第9期第4回行政改革推進委員会会議録

1 開催日時

平成30年11月28日(水曜日)午前9時30分から11時30分

2 開催場所

柏市役所本庁舎3階 庁議室

3 出席者

(1) 委員 

上野会長、伏野副会長、前田委員、浅野委員、篠原委員、髙橋委員、清本委員、根本委員

(2) 柏市

(執行部)成嶋総務部長、飯田企画部長、岡村資産管理課長、齊藤統括リーダー、関口副主幹、青木主査、染谷営繕管理室長、古谷副参事、槙山主任、関主事、梅澤副参事(都市計画課)、高橋財政課長、廣木主事、中村企画調整課長、保木副参事、髙橋(志)副主幹、松下副主幹、高橋(佳)副主幹

(事務局)鈴木行政改革推進課長、阿藤副主幹、宮内主査、鈴木主事補

4 議題

  1.  柏市公共施設等総合管理計画の個別施設再編方針パブリックコメント案について
  2.  柏市第五次総合計画に係る施策評価(外部評価)について
  3.  柏市第二次行政経営方針アクションプランの取組状況について

5 配付資料

6 議事

(1) 柏市公共施設等総合管理計画の個別施設再編方針パブリックコメント案について

執行部から、柏市公共施設等総合管理計画の個別施設再編方針パブリックコメント案について説明を行い、その後、質疑と意見の聴取を行った。主な内容は次のとおり。

  • 「篠原委員」資料4-1の5、6ページにある、アンケート結果の総数がそれぞれ異なる理由は何か。また、参加人数は何人か。
    (回答)総数が異なる理由としては、5ページが単一回答、6ページが複数回答の設問であるためである。また、全員が全ての設問に回答していないため総数が異なる。市民説明会には、31名が参加した。
  • 「伏野副会長」シミュレーションゲームは具体的にどういった内容のものであるか。
    (回答)小学校や公民館等の複数の施設カードと、子ども、高齢者及びコストのコマを用いたボードゲームを行った。4人から5人で一組となり、「少子高齢化」や「財源の不足」といった社会情勢の変化に対応しながら複合化や廃止などの施設の再編を進め、最終的にすべての施設カードに子ども、高齢者のコマが乗り、コストのコマをより多く残すことを目指すゲームである。このゲームを通して、施設再編の必要性を実感してもらった。
  • 「伏野副会長」市民説明会は、31名の参加であったが、個別施設再編方針を進めていくにあたり、より多くの市民に施設再編の必要性を理解していただく必要がある。説明会やゲームなどやり方は色々あると思うが、いずれにせよ、多くの市民の理解を得られるよう周知方法等を工夫してほしい。
  • 「浅野委員」市民説明会のアンケートでは、再編の必要性について全員が理解が深まった又はどちらかというとそう思うと回答している。参加者は31名であったが、一定の成果は得られたと思われる。実際に説明を行うのと配布のみで周知を行うのとでは、わかりやすさが異なる。資料4-2のパブリックコメント案は情報量が多いため、より一層表現の工夫が必要である。また、このほかに要点をまとめた資料を作成したほうがわかりやすいと思われる。
    (回答)市民説明会では、要点をまとめた資料を用いて説明を行った。パブリックコメントの際にも、要点をまとめた資料を活用しながら、周知を行いたい。
  • 「前田委員」資料4-2について、第4章までは各施設類型別の説明をしているが、第5章の推進方策では「地域対応施設」や「子育て施設」等に集約した説明となっている。各施設が存在する中で、「全ての施設」よりも先に「地域対応施設」や「子育て施設」等を取り上げている経緯がわかりづらい。本委員会では議論を行ってきたため、再編を行う際にポイントとなる施設であることがわかるが、わからない方からの質問を想定して、考え方を整理しておく必要がある。
    (回答)第4章の類型別の方向性だけでは全体が掴みづらいため、どのように全体感を見せていくかについては、個別施設再編方針の最終版に向けて検討していく。

