平成27年度第1回柏市生涯学習推進協議会議録

1 開催日時

平成27年8月7日(金曜日)午前10時~正午

2 開催場所

柏市役所別館4階 第5会議室

3 出席者

(委員)
淺岡委員、池沢委員、久保委員、鈴木委員、高橋委員、常野委員、西村委員、増田委員、三好委員、山宮委員、吉田委員

(事務局)
河原教育長、藤江生涯学習部長、篠原生涯学習部次長兼生涯学習課長、生涯学習課橋本統括リーダー、生涯学習課飯田主査、生涯学習課渡辺主事、石井生涯学習専門アドバイザー

4 内容

  1. 開会
  2. 委嘱状交付
  3. 教育長あいさつ
  4. 委員及び事務局職員紹介
  5. 会長・副会長の選出
  6. 議事
  7. 閉会

5 会議概要(要旨)

 (1) 議長・副議長の選出

会長に西村委員、副会長に池沢委員を選出

(2) 議事

協議事項

第3次柏市生涯学習推進計画の方向性について
  • 事務局:第3次生涯学習推進計画策定について説明。
  • 会長:この協議会の目的は、3本柱を実現するため、手引きを作るのと、活動事例を調査し、方向性を見出し、普及啓発していくことかなと思う。
  • 会長:それでは、事務局に何点か確認したい。計画を策定するための組織は、市長を本部長として別にある。この協議会は、計画策定の素案を作成する、そのための意見を述べる場として押さえればよろしいか。
  • 事務局:その通り。
  • 会長:本計画は、総合計画の部門計画であり、体系や施策については、現行計画を踏襲するとのことだった。計画倒れに終わらないように実践的な内容にするというのが我々の基本的な姿勢、役割である。と考えてよろしいか。
  • 事務局:その通り。
  • 会長:議題は、「方向性の確認」だが、実践に繋がる工夫として、事務局では、団体の活動事例や手引きを計画で紹介することを提案しているが、如何か?
  • 事務局:今回、実践につながるということから、事例や手引きが有効ではないかと考えている。その部分について、皆様方にご審議いただきたいと考えている。
  • 会長:役割分担の確認だが、協議会と市の担当者会議が予定されている。最終的には双方で協議した内容を融合させるとのことだったがそれでよろしいか。それから、それぞれの協議内容は、資料にある範囲でよろしいか、他に協議事項の提案はあるか。
  • 事務局:実践につながるような計画策定になるかという点について、審議いただきたいのが1つめ。2つめとして、役割分担で2つの組織で進めてもいいかというところと、また協議事項について、これでよろしいかといったところを審議いただきたい。
  • 会長:それでは、全員の意見を反映したいので、そちらの委員から、全体的な計画の方向性について、ご意見ご提案を。
  • 委員:私の属するプラザは、情報提供システム改修等々のノウハウを持っており、「循環型生涯学習」を展開している。また、事例集・手引きを作るということについては、重要な点が2つあると思う。1つは「底辺を広げる」ということ。2つ目は、「きっかけを作る」ということ。柏市が策定、方向性を打ち出す上で、たたき台になるようなら、喜んで情報提供をしたい。
  • 副会長:議論の中心がまちづくりだが、子どもたちのことをどのようにつなげていくか、また学校と生涯学習をどのように、つないでいくか、というあたりを話ができたらいいなと思う。
  • 会長:今回、「子育て」、「まちづくり」とか、「学校教育との連携」、「地域の教育力」、について、かなり意識した人選となっている。この2.の課題、ぜひ実現していきたいと思う。
  • 委員:私どもの共通の理念は、「豊かな生涯学習社会に貢献すること」が第一の理念。 “つながる”という部分で貢献できる部分があれば、ぜひ協力をしたい。
  • 会長:市民の中にも個人的学習ニーズとか、何か成果を上げたら発表したいとか、あると思う。企業、民間教育産業等との連携なども視野に入れながら考えていきたい。
  • 委員:3本柱が、それ1つひとつが単体ではなくて、3つが全部リンクした形で、活発な活動や意見交換ができたらなと思う。手引きを作成した場合、どのような手段で市民の方に、渡るのかなと思っている。新たに “活動のきっかけ”になるなら、協力したいと思う。
  • 委員:あらゆる講座の基礎的な考えがこの計画にあるのかなと感じている。2点ほど意見がある。手引きについて、仕掛けていくサイドの庁内職員向けの手引きがあってもいいと思う。もう一点が、活動事例の紹介の仕方・見せ方によって、結果が変わってくる。活動してない方向けの事例紹介の仕方と、すでにやってる方がステップアップするための紹介の仕方というのは、明らかに異なる。その点、どちらに向けていくのかという焦点を絞っていくと、より成果が上がるのかなと思う。
