令和元年度第3回柏市スポーツ推進審議会

1 開催日時

令和2年2月17日(月曜日)

午後7時~午後8時25分

2 開催場所

柏市柏下73

柏市中央体育館 2階会議室

3 出席者

(委員) 12名

長谷川委員、内藤委員、藤原委員、小暮委員、井坂委員、山本委員

吉川委員、髙橋委員、片山委員、露木委員、佐藤委員、南委員

(柏市) 6名

高橋地域づくり推進部長、橋爪スポーツ課長、幕内副参事、鳥塚施設担当リーダー

松沢推進担当リーダー、峯元主事

4 次第

  1. 開会
  2. 地域づくり推進部長あいさつ
  3. 会長あいさつ 
  4. 議題
    1. 市民プールのあり方について
    2. 令和2年度社会教育関係団体に対する補助金の交付について
  5. その他
  6. 閉会

5 議事(要旨)

議題1について、市民プールの現状と課題や学校プール開放事業についての説明を行い、議題2については、議題の趣旨、社会教育関係団体の定義や交付対象団体の概要の説明を行ったうえ、補助金の交付について意見を伺った。その際に出た主な意見は次のとおり。

露木委員

学校プール開放事業を行う学校数は。

事務局

市民プールから半径2キロメートル以上離れた地域の小学校を対象として、昨年は10校で実施した。

議長(内藤委員)

資料1の6ページの地図にある船戸市民プールと逆井市民プールが計画の中では残っていくもので、その過程の中で、大津ケ丘中央公園プールについて老朽化に伴う改修が必要なので、廃止の時期について見直しをしているとのこと。

市民プールの運営コストといえば、ハード的なものや水などを考えがちだが、施設の特性上、監視員等に対するコストが非常に大きいということで、プールの状況によっては、特に安全確保のうえでは、コストは大きなものになっていると思う。

藤原委員

資料1の11ページ下段に「自由記述欄の結果」とあるが、市民アンケートのこの設問は「存続」「廃止」「どちらかというと存続、廃止」「その他」から選択し、自由に記述する形式の設問だったのか。それとも完全な自由記述だったのか。

事務局

選択方式ではなく、自由記述方式。

藤原委員

大津ケ丘中央公園プールの利用者について、男女比、或いは年齢別の構成を把握していたら教えて欲しい。

議長(内藤委員)

夏の間のわずかな期間なので、ほとんどは子どもということか。

事務局

大津ケ丘中央公園プールについては、一般の方(30パーセント)、生徒(70パーセント)の割合は把握しているが、男女比については把握していない。

議長(内藤委員)

市民プールの開催期間は。

事務局

7月の第1日曜日から9月の第1日曜日まで毎日開催している。

議長(内藤委員)

平日の昼間は当然、夏休み期間中とはいえ、一般の方は少なく、子どもたちが利用しているのか。

事務局

夏休中の子どもの居場所となっている。主にレジャーとして利用されている。

議長(内藤委員)

学校のプールが自由に使える時代は、学校に行っていた。

議長(内藤委員)

市民プールの利用料金はひとり1回いくらか。

事務局

一般が220円、生徒は110円。

長谷川委員

市民アンケートの対象は「大人」か「子ども」か。

事務局

調査票送付者の家族を含めて対象とした。

長谷川委員

自分は過去に船戸地区、西口第一公園前や大津ケ丘の学校にも勤務したことがある。色々な立地があり、今、一番人気があり利用されているのが、船戸市民プールと逆井市民プールということで、立地的にはあまり良くない場所が一番使われている。西口第一公園も駅からは近くて良いが、施設自体が大津ケ丘も含めて幼児用プールと25メートルプールくらいしかない状況で、子どもや子連れの親御さんのニーズは、アンケート結果にもあったが、もう少しバラエティー豊かな施設。船戸市民プールは設備的には一番恵まれているので、距離的に遠方の子どもたちも通ってくる様子も見られるが、他の市民プールについて存続のことを考えるのであれば、今のままではきついのかなという気はする。もし、そのまま続けていくのであれば、もっと大きな改修をしないと住民や子どもたちのニーズには答えられないのではないかと思う。

