平成30年度第1回柏市社会教育委員会議会議録

1 開催日時

平成30年7月3日(火曜日)午後1時30分~3時45分

2 開催場所

沼南庁舎5階 501会議室

3 出席者

(委員)

池沢議長、村田副議長、大谷委員、坂巻委員、根本委員、藤田委員、山本委員、小林委員、岩渕委員、清水委員、大島委員

(事務局)

小貫生涯学習部長、中山生涯学習部次長、髙村生涯学習課長、橋本同副参事、三田上同担当リーダー、鈴木同担当リーダー、髙丸同主任、萠抜生涯学習専門アドバイザー、石井生涯学習専門アドバイザー、馬場生涯学習専門アドバイザー

4 内容

  1. 開会
  2. 生涯学習部長あいさつ 
  3. 議長あいさつ 
  4. 新任委員あいさつ
  5. 事務局職員紹介
  6. 平成30年度生涯学習部各課・館主要事務事業概要について 
  7. 協議事項
    諮問に対する答申案骨子の検討
    柏市らしい「地域と学校の連携・協働活動」のあり方について協議(グループワーク)

5  会議概要(要旨)

1.答申の骨子(案)について

答申に向けた教育委員会の考え方、地域と学校の連携活動事例、答申の骨子(案)について事務局から説明。

  • 委員 会議資料9ページの柏市の学校支援体制の中で、学校支援地域本部の右側、小中学校が対象でよいと思うが、今、紹介のあった地域と学校の連携活動事例が全部、小学校だった。この答申の対象は小中学校の両方が対象でよいのか。
  • 事務局 小中学校、両方共に対象と考えています。
  • 委員 今、紹介のあった地域と学校の連携活動事例に少し補足させていただきます。三つの連携活動事例に関っているが、高柳の場合、始めに高柳中学校の方からTCNが生まれていて、中学校区での動きが先に起きてから、小学校を巻き込んだ形なので、小学校だけではないことをご承知おきいただきたい。
  • 委員 この後のグループワークについて、3グループを前提でやっているようだが、出席委員の人数によって3グループではなく2グループでいいのではないか。できれば多くのグループのメンバーで意見を出し合って内容を構築していく方がよいのではないか。
  • 事務局 今回、3グループにしたのは、限られた時間の中で、できるだけ沢山の発言をいただきたいと考え、3つに分けさせていただいた。グループワークの分け方は議長にお任せします。
  • 委員 いろんな意見をいただきたいと言うのなら、4グループでもいいのではないか。その辺の采配というかジャッジメントを事務局の意向をお願いしたい。
  • 議長 会議は2時間ですので、皆さんとお話していただくには事務局が考え下さったように、少ない人数で出来るだけお話ししていただく形がよいのでは。また、次の会は委員がおっしゃった方法も考えていきたい。本日はこの形式でよろしくお願いしたい。
  • 委員 はい。わかりました。
  • 委員 協議事項の柏市らしい「地域と学校の連携・協働活動」のあり方(案)について、この(案)とは、こういう関係を構築した方がいいとか、こうした方がいいとか、そこに行くまでのプロセスも入っているのか。こういう風にした方がいい、こうあるべきだという、そこに至るまでのプロセスも協議するということでいいでしょうか。
  • 事務局 こちらの案は漠然と1行だけで投げかけても議論しづらいこともあるので、イメージしてもらうための叩き台 と考えてもらいたい。この案に拘束されて議論すると、この会の意味がなくなってしまうので。
  • 議長 では。柔軟に。

2.協議(グループワーク)

