平成29年度第2回柏市特別職報酬等審議会議事録

1 開催日時

平成29年10月27日(金曜日)午前9時30分~11時30分

2 開催場所

柏市役所本庁舎5階第3委員会室

3 出席者

(1) 委員

北垣委員(会長)、森委員(副会長)、佐藤委員、冨田委員、根本委員、羽山委員、平野委員、福尾委員

計8人

(2) 市

総務部 成嶋(部長)

財政課 高橋(課長)

給与厚生室 牧野(室長)、太田(副主幹)、實方(副主幹)、岡田(主査)

計6人

4 議事

(1)  事務局から説明

担当及び財政課長から、資料に基づき説明した。

(2) 協議(質疑応答及び意見交換の主なものは次のとおり)

  • (委員)財政状況から見たら出てくる答えは明確で、提案の4点で話せば上げるか、下げるかは自ずと出てくる。特別職報酬等をこういう特別の委員会で審議する意味合いがあるわけで、柏市全体としてのメッセージがあるということを考えなければならない。
  • (委員)今上げていただいた項目は、必ず考慮すべきもの、マストな条項だと思う。これを踏まえて、ある程度の方向性が見えた時に、なおそこを否定したり、それを選択したりするのがこの審議会の意味なのではないのかと思う。 

県内・中核市における特別職報酬額等の状況について

  • (委員)ラスパイレスの指標を比べると他の都市もあまり変わりなないのに市長が県内で9番目、これは一考すべきことではないのか。柏市とはそういう都市なのか。今まで一般職は人事院勧告に従ってきて、一時金では特別職では0.1の差があることが、年収の差になっているのではないかと思っている。
  • (委員)横並びも考慮しなければいけないのか。
  • (委員)市民感覚という言葉もあったが、市民感覚として違和感を持った。例えば人口13万の成田市は年収だと柏を上回る。そこに調整というか、見直しが必要ではないかと。
  • (委員)経常収支率をとると成田市は1番、これは民間で言うなら大変商売が上手いわけで、それに比して柏市がそれほど商売が上手でないとすると、どうしてそれと比較しなければならないのかがわからない。特別職全体としての給与水準をどう設定するかどうかというのは将来に関わる問題。考慮しないとは言わないが、拘るかどうかは結構大事な問題だと思う。
  • (委員)新聞に市長のボーナスが発表されたのを見ては、柏市はあまりいただいていないのだな可哀想、と感じている。が一方で、外部委託が進んだり、利用料金が発生したりもしているので、複雑な気持ちだ。
  • (委員)これを見れば誰が見ても、もう少し上げてもいいのじゃないのか、と考える。1番だけの話だが。これから他の要素を考え、最後にじゃあどうするんだとなる。
  • (市)1点補足する。本日の資料として中核市の実額を掲載させていただいたものを配付した。時限的に減額しているところがあるので、こちらの金額を踏まえて柏市の位置を見ていただければと思う。県内は時限的減額措置をしているところが非常に少ないので資料は作っていない。

イ 本市の財政状況について

  • (委員)借金は秋山市長になってから確実に減ってきているというのは着実に表れている。
  • (委員)なんでこんなに借金したのかというのがあるが。それをこれからの世代が背負うわけだから。
    浦安市は財政力指数が県内一位、1を越えている。震災があっても大丈夫だったわけだが、柏で同じようなことがあったら一発でダウンする。1を越えるまでは辛抱するというのがこの指数の見方ではないか。
  • (市)全国的に1を越えている市町村というのは少ない。1を越えるのは企業城下町とか特殊要因があるから。柏市が1を越えるにはあと数億円、という段階ではない。
  • (委員)バブルの時にあった塩漬け土地というのはどうなっているのか。
  • (市)公社のほうでも総合計画と同じ32年までの健全化計画を立てている。28年度末で130億の債務に対して約50億返し、32年度末には80億の残。北部の開発が35年なりということで進めていて、そちらが進んでいけば残りの土地も減っていくと見立てている。 
  • (委員)ランキングと言っても、中核都市だの政令指定都市だのの上位市はプライドの高いところ。私は県内、松戸・市川といったところを見ていきたい。今見ればランキングが低いが、市長が財政再建を進めてやっと今こういう状態になったからそう思うのだ。以前の審議会では、とても今あげられる状態ではないということで据え置いている。今、すごく努力していることは認める。
  • (委員)そこそこのところには持っていってもらいたいとは思うが、財政の視点だけを考えると辛抱かなという考え方ができる。
  • (委員)下げるという要因は今見つからないが、据え置きか上げるか、ということを考える時に、市の負担・支出がどうなるのかが見えていないので現実的でない状態だ。
  • (市)ざっくりした試算数値を提供させていただく。近年3ヵ年の人事院勧告の改定率の合計を反映させた場合、合計年間660万円程度の増。市長・副市長の県内順位を人口順位と同等の5位に引上げる場合、合計年間2,380万円程度の増。

