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更新日令和4(2022)年12月20日
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令和4年度第2回社会教育委員会議会議録
1 開催日時
令和4年11月21日(月曜日)午後1時30分から午後3時30分
2 開催場所
柏市沼南庁舎 501会議室
3 出席者
(委員)
寺本議長、荒井副議長、今井委員、石垣委員、髙橋委員、富田谷委員、鴇田委員、下地委員、古橋委員
(事務局)
宮島生涯学習部長、沖本生涯学習課長、山本同統括リーダー、廣瀬同主査、阿部同主任、萠抜生涯学習専門アドバイザー、岡野生涯学習専門アドバイザー
(その他)
中央公民館:相川館長
学校教育課:福田担当リーダー
指導課:並木課長
(オブザーバー)
市内小学校6校(ZOOM視聴を含む)
4 内容
- 開会
- 生涯学習部長あいさつ
- 副議長あいさつ
- 前回会議の振り返り
- 放課後子ども教室の取組について
- 事例発表
土小学校の取組「土っ子面白チャレンジ教室in 2022」 - 令和4年度コミュニティ・スクールについて
- 全体協議
「地域と関わり幅広い体験等のできる取組を実施し、継続可能とする工夫について」 - 事務連絡
- 閉会
5 報告事項「前回会議の振り返り」
前回会議における、協議事項「若者を取り巻く課題と支援」についての説明事項及び委員から出た意見まとめの報告を行った。
各委員からの意見、質問は無し。
6 説明事項「放課後子ども教室の取組について」
配付資料のとおり
7 事例発表
土小学校の取組「土っ子面白チャレンジ教室in 2022」について
【発表者】
柏市立土小学校校長の梅津健志氏
同校教頭の永田友氏
同校学校支援コーディネーターの小日向悦子氏
各委員からの質問及び意見は以下のとおりである。
(荒井委員)
生涯学習課から体験をメインとした取組を推進していくという方針が示されていたが、生涯学習課からどのようなサポートを受けたのか。
(梅津校長)
学校ではどのようなことに取り組むかを決めて11メニューを用意し、日程を決めた(夏休み最初の6日間と終盤の3日間)。
生涯学習課は、参加者の募集、申込みの受付、お金の回収等、手間のかかる所を担ってくれた。学校が企画、生涯学習課は運営の役割だった。
(富田谷委員)
地域の人材発掘をどのように行ったのか。参