令和元年度第3回柏市文化振興審議会会議録
開催日時
令和2年1月23日(木曜日)午後2時30分から午後4時30分
開催場所
沼南庁舎5階 501会議室
出席者
委員
飯森豊水委員(会長)、鈴木將勝委員(副会長)、中村眞知子委員、亀岡浩美委員、林久美子委員、
香島ひで子委員、 堀良慶委員、出浦真緒梨委員
事務局
小貫省三生涯学習部長、吉田敬文化課長、野澤資子主幹、横山左千江副主幹、古瀬康平主事
内容
- 開会
- 部長挨拶
- 会長挨拶
- 議事
- 報告事項
(1)第五次総合計画(後期計画)の策定スケジュールについて
(2)柏市の教育・生涯学習・芸術文化についての市民意識調査アンケートの結果について - 協議事項
(1) 第五次柏市芸術文化振興計画の策定に伴う意見交換 - その他
- 閉会
- 報告事項
1 報告事項
柏市第五次総合計画(後期計画)の策定スケジュールについて
第四次柏市芸術文化振興計画の策定にあたり、同時期に策定される柏市第五次総合計画(後期計画)の現段階の進捗状況と今後のスケジュールについて事務局より報告する。また、来年度の柏市文化振興審議会の開催スケジュールの報告を行う。
柏市の教育・生涯学習・芸術文化についての市民意識調査アンケートの結果について
昨年11月に行ったアンケート調査結果の芸術文化の分野を抜粋し、また、一部教育分野の設問の結果を提示し、その結果を傾向・分析等を踏まえ報告した。なお、数値はまだ「速報」であり、正式なアンケート分析結果は3月となる旨報告した。
2 協議事項
第五次柏市芸術文化振興計画の策定に伴う意見交換
(飯森会長)本日配布されているアンケート結果については、3月に正式に公表されるとのことであり、現段階では速報数値ではあるが、本日の審議会ではこの情報の中から、心に残ったことを自由に発言してもらいたい。今回市民アンケートのデータが出たことで、より具体的な議論になっていくのではないかと思う。私個人の意見としては基本想定内の結果だったが、唯一、学校教育分野においての芸術文化の関心の低さに衝撃を受けた。教育分野とのからみの議論をしていく必要はあると思うが、本日はあくまでも、文化芸術分野のアンケート結果に限った議論をしていくのがよいかと思う。
(堀委員)とてもいいアンケートだと思う。自分が普段思っていることに近い結果がでていると感じる。回答率も規模も内容もいい。ただし、学校教育分野の中で、子どもがどのような能力や態度を身に付けるべきかの設問に対し、「芸術面の能力や情操」と答えた割合が6パーセントのという関心度の低さは気になる。個人としては、学校での鑑賞教育、造形教育は推進していってほしいと思う。
(亀岡委員)最近の保護者が学校に求めているものがこの結果なのではないかと思う。今は習いごとをしている子が多い。勉強は塾、スポーツはクラブ等、芸術についてはピアノ教室や絵画教室など、そういうところで学ぶことに期待しているように感じる。決して芸術文化を軽視しているわけではなく、学校では思いやりや人間形成いうことに重きが置かれているのではないか。芸術面を育むこともそこにつながるものではあると思うが、こういう質問のされ方をすると結果は低くなってしまうのだと感じる。また、「柏は芸術文化活動が盛んであるか盛んでないか」の理由について、周囲の評判をあまり聞かないからという項目があったが、評判といういう意味では、他者からどう見られているかという評価が大きいと思う。今までも、柏の魅力はブック本やテレビ等で放映されて、初めて柏ってこうだよねと認識されていることが多い。そういう意味で、柏市ががんばっていることの情報発信をしていくことは今後ますます重要だと思う。今後の文化課の施策おいても、情報発信により一層力を入れてほしいと、アンケート結果をみて第一印象そう思った。
(堀委員)あなたにとって「芸術文化」とはどういうものかの問いに対し、「心の癒し」という答えが70パーセント以上あった。ここにポイントがあるように思うが、事務局として、どのような感想をもたれているかもう少しうかがいたい。
(事務局)市民がどういうものを芸術として考えているのか、どういうものが求められ、どういうものを喜んでもらえるのかを考えた時、ある意味殺伐とした現代の生活の中で、一時の癒しになるものとして考えられている部分も市民の中にあるのではないか。そう予想した上で選択肢として入れた面がある。好きな人は自分から情報も取りにいくが、そこまでいかなくても、芸術に触れることで、楽しかったりほっとしたり、柏市ってこんな温かいものをやっているんだ感じられる、そういうものが求められているのかなあと感じたところである。
