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更新日令和3(2021)年2月26日
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かしわフレイル予防サポーター
柏市では「フレイル予防」の考え方のもと、介護予防事業を推進しています。まずは自身の心と体の状態を知っていただくことが大切であることから、市内各所で「フレイルチェック講座」を実施しているところです。
フレイルチェックは、黄緑色のシャツを着た「フレイルサポーター」が中心となって実施されています。
カシワニくんもフレイル予防
かしわフレイル予防サポーター
「フレイルチェック」「フレイルサポーター」の制度は、平成24年度から柏市で実施された東京大学高齢社会総合研究機構の「栄養とからだの健康増進調査」から始まり、全国に広まりつつあります。
柏市では「かしわフレイル予防サポーター養成講座」を実施し、第6期生までが修了。登録された107名(平成30年7月10日現在)が、毎月市内のいずれかの地域で行われているフレイルチェック講座に交替で従事してくださっています。
皆さんと同じ地域に暮らし、一定の研修を受けた方がまちの健康づくりの担い手として活躍されているのです。
活動の様子
社会参加を応援する方法を考えました!
令和元年11月28日、かしわフレイル予防サポーター連絡会の自主勉強会が開催されました。
今回のテーマは「社会参加」。柏市が実施している健康づくり事業の参加者における男女比は、男性3割弱となっています。また、サポーターさんたちの実感としても、フレイルチェックの場やサロン、サークルには男性が少ないと感じているようです。
そこで今回は「同じ市民として、地域の男性の社会参加を後押しするにはどうしたらよいか」を考えることになりました。冒頭、市や伊藤副会長から事例を紹介した後、グループに分かれて意見交換。それぞれの体験や日ごろ感じることなどを話し合いました。
各グループから出された意見に共通するキーワードは、「関心のあることをきっかけにして誘う」ということ。また、男性側も定年退職前から、意識改革や地域活動の準備をすることが必要ではないかという意見も出されていました。
伊藤副会長のお話
事務局長の説明
話の尽きないグループワーク
「エンパワメント」について考えました!
令和元年8月29日、かしわフレイル予防サポーター連絡会の自主勉強会が開催されました。
前半の連絡会議事では、2月に行われたグループワークの共有を行いました。テーマは「フレイルチェック普及のために必要なこと」。様々なアイデアが出されていましたが、実践の結果を振り返ると「大きな媒体を使って周知することも必要だが、直接声をかけて誘うことが最も確実で効果的」「そしてそれは同じ地域に暮らすサポーターだからこそ出来ること」という結論に至りました。
後半はフレイルトレーナーの渡辺良明さんの講義。「痛み」などの「健康への自信の無さ」を持っている人を、どうフレイルチェックやフレイル予防活動に誘うかをお話しくださいました。大切なのは、辛さに寄り添いながら「小さな成功体験の機会」を提供すること。さらに「笑顔で、褒めてあげて、お礼を言う」ことが自信につながって意欲を生み出すことになる、とのことでした。フレイルチェックの際に、片足立ち上がりが出来た方や、前回赤だった項目が青になった方へ笑顔を向けるサポーターさんの姿に重なります。
フレイルサポーターさんは、フレイルチェックの測定が主な仕事ですが、地域における「フレイル予防の伝道師」としての役割も期待されています。今回の自主勉強会は、サポーターがいかに地域の高齢者をエンパワメント=「フレイル予防のために行動できるよう応援できるか」を考える機会となりました。
前半の連絡会議事
渡辺さんの笑いの絶えない講義
情報交換会と説明者向け研修会を実施しました!
