第42回(第28回定例会)柏市第二清掃工場運営委員会会議録

1 開催日時

平成31年3月22日(金曜日)午前10時から正午

2 開催場所

柏市第二清掃工場3階大ホール

3 出席者

(1)委員

小野宏哉(委員長)、佐々木健(副委員長)、井原智彦、佐田幸一、米元純三、篠田 操、鈴木俊一、日暮栄治、石谷信一、根本英子、祖父江万智子、渡邉起造、大谷長弘、中嶋洋子、蓮實潤子、渡部礼子

(2)事務局

國井環境部長、原田環境部次長

他14名

4 議題(要旨)

第1 監視項目(平成30年8月から平成31年1月分)

事務局から資料に基づき説明し、了承を得た。

第42回(第28回定例会)柏市第二清掃工場運営委員会資料1(公開用)(PDF形式 957キロバイト)

質疑応答

(米元委員)前にも質問したが9ページ(排水)の総水銀の定量下限値が聞きたい。それと同じ上総環境調査センターで測定している18ページ(井戸水)の水銀は10分の1の0.00005まで測定されていることについても聞きたい。

(事務局)調査会社と調整はしたが現時点では環境省も問題ないという回答を得ているので、そのままになっている。 10分の1以下まで測定できないか

相談しているが現状ではこのままだった。ただ井戸水も上総環境調査センターが測定していて0.00005と10分の1になっているため再度確認する。

(米元委員)それでは現状の排水の定量下限を分析会社に確認してほしい。

(事務局)了承した。

第2 周辺監視項目

事務局から資料に基づき説明し、了承を得た。

第42回(第28回定例会)柏市第二清掃工場運営委員会資料2(公開用)(PDF形式 199キロバイト)

質疑応答

(佐田委員)16ページの大気測定で長期的評価と書くと長期と短期があると思うが短期もやっていたか教えていただきたい。

(事務局)前々回までは短期的評価でやっていたが市内の測定局が長期的評価になっていたので、そちらに合わせた。

第3 報告事項

事務局から資料に基づき説明し、了承を得た。

第42回(第28回定例会)柏市第二清掃工場運営委員会資料3(公開用)(PDF形式 113キロバイト)

質疑応答

なし

第4 放射性物資対応経過について

事務局から資料に基づき説明し、了承を得た。

第42回(第28回定例会)柏市第二清掃工場運営委員会資料4(公開用)(PDF形式 294キロバイト)

質疑応答

(石谷委員) 前回の会議の時に指定廃棄物の保管について国と千葉県の状況が停滞している状況を打開するために検討していただいているという話があり近いうちに国から発表されると事務局から話があったが、その後どうなっているのか伺いたい。

(事務局) 今年度、指定廃棄物の仮保管に関して、市で行動した内容について報告させていただく。指定廃棄物の長期管理施設の国と千葉市との交渉があまり進んでいないため、これを打開するために、「国への働きかけ」、「県への働きかけ」、「柏市近隣の松戸市、流山市、我孫子市及び印西市との連携」の3つにつきまして今年度、活動してきた。まず国への働きかけは、今年度5回、環境省の本省に伺った。その中で国からは、福島県の最終処分場や10万Bq/kgを超える高濃度の中間貯蔵施設には、モニタリングをしながら搬入を進めており、そういった知見を積み重ねて、その実績を持って再度交渉したいという話を聞いている。次に県への働きかけについては、5月に南部クリーンセンターに来ていただき指定廃棄物の仮保管状況を見てもらった上で、仮保管で困っていることを伝えてある。先ほど国と5回打ち合わせをしたとお話したが、それと合わせて12月に環境大臣が代わったので新環境大臣に対して市長が直接、今、仮保管で困っているということを直接伝え、要望書を提出している。その中で国から回答があったのが、今後は、千葉県と情報交換しながら進めていきたいということであった。情報交換では、他県の状況について国から説明があり、今後、県にお願いをし、連絡を密に取っていく。もう1つは、近隣5市の連携し11月に情報交換会を行い、仮保管についてそれぞれの市の状況がどうなっているのかという意見を踏まえた中で国の動きが表に見えておらず、環境大臣が代わったこともあって要望書を出すことになり、12月に5市で要望を出しているという状況である。国へは、国の動きを市民が分かるような形で公表するなり具体的な動きをするなりすることが必要だと引き続き伝えていきたい。