(亀岡委員)そのことは共感がもてる。市の基本構想にも、「笑顔と元気が輪となり広がる交流拠点」と謳われており、文化課の施策は、こういうことに効果があると思うのでがんばってほしい。ダブルデッキにミュージシャンがいる、アートがある。柏駅に降り立った人、仕事先から柏へ帰ってきた人たちにウェルカムな印象を与えることになる。とても大事なことだと思う。
(香島委員)学校教育において、芸術の関心度が低いことについて愕然としたが、反面そうだろうなという印象も持った。では我々の役割をどこにステップとしておけばいいのか、この面にたって物事を考えることが大切だと思う。学校教育や親のしつけにおいては、他の分野で考えるとして、文化振興審議会の委員としてはここに基盤をおきたいと思う。この審議会では、漠然としたことよりも、建設的な議論をしていけるし、このメンバーでやることという視点で分かりやすく詰めていってもらいたい。
(中村委員)学校教育に求めるもの中で、「芸術面の能力や情操」の割合が非常に低いということについてだが、今の家庭では、習いごとは他のところで習うというのが定番になっている。親は学校に芸術面の能力というものは求めていないと思う。芸術面に関心がないわけではなく、この設問はあくまでも学校教育の面ということで質問しているものだと考える。芸術文化が盛んではないという理由に、芸術文化に触れる機会がないという理由が30パーセント以上と高い。また別の設問で、「次世代に芸術文化を伝えていくために、市はどのような取組をすることが大切だと思うか」の問いに対し、学校における公演などの鑑賞をしてほしいという数値が高いという結果が出ている。芸術に全く興味のなかった子供たちに触れる機会を提供する、まずはそれが最初だと思う。その意味で学校での公演は有効だと思う。そのことについて私たちは何ができるのか、どう入り込んで協力していけるのか、そういうことも考えてみたいと思った。
(林委員)私も以前、学校公演に携わる仕事をしていたことがあった。その頃は、芸術を学校で子どもたちに観せたいという先生方や各市町村の思いが強い時期でもあり、様々な公演が開催されていた。しかし今は、学校でやることが多く、時間を割いて芸術鑑賞の時間を確保するという感じで、子どもたちは、その時は喜ぶが、印象に残る間もないというのが現状。芸術をどのように子どもたちに伝えたらいいのか考えるべきことは多いが、文化会館のようなホールや他の場所で触れる機会を増やして、自然に目に入る耳に入るようにしていくことが必要かと考える。一芸術家として自分自身も考えていきたいと思う。また、最近自分の周りに趣味として絵画をやっている人が多い。パレット柏などで、鑑賞したり展示をすることで喜びを感じていると聞いている。小さなことでいいから、目に触れる機会を増やしていくこと、その積み重ねで芸術が生まれてくるのではないかと感じた。
(出浦委員)芸術文化の鑑賞をしたいという人が80パーセントという数字は多いと感じた。参加したいという人も半数くらいいる。ただし、文化が盛んであると思う理由にイベントが多く開催されているから、という理由が20.8パーセントであり、始めたいという方がこんなに多いのに対し、実際触れている方とのギャップがあると感じた。興味はあるけど自分では何がいいのか選択できない、という方が多いのではないかと感じた。また、芸術文化活動をするのに、時間を自由に選びやすいものと答えた人、また芸術文化を癒し、ととらえている人の割合が高いことを考えると、積極的にというよりどちらかというと受動的で、無理のない範囲でやりたいのかなという印象をもった。知り合いの方たちに、どういう芸術に触れたいか聞いてみたところ、クラシック音楽などで、これは有名で良い、と定義されているものがあれば行ってみようと思うという意見が多かった。文化に詳しくはないけど、こんなに良いものなんだと言われれば、行く人もいると思う。選択できるようきちんと定義されていると行きやすいのではないかと感じた。