  • 事務局:それぞれのステップ毎に紹介したいと思っている。団体の抱えている問題については、比較的似ていることが多い。そういった事例を皆様から集め、段階毎にまとめた事例集や手引きを作れればいいと思っている。
  • 会長:団体活動の成熟度によって課題は違う。目的意識をもった手引書の作成というのは非常に重要だと思う。
  • 委員:「どんな理念で動いているか」はっきりしなければ、人は動かない。活動する方も楽しい、参加する方も楽しいということだけを追及しようと活動している。内容を簡単にしなければ、読んでもらえない。そこを上手く作っていくと対応ができると思う。また、地域を拡大していこうという中で、地域の文化は、100の地域があれば100通りある。1番基本的な部分のマニュアルだけを作り、数年経った段階でグレードアップするような形にする必要があると思う。
  • 委員:中央公民館で主催された、女性大学のようなところで、長年に渡って勉強し、活動してきた。支えあえる仲間がいて、今も活動を続けている。これから市民の方々に、手引きとして、易しい言葉で、わかりやすく、そのようなものが作れればと望んでいる。
  • 会長:「住民間の共感的理解」と「地域住民の信頼関係作り」。このようなものが、非常に重要な効果・成果になると思う。
  • 委員:市民大学を受講した仲間と団体を立ち上げ、合同事業をやっている。主眼となっているのが、ネットワーク。皆さんのご意見やこの土台、もっているものを合わせたら、すばらしいものができると思う。計画の中心が子どもだったり、市民だったりするので、そういう目線で作り上げていければいいのかなと思った。
  • 委員:「子育てと親育ち」が密接であるということは、重々学校のほうではわかっている。しかし、実際につながって欲しい方がつながれず、つながりたいと思うだけで、つながれないというような状況。先ほど手引きという発想があったが、こういうのが必要なのかなということを改めて思っている。
  • 会長:松葉町だったと思うが、ふるさと協議会の年間計画の1番上に「子育てまちづくり」を掲げていた。今日、わが子のことだけを各家庭で育てるという「個人完結型の子育て観」が蔓延している。よその子も見ることによってわが子も良く見るというようなところから発展させて、子育てのまちづくり、社会的に開かれた子育て、という点を今回のところでは1つの目玉にしたい。
  • 委員:「住んでよかった」というアンケートで柏市は70%という結果だった。しかし、地域で行事を行うと、いつも同じような方しか来ない。それには事情があって、両親共に働いていたり、祖父母が同居している家庭も少ない。曜日とか時間の配慮をしなければならない。自分から立ち上がって、少しでも市民のために、イコール柏市のためにという気持ちにさせるものを簡単なものでいいからあったらいいと思う。
  • 会長:「地域活動の組織論」というのも、きっと課題になってくると思う。数人のキーパーソンが地域にいて、その方々がどのように仕掛けて、全体的な影響力を持つかということだと思う。
 生涯学習関係団体へのヒアリングについて
  • 事務局:生涯学習関係団体へのヒアリングについて説明。
  • 会長:確認する。団体向けにヒアリング調査を実施するとのことだが、その他に市民意識調査を実施する予定はあるか。
  • 事務局:予定はない。平成26年度に柏市民意識調査が実施されている。結果については、団体等地域の活動に参加したいかという問いに対して、前回調査に比べ、減少しているという結論になっている。
  • 会長:となると、我々は効果的なヒアリングができるよう、意見等を出していきたいと思う。委員は、先ほど100の地域があったら100違うということを述べたが、なにかこういうことを聞きたいというものはあるか。
  • 委員:学校とどれだけつながっているのかという点を聞きたい。
  • 会長:なしというところもあると思うが、“あり”というのはどのような形態で、どういうふうに仕掛けて、どのようにつながることができたか。先生に仕掛けていくのか、PTAかとかいろいろ方法があると思う。
  • 委員:特に小・中・高・特別支援学校といったものすべてを含む。大学もあれば大学も。
  • 委員:団体立ち上げ後、当初メンバーから増えた際に、苦労している団体を多く見かける。個人で動きたい活動者が増えているという影響もあるのか、そこを上手く乗り越える方法などが聞ければいいと思う。最近、ウォーキング団体が増えている。1人が1つの団体に属するのではなくて、複数に所属している。楽しくて、自分のためになるからだと思われるが、その点を団体に聞いてみてもいいのではないか。
  • 委員:社会福祉協議会は個人でも活動ボランティアとして登録できると聞いている。
