柏市公設総合地方卸売市場運営審議会 平成19年5月22日

1 開催日時

平成19年5月22日(火曜日) 午後1時30分から午後3時

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号柏市役所第2庁舎5階 第5・6委員会室

3 出席者

委員(22名)

岸会長、鈴木副会長、山田委員、橋口委員、石井委員、杉山委員、斎藤委員、平井委員、福元委員、松本委員、高野委員、稲橋委員、宮本委員、古橋委員、川田委員、三好委員、芝山委員、斉藤委員、米村委員、座間委員、高梨委員、沼澤委員

事務局(12名)

浜田(経済部長)、海保(経済部次長)、斉藤(公設市場長)、大澤(公設市場副参事)、大塚(公設市場主幹)、西村(公設市場主幹)、秋山(産業政策課長)、奥山(市場整備室長)、西内(市場整備室主幹)、清水(市場整備室副主幹)、渡辺(市場整備室主任) 

オブザーバー(4名)

(株)三菱総合研究所 山部、松永、松居
(株)オオバ 北条

4 内容

ア 委員委嘱

 新任4委員に市長より委嘱状交付

イ 議題

  (1) 柏市場業務条例の改正について(報告)

  (2) 市場概要について(報告)

  (3) 柏市公設総合地方卸売市場の長期整備について(報告)

   1.用地について
   2.市場施設について

  (4) その他

5 報告・質疑等

事務局より(1)柏市場業務条例の改正について、(2)市場概要、(3)柏市場の長期整備についての報告を行った。主な内容は以下のとおり。

・柏市公設総合地方卸売市場の長期整備について

 (委員)近年の市場はネットワーク化されており、他市場との取引もある。それらの商品の荷捌き等を考慮しなくてはならないと考える。事業の自己完結、自立経営とのことだが、量販店のセンター機能を果たすのであれば、量販店の負担はありえるが、従来通りの利用の方法では負担の所在が曖昧であり、難しいのではないか。

 (事務局)市場間取引については、承知している。柏市場の現在の卸は都の中央卸売市場の系列関係であり、機能として転配送機能の充実、中継拠点としての機能を念頭においている。

 (委員)物の流れが、中から来たものと、外から来たものとがあり、それらを捌くのにかなりのスペースが必要である。

 (事務局)大口の物流については、柏市場においても課題となっており、大口物流、転配送ゾーンとして検討したいと考えている。運営費の自己完結については、施設計画等を固めて、大手量販店や産地等にセンターとしての利用を考えられるかの意向を聞きにいく予定にしている。

 (委員)センターとしての利用であるとすれば、センターフィー、マネジメントフィーがかかる。自立の意味合いは大きい。試算において、十分な配慮が必要である。

 (事務局)卸売市場業務は中間流通であるため、取引先の上位に立てないという悩みがある。場内業者とともに検討をしていきたい。

 (委員)施設配置図面について、関連棟が青果棟と水産棟の間となった経緯について説明してほしい。

 (事務局)地元が賑わい施設を要求していたこともあり、また場内業者のヒアリングでは小売もしたいという要望もあったため、場外と場内の一体的な整備を考えていた。卸協同組合との協議において、保留地で民間事業を行うには、まだ情報が少なく不安であることもあり、組合としては施設は場内で整備してほしいとの意向が示された。賑わい施設ゾーンについては、場外ではあるが、場内業者の出店もあるかと思うため、地元とも協議を続ける予定である。

 (委員)関連店舗が青果棟と水産棟の間にあると、顧客の使い勝手が悪いのではないかという意見がある。つのトラックで複数の品目を積み込む取引先業者もおり、今後は青果と水産の両者で相乗効果を生み、ともに成長を考えていきたい。

 (事務局)現在、青果棟と水産棟とが隣接しており、場内交通が錯綜しているという現状もあり、新市場においては基本的にそれぞれの棟の独立配置を考えてきたが、発言のとおり相乗効果があるという考え方もある。施設配置については、各部門の意見も聞き、再整備検討委員会で話をしていきたい。

 (委員)関連は取引金額でみると、卸や仲卸業者より小さいが、小売業者の人たちは、様々な食品と関連店舗の商品を購入している。大口の物流は、トラックで入りトラックで出て行く。関連店舗はそうでない小口対応をしていくため、青果、水産両方に関連するお客さんに購入してもらえるようにしたい。関連の組合としては、1市場内に入らせてほしい、2青果と水産に近い場所がよい、という2つの要望を出した。

 (委員)将来の食品流通を考えると、加工機能を卸売市場で設定する必要がある。

 (事務局)加工機能については、場内と場外の両方で考えている。加工の内容も異なると考えられる。

 (委員)青果棟については、卸の加工か。加工業務を集積することは考えられないのか。

 (事務局)場内における加工は、卸も仲卸も考えられる。加工業務の集積は場外で考えられる。

 (委員)場外では土地の価格や施設を賃貸するのでも、価格が高くなるのではないか。市場を新設するのであれば、できるだけ場内で整備しようという努力があってしかるべきではないか。

 (事務局)場内で衛生に配慮した加工を行うならば、加工は別棟にした方がよいと思われる。

 (委員)トラックバースでは、商品の流れが一方通行となるであろうから、それは問題ない。加工はアウトソーシングして別棟で行うという考え方もある。

 (委員)棟内施設毎(室毎)に、温度管理を行う予定なのか。

 (事務局)施設全体では、一般的な温度管理をしたいと考えている。ただし、加工室や保冷庫などは区切って、個々で適切な温度管理を行う。

 (委員)全農のように整備すると、業務の合理化が図れるのではないか。水産物の加工も増加すると考えられる。

 (事務局)加工については、内容なども含めて、今後さらに検討を進める。

 (委員)現在の柏市場の施設を見たが、取引が終わるとスペースが空くため、効率的な利用ができるとよいと思われる。敷地を有効活用するため、加工などは2Fで行うなどを考えてもよいのではないか。敷地や建物等を有効に使う考え方をもってほしい。

 (事務局)物流は効率的な業務を行うために1Fで、パッキングなどの加工や事務所、商談スペースなどは2Fで整備する計画としている。

 (委員)賑わい施設ゾーンは、消費者が訪れて体験などをすることができるのか。

 (事務局)食育に関する施設、情報発信施設については、場内につくりたい。賑わい施設ゾーンは民間のものであるため、市は関与できないが、関与できる可能性も考えたい。

 (委員)管理センターの中では、食の安全を果たせる機能を設けるのか。

 (事務局)衛生検査室を設けるほか、料理教室などができるよう、民間の活力とノウハウを生かしながら、実施していきたい。

 (委員)小売店の人の中には、青果、水産、花き、関連の全ての部門で購入している人がいる。それらの人々は、今後も市場内施設を回ることができるのか。

 (事務局)動線が輻輳しないよう、効率よく買出人が購入できるよう、総合市場の特性を生かしていきたい。

 (委員)加工は流通の中では、どこに位置づけるのか。加工機能を場内で満たすのが重要である。その議論が重要ではないか。報告された事項は、確定ではないということでよいか。

 (事務局)確定ではない。業界との調整も含め、検討を続ける。

・今後のスケジュールについて

 (事務局)秋の運営審議会では、神戸市場、新潟市場などの他市場視察を予定。10月21日に市場祭りを開催予定。

6 傍聴

傍聴者:2名
傍聴の状況:傍聴要領に反する行為は見受けられなかった。

7 次回開催日時

未定

8 掲載資料