(鈴木副会長)このアンケート結果をみて愕然とした。公開の場があれば行ってみたいという意見が多い中で、そういう人に情報が届いていないと感じた。ポスターチラシが有効だということが分かり反省させられた。今の時代、なるべくホームページが主流だと考えていたが、ポスター・チラシによる宣伝広告も大切だと感じた。文化連盟には 広報委員会があり、「柏の樹」という広報誌を定期的に発行しているが、文化連盟として原点にかえり、各部門へ周知し、今一度再考していく必要があると感じた。アンケートによると、市民がやりたい芸術文化の分野では吹奏楽等の音楽のウェイトが高い。これは、イチカシを中心とした、活動自体が周知されてきていて、それが自然にPRになっている。市民に対するアピールの仕方について、原点にかえって、周知していくにはどうしたらいいのかということを自分たちも考えていかなければならないと思った。
(事務局)事務局としても、ポスターちらしの割合が多いことは意外な結果だった。ただし、年代別ではっきりと分かれており、50代以上は現物派、10~20ネット派となっている。企画内容により、誰をターゲットにしたいかまでを考えて広報していくべきと感じている。
(飯森会長)柏市ではこのような環境であり、このような厳しい状況があり、では課題をどう克服するのかという視点に立ち、考えていく必要があると思う。また、委員からも指摘のあった、芸術文化の鑑賞をしたいという市民の高い数値と、小中学校で子どもはどのような能力や態度を身につけるべきかとの設問における「芸術面の能力や情操」への関心の低い数値、については大きく違うのだが、これはもしかしたら表現の問題かもしれない。芸術が癒し、元気になる、ということについて反対する人はいないし、実際それを求めていると思う。ただ、ストレートに芸術面の能力や情操=癒しに繋がっていかない、そういう意味でそれほどショックを受けなくてもいいと思うが、そうは言ってもさらに数字をあげるために考えていかなければならない。芸術文化が盛んであるかの数値は37.6パーセントで、前回より少し上がっている。ただし、「柏市のまちづくり推進のためのアンケート調査」での質問の選択肢からすると、交通の便がいい、医療面が良い、等の選択肢では60~70パーセントくらいになるのに対し、それに比べると芸術活動は盛んとはいえない。また、吹奏楽については高い数値は出ているが、全体面では低い。吹奏楽だけではなく、全体の数字を底上げしていくよう考えなければいけない。また、学校で公演やればいいという考えもあるが、予算を考えると難しい面もある。千葉交響楽団による公演が実際行われているが、かなりの予算が必要である。限られた予算の中で、何を削って何をやっていけば数字が上がっていくのか、その議論が大切だと思う。個人的な見解でいうと、学校教育の中での芸術部分の関心が低いことに限定しなくても、全体として芸術の数字は高いとは思わない。出浦委員からも市民は受動的な面があるとの発言があったが、私も同じ印象を持った。アンケートでも、市民が具体的に何が好きで何が嫌いとはっきりは出ておらず、何かうまくひっかかっていないと感じた。今までと違うパターンでのやり方、企画の立て方そのものにも工夫が必要なのではないかと思う。個人的意見であるので、これに限らず委員の皆様には自由に発言してほしい。
(亀岡委員)本日、郷土資料展示室での「クール&ラブリー」のチラシが配られているが、この企画が面白く、タイトルも良く素晴らしいと思った。実際郷土資料展示室で鑑賞したが、芹沢銈介の色使いについてあらためて感動した。東京オリンピックのチケットも和の配色が取り入れらていたり、和が見直されている。今回のアンケートで、10代の若い世代が芸術文化活動に参加したいと思っているという結果が出ている。服飾関係を目指すような若い人たちが芹沢銈介の作品がいいよね、と興味を持っていってくれたら、柏市の文化度もあがるのではないか。ターゲットをどのようにしていくのかも考え、新しい捉え方で情報発信していけば、もっと柏の魅力を伝えていけるのではないかと思う。
(飯森会長)どういう経緯で今回の企画展をイメージチェンジさせたのか。
(事務局)美術系の学芸員がいない中で24回企画展を開催してきたが、今までは芹沢銈介とはこういうものという、こうあってほしいという固定ファンにむけた展示内容が多かったように思っている。今回自分がどんな美術展をみたいと思うかと考えた結果、細かな説明ではなく、見た目で感じ取ってもらえるようなものを落とし込んむのがいいと考えた。題名も普段の芹沢企画展ではつけないようなものを敢えて使い、色鮮やかな世界をみて、綺麗だなという感じていただく感情的な部分を敢えて題名にした。今まで芹沢ファンではなかった方に観ていただき、芹沢の作品を柏市でやっているんだと知ってもらうことを見据えて企画をした。
