1時間当たり0.23マイクロシーベルトとは、どこから出てきた数値ですか?

このページの情報は、平成27年度以前のものになります。

 1年間に受ける被ばく線量で、自然被ばく線量及び医療被ばくを除いたものを追加被ばく線量と言い、長期的には年間1ミリシーベルト以下にすることが国の方針で示されています。柏市もこの数値以下にすることを、柏市除染実施計画の最終目標としています。

 この年間1ミリシーベルトを1時間当たりに換算すると、0.19マイクロシーベルトとなります(補足1)。そこに、自然被ばく線量のうち大地からの分0.04マイクロシーベルトを加算し、0.23マイクロシーベルトとなります(補足2)。

(補足1) 

 1日のうち屋外に8時間、屋内(遮へい効果(0.4倍)のある木造家屋)に16時間滞在するという生活パターンを仮定。

毎時0.19マイクロシーベルト×(8時間+0.4×16時間)×365日=年間1ミリシーベルト

(補足2)

 シンチレーション式(補足3)の測定器による空間線量率の測定では、事故による追加被ばく線量に加え、自然界からの放射線のうち大地からの放射線分が測定されるため、その分を毎時0.04マイクロシーベルトと国が示しています。

よって、「毎時0.19マイクロシーベルト+毎時0.04マイクロシーベルト=毎時 0.23マイクロシーベルト」が、追加被ばく線量年間1ミリシーベルトにあたります。

(補足3)

 光る物質を総称して「シンチレータ」といいます。シンチレーション式は、これらの物質が放射線を受けたときに発光する性質を測定に利用します。物質の種類によって放射線を受けたときの光り方に違いがあるので、それらを使い分けることでさまざまな種類の放射線をはかることができます。

 シンチレーション式では測定された放射線の個数とともに、発光信号の強さで放射線のエネルギーも同時に測定することができるものもあります。