のとおり。

  • 客観的なアウトカム指標の作成を目的にしているという観点では、公益的でないとはいえない。
  • 匿名性があるということで、個人情報の中でも個人情報性が薄まっているため、支障がないのではないか。

実施機関以外の者への保有個人情報の提供について、特に異論はなく可となった。

議題4 収納・滞納整理事務マニュアルの部分開示決定に対する審査請求について(第6回)

本件は不開示情報を取り扱う可能性があるため、非公開で審議を実施した。

6 傍聴人

0名

7 次回開催日時(予定)

令和元年8月29日(木曜日)午後3時から

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