平成30年度柏市少年補導センター運営協議会の会議録

日時

平成30年5月21日(月曜日)午前10時から11時20分

場所

柏市柏五丁目10番1号 柏市役所本庁舎5階第5・6委員会室

出席者

委員

中村(雅)委員、飯田委員、田久保委員、二瓶委員、富樫委員、嶋田委員、下田委員、馬渡委員、吉田委員、布施委員、工藤委員、永井委員

事務局

河嶌教育長、内田学校教育部長、長谷川少年補導センター所長、山田指導主事、染谷主査

議題

  1. 平成29年度事業報告
  2. 平成30年度事業計画

議事

新たに委員となった4名の委員への委嘱状交付を行い、残任期間の副会長に飯田委員を選出したのち、次の事項を協議した。

平成29年度事業報告

「柏市学校警察連絡協議会生活実態調査」から得られた結果から次の内容を報告した。

  • 小中学生共にスマホ所持率が上昇し、携帯電話所持率の減少が認められる。
  • 携帯やスマートフォンを持ち始める時期が低年齢化している。
  • LINEを利用している児童生徒は、100人以上の大グループを構成していることもある。グループへの参加については、自校の同じクラスや学年、家族が多いが、LINEだけの知り合いというものも認められた。
  • 困ったとき、心配なことがあるとき誰に相談するかという問いには、家族、学校の友人と答える者は多いが、相談しない、相談する人がいない等の回答も認めらた。
  • 補導活動実施状況、相談活動実施状況、啓発活動実施回数及びサイバーパトロール実施状況として次の事項を報告した。
  • 街頭補導の補導人数は減少傾向にあったが、ここ2年間増加している。再開発地域に青少年が滞在する状況が発生した事が一因と考える。
  • 相談活動においては、特定の男子からの性の相談が多かった「やまびこ電話柏相談」が前年度より216件増えている。
  • 昨年5月から開始したSTOPit相談では、133件の相談を受けた。アプリケーションをダウンロードして使用するものだが、相談件数は多く、今の子どもたちに適しているものと思われる。
  • 啓発講演は情報モラル教育等の内容で57回実施した。
  • サイバーパトロールでは個人情報の書込み67件であり前年度より1件減少した。

委員からの意見等はなし。

平成30年度事業計画

相談活動、啓発活動、サイバーパトロールについて、特に次の内容に重点を置いた活動をすることに承認を得た。

  • 生徒指導室の脱傍観者教育と連携して昨年度開始したSTOPit相談は、簡単にやり取りできるアプリケーションであり、子どもたちに使いやすいものになっているように思われる。ただ、相談件数が少ないものでも、多様な窓口を残し、いつでも相談できるような環境を確保していく。
  • スマートフォン所有開始時期の低年齢化が認められることから、小学校の保護会で啓発公園を実施できるよう調整を進めていく。
  • サイバーパトロールでは、個人情報の暴露が減っていないため、学校側との連携をもって問題行動を未然に防ぐための活動を継続する。 

委員からの主な意見は次のとおり。

(永井委員)今年度の組織改正で少年補導センターが生涯学習部から学校教育部に移管されたが、即時対応につながっているか。

(事務局)部局間調整を省ける現状、学校等との連絡が迅速化している。

(中村(雅)委員)STOPitの周知はどのように行っているか。

(事務局)脱傍観者教育(いじめを見ている子の気持ちを醸成させる教育)を通じて行っている。柏市では中学1年生のいじめ認知件数が最も多いので、大学、NPOと連携し、中学1年生に教育することからスタートした。親からの相談は想定していないので、アクセスコードは生徒にのみ周知している。今年度も中学1年生への教育を開始している。アプリケーションのダウンロード率が上がるよう、教育後にテストメールを送ることを宿題にしている。

意見交換

(中村(雅)委員)子どもはスマートフォンを入手するとすぐにアプリケーションを使用するようになる。所有開始時期の低年齢化という現象もあり、保護者への啓発や保護者とのルールづくりの啓発を続けていただきたい。

(布施委員)柏の市街地に集まっていた子どもたちが、他の場所に移動していると聞いたことがある。今後子供たちと話をする際の参考に情報があればいただきたい。

(事務局)おそらく小柳町通りに集まっていた者が、少し南側に位置する市営駐車場につながる路地に移動した件だと思われる。

傍聴者

  • 2名

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