更新日令和5(2023)年11月21日

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令和5年度第3回柏市子ども・子育て会議 会議録

開催日時

令和5年10月30日(月曜日)午後2時から午後4時まで

開催場所

柏市役所分室1第1会議室

出席者

委員(敬称略)

秋田真紀、榎本壽味子、奥倉徳士、小塚有規子、小林佳代、紺野千穂、西藤尚子、田村敬志、寺本妙子、早川沙希子、松丸実咲、水野誠志、吉田和正

事務局職員

髙木こども部長、込山こども部次長兼こども福祉課長、眞塩こども政策課長、渡会子育て支援課長、野戸こども支援室長、染谷学童保育課長、前田保育運営課長、丸山こども発達センター所長兼キッズルーム所長、星地域保健課長、その他13人

議事等

  1. 会長、副会長の選任について(議事)
  2. 第二期柏市子ども・子育て支援事業計画進捗状況の点検・評価について(議事)
  3. 第三期柏市子ども・子育て支援事業計画に係るニーズ調査(調査票案)について(議事)
  4. 特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の利用定員の設定に係る意見聴取について(議事)
  5. (仮称)子ども・子育て支援複合施設条例の制定について(報告)
  6. 柏市子どもの貧困対策推進計画の策定に係るアンケート調査票について(報告)
  7. (仮称)柏市子ども・若者総合支援センターの開設準備状況について(報告)
  8. (仮称)柏市送迎保育ステーション事業の概要について(報告)
  9. 公立保育園再整備の検討について(報告)

議事(要旨)

事務局より、資料1~8に基づく説明の後、質疑応答及び意見交換を行った。

(1)会長、副会長の選任について(議事)

会長に寺本委員、副会長に西藤委員を選任した。

 

(2)第二期柏市子ども・子育て支援事業計画進捗状況の点検・評価について(議事)

(田村委員)

17ページ児童虐待の防止に関して、私の仕事では千葉県児童相談所の職員と意見交換する機会がよくあるが、意識の差を感じることがある。新しく柏市で設置する児童相談所の職員においては、そのようなことがないようお願いしたい。意識の差を感じる部分は、千葉県内での虐待死亡事例である。虐待死亡事例が発生した場合、自治体や千葉県での点検報告が行われているが、この報告書について研修などを通じて児童相談所職員に教えていただきたい。

(こども支援室)

他自治体での死亡事例報告については、県でも確認していると思われる。柏市も、平成23年に発生してしまった死亡事例報告は、二度と同じことが起きないよう、教訓として職員異動の度に研修等で認識を図っている。

また、後ほど報告する柏市が開設を目指す児童相談所は、単に児童相談所を設置するだけでなく、教育分野や発達等の相談を含めて、虐待予防の強化に取り組む施設である。

したがって、子どもの支援に係る基礎的知識等は研修等を行ったうえで、様々な分野の職員が対応していく見込みである。

(早川委員)

4ページ情報提供・相談体制の充実について、窓口相談、電話相談といった記載があるが、SNSなどでも受け付けを行っているのか。私自身、電話という手段にハードルがあるように感じている。また、現に子育てをされている方々は、SNSに慣れているように感じる。

(こども政策課)

現在、SNSでの相談受付については準備していない。他自治体においては、SNSでの受付を行っている事例もあるため、今後検討していきたい。

(水野委員)

20ページ障害のある子どもへの支援に関して、私が運営する園においても年々増加している。資料内の相談件数は、実際に相談があった件数であって、相談していない方々を含めると更に多いものと思われる。最近の障害のある子どもの傾向として、知的障害ではなく、突然怒る子どもや、落ち着きのない子どもなどの情緒面での困難を抱える子どもが多いように感じている。園ではこのような子どもに対するテストなどを行った結果に基づき、保護者に発達相談などを御案内するが、相談結果は普通であったとの回答をいただくことがある。このような状況を踏まえ、情緒面に特化した施設ができればよいと考えている。

また、11ページ教育・保育の質の確保・向上に関して、障害のある子どもに対しては保育士が付き添う機会が多く人手が必要となる。障害のある子どもが増える一方でより多くの保育士を確保する必要がある状況から、保育する者の要件緩和や、流山市が行っている保育士就職者への祝い金の交付なども策であると考える。

(こども発達センター)

