平成25年度第2回柏市産業振興会議会議録

開催日程

平成26年2月7日(金曜日)午後1時から午後3時

開催場所

柏商工会議所4階 402、403会議室

出席者

委員

五十嵐委員、石澤委員、今津委員、染谷委員、丸山委員、清水委員、国分委員、中屋委員、山田委員、畔高委員、伊藤委員、砂川委員、籠委員、有金委員

事務局

大竹経済産業部長、小宮山商工振興課長、阿藤主査、松本主事、田中主事補

議題(要旨)

  1. 第1回柏市産業振興会議の議事内容を踏まえて、その後の対応と計画全体の趣旨について、事務局より説明した。
  2. 柏の葉エリアの開発計画について、三井不動産株式会社に来訪いただき、柏の葉のまちづくりについて説明をしていただいた。
  3. 上記1,2を説明した上で、会長から各委員に対し、意見等を促した。

主な質疑・応答

1~3章について

委員)当計画と柏市産業振興戦略プランとの位置付けに「都市的な空間」(素案2ページ)との表現があるが、どういうイメージなのか。

事務局)柏市産業振興戦略プランで位置付けられているのは、いわゆる駅前の商業部分と柏の葉の新しいまちづくりの2つを指して「都市的空間」としている。

議長)メインテーマは、計画のコンセプトにあたるので、そのコンセプトの考え方としてはどうなのか。

委員)メインテーマを見た時に柏のまちと自然の多さをを感じられる点では、コンセプトは間違っていないと思います。

委員)柏市第四次総合計画にも3つほどのキーワードがあるが、似ていることに対してどう解釈すれば良いのか。

事務局)第四次総合計画では、「人・街・緑」がテーマだったと思います。観光の視点としては、「人」が抜けている点を「都市と緑」に置き換えている。そして「未来」を入れていることで、観光計画ならではという印象を与えていると御理解いただきたい。

委員)「都市」という表現は、イメージ的に分かりにくい。素直に「まち」という温かみのあるほうが良い。観光というイメージを考えると柏に来てもらいたい・賑やかだから来てほしい・自然があるから来て欲しい、というらしさを出した方が良い。

事務局)都市と自然の補完関係と理解していただきたい。40万人の人口がいるまちなので、郊外の都市という認識です。しかし、都心に近くありながら手賀沼などの自然の観光資源が豊かなところでもあり、都会と田舎の両方が存在しているまちと対比している。

また、それに加えて柏の葉キャンパス周辺では、地球の未来像を作っており、現状の「都市」と「自然」に加えて「未来」のまちでもあることを示めした。

議長)事務局の説明があったように、近代的なものと昔ながらの自然のどちらとも触れ合えるまちであり、「都市」という考え方も一つ言えます。

委員)「未来」として柏の葉の技術をメインテーマで説明しているが、技術が先端というなら、つくばもそうである。一方で、柏の葉は、先端技術を身近な生活に落とし込んでいるまちということが特徴なので、この点を書き加えていただきたい。

議長)表現を含めて再度、事務局で検討していただきたい。

委員)計画の推進期間について進歩確認を5年としているが、時代の流れも速いので、少し5年だと長いのではないか。

委員)上位計画である第四次総合計画は27年度に終わるので、第五次総合計画も審議中だと思うが、その計画との整合性は合わせるのか。

事務局)まず、推進期間の進歩確認は3年で見直しも再検討してみます。また、第五次総合計画にも観光の考え方を反映させていきます。

4章ー5 柏の葉エリアでのビジネス型観光の強化

三井不動産株式会社より柏の葉周辺の事業計画及び将来展望について説明。

委員)柏の葉の観光バスの駐車場は、今後どうしていくのか。

三井不動産株式会社)今、中国や韓国の団体が乗り付けている。まだ、柏駅ほど人は居ない状況で何とか駐車してもらっている。今後、施設ができていくのでその時に退避していく大型バスの駐車場をどこにするか、東大やがんセンターの脇に置くのかは、検討しているところです。

委員)推進策に「海外の姉妹都市を活用する」との記載(素案49ページ)がある。姉妹都市のグアムなど、ビジネス観光が特徴だと感じないが、その点ご説明いただきたい。

また、マルシェコロールのイベント周知(素案50ページ)は、駅前空間を賑やかにするという趣旨で広い表現をしてほしい。そして、スマートシティツアーの活用(素案51ページ)の内容は、他市事例である高松市をどう活用できるのか。

事務局)MICE誘致を進めるのあたり、他市事例を見た中で海外に自分の市の営業を進めている取組みが多い。今後、海外に向けての営業も視野に入れて考えるべきだと思います。次にどういう形で入れば良いのか、現在の我々の伝手として持っているのが、姉妹都市であったためである。次に空港や展示会などもあるが、そこまで書くに至らなかった。なので「活用するなど」で読めるようにした。