小暮委員

先日まで、自分の子どもが小学生だったので、学校開放プールは毎年利用していた。

船戸市民プールが一番人気なのは、スライダーがあることも理由のひとつだが、駐車場が併設されていて行きやすいということ。

自分の職場は西口第一公園の目の前だが、徒歩で来るのは近所の人たちで、天気が良くない日はプールを利用しない。天気の悪に時は監視員だけが居るといった日もしばしば見受けられた。天気が悪くても監視員を配置しなければならず、その分のコストがかかることもわかるし、天気の良い日はにぎやかだが、天気ばかりは仕方がない。

逆井市民プールも駐車場が併設されていたと思うが、結局のところ柏は車社会で、車が停められないと人は集まらないと思う。西口第一公園市民プールもそうだが、車が自由に使えないプールはきついのではないかと感じる。

事務局

各市民プールの設備について補足するが、船戸市民プールは、流れるプール、スライダープール及び幼児プールの3つ。ひばりが丘市民プールについては、25mプール、幼児プールのほかに50mプールが設置されている。それ以外の3つのプールについては、25mプールと幼児プールのみの設置となっている。

藤原委員

30年くらい前、大津ケ丘中央公園の近所に住んでいたことがあり、プールは4、5回利用したことがある。混みあってなく、泳ぐというより水に浸かるという意味では最適な場所だった。

費用対効果や修繕費等を考慮すると、老朽化したプールの廃止はやむなしと思う。

井坂委員

今から50年くらい前、ひばりが丘市民プールが建設された頃に自分は教員をしており、楽しく利用していたものが、逆方向に自ら遠のいていると感じられる。

また、学校プールも、体育の教員が授業を行うにしても、半数の生徒が欠席するような状態で、特に女子生徒は、髪の手入れや女性特有のからだの問題を含めた様々な理由から、水に入ることを嫌っている。今は、学校プールも水泳部もほとんど成り立っていないのが現状ではないか。水泳部の顧問も安全管理ができない。そのようなことも含めて、市民プール5つのうち3つが廃止になっていくとのことだが、健康管理には水泳が一番良いと思うし、本日も水泳協会の理事長とも話をしたが、市民のニーズに合わせていくためには温水プールが絶対であり、温水シャワーや充実した更衣室の整備が不可欠。特に、女性は化粧ができないことを非常に嫌がるという話を聞いた。今後、市民プールの改修を考えるときには、芝浦工大柏高校のプールのような温水プールを含めた発展性のある設備を考えてもらえればと思う。

議長(内藤委員)

市民プールを選択、集中していく中で、良いところをもっと整備していこうということだと思う。

井坂委員

思い切って、北習志野にあるような大きなプールはどうか。

天台にあった県の大きなプールが駐車場となっていた。あのプールがなくなったことは大変驚きだが、これが現状だと思った。

山本委員

自分が小さい頃は、父と一緒に行くことが楽しみだったので、市民プールがなくなってしまうのは寂しいが、それが世の中の流れとも思う。

船戸市民プールは駐車場があり、子どもが小さい頃は、自宅の豊四季から毎日のように車で連れて行った。また、船戸は設備が充実しているので、大勢の利用者が集まっていた。

市民プールをなくしてしまうのはもったいない気もするが、逆に、集客の多い市民プールの設備を充実させて、集客の少なかったプールについては、地域の方が有効活用できるような何かにすればいいのではないか。

南委員

資料1の4ページに、「(市民プールは)民間施設に代替え可能な施設」と記載があるが、この民間施設とは何を指しているのか。

事務局

スイミングスクールやフィットネスジムを想定している。

南委員

自分の子どもたちもスイミングスクールに通っていた。夏は市民プールや学校開放プールにも通ったりしていたが、基本的にはスイミングスクールに通うことが多かったので、井坂委員の意見のとおり、スイミングスクールに近い形態の市民プールを、スイミングスクールのない地域ごとに残していくことが最適だと思う。

佐藤委員

自分は、ひばりが丘市民プールの近くに住んでいて、昔は利用したこともあるが、子どもの成長ととも出向くこともなくなった。

メガロスや柏洋スイマーズなどの民間プール施設の近辺に住んでいる子どもの話では、学校授業のプールのテストに備えて、学校だけでは泳げないので、民間プール施設で練習していると聞いた。