令和元年8月2日、午前にリーダー情報交換会、午後に説明者向け研修会を実施しました。
リーダー情報交換会
午前に行われたリーダー情報交換会では、日頃、フレイルチェックの現場で困っていることなどを共有。今回は主に「リピーターへの対応」「グループワークでのサポーターの役割」について話し合いました。
グループワークについては「これまでサポーターの説明を聞くだけだった参加者が、今後どう行動するのか考え、話し合う時間を作ったのはとても良い」との意見で一致。そしてファシリテーターであるサポーターは、「話の中心になるのではなく、参加者の会話を促す役割」であることが再確認されました。
説明者向け研修会
午後はフレイルトレーナーの西田恭子さんを講師に迎え、「フレイルチェック説明者向け研修会」を実施。フレイルチェックの意義と、「伝わる話し方」について講義してくださいました。
後半は、実際のフレイルチェックで説明役が話す内容をリレー形式で実演。フレイルの説明、指輪っかテスト、イレブンチェックや深掘りチェックの導入説明などを順番に実践し、「良かったところ」「自分は気をつけようと思ったところ」を、お互いにカードに書いて交換しました。
フレイルチェックの説明役は、時間配分に考慮しながら話をする必要があり、全体を見る視点も求められます。今回学んだことを念頭に、現場で先輩サポーターの対応を見ながら、少しずつデビューしていただく予定です。
午前・リーダー情報交換会
午後・西田トレーナーの講義
午後・説明役実演
定着してきました!
6月最後のフレイルチェックは、梅雨寒で足元の悪い中、16名の方が参加してくださいました。後半のグループワークも和気あいあいとしており、片足立ち上がりができるようになった喜びを分かち合ったり、自身の健康法を披露したりする姿が見られました。
フレイルチェックにグループワークが導入されて約2か月。当初は時間通りに進行するために張りつめた雰囲気だったサポーターさんたちも、最近ではリラックスして一緒に会話を楽しんでいるようです。穏やかな雰囲気も功を奏してか、グループワークの最後に連絡先を交換する参加者もいました。
フレイルチェックの結果を振り返っていただき、行動変容につなげることが本来の目的ですが、参加者同士の新しいつながりをつくる機能も果たしているようです。
アクションシートを記入
男性も積極的に会話
自然に会話を促します
新しいプログラムを導入しました!
令和元年5月10日から、柏市のフレイルチェックに新しいプログラムが導入されました。
測定と解説が終わった後に、グループワークを行う、というものです。フレイルチェックを通じて気づいたこと、そして次回のフレイルチェックまでにどんな状態でいたいか、そのために何ができるかについて考え、グループ内で共有します。フレイルチェックの中でサポーターさんから聞いた話を噛み砕き、また実際に行動に移してもらうことが狙いです。
昨年、東京大学高齢社会総合研究機構の研究事業として実施した際には、通常のプログラム終了後、研究員の方々による進行で実施しました。しかし、今回からはサポーターさん自身が進行し、また2時間のプログラムの中に納める必要があります。
当初とても緊張していたサポーターさんたちですが、ふたを開けてみるとグループワークは大盛り上がり。
「自分は口腔に赤がついた」「私も」「おしゃべりするといいんでしょうけどねぇ」
「何か運動をしたいんだけど」「体操の教室を教えてあげる」
各グループにサポーターさんがついてファシリテートします。話し始めないグループがあればそっと促し、また話しの流れを優しく修正したり、さらには「まとめ」まで行ったサポーターさんもいたようです。
反省会では、「グループワークはとても良かった」という声が聞かれました。各グループを担当することが、サポーターさんたちにとって新しいやりがいになったようです。
アクションシートで振り返り
みんなで共有
色々な気づきもあります
過去の活動の様子
サポーターの声
柏市内で活動するサポーターさんに、インタビューしました。
内藤孝紀さん(1期生)
サポーター活動を始めたきっかけ
定年退職後、セカンドライフをどう生きようか考えていた時に、東京大学高齢社会総合研究機構の「栄養とからだの健康増進調査」の測定員募集の情報を、知りました。
もともと健康そのものに興味があったし、社会参加もできるため、応募することにしたのです。
ベテランの内藤さん
サポーター活動のやりがい
サポーター活動を通じて、自分自身の健康を意識して生活するようになりました。同じように、フレイルチェックの参加者が、前向きに考えてくれていることを感じたり、フレイル予防を意識してもらえた時には、やりがいを感じます。
今後の活動について
今年で70歳になりますが、できるだけ元気で長くサポーター活動を続けていきたいです。