20ページ障害のある子どもへの支援に関して、発達相談件数は御認識のとおり相談があった実績数を記載している。また、御指摘のあった潜在件数について、報告書内への記載はないが、参考までに御説明させていただく。令和4年度は、相談したいという問い合わせは833件であった。電話等にて受け付けているが、相談まで発展せず、問合せにて終了したものが248件であり、残り585件が面接希望の件数である。一方、面接を開始するまでに1~2か月程度の順番待ちが発生している状況であり、資料内記載の実績値は前年度要望の件数が一部含まれている。この他、こども発達センターでは、子どもの障害などに不安を抱える保護者との相談の上、支援に繋げるだけでなく、こども発達センター内にて職員による支援も行っている。例えば、集団の中で落ち着きがない、周りからの指示事項を聞いてもらえないなどといった情緒面に不安がある子どもに対しては、同様の子どもたちによる小集団を作り、集団療育という方法にて練習を行っている。保育園に通っていない1~3歳の子どもでは保護者同伴にて練習を行い、3歳より上の子どもでは保護者の同伴がない状況にて練習を行うなど、工夫しているところである。

(保育運営課)

11ページ教育・保育の質の確保・向上に関して、水野委員御発言のとおり、保育園利用希望者は増加傾向にあり、障害のある子どもについても増加傾向にあると認識している。現場で働く先生方の負担が増える一方で、保育士の確保が困難になっていることは全国的にも課題となっている。御意見いただいた保育士の確保方策などについては、今後も相談させていただきながら検討していきたい。

(紺野委員)

教育・保育の質の確保・向上について、要件緩和といった御意見もあったところであるが、保育の質の低下を招く恐れがあるのではないかと危惧する。一方で保育士の確保が困難である状況も踏まえ、保育士の労働条件も加味した上で検討いただきたい。

(保育運営課)

御意見のとおり保育士の方々には、厳しい状況の中で従事いただいている。働きやすい職場環境作りなど、保育士の確保に向けて尽力していきたい。

(榎本委員)

放課後、家でもなく、学校でもなく、児童センターのような気軽に行ける場所は重要であると考えており、各学区に1施設あるとよいと思っている。地域にある子育ての場について、柏市ではどのように考えているのか。

(子育て支援課)

市内では、児童センター、遊戯室などがある近隣センター、併せて7箇所の施設があり、継続して居場所の充実について検討を進めている。御意見のあった第三の居場所についても、市全体として意識しながら検討していく。

(西藤委員)

一時預かりの現場では、外国籍の方の利用が増えてきており、外国語が堪能な利用者の方に通訳していただくなど、コミュニケーションに苦慮しているところである。柏市での外国籍の方への対応について、考えていることがあれば伺いたい。

(秋田委員)

私が担当する子育てサロンでは、スマホなどの翻訳機能を利用してコミュニケーションを図っているが、両親共にフィリピン籍の方が話すタガログ語については、翻訳機が使用できず困っているところである。

(こども政策課)

外国につながる子どもへの支援について、課題として認識しているところである。どのような場面でどのような支援が必要であるかなど、次期子ども・子育て支援事業計画を見据えながら、引き続き検討していきたい。なお、現在の取組事例の紹介となるが、柏市が発行しているこそだてハンドブックでは、外国につながる方への支援として外国語版の発行に向けて準備を進めているところである。

(3)第三期柏市子ども・子育て支援事業計画に係るニーズ調査(調査票案)について(議事)

(奥倉委員)

資料2-2について、問8にて「子育てで、いらいらすることはありますか」という設問の後、問9にて「子育ては楽しいですか」という設問の順番に違和感を覚える。無意識に子育ては辛いものだという先入観の元、以降の回答が行われるのではないかと危惧する。「子育ては楽しいですか」といったポジティブな設問から開始してはどうか。また、問10「一般に子育ては母親が担っていると言われていますが」という部分について、どの程度の方が認識しているのか、率直に知りたいところである。最近では、保育園の送迎に父親が来ることも多く、子育てに協力的な父親の姿をよく見かけている。父母が協力して子育てを行う中で、どのような点に苦労しているかなどの設問とする方がよいのではないか。

(早川委員)

問8について、奥倉委員とは真逆の理由で設問自体を失くしてはどうかと考えている。以前、X(旧Twitter)にて、似た質問が行われており、絶望したなどの投稿を行った方に対して、「何か困りごとがあるのでしょうか」といった話題へと発展していった投稿を見たことがある。この結果、「いらいらしている自分が普通ではないのか」という観点で苦しむ方もいるため、設問自体を失くしてもいいのではないかと考える。また、問10の母親が中心に担っているという部分に関して、実態とおりではないかと感じている。保育園の送迎を行う父親が協力的という御発言もあったが、逆に母親が送迎する場合に協力的と言われていることはあまりないと感じる。このため、子育ての中心は母親、協力する父親という考え方は多く存在しているのではないかと感じている。以上から、問10の表現の仕方については検討の余地はあるが、設問の主旨を鑑みれば残してよいのではないか考える。