今後、市民プールをどのようにすればよいのか、すぐには思い浮かばないが、夏休み中など、学校のプールも利用できるようにして、できるだけ利用者に金銭的な負担がかからないようにした方がよいと思う。

露木委員

大変よくまとめられている資料だと思う。この資料を見たら、総合的に廃止はやむなしと受け取れる。委員の皆さんの意見のとおり、残す1つなり、2つなりの施設を充実した施設にして行った方がいいだろうと思う。特に意見の中にあった駐車場がなければ人は来ないということは事実だと思う。もちろん温水や流れるプール、屋根などがあった方が、子どもの興味を引くものになるとは思うが。

次のアンケート結果を拝見したいと思うが、ここまでであっても、市にはよくやっていただいているものだと感じた。

髙橋委員

データ上、市民プールを2か所に集約していくことは、妥当なところだと思う。集中と効率を考えれば仕方がないと考える。ただ、施設の取り壊しについても相当な費用がかかると思うので、壊す必要性はないと思う。ヨーロッパでは使用しないプールをテニスコートに転用している。世界一のジョコビッチはプールでテニスをやっていた。これは、砲弾が飛んでこないように、いかにプールの高さでラリーを行うかということで、育つ環境もスポーツにつながるし、他府県ではプールを再利用してローラーブレードの施設に転換したということも聞いている。壊す費用を考えるのであれば、違う施設に替えていった方が効率的だと思う。

もうひとつは、せっかく子どもたちが夏プールに入りたいと思っても、施設が遠いなど色々な問題があると思う。学校のプール開放をもう少し増やせないか。市内の小中学校を合わせると60校くらいあると思うが、その中で10校程度の実施は非常に少ない。多分ネックとなっているのは、先生方の勤務体制や働き方改革によるものだと思うが、それを解消するひとつの作戦として、プールの監視員を水泳協会や比較的若く動ける高齢の方など、夏場だけお手伝いいただくボランティアとして養成することで、子どもと年配の方との交流や、違った意味での教育につながるのではないか。これは理想だが、このようなことを考えれば、既存の施設を増やせないのであれば、学校のプールをもう少し使う方法があるのではないかという気がする。

基本的に、市民プールを2か所に集中していくことは良いことだと思う。

吉川委員

今までに出た意見と同様に、廃止については、致し方ないと思う。残される2施設がさらに良い施設になれば良いと思う。

片山委員

市民プールの存続か否かの話をしていたかと思うが、基本的に過去10年間の平均運営コストの収入と支出を見る限りでは、今さらというか、この状態でよく運営していたなと感じている。個人的には、西口第一公園も船戸も逆井の市民プールも利用して、子どもと楽しい思いをしたし、できるならば存続して欲しいという気持ちもある。ただ、10年間もこのような状態が続いている中で、続けて欲しいとは言えない。人件費や水の使用料金などのコストもかかると思うが、何かしら改善する方法はないのかという気持ちはある。実際に西口第一公園の市民プールに行ってみても、安全第一で運営していると思う。昨年も遊具の下に子どもが挟まる事故や、数年前には流れるプールの排水に吸い込まれる事故もあったと思うので、そのようなリスクを回避するためには相当数の人間が必要になると思うが、西口第一公園市民プールでは、利用者数に対して大勢の人が配置されており、安心して利用できると同時に、「自分の経営する施設では、絶対にこんなにたくさんの人は置けない」という思いで利用させてもらった。

もっと効率よく運営していくことで、何かしら改善できないかという思いがある。

片山委員

船戸市民プールについて、収入が支出を上回っていないのは、敢えて利益を出してはいけないものなのか。

事務局

そのようなことはない。

片山委員

船戸市民プールはスペック的には素晴らしいものがあって、自分はよく東武のプールに行くが、足の踏み場もないくらいの人が利用している。利用料金は2、000円くらいだったと思うが、もちろん飲食もできるような物販もある。劣っていないとは言わないが、すごく魅力のある施設なので、利用料金の見直しを行い、他施設のマイナス面をカバーすることもあり得るのではないか。