(渡邉委員)指定廃棄物の問題については8年経っている。結果的にみて一つも解決していない。国は環境大臣が変わるとまたゼロから出発。そして千葉県に投げる。千葉県はまた国に返すということを8年間繰り返している。打開策が一つも見えない。その件について具体的な回答がほしい。もう一つは、廃棄物を福島県で処理することは断固反対している。自治体で責任を持つのが原則になっているのに、それを8年もそのまま放置して福島に持って行けば解決するのではないかという安易な解決方法を模索しているのであればとんでもない。この問題の見通しをどういうふうに立てているのか具体的にはっきりさせていただきたい。もう一つは、柏市の公園や公共施設に7年前から表土を削り、穴を掘って埋めているが、市全体の実態がどうなっているのか。今後どうしようとしているのか、答えていただきたい。

(事務局)まず、どのような見通しかということだが、環境省は「国が責任を持って長期管理施設を造っていくという方針には変わりない。」その中で他県でも県がある程度入って話をしていることから、今後、県と情報交換を行いながら進めていくと言っている。具体策につきましては、柏市で具体策を作ることは出来ないので、国に考えてもらうしかない。これまでも色々国には要望もし、今のままでは困ると言ってきたわけだが、実際8年も経ってしまったことは大変申し訳なく思っている。国も、8年も経ってしまったことを十分認識している。福島県では事業が進んでいるという状況を整理し、再度千葉市と交渉をしていくと国は考えているので、市としても引き続き国に新しい情報を確認していきたいと思っている。

(環境部長)汚染土壌を公共施設に埋めてあるという話だが、国が処分基準等をどのように管理していくか、処分していくかを検討しているので、我々はそれを注視して考えていかなければならない状況である。

(鈴木委員)本来の工場委員会の審議事項か疑問である。対策蓮でも議論をしているところだが、柏市も自分達の問題という主体性を持って答えていただきたい。

(事務局)皆様方と確認書を交わしたうえで仮保管を作らせていただいたのは十分認識している。国が具体的な行動をするようにこれからもがんばっていきたいと思っている。
(日暮議員) 今回の指定廃棄物については柏市職員、また秋山市長も含めて地域の事を考えて取り組んでいただいていると認識している。国も努力はしているんだと思うが、やはり地域の方々の気持ちを考えたら柏市も国に対して期限をきって取り組んでほしい。また千葉市と話し合っていくことをさらにお願いしたいと思う。

(環境部長)誤解のないようにもう一度私から言うと指定廃棄物の処理責任は確かに国にあるが柏市は決して国だけに責任を取ってもらおうとは考えていない。市民の皆さま側に立って国ときっちりとやっていく。ただしこの問題は100人いれば100人嫌がる難しい問題で千葉市も同じ状態にあり、なかなか前に進まない。決して動いていないわけではなくて今度は県と情報交換しながらなんとか打開しようとしている。結果は出なくて本当申し訳ないが引き続き全力で取り組んでいきたいと考えている。そして、期限についても国にしっかり伝えてあるが、国からは明快な答は出てこなかった。引き続き伝えていきたい。

(渡邉委員)21ページの臭気測定結果の主灰と固化物が31年1月でガクッと下がっているが、これは焼却のものによって起こっているのか化学的に解明できるなら教えてほしい。また、溶融炉の再稼動ができるような状況がくるのか説明してほしい。そして、溶融炉の稼動が止まっていることで損害という点で考えると、市としてはどういう風に見ているのか教えてほしい。

(事務局)22ページ上の表の1.の1mのところは0.09に訂正してほしい。渡辺委員の質問だが、主灰と飛灰固化物が下がっている原因としては枝草のベクレルは高くないが、土にはまだベクレルの高いものがあり、枝草が一番多い5月6月くらいは高くなる。1月2月は低くなっている。全体的に低くはなってきているが1年間の傾向としては変わらない状況である。溶融炉の運転再開についてはスラグが100ベクレル以下にならないと有効利用できない。また100ベクレル以下でも本当に有効活用できるのか分らないので運転再開は未定である。そして損害としては計算していないが長い間停止しているので運転再開となると相当の修繕が必要となってくると思われる。そこは新たに発生する費用だと考えている。