(寺本会長)

ジェンダーに関するバイアスが設問に含まれている場合には配慮が必要であるというよい指摘であったと考える。

(秋田委員)

回答者が母親という前提があるように感じる。回答者が父親であっても、母親であっても回答できるような設問にする必要があると考える。

(寺本会長)

3名の御意見を集約すると、ジェンダーバイアスを考慮する必要があり、設問に工夫が必要である。

(こども政策課)

問8、10共に、平成30年度実施時と同様の設問になっている。問8について、「いらいらしている自分が普通ではないのか」という観点で苦しむ方もいるという御意見等を踏まえ、設問の順番変更や設問自体を失くすことも含め検討させていただく。また問10についても、母親視点の設問になっているため、ジェンダーに関する配慮などを踏まえ、回答者が父母どちらであっても回答できるような設問の表現にするほか設問自体を失くすことも含め検討させていただく。

(寺本会長)

資料2-4の小学生に回答を求める調査について、外国籍の小学生が増えてきている状況も踏まえ、全ての漢字に振り仮名を付ける方がよい。読めないことにより、回答されないことがないよう必要であると考える。

(小林委員)

資料2-4のQ2について、意見する方法をひとつ選ぶという設問になっているが、回答に困ってしまうのではないかと考える。逆に、意見手段として使用したくない方法が回答しやすいのではないかと思うため、御検討いただきたい。

(早川委員)

3点、質問、意見させていただく。1点目、資料2-4は、子どもアドボケイトサポーターのような方をつける考えはあるのか。

2点目、資料2-2の問12の前に、知らなかった又は知っている事業を問う設問があってもよいのではないかと考える。回答する方が知らない事業もあるのではないかと思う。

3点目、ニーズ調査は、子どもがいる保護者と子ども自身を対象としているが、子どものいない若者向けの調査もあってもいいのではないかと考える。以前見たことのある調査では、子どもが1人でもいる家庭では、もう1人産みたいというニーズは高いが、子どもが1人もいない若者では産みたくないという傾向が高いという結果であった。少子化対策という観点では、子どもがいない若者に対してアプローチする必要があるのではないかと考える。

(こども政策課)

こども基本法にて、こどもとは心身の発達の過程にある者と定義され、中高生を含む若者も対象である。このため、若者に対する意見聴取も重要であると考えている。今回のニーズ調査については、国が定める質問項目の手引きを中心に構成しており、また、子ども・子育て支援事業計画を策定するための調査になっている。子ども・子育て支援事業計画の策定に当たっては、保育の量の見込みや、地域子ども子育て支援拠点の需要などを把握する必要があるため、調査対象としては保護者が中心になっている。一方で、若者に対する意見聴取についても、子ども子育て施策の検討に重要なものであると考えており、他部署で実施している中高生に対するニーズ調査などの結果も参考にしていきたい。また、今回のニーズ調査だけにとどまらず、必要に応じて個別に若者に対する調査を実施するなど、引き続きニーズの把握に努めていきたい。

(4)特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の利用定員の設定に係る意見聴取について(議事)

(吉田委員)

教育・保育施設(認定こども園、保育所、幼稚園)の利用定員について、幼稚園は定めがないとされている。柏市では、教育・保育施設について、どのように定義されているのか。

(保育運営課)

認定こども園、保育所、幼稚園としており、利用定員の設定に当たっては、施設型給付を受ける幼稚園も含めて計画を策定している。

(吉田委員)

教育・保育施設には、従来型の幼稚園は含まれていないという認識でよいか。

(保育運営課)

事業計画においては、従来型の幼稚園も含めて策定している。今回の特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の利用定員の設定に関しては、従来型の幼稚園は対象になっていないため、記載していない。

(吉田委員)

柏市ではこれまで、教育、保育の計画的整備、提供ということを考えられており、保育園の整備や認定こども園の移行、新設によって2号認定の定員枠は広がってきたが、従来型の幼稚園などの定員枠については、あまり考えられていないように感じられる。

(保育運営課)