協議事項1.と2.について、昨年度の会の課題「地域と学校の連携」や市内3校の取組みなどを踏まえ3グループに分かれて意見交換を行った。内容は次のとおり。

協議事項1.「地域が学校にしてもらいたいこと、また、地域は何ができるか」

  • 委員 地域が学校にしてもらいたいこと。と、おっしゃっているが、学校の先生が今日は来ていない。現実的に現職の先生が委員となっているのに来ていないから、そこは難しいのではないか。元校長経験者のアドバイザーでは第三者的に見る。そうなると話しが理想論しか言わなくて現職が困っているようなことが実際に出てこないと思う。
  • 議長 それでは、地域として学校にしてほしいこと。学校が,私達にしてほしいことを、気楽にあと1個だけ。
  • 委員 いやいや。学校が言わなかったらわからない。現職の学校の先生には、なるべく出席してほしいと思いました。
  • 議長 そうですね。今日は都合上、欠席となってます。
  • 委員 関連して私も聞きたいが、地域が学校にお願いしたいことではなく、学校は校長先生の価値観によって違う。地域が学校にではなく、地域が教育委員会に対してしていただきたいこと。教育委員会にお願いすれば、市の教育行政を束ねているのだから、聞いたら各校長先生におろしてもらうことで、ある程度、地域によって地域差、地域性はあるが、地域が大体どのように考えているのかは、校長先生に教育委員会からのお仕事として、地域の人との関係が安定したものになるのではないか。
  • 議長 たしかに、教育委員会で働かれた校長先生の学校はスムーズに行くらしい。そういうこともある。
  • 委員 いろいろ柏市内の地域をまわっていると、各地域で学校が複合的な地域のところがある。1つだけの学校ではなく、地域によっては2つ、3つの学校が複合的に関っている。地域で決めた事が、その2つ、3つの学校と校長先生で統一してできたとしても、学校に要望するのではなく、地域が学校にしてもらいたいこと。もし3つの学校が絡んでいたとしたら全部の学校にしてもらいたいことをあたらないといけない。それよりも教育委員会が視察して各校長におろしていただければ済むのではないか。学校にしていただきたいことも当然だが、なぜ教育委員会が入らないのか。
  • 議長 教育委員会の方、このような話しで進めて行ってよいか。
  • 事務局  今回の協議事項1.は地域というエリアの中で、地域と学校の関係の中で組み立てたので委員がおっしゃることも重要なことだと思うのですが、行政が学校に対しておろせることと、おろせないことがある。学校という教育機関は独立しているものなので教育委員会が思ったから全て、上からおろせるものではない。連携はしていくが一方的には出来ない事情がある。
    今回については、地域の中に学校がある前提で議論いただき、コミュニティエリアと学区が分かれている弊害なども含めご意見をいただき、私達は考えとして認識していきたいと思う。今回はそのような認識でお願いしたい。
  • A班 
    私達のグループは地域によって全然、現状がちがう。出来ているところは、別にこれをやらなくても出来ている。ただ、高柳のようにネットワークがあってスムーズに動いているところは本当に少ない。個別でやるところが多くて、学校と、ある団体は、すごく仲が良いが、ある団体は学校にも行ったことがない。とか、学校はしっかりと勉強を教えて欲しいという団体もある。
    不登校の問題とか、柏市はかなり問題になっていて、自分の地域も柏市で不登校の児童が多い所。環境から言ったら,そんなことはない地域であるが、なかなか、そういった問題は根強く残っている。
    小学校から中学校に進級すると、子供会等には、中学校では参加できなくなる。そうすると小学校と中学校で距離感ができてしまい、地域が中学校へ行くことは敷居が高くなる。子供会等は小中学校と連携してやってもらえると良いのでは。