(2)柏市第五次総合計画に係る施策評価(外部評価)について

執行部から、柏市第五次総合計画に係る施策評価(外部評価)について説明を行い、その後、質疑と意見の聴取を行った。主な内容は次のとおり。

  • 「上野会長」分野2の施策2について、外部評価(案)の中の「知らしめる」について、表現が強いため修正するべきではないか。
    (回答)修正する。
  • 「浅野委員」分野2の施策2について、外部評価(案)の中で「全国トップクラス」と記載があるが、根拠はあるか。(回答)記載について、担当課と調整する。
  • 「前田委員」各委員からの意見・評価について、評価指標を見直すべきであるとの意見が多くあるが、市民が知りたいのは実際に施策がどのように動いているかである。指標についての意見よりも、施策の実現度についての評価を外部評価として優先的に記載するべきである。
    (回答)指標の設定に関する意見については、担当部局に伝え、内部で管理していく。外部に対しては、施策がどのように動いているのか、またそれに対する対応を示していくべきと考えており、全体のバランスも考慮しながら、施策評価として最終的な記載方法を検討する。
  • 「伏野副会長」分野3の施策2について、新規事業者への支援については記載しているが、既存事業者への取組みについては触れていない。地元企業の育成指導等も重要であると考えるため、評価案の中に盛り込むべきではないか。(回答)検討する。
  • 「浅野委員」そごう撤退により柏駅周辺地域の吸引力が低下している。また、建物がなくなれば柏駅の景観も損なわれるため、早急に対応をするべきである。
  • 「前田委員」分野3の施策2について、商業と比較すると農業に対する評価の記載が少ない。
    (回答)農業は商業と比べて事業数が少ないこともあるが、一方、アグリビジネスパーク事業のように観光だけでなく農業支援に繋がっている事業もある。表現や記載について、工夫したい。
  • 「上野会長」 分野5の施策5及び6について、外部評価(案)の中で『「まちづくり推進のための調査」の下水道に関する設問は、質問内容を再考すべき』とあるが、具体的に質問はどのような内容か。
    (回答)施策評価シートに5「まちづくり推進のための調査結果」を示しており、施策5の質問項目は、「下水道についてどのように思いますか」といった満足度を調査する内容となっている。自分の住んでいる地区に下水道があれば特に不満感はないと思われるため、評価を行いにくい質問であったと思われる。施策6についても、同様の理由である。
  • 「伏野副会長」分野5の施策2について、各委員からの意見・評価のNo.5で「植物残渣」とあるが、「食物残渣」が正しいのではないか。
    (回答)「食物残渣」が正しい。
  • 「伏野副会長」振り込め詐欺は、これまでも柏市や警察などで対策を行っているが、被害件数及び被害額ともに多いため、今以上の対策を進めていただきたい。分野6の施策3又は4の外部評価に盛り込むべきではないか。
    (回答)分野6の施策3において、外部評価に盛り込むよう検討する。
  • 「浅野委員」振り込め詐欺に関連して、最近は電子マネーを悪用した詐欺が増えている。電子マネー詐欺については、ターゲットとして子どもが狙われる可能性があるため、対策を考えるべきである。スマートフォンの使い方など親子で学ぶ機会などを設けて、子どものネットリテラシー(補足)の向上に取り組むべきである。

(補足)ネットリテラシー  インターネットに対する知識や利用能力
(回答)犯罪という視点は強くはないかもしれないが、分野1「こども未来」と連動して、子どものネットリテラシー教育に取り組んでいく。