また、マルシェコロールなどのイベントについては、再度検討いたします。そして、高松市丸亀町商店街の取組みについては、旅行会社がコーディネートを一括して引き受けるような形で行っている。まちづくりが活発に行われているところの事例であり、視察数も相当な数でくるため、視察のコーディネートをツアー商品として旅行会社が引き受けしている。

4章ー1 柏市全域での取組み

事務局)前回の会議で柏駅周辺と柏の葉のイベントが分離しているとの意見があり、その対応として、イベント情報の一元化の推進策について明記させていただいた。

委員)観光協会で行っている桜まつりは、本来桜を見て五穀豊穣を祈るものだったが、時代が変わり、人の意識感覚が落ちてきていると思う。また、5箇所の地点で観光振興していくとなると全て同時に始めるには予算もかかるし、難しい。まずはやれるところから、やっていくべきだ。

議長)観光に訪れる人の質的な変化にあわせた施策が大切になってくるとのことと、優先順位をつけてやっていく場合に、どれを優先的に考えていくか分かった方が良いとのご指摘でした。

委員)人も観光資源と言えますよね。音楽というエンターテイメントがあり、どんどんアーティストなどを輩出していけるイベントとまちづくりを盛り上げていくことも観光資源になるのではないか。

4章ー2 柏駅周辺エリアの都市型観光の推進

委員)柏駅周辺のホテルの宿泊数のうち、3割が外国人の方の利用である。ビジネスで来る方もいれば、日本文化の勉強や体験などの目的でビジネスホテルに宿泊する方もいる。海外の方から、フィットネスやスポーツができるようなホテルはないか、走るのに最適な場所はないかと聞かれることがあるので、走りやすい場所の紹介ができれば、観光につなげられるのではないか。

委員)柏で観光というと柏まつりが大きいと思う。そこで訪れた方々のイメージが、賑やかな柏のイメージとなる。シビックプライドの点を柏まつりのことでも触れてほしい。

委員)柏には柏の土産品がない。また、観光を目指すにあたってユルキャラなどの認知度が市民の中でも、低いと思われる。

委員)昔は柏名産品を作り、ふるさと柏名産品として認定し、販売をしていた。柏のお土産品という話は出てくるが、なかなか実現化されないので、計画内に入れてほしい。

委員)柏まつりはイベントとして大きいが、各商店会や団体がバラバラに行っていてコンセプトが見えない。例えば、イベントの期間や日程を決めて音楽やユルベルトを一つにまとめて作り、柏ではこういうイベントをやっているという見せ方をした方が良い。その方が、新しいニーズができるし、観光計画でも結果が出るものを作っていかないと、駅前に関してはまずいと思います。

4章ー3 あけぼの山公園周辺の活用促進

委員)駐車場はどう位置づけを図るのか。

事務局)実際に車での来園者が多いので、計画内には道路の整備しか書かれていませんので、駐車場についても検討します。

委員)布施弁天の活用をいれてほしい。

委員)道路についても考えていかなければならないが、周辺で農業をやっている人たちの生活道路も脅かしてはいけない。まずは、きちんと布施弁天の裏からでも良いので、道路を作ることが大切である。

4章ー4 手賀沼周辺エリアの活用促進

委員)ハスの群生地の整備はどうするのか。

事務局)現在、遊歩道が設けられている状況ですが、車を利用する方が多いので駐車場の整備が追いついていない現状もあります。周知も万全でないということで、ハスの群生地も観光資源と成り立つことで積極的にやっていこうと思っています。

委員)ハスの群生地は広がっており、その利用については、我孫子市との協議も必要である。広がりつつあるハスを柏市と我孫子市で自然に増やしていくことが良いのか、メリットがあるなら記載の検討をするべきである。

5章について

委員)施策の進め方で「助成金に頼らない」(素案19ページ)とあるが、事業のスケジュールをたてるにあたり、予算的に措置が必要だと思うが、どう目標達成に向けて動くのか。

事務局)市の予算については単年度ごとに予算査定をされるということもある。実施計画に位置づけることも可能だが、現段階では予算の裏づけが確定しているものではない。基本計画などと関連させることによって予算を比較的にとりやすくする効果はある。現段階では、計画=予算措置があるとは言えない。

委員)事業のいくつかを実施するには、各部門との協議が必要であるということだが、トイレの増設や道路の拡張などの予算が必要なものもある。すべてを同時にやるのは難しい。

議長)予算もあるし、スケジュールとして実効性があるように見えない。例えば、3年間はこれをきちんとやるというような、実現可能性を考えた推進体制になっているほうが良い。

事務局)計画は商工振興課が策定するが、推進は全庁的に関わっていくものになります。各部署が見て、このスケジュールに合わせて担当部署が予算要求して率先して行っていくという一つの考え方でやっています。

委員)視察ツアーを年間3回(素案54ページ)は、何を指すのか。

事務局)素案53ページにある具体的目標を達成するための取組みという位置づけです。

傍聴者

0人

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