    学校支援コーディネーターがあるが、自分のところは富勢だが、富勢でも校長、教頭は、自分がコーディネーターをしていることは知っている。依頼も剣道を教えてくれる人いませんか。とか、柔道の講師がいませんか。と、話しが自分のところには来る。なんで、今、中学校区で自分一人がコーディネーターをしているのかといったら各小学校にコーディネーターがいた。全部で4人いるはずが、今は一人。コーディネーターを学校が認知していない。地域も認知していない。だから、やっていても意味がないから、みんないなくなった。今、うちに3校の小学校へのコーディネーターの講習の連絡がきてるが、各小学校から自分のところに郵送されてくる。そういう意味では、いっぱい組織を作っても、なかなか地域と上手くいかない。だから、高柳みたいなネットワークができたら素晴らしい。そういうようなものが作れるような答申をしてくれたら良いのかなと感じました。
  • B班 
    まず、このワークショップのあり方自体どうなんでしょうか。これが果たして意義あることなのか、意義をつけるところから話し合いをしました。本当でしたら多分これは、皆さんが、それぞれの立場のものをぶつけ合っていかないと。この少ない人数で話し合っていいのだろうか。ってことで少し話しがでました。
    その中で話し合いし、出したところでは、地域の方からは人材。いろんな人材がいるので、そういった方達が学校のサポート側にまわることができるという事。
    学校側にしていただきたいのは、もっと地域の側に入ってきてほしい。地域との交流、地域のことを知ってもらいたい。というものが基本的なこと。細かいことは後で、まとめていただいてアンケートや分析をしていただけると思いますが、大きなところでは、双方がお互いによく理解しあったところからでないと、今、こう上辺だけで、学校が何を求めてるとか、地域性もあるし、それぞれの立場、関係もあるので、本来はもっとお互いに飲み食いをしたり、お互いに普段から接して、いろんなことをお互いに必要なことをやり合うことから、いろんなものが、次にこれが欲しい、やって欲しいなどに、つながっていくので、そういった交流や、つながりが一番大事なのではないか,といった意見、話しがでました。
  • 委員 
    今、委員も少し触れてましたが、私の経験からして、今まで学校と地域とは、すごく距離感があった。でも、福祉教育という事業を始めたことによって距離感がゼロに近くなった。
    新しい事業をやることではなく、地域と学校が既存の事業をやることによって、お互いに交互に参加する。地域の事業に学校が参加する、学校の事業に地域が参加することによって距離感がなくなった。時には事業が終わった後に懇親会を開き、地域の執行部と学校の執行部が、お互いに水を飲みながら、いろいろと交流を持った。それによって地域全体が、すごく良くなった。
    抽象的なことではなく、仲良くなるにはどうしたらよいか。まずは、友達になることから始まり隣人意識が本当にでてきた。その辺から地域と学校というのは、まとまっていくのではないかと思います。
  • C班
    このグループは少数制。始めに、「学校は、教育の場でサービス機関ではないから学校に何かを頼むことはない。」などの意見があったが、そこを飛び越えて、地域としては、いろんなこと、何をするにしても場が無いことがネックになってくる。学校のいろんな施設を地域の人も、子ども、高齢者も、いろんな世代の人が一緒になって出来るような、何かが出来る「場」を学校に提供して欲しい。これは、いろいろ難しいこともあるでしょうが、例えば、学校の調理室だったり、いろんな施設があると思うが、地域の人が入っていって使うとなると難しい面もあると思う。その辺は、学校と地域の人で不審者対策や、いろんな対策をきちんと話し合って考え,先生方には開放することで先生方の負担がかからないように考えて,具体的に、どういうことをしたいか。
    一例として、調理室を使い、お料理をして,子ども食堂に類似したものができれば、いろんな世代の孤食の解消につながるのでは。
    地域の人ができるのは、子ども達の見守り。登下校の時に一歩、外にでて井戸端会議しながら見守り、子ども達が帰ってくる。「お帰りなさい。」、「気をつけて帰りなさい。」とか声かけができればいいのかなと思う。
    防災のことでは、地域で防災訓練に小学生、中学生を巻き込んで避難訓練。子どもたちを巻き込んで訓練ができるといい。
    ファミリーサポートみたいなものもあるが、それを地域の人が担って学童的なものを地域が出来たらいいかなというような話がでました。