(堀委員)素晴らしい展示だと思う。ぜひ市民へ発信してもらいたい。柏の一番の宝物だと思う。
(事務局)但し、ファンの方からは、今回の展示ちょっと違うよねというご意見をいただくこともあった。また、郷土資料展示室の入場者数がまだまだ増えていっていないというところは課題だと感じている。
(香島委員)このチラシを見た時、今までと違うなと感じた。ただ、また芹沢銈介かとも感じた。これだけステップアップした企画展ができているのだから、柏市が所蔵しているたくさんの作品が宝の持ち腐れにならないように、3回のうち1回くらいは別の作家たちの展覧をすることも考えてほしい。
(飯森会長)この件については以前にも、経費、安全面、の問題の話があったと思うが、芹沢銈介以外の作品に踏み出せない理由はあるのか。
(事務局)郷土資料展示室を使った展示としては、できるのではないかと担当レベルでは思っている。ただそれは柏市が所蔵している作品に限定されるとは思う。
(堀委員)柏市の所蔵品には素晴らしいものがたくさんあるので、所蔵品の中からでもどんどん推進してほしいと思う。
(飯森会長)文化課には美術系の学芸員がいないので、どの作品をどのように展示していくかということを決めるのがなかなか難しいと思う。外部の専門家の提案があっても、それが郷土資料展示室の企画としていい企画だという判断ができないとそれも難しくないか。
(事務局)芹沢企画展についても、静岡、仙台それぞれに芹沢銈介の美術館があり、そこの学芸員相談したりしながら行っている状態である。他の作家の展覧会となると、実際郷土資料展示室という場所なのか、柏市の作家という条件にするのか、そういう部分を落とし込んでやれるものは何なのかを担当者レベルで考えているというのが現状である。
(香島委員)現在柏市が所蔵しているものだけでもできるのではないか。
(飯森会長)できるできないのことではなく、そもそも外部の意見をとりいれてそのままやってしまっていいのかということも悩むところだと思う。例えば企画展に関する判断できる人(芸術監督的な)を1年交代でも公募するなど、企画は文化課で行うとしても、その判断はプロの目を通しているということであればできるかと思うが、そのあたりは課長のご意見としていかがか。
(文化課長)郷土資料展示室では毎年芹沢作品を展示し、その他の作品は2年に一度市民ギャラリーで観ていただくものとして企画を立てている。前回は平山郁夫を取り上げさせていただき、柏ゆかりの作家ではなかったが、その前は柏ゆかりの作家を取り上げ、地元の芸術家の方々ともタッグを組んでアドバイスを受けながら開催している。来年度は柏ゆかりの作家である髙島野十郎を出していきたい。出身地である福岡の学芸員のアドバイスを受けながら、全国を巡る巡回展の1会場として開催予定である。全体の所蔵数800のうちの600が芹沢作品、残りの200を2年に1回のギャラリーで観ていただくように棲み分けをしながら行っているところであるが、郷土資料展示室でできないわけではないので、ご意見をいただきながら考えていきたい。
(堀委員)郷土資料展示室企画展の入館者数、パレット柏の入館者数を提示していただければと思う。
(文化課長)次回数字をお示ししたい。パレット柏と展示室では入館者数は大きく違うのが現実であるので、そのことも踏まえ、またご意見をいただければと考えている。
(出浦委員)本日配られているちらしは普段どこにおいてあるのか。
(事務局)各近隣センター、小中学校、高校、近くの大学、駅前周辺の店等に配布している。また、今回は実験的に高齢者施設にも配布した。展示室の強みとして駐車場が使用できること、展示室がバリアフリー、多目的トイレもあるので、デイサービス等の外出先の一つとして来ていただくことを考え配布した。
(出浦委員)チラシを駅構内には置けないのか。
(事務局)お願いはしているが、駅の判断しだいということもあり難しい。柏駅以外では掲示してくれる駅もあるが、確約はされないのが現状。
(出浦委員)掲示するというより、駅前行政サービスセンター等の外側にチラシを入れるラックを置くのもいいのではないか。郷土資料展示室の場所が分からなくてもチラシに地図がのっているので、チラシを持っていけるようにすれば、効果は高いと感じる。