言葉の定義について、再整理させていただく。最初に御質問いただいた資料内に記載している教育・保育施設とは、法令の規定に基づき確認することとされている認定こども園、保育所、幼稚園を指している。法令では、認定こども園、保育所は利用定員20人以上とされているが、幼稚園については定めがない。このため、資料での「幼稚園は定めがない」という文言は、幼稚園の最低利用定員の定めはないという意味である。2点目の従来型幼稚園の利用定員に関して、資料に記載している内容は計画の抜粋となっている。子ども・子育て支援事業計画の中では、従来型の幼稚園利用者を加味した1号認定施設の確保策を定めている。その上で、1号認定施設以外の特定教育・保育施設についても定めている。なお、従来型幼稚園に関する整備計画等の主体は千葉県となっているが、引き続き柏市の現状について千葉県と共有していく。

(吉田委員)

教育・保育の質の向上を踏まえ、新しいものを整備していくだけでなく、今あるものを有効活用するなど、千葉県管轄・柏市管轄といった分け隔てなく考えていただきたい。

(5)(仮称)子ども・子育て支援複合施設条例の制定について(報告)

(早川委員)

図書館協議会の委員にも就任しており、協議会では生涯学習部とこども部が連携していけたらよいという意見もあるため参考にしていただきたい。

(こども政策課)

(仮称)子ども・子育て支援複合施設は、成長に合わせてサービスを一体的に利用していただくことをコンセプトにしているため、いただいた御意見のとおり部局間で連携して事業を進めていきたい。

(6)柏市子どもの貧困対策推進計画の策定に係るアンケート調査票について(報告)

(秋田委員)

対象を小学5年生、中学2年生だけとしている理由について伺いたい。高校生でも困っている方はおり、また、より高度な回答が期待できるのではないか。

(こども福祉課)

対象者については、かしわこどもの未来応援会議にて庁内の関係課と議論してきたところである。その中で、中学3年生は進路選択にあたり貧困の状況が見えてくるとの意見があったが、受験を控えている学生の心情を考慮して、対象を中学2年生に定めたところである。また、小学生についてもアンケートに回答しうる年齢である小学校5年生とした。御意見のとおり、高校生への調査についても重要であるため、ヒアリングなどで調査できないか検討していきたい。

(早川委員)

振り仮名を振るといった御説明もあったが、優しい日本語にすることも配慮していただければと思う。また、アンケート対象者に誤解を与えないよう無作為抽出であることを強調する方がよいと考える。

(こども福祉課)

御意見のとおり記載内容等について配慮していく。

(7)(仮称)柏市子ども・若者総合支援センターの開設準備状況について(報告)

(西藤委員)

1階の一時預かりスペースとは、相談を受ける方のためのスペースであるのか、はぐはぐポケット中央のような一時預かりを行うスペースであるのか。

(こども支援室)

施設の運用は検討中であるが、その両面から利用いただけるような方向で調整している。

(松丸委員)

(仮称)柏市子ども・若者総合支援センターについて、初めて知ったところであり、同世代の者達も知らないのではないかと思う。私と同世代の者達が柏市で子育てしたいと思うきっかけの1つになると思う。会議を通じて、柏市の力になれるよう頑張りたい。

(8)(仮称)柏市送迎保育ステーション事業の概要について(報告)

(水野委員)

送迎保育ステーションの名称にはどのようなものを考えているのか。また、愛称の公募などを行う予定はあるのか。

(保育運営課)

名称は条例にて正式に定める予定である。愛称の設定については、関係部署と協議しつつ検討してきたところであるが、利用者が事業内容を理解しやすいよう、愛称はつけない予定であり、公募についても予定していない。

(9)公立保育園再整備の検討について(報告)

(小塚委員)

柏市では、障がいや発達に心配のあるお子さんが公立施設と併用しながら受け入れが行われているものと認識している。障がいのある子どもだけでなく、家庭環境に問題を抱える子どももおり、現場の先生方などは個人の状況を捉え、工夫しながら保育している。このため、障がいのある子どもたちの設備も当然ながら、保育園の先生方など現場の意見についても取り入れて検討をお願いしたい。

(保育運営課)

温かい御意見に感謝申し上げるとともに、現場の保育士にも伝えさせていただく。設備については、現場の保育士の意見も取り入れながら、クールダウスペースなどの部屋について検討を進めているところである。今後は、クールダウンスペースなどに設ける内装設備について、現場や専門家の御意見を頂きながら検討を進めていきたい。

傍聴者

2名

次回開催予定

令和6年2月6日(火曜日)

 

お問い合わせ先

所属課室:こども部こども政策課

柏市柏5丁目10番1号(本庁舎別館3階)

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