協議事項2.「学校側・地域側で誰が誰にどのように話しをしていくと、スムーズに協議ができるか」

  • A班 
    こちらも前のグループと同じような感じですが、学校側の窓口は、不変の教頭先生。地域側の窓口は一定しない。学校支援コーディネーターさんがいるが、学校支援コーディネーターが地域に周知されていない。学校の中でも周知が怪しいことになっている。もう少し地域でも学校支援コーディネーターを活用していくのがいいのではないか。ただ、すべて学校支援コーディデーターが窓口となり全てを担うのは、ちょっと仕事が重過ぎることになる。
    学校支援コーディネーターの下に、もう少し、いろんな組織、人が支援してやっていく。その中には、青少協や相談員とかそういう方達も一緒になってやっていけるのが一番いいのでは。
    われわれのグループでも地域に活躍できる、顔が利く、活躍できる人材がいるのではないかと話しがでた。その方達は活躍の声がいつかかるか待っているのではないか。なかなか声がかからないと思っているかもしれない。そういう方達に積極的に地域も学校も声をかけて、活躍できるような街にしていくことがいいのではと思う。
    私の体験からもそうですが,地域の活動には、普段、仕事をしていると土日にしか家にいない。地域活動になかなか入りずらい。入りにくいまま50を過ぎ60、65歳になって、入りずらいまま入らずに終了してしまうことになりかねないので、もう少しまわりの人が入りやすいように声をかけたり、チャンスを作ったりしていかないと地域活動もネットワークが必要で、ネットワークを作って行くためには、まわりの人が入ってこれるようなネットワークを作って行くという意見になった。
  • B班
    地域の代表した者として、いろいろと実情を加味した、つながりの一助になればと思いまして申し上げたい。
    地域、地域と言われますが地域の定義が非常に難しい。一人でも地域だし、班でも地域だし、町会でも地域。いろいろな地域がございまして、その中で地域と学校の連携ということになると非常に見えないものがある。
    私は地域というのは、ふるさと協議会というものがございます。これは柏市に20のふるさと協議会、ふる協がありまして、ふる協というのは、各地域で10から20の町会の連合体です。それがふるさと協議会と言いまして、ふるさと協議会には、ほとんどの町会、各エリアの町会が加入している。
    学校が地域に何を望むか、地域が学校になにをすることができるかと言うのは、個人では話し合いができない。それに町会ベースでも難しい話。地域イコールふる協、ふるさと協議会という形で枠づけすれば、これは非常に話しの見える筋書きではないか。ここで地域、地域と言ってますが、ふるさと協議会という言葉が、どこにもでてこない。皆さんが地域、ふる協がなんぞやとご存知ない中で話し合っても地域と学校の連携というのは絶対に見えてきません。ですから私は地域というのは、ふるさと協議会に置き換えて、それでいろいろ話し合いをもってもらったらいいと思います。
    学校は、ふるさと協議会に言えば、ふる協の定例会はどこでもあるため、定例会をとおして、いろんな学校の要望が各町会に流れます。流れることによって、いろいろなことが進みます。
    たとえば、学校の見回りが欲しいとなった時、学校では個人的に見回りをお願いすることはできない。あるいは町会に言っても、なかなか進まないことが多々ある。それが、ふる協に言うと定例会には各町会長が出席してくるので、どこかの町会に見回りをお願いしたり、話しの内容がだんだん進展して行くケースがある。
    それから、各エリアで暗くて防犯灯がほしいとなった時でも、ふる協が動けば行政が動く図式になっている。ですから地域、地域と話しが進んでいるが、ふるさと協議会がなくて地域と言う表現はとおらない。ふる協は柏市行政が認めた組織ですから、ふる協と学校との関係というように置き換えた方がよろしいのではないか。
    20のふる協の上には、連合会がございます。私は、教育委員会生涯学習部の方にお願い、提案なんですが、学校と地域の連携が必要だと言う姿勢があるのなら、その本気度を、ふる協連合会の定例会に教育委員会のどなたかが出席していただいて必要性を力説していただくということを提案したい。
    それによって今、私達がかかえている学校との連携が柏市全体に浸透します。ふる協、ふる協連合会をとおして担当に説明することで、生涯学習が今どのように市が進めているのかが浸透していく。そうでないと大きな地域差がでてしまう。
    やはりこの理念をみなさんと共有するには、一つの大きな組織に出ていただいて、そこでいろいろと発表していただきたい。でないと、学校と地域の連携がこれから必要だと口先だけで終わってしまう。全市民に伝わらない。市内全体に伝わらない。片隅で話しているだけになってします。こういう姿勢でやっているんだと言うことを、ふる協の会長に全部、浸透させるには連合会の定例会に出てきていただいて説明してほしい。時間は設定するのでお願いしたい。
  • C班   
    誰がどのように話しをしていくとスムーズに協議ができるか。まずは、地域でどういう人が、そこの地域にいるのか。人材を発掘する。誰が人材を発掘するのかは、置いておいて。人材はいるので、そこで地盤を作っていき、パイプをつなげて行く。誰がやるのかは、置いておいて。とりあえず人を集めて、仲良くなる。今日から仲良くなるのではなく普段の積み重ね、ちょっとした挨拶や飲食など、いろいろな事を積み重ねて仲良くなり、そういうことが出来る。そいった人とつながることが出来たら素晴らしいなと思っている。その時に情報を共有して、この地域は、このようなことがあると情報を共有したいところだが守秘義務、個人情報の壁がありなかなか難しいところ。情報共有したくてもできない。どうにか折り合いをつけていくしかない。皆さんも地元で、せめぎ合いをしていると思う。
    ふる協や青少協とかに地域のリーダーが集まってくるところだと思うのでパイプをつなげていけたらいいのかなと思う。
    多方面に顔が利く人が一番重要になっていく。そこが簡単にできたら今日の会議、「要らないよ」となってしまうが、そういう人を見つけて声をかけて行くのが大事なところ。そういう人がいる所は、高柳のように、しっかりまわっていくと思う。そういうところを参考にしながら進んでいけたらよいと思う。
    活動事例に「窓口が一本化されている」と一文があるが、実際にどのような方が窓口となっているかがわかると次への一歩になると思うので、何かの機会に教えてほしい。
    ブレーンストーミングではいろいろな話がでてきているが、防災の話しがでてきていた。最近までは、「大丈夫ですか。」と、安否確認が大事だった。そこから進み避難所の訓練をしている。避難所に行ってから、どのように避難所生活をしていくか。過ごして行くか。2、3日この場にいなくてはいけない。可能であれば家に帰るが必要なものは必要なところに行かないといけない。そのような訓練を私達がいざというときに訓練したのと、しないのではちがう。機会があったら訓練をやっていきたいと思う。
    子育てと介護を担う人が地域で孤立しないように、目をかけ声をかけて行くことが、いずれ地盤をしっかり築いて行く基礎となると思うので地元を大事にうるさいおばちゃんになっていくことだと思う。
  • 次回の会議は平成30年11月6日(火曜日)の午後1時30分からの予定 

6 傍聴者

2人 

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