(堀委員)情報発信という観点から発言したい。自分自身が企画展を行ってきた経験として、その企画展の情報がネットで50載ると、1000名、100で5000名入場する。3月に行う予定の企画展では41社のマスコミに投げ込みをした。チラシ、DMを送り続ける。ネットや新聞に掲載の可能性を高くする。あきらめずに投げ込み続けることがこつ。その信用が蓄積され、好循環に入っていく。ぜひその努力の有用性を伝えたい。
(飯森会長)アンケート速報結果の中でも、世代により情報の取り方が違うということもあったので、企画によって誰をターゲットにするかにより変わってくるとは思うが、苦労は多くても成果があるという貴重なご意見だと思う。先ほどの文化課長から説明があったことについて、香島委員から何かご意見はあるか。
(香島委員)課に学芸員がいないことで、作品の選択、企画が難しいとの話があったが、2年前に私が呼び掛けて「柏市美術会」という会を立ち上げたが、その会員の中には洋画に関して日本の中でもポジションの高い方もいるので、要請があれば協力する用意はある。自分たちの街ことであるので、どういうメンバーを選ぶのがいいのか等、要望があれば紹介したり、また自分自身も協力することはできる。特に絵画に関しては学芸員並みの判断はできると思うので、遠慮なく言ってもらえればと思う。
(亀岡委員)学芸員の知識を否定するものではなく、また、それぞれのジャンルに権威の方がいることも承知しているが、市民に広く観ていただく時は、新たな切り口が必要かと思う。専門家の目からみたものの他に、素人の目での気づきがあることが大事な場合もあるので、臆することなく頑張ってほしい。また、美術館ではなく、郷土資料展示室なのだから、より市民に近い展示を狙いとした企画の回があるのはいいことだと思う。
(飯森会長)今回私が意見したのは、役所の体質として、判断する責任者がいない中での企画立案はやりにくいだろうという、自分の過去の経験を踏まえた一般論として言っているところである。
(亀岡委員)独自の企画をする時も、企画意図をしっかり説明できればいいのだと思う。
(文化課長)自分も美術専門ではないが学芸員の資格をもっており、今回の企画も、意図がしっかりしていて、ストーリー立てができていて一貫性があるものであると判断をして任せた経緯がある。企画に関して、これはおかしいんじゃないかという意見があったとしても、そこは私自身が受ければいいと思っている。教育長、部長の下で私が動き、判断させていただいているので、その考え方はこれからも続けたいと思っている。
(生涯学習部長)委員の皆様のご意見をいただいている中で、やはり情報発信の仕方というところに工夫が必要であるとあらためて感じた。計画を策定していく上で、一つのキーワードとして、行政としての情報発信の仕方、工夫の仕方、インパクトの与え方が大切になると考える。例えば文化連盟のイベントのPRの仕方を行政として一緒にに考えアドバイスをさせていただいたり、いかにインパクトを与えて、知ってもらうようにしていくのか、ここが一つ重要なポイントだと強く感じた。これからも固定観念にとらわれず、勇気をもって真剣にいろいろな事業に取り組んでいきたいと思う。
(林委員)今まで美術の議論が続いていたので、私からも音楽も同じだということを伝えたい。文化会館の努力で、若手を育てていこうという企画を年2~3回しているが、集客というのが一番の問題である。回を重ねれば解決するということでもなく、努力をしていかないと周知につながっていかない。音楽も同じということで一言申し上げたかった。
(飯森会長)私も情報発信の仕方が大事だということを強く感じた。アンケート結果によると、柏市民の方は潜在的には芸術文化に関心はあるが、なかなか積極的に動いてくれないなという印象を持った。メジャーなアーティストの企画は東京に任せ、企画の意図がはっきりしたものを作り、受動的な人にもきちんと届くような伝え方をするのが大事なのかなと感じた。
(鈴木副会長)アンケートが大切だということを身に染みて感じた。今年7月12日に文化連盟の芸術鑑賞会で米良美一さんを呼んで記念公演をやることになっている。その情報発信をもう一度よく考えて、また市民のために、芸術発展のために、立て直しやっていかなければと心を新たにしたところである。
傍聴人
1人