水泳教室など利用者を呼び込むようなイベントの開催の必要性や、アンケート結果において、プールを利用しない理由の中に市民プールの存在を知らなかったという回答が30パーセントくらいあった。市民プールが建設されてから相当な年数が経過している中で、この結果に驚いている。また、プールを利用しないもうひとつの理由として、存在を知らない訳でもなく、自宅から遠い訳でもなく、施設が気に入らない訳でもなくプールを利用していないということは、よほどソフト面、ハード面ともに改修、改善できれば、やりがいのあるものになると思う。

議長(内藤委員)

本日の審議会の意見としては、委員のほぼ一致した意見をもとに「市民プールの現状を鑑みれば、選択と集中はやむを得ない。大津ケ丘中央公園市民プールは廃止の方向でやむなしではあるが、市民プールの経営や運営努力などを含めて検討課題はある」としたい。

議長(内藤委員)

2つ目の議題である補助金について事務局から説明があったが、質問や意見があればお願いしたい。

補助金の額は、昨年と同額を交付予定とのこと。

小暮委員

それぞれの補助金交付対象団体に登録している人は何人づつくらいいるのか。

事務局

登録人数までは把握していない。

議長(内藤委員)

登録とは、組織側のメンバーとしてのことか、或いは、例えば、その団体に所属している子どもたち等の会員側のことか。

小暮委員

会員側について聞きたい。

議長(内藤委員)

必ずしも数としてつかみ切れないのではないか。

露木委員

スポーツ少年団については、おおよその数はつかんでいる。全国で日本スポーツ少年団の団員と称する小学生、中学生が約80万人、柏市については、団員が約650人、指導者が約300人。この指導者は父兄でもあるが、「みるスポーツ」として参加をしている。

佐藤委員

女性スポーツ協会は、主婦を中心に約800名で和気あいあいと活動している。あまり勝敗にこだわらず、健康第一としている。

井坂委員

体育協会は、補助金をたくさんもらっているように見えるが、本当に微々たるもので、倍以上もらわないとやっていけない。すべて手弁当でやっている。

現在、34競技団体で組織しており、各団体には実績に応じ運営費として10万円から15万円程度を割り当てており、それだけでも約400万円必要となる。残金については、色々な催しや指導者養成のための研修会等に充てながらギリギリの運営をしている。

このような事情なので、ぜひ補助金を倍増していただきたい。

議長(内藤委員)

ここは、スポーツ推進審議会なので、特定の団体ではなく、補助金交付団体を代表しての意見としたい。

例えば、他の市町村に比べて柏市の補助金の額がどの程度なのか、スポーツの振興にはお金がとても必要なことはわかるので、そのあたりの状況を調べておく必要もあるのではないかと思う。

佐藤委員

私たち女性スポーツ協会は、働いているお母さんたちが多く、毎年助成金は減らさないようにお願いしている中で、前年と同額の交付は非常にありがたい。大会の度に、参加費を5千円程度頂戴しながら開催しており、来年度も減額にならないことを協会に報告できるので、今日は自信をもって帰ることができる。

議長(内藤委員)

あくまでもこれは、交付予定額。審議会ではこのような意見が出たということだと思う。

5 その他

事務局

第2期柏市スポーツ推進計画の中間見直しにかかるアンケート調査について、市内在住の20歳以上の方を対象として、無作為に抽出した2、000人に1月31日に調査票を発送した。本日までに635票、約32パーセントを回収している。

アンケートの設問は、前回の審議会の際に頂いた委員の意見を踏まえ、基本的に変更していないが、アンケートの冒頭に「運動やスポーツには、競技スポーツのほかに朝の体操や散歩などを含めること」の追記や、設問の選択肢の中に新たな競技種目やホームタウンチームを追加した。また、そのほかに、昨年柏市で実施したオールブラックスの事前キャンプや市民プールについての設問も新たに加えた。

本日が本年度最後の審議会になるが、来年度は、先ほどのアンケート結果をもとに、第2期柏市スポーツ推進計画の中間見直しを主な議題として進めたいと考えている。日程については、決定し次第連絡する。

以上

6 配付資料

  1. 市民プールのあり方について 
  2. 令和2年度社会教育関係団体に対する補助金の交付について

関連ファイル