ウ 人事院勧告の内容

  • (委員)行政は人事院勧告の数値をベースにみているだろうが、一般企業ではCPIが非常に興味がある数値。人勧で出した数値は当然考慮されていると思うので、市民感覚で言えば、それを遵守してもいいんじゃないかな、と感じる。なので、一時金の支給月数0.1をここ数年間、人事院勧告からレスした数値を適用しているが、これを一般職と同じように適用しても良いのではないか。

エ 社会経済情勢

  • (委員)国がそもそも給料を上げてくれと号令をかけているので大企業は上げてきているが、市内の中小企業の実態からは厳しい。そんな中での今回のは注目される賃金であるので、この4番だけで言えば、私は明らかに上げる要因だと思う。今の経済情勢、国の施策動向。民間では厳しいが、先頭を切って上げていただき、他に波及できるようにしてほしい。

オ 次回の審議会に向けて

  • (会長)ここまでの審議傾向ですが、特別職の報酬等は上げていっても良いのではないか、と感じる。上げ幅などは別として、いかがか。
  • (委員)会長の言われることは確かだと思うが、段階をもっていったほうがいいと思う。
  • (委員)上げる、という言い方は抵抗がある。調整と言ったほうが良いのではないか。
  • (委員)前市長のときだったか、福祉関係でいろいろと有料になったという不満を聞いた。その状況は変わっていないのでは。
  • (委員)かなり負担を感じている。今後、地域貢献している社協等も、使用料を払わなければならなくなるようなことも聞いている。講座なども小額だが有料になってきている。
  • (委員)借金を減らすためにはどこかに歪が出る。全部良いとはいかない。
  • (市)欠席の委員から、厳しいご意見のメールを寄せていただいているので報告させていただく。
  • 1点目。市議会議員は現在の報酬額でも高いという判断をしている。先の市長選における市議会議員報酬を日当制にして市の支出を減らすという公約にも関心がある。
  • 2点目。保育園の待機児童問題も柏市は解決に向かっていたり、きちんと仕事をされてきていると評価している。市長、副市長についてはもっと上げてもいいので、その分、柏市を良くして頂きたいと思っている。
  • (委員)日当制については疑問。今は出社しないでも仕事ができる。ようは成果に見合った報酬、となってきている。
  • (市)市議会議員ではほぼないと思うが、行政委員では、以前、関西で批判を浴びた事例があり、それ以降、行政委員は月額から日額に変更された例も多く、実際の勤務に従って支払う方式に変わってきている。
  • (委員)政務調査費は月々5,60万円頂いているのかと思っていたが、年間96万円なのか。勉強不足だった。
  • (市)会派に属している場合の額で月8万円、属していなければ5万円。この夏からは領収証等を公開している。
  • (会長)委員はそれぞれのお立場があり、意見も多岐に渡ると思う。私は今までの議論を聞いていて、どこかと比較してというよりも、柏市の今の財政状況や今後の見通しなど検討し、調整と言うか、上げるという言葉を使うかということは微妙だが、その方向で進めていってはどうかと思うがいかがか。      
    次回は11月10日を予定していますが、どのように進めていけばよろしいかご意見を伺いたい。
  • (委員)具体的な答申の文章を想定した議論をしていかなければならない。
  • (会長)上げ幅なども必要。
  • (市)次回で終わるかどうかは議論次第で、絶対ということはないと思っている。下げるという意見が今のところ出ないので、据え置きか少し上るところで答申を意識した議論が出来る資料を準備する。
  • (会長)4回目は一応決めるか、開くかどうかは別にして。
  • (委員)まとまってしまえばそれでいいので、決めておいたほうが良い。
  • (事務局)金曜日の午前中の予定が合わせていただきやすいようだ。
  • (会長)それでは、翌金曜の17日の午前中の同じ時間を予備日とする。

5 事務連絡

次回第3回審議会開催は11月10日(金曜日)午前9時30分からを予定。

6 傍聴者

0名

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