それと同時に、4期生のような比較的若い人たちがサポーター活動に参加するようになり、後継者が育ってきていることは喜ばしいと感じています。
今後、東京大学高齢社会総合研究機構と柏市が、フレイル予防をどのように展開していくのか、とても楽しみです。
(平成29年8月3日)
関根礼子さん(2期生)
サポーター活動を始めたきっかけ
70歳近くまでずっと働いており、引っ込み思案なこともあって、地域とのつながりを全く持っていない生活でした。
仕事をやめた後、これではいけないと思い、「かしわフレイル予防サポーター養成講座」に参加しました。
勉強熱心な関根さん
サポーター活動のやりがい
測定は簡単ではなく、先輩サポーターに助言していただきながら従事しています。サポーター活動は常に勉強しているような感じです。それだけに気持ちが引き締まって、日々の刺激になります。
今後の活動について
フレイルチェックの参加者の皆さんに信頼していただけるよう、確かな測定技術を身につけたいです。そのためにも、なるべく多くサポーター活動に従事したいと考えています。
(平成29年8月3日)
H.Mさん(2期生)
サポーター活動を始めたきっかけ
生涯大学校の仲間たちと、「介護予防をテーマにボランティアをしよう」ということになったんです。超高齢化社会における社会保障費の増大と言う2025年問題に関心があったし、自分たち自身の問題として捉えました。
じゃあ何をしようかと悩んでいた時に、ちょうど広報かしわで「かしわフレイル予防サポーター養成講座」の募集記事を見つけたんです。
様々な活動をしているMさん
サポーター活動のやりがい
これまで6回ほどサポーター活動に従事しましたが、フレイルチェック講座を終えて、参加者がそれぞれに何かに気づいた様子が感じられた時は、とてもうれしく思います。まず自分の状態に気づいてもらって、行動変容につなげることが大切です。講座をきっかけに生活を変えようとされる参加者がいると、やりがいを感じます。
今後の活動について
私は、地域のサロンや地域包括支援センターの介護予防教室でもボランティアをしています。地域の方に顔を覚えてもらって、頼りにされるとうれしいですね。また、話題に出た時にはフレイルチェック講座への参加を勧めたりもします。
全市的にサポーター活動をしながら、自分の住んでいる地域の人々を支えるボランティアを続けていくのが、自分には合っていると思っています。
(平成29年7月7日)
K.Tさん(2期生)
サポーター活動を始めたきっかけ
定年退職後、運動が好きだったからスポーツで地域参加をしていました。さらに年齢を重ねてからも、地域との交流や健康づくりを若い時と同じように続けていきたい、と考えていた時に、広報かしわで「かしわフレイル予防サポーター養成講座」の募集記事を見つけました。
サポーター活動のやりがい
フレイルチェック講座では、それぞれの測定を順番で担当します。筋肉量測定は難しいと感じます。先輩サポーターにも経験を積んだ方が良いと助言をいただきました。
そう言った難しさもある中で、フレイルチェック講座の参加者に「ありがとう」と言われた時などは、やりがいを感じますね。
今後の活動について
住んでいる地域の近くで、という条件は付きますが、積極的にサポーター活動に従事したいと考えています。そのためにも測定勉強会に参加して、もっと測定のスキルを上げていきたいと思っています。また、今回ステップアップ研修に参加したので、難しいとは思いますが司会進行役にも挑戦したいです。
(平成29年7月7日)
A.Nさん(2期生)
サポーター活動を始めたきっかけ
私の父は自転車に乗っている時に転倒し、骨折したことが遠因となって寝たきりになり、最期は誤嚥性肺炎で亡くなりました。
そのこともあって、飯島先生のフレイル予防のお話に共感したんです。自分に何ができるだろうか、自分がフレイル予防の実験台になろうと考えました。
「つながり」を大切にするNさん
サポーター活動のやりがい
自分自身の気づきにもなるし、そんな私に周囲も触発されて行動変容した時などにやりがいを感じます。
住んでいる地域で、コミュニティカフェの店長にミニ説明会を依頼されることもあるんです。フレイル予防によるまちづくりの一端を担っていることを感じますし、新しい人とのつながりができることが嬉しいです。
今後の活動について
フレイル予防の全体像は理解したけれど、まだ入り口だと感じています。「栄養(食・口腔)」・「運動」・「社会参加」の3つの柱について知識を深めたいので、市の介護予防センターの講座なども受講しようと考えています。
サポーター同士で自主勉強会などして、そこから新しいつながりが生まれると良いなとも思っています。
(平成29年7月7日)
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