(委員長)保管庫に入っているものに関して言うと混入しない状態で20数年間経つと3割ほどに減るはずなので、長い目で見た時に傾向通りであれば、管理ができていると思っていいと思う。将来を見守っていただきたい。

第5 その他

事務局から資料に基づき説明し、了承を得た。

第42回(第28回定例会)柏市第二清掃工場運営委員会資料5(公開用)(PDF形式 280キロバイト)

質疑応答

(米元委員)事前質問1の一般競争入札で委託している所は全体にかかっているのか。それとも市のダイオキシン測定だけか。

(事務局)市の大気中のダイオキシン類のみである。

(米元委員)経費削減を考えると分析等は競争入札するのが一般的と思うが従来のデーターの一貫性を考えると同じ業者でやるという考えもあると思うが確認したい。

(事務局)基本的に柏市の契約の制度は、金額の張るものは一般競争入札と決まっている。また、そこまで業者による差はないと考えているので一般競争入札を継続して行っている。ただ毎年同じ業者が落札している。

(渡邉委員)23ページの2番の指定廃棄物の保管に係る訓練についてだが、震度5の直下型地震がくると想定するなら工場全体の対策になってくるかと思うが指定廃棄物だけを取り上げる意味を教えてほしい。

(事務局)例えば震度7の大きな地震がきたときにライフラインがどうなったのか、また、工場はその時、停止せざる負えない状況なのか考えなければならないと思っている。ただ現状では、震度5でライフラインについても問題はなかったという想定でやっている。今後、どのような想定をするかは検討して違う想定をしていきたいと思う。

(委員長)工場自体の運転に対する影響も同時に想定しなくてはならないのではないかという質問だったが、震度7ではなくて震度5の場合には工場本体ついて懸念はないという前提でこの保管庫を訓練対象にしていると理解すればよいか。

(事務局)今回は震度5強として清掃工場には影響ない想定でやっているので、同じ震度5でも例えば電気が止まったとなれば、その部分についてもどこまで広げてやるか、また検討しなければいけないと思う。それはまた様々な想定をしていきながらやっていきたいと思っている。

第6 実施状況及び今後の日程

事務局から資料に基づき説明した。

第42回(第28回定例会)柏市第二清掃工場運営委員会資料6(公開用)(PDF形式 103キロバイト)

質疑応答

  • なし

6 その他

今後の委員会のあり方

事務局から資料に基づき説明した。

今後の委員会について(PDF形式 208キロバイト)

質疑応答

(日暮委員)霧が発生した日に清掃工場周辺を散歩し、目に異常を感じて工場を離れたらそれを感じなくなった方がいた。その原因は全く分からないが、そういうことを感じた市民は工場から何かが排出されていると思っている。それが周辺で野焼きがあったのか分からないが、そういう事を感じる方もいると認識してほしい。調査していただけるとありがたい。

(事務局)多分、野焼きの関係かと思う。においを感じたときに言ってもらえれば、すぐに対応したいと思う。

(佐田委員)さっきの続きになるが大気測定について長期評価に変える理由は何かあるのか。

(事務局)今までの資料集を見ると正確には短期的評価もしていない。何をしていたかと言うと一致性測定7月に実施して、その結果が一致していたことだけは報告している。一致性の調査が一致していただけで報告するのはおかしいと思い、評価をするといった場合はどうしたらいいかということで先ほどのような説明になった。

(委員長)一致性とは二種類の測定手段をある時期使ってずれていないと確認したという調査のことか。

(事務局) 今うちにある自動測定器とは別に業者が違う測定器を持ってきて、その両方同時に動かしてその数値が誤差範囲に入っているのかどうかという確認するもの。今回9月の時の委員会では一致性テストについても特に問題なかったという表記にさせていただいている。一致性の測定の結果を載せる事にあまり意味がないと思い長期的評価を載せることにした。