  • 委員:団体を紹介しても団体に入らない方が多い。個人のボランティアをどう生かしていくかが、我々の課題となっている。共通する事柄とは思っている。
  • 会長: どんな人が動いてくれてるかという点を団体から引き出せば、なにか見えてくるかもしれない。他にはいかがか。
  • 委員:先ほど、別の委員から「どれくらい学校とつながっているのか」との意見があった。つながりの有無でなくて、つながり方の例示をすれば、それを見て、学校としてもつながり方を考えるのではないか。
  • 会長:有効だと思うつながり方はどうだったか。どこにまず行ったか。
  • 委員:校長先生のところに行った。そこで、校長先生の意向をできるだけ多く聞いた。
  • 会長:学校は地域にお願いしたいことはたくさんあると思う。地域の人の協力なくしては、体験学習とかいろいろできない。お母さん方で学校に掛け合うときは、PTAからか。
  • 委員:校長先生に直接お願いに上がるという感じ。子どもが在籍していれば、PTAでつながっている。卒業したあとは、母校の現職の校長先生に伺う。本当に地域で何かしたいといったときに、伺ってもいいものなのか。
  • 委員:地域に1人コーディネーターがいたら、関係が継続できる。
  • 会長:子どもが卒業してしまったら、PTA会員ではなくなるから、断ち切れてしまう。継続的に地域で、子育て活動をやっている人にとっては、最終的には親同士が連携して、活動していくという方向性を出す必要があるかも知れない。
  • 委員:高柳中学校区では、学校支援コーディネーターというのがあって、校長先生と話しをして、対応するというのがある。そういう仕組みにすれば、つながりが継続できるのではないか。
  • 委員:その学校支援コーディネーターは、いないところが多いのでは。
  • 事務局:全校に広げようと、学校教育と協力して進めている。まだ、全部の学校には配置できていない。具体的な活動の状況については、地域差がある。方向性としては、各学校に必ずいるような状況を作りたいと考えている。
  • 会長:学校支援コーディネーターというツールで、PTAを超えて、学校と地域とがコラボする、協働するような話はぜひ、出していきたいと思う。
  • 副会長:柏市では「みんなの子育て広場」が該当する。コーディネーターがいて、現在19校まで拡大した。あと、私立に通っている方も市民である。子育て広場に参加できないお母さんがいるという問題がある。
  • 会長:私立に行っている子どもも、地域の子どもである。生涯学習推進は、大らかな感じで、地域の子どもたちを捉えて推進していく。そういった中で、新たな捉え方と学校とが、協働して、地域の中での教育力をお互いに発揮すれば、これはすばらしいと思う。
  • 委員:市内のある高校では、在校生の親でない方が野球の後援会、サッカーの後援会、野球の予選に行く。開かれた学校づくりということで、災害のときに、若い力を貸して欲しいとお願いしたら、学校主催で合同の避難訓練を実施することになった。柏市内にも私立を含め、高等学校が多いが、そういった若い力が、社会人になる前に、いろんな形で地域と密着すると卒業してからも、プラス要素が出てくると思う。これが本当の生涯教育じゃないのかなと思う。
  • 会長:時間が迫ってきたが、ヒアリング団体の選定といった問題を抱えている。私もホームページを作ったり、郵送してもらったりしながら、会議だけではなくて、意見等があればいただくといったシステムを考えてみたいと思う。設問などについては、私と事務局に一任していただいてよろしいか。
  • 一同:異議なし。
  • 会長:その線で進めていきたいと思う。事務局に確認だが、すべての団体の事例を紹介して本にするのは不可能。選定に漏れた団体や情報提供を希望する団体をホームページなどで紹介していことは可能なのか確認したい。
  • 事務局:現在、「らんらんかしわ」で実現しているが、さらに機能を拡張して、将来的にはその様な形を考えている。
  • 会長:ヒアリングの方法だが、どのような方法を考えているか。
  • 事務局:コンサルタントに一部、委託している。我々も一部においては同席し、ヒアリングを行う。設問項目等については、会長と事務局とで調整した上で、場合によっては皆様に伺いながら整理し、ヒアリングを実施していきたいと考えている。
  • 会長:議論だけでも、有益な視点が提示されましたので、これを反映しながら進行させていただきたいと思う。

6 次回開催予定

平成27年11月30日(月曜日)午前10時~正午

(補足)場所は未定

7 傍聴者

0人

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