  • 「上野会長」資料4-4その他の「気づいた点等」についてはどのように活用するのか。
    (回答)分野ごとではなく、施策評価全体に対しての意見をその他にまとめた。今回は25個の施策ごとに評価をいただいているが、施策全体の進捗がわかる資料を作成するため、その際に活用していく予定である。
  • 「篠原委員」各施策について具体的に数値等を用いて意見及び評価を行ったが、外部評価(案)では端的にまとめられている。可能であれば、提出した各意見及び評価に対して、外部評価にどのように反映させたかを示していただきたい。また、今後はどのように施策評価を進めるのか。
    (回答)外部評価は施策評価シートの8「評価及び総括」において記載する。また、担当部署による評価や外部評価の内容を踏まえて、施策の総括を行う。外部評価(案)については、今回いただいた意見を踏まえて企画調整課で再度検討を行い、修正案をメール等で各委員に確認していただく。内容を反映した施策評価シートを、第5回行政改革推進委員会で確認していただき、最終版とする。いただいた個別具体の意見については、内部で情報共有を図り活用していく。
  • 「清本委員」各施策では様々なブランドイメージや方向性があるが、柏市全体となるとわかりづらい。柏市全体としてひとつイメージを打ち出すことを検討していただきたい。
    (回答)第五次総合計画を策定する際にも、「柏らしさ」について検討してきたが、全体としてのイメージを打ち出すのに苦慮している。「柏らしさ」が何であるか、常に市民から問われているため、検討していきたい。

また、今回指標の設定について多くのご意見をいただいたが、ものさしとしての指標は、第五次総合計画だけでなく、各課においても様々な指標を設定している。これらの指標も活用しながら、市としての方向性や成果を図り、施策を進めていきたい。いただいたご意見については、前期の後半及び後期計画等を策定する際にも参考にしていきたい。

(3)柏市第二次行政経営方針アクションプランの取組状況について

執行部から、柏市第二次行政経営方針アクションプランの取組状況について説明を行い、その後、質疑と意見の聴取を行った。主な内容は次のとおり。

  • 「伏野副会長」平成29年度アクションプランについては、約6割の事業が成果指標を達成をしている。しかし、達成したものについても、再度目標設定を見直し、引き続き行政改革を進めてもらいたい。
    (回答)毎年度、PDCAサイクルを活用して個別シートの見直しを行っているため、その中で目標設定についても見直しを行っていく。
  • 「篠原委員」アクションプランを適切に実施した結果、財源不足推定額を解消し、適切な財政運営を維持していることは評価する。今後の計画では、資料4-5の5 アクションプランの効果額にあるように、5年間の計画合計額が約96億円となるため、財政推計不足額26億円との差額分である約70億円が、財政的に余剰となる解釈でよいか。
    (回答)財政推計不足額の算出は、平成27年の推計で行ったため、70億円が余剰になるとは限らない。歳出については概ね推計通りの進捗であるが、歳入については、景気の影響やアクションプランの取組みでもある市税収納率の向上などにより、推計より上回っている。こういった状況の中、計画を見直していくと平成27年度の当初予算と比較して、総額として増える見込みである。
  • 「篠原委員」余剰金は、どのように活用するのか。
    (回答)公共施設の長寿命化や高齢化社会による社会保障費の増加等に備えて、基金に積立を行いながら、事業に活用していく。
  • 「伏野副会長」資料4-5の4 財政指標の基準値及び実績について、既に基準値は達成している状況にある。基準値を再度見直すかについて、議論する必要があると思われる。柏市より財政が健全な自治体もあるため、比較し検討するべきである。
    (回答)「行政改革推進課」財政部門と協議してみたい。
    「財政課」時勢により歳入と歳出は大きく変化する。効果額について2年で成果も出ているが、今後も社会保障費等の増加は見込まれており、財政的に余裕があるわけではない。指標については慎重に検討していきたい。

7 その他連絡事項

次回の委員会の開催は、平成31年2月20日(水曜日)午前9時30分から本庁舎5階第3委員会室で行うことを連絡した。

 8 傍聴者

(1) 傍聴者   

4人

(2) 傍聴の状況   

傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。