(佐田委員)今までは短期濃度の測定はしていなかったという認識で良いか。

(事務局)その一致性のときに短期的評価を使っているのかもしれないが、資料集の中では一致性の事だけしか書いてなかったと思う。

(委員長)確認だが16ページにある大気測定の周辺監視項目の値がモニターしているという事だけ報告されてきたとおっしゃっているのか。

(事務局)前回は長期的評価でやってきたが、その前はやっていない。

(委員長)長期的評価と言っているのは日平均で評価するような、時間値ではなくて、環境質のことを言っているのか。

(事務局)はい、年間の日平均値の98パーセントまたは2パーセント除外値の評価ということです。

(委員長)私の理解は清掃工場設置当初は色々と心配ごとがあって、工場のモニターを工場中で管理しているだけでは不安なので工場外の一般環境でモニターすることによって安心できるのではないかという議論があり、その為に時間値で測っていたんじゃないかと認識している。したがって逆に長期的評価となるとこれは人間が環境に曝されて摂取する時の一体全部でいくら摂取しているかということで関心を持つので、ちゃんと工場が動いているかではなくて環境影響があるかという視点でみれば、長期でみるということに見方を変えたんだと理解していいかという質問か。したがって今まで問題なかったというのは工場の稼動に議論すべきような問題はなかったと理解をするわけだが、そういう風に考えてよいか。

(事務局)以前は短期的評価の数値が出ている。下のほうに一致性の測定結果を出してある。そこを読んでみると測定項目ごとに1時間値の集計を行い一致性の評価を用いて日平均及び1時間値の総関係数を求めたということでその一致性の評価を行い、その一致性は良好とされるということだった。

(佐田委員)説明がなかったので、何で急に変えるのか分らなかった。

(委員長)私の憶測はその部分については長期的にかなり安定してきているので長期で見てむしろ周辺に住むもの活動するもの立場で評価できるようにしてはどうかという、ご提案だと受け止めている。

(鈴木委員)1点目、悪臭基準について、いつも7月にやっているが草の臭いが少ない12月に変えたほうがいいのではないか。

もう1点は広報かしわにごみ収集車の火災事故の話が載っているが、南部クリーンセンターの車での火災は委員会にも報告したほうがいいと思う。

(事務局)火災事故については、市で不燃を回収しているのは3年程前から柏市内の2社に委託して、その中で全焼をするような事故ではないが2件ほど発生している。やはりガスボンベが破裂して引火したという事故があり、また柏市内だけではなく全国的に収集車の火災事故というのはメディアのほうでも上げられているので今回3月15日号において、皆さんに周知していただこうと掲載をした。今後そういう収集車の火災の事故等があれば、この場で報告等をしたいと思う。

(事務局)騒音と同じように臭いの少ない時期を選ぶべきだと思うので確認する。

(篠田委員)先ほど臭気で目がしみると話があったが、野焼きが原因だと思う。工場からの原因ではないと思う。

(中嶋委員)なぜ缶に穴を開けなくてよくなったのか。

(事務局)ガスボンベに穴を開けて爆発する事故が発生している。ガスボンベの穴あけを室内で行ってしまうと人的被害が出てしまうので、担当部所の環境サービス課と協議をし、危険性が高いということで変更した。

(中嶋委員)私達は部屋の中では穴を開けずに外で開けるようにしている。北海道での事故は異常だと思う。

(蓮實委員)主婦はごみ収集車の中で事故があることを知っているから缶に穴あけるものを持っているし屋外であけている。今までも開けるようにと指示されていたのに非常識な人を基準にされては納得できない。

(中嶋委員)穴を開けて捨てたほうが安全だと思う。

(事務局)ほとんどの方はやられているが中には穴を開けない方がいて、そして事故が起きるとメディアが取り上げられる。火災ではないが収集車のプレスで巻き込むとガスが残っていて破裂することがある。しかし資源品のビン缶の回収は袋のまま持って行くので、破裂する恐れがなく、資源品を分別するところで適正な処理を行っていると聞いている。そういう意味でも缶を開けなくても大丈夫であるという認識で変更した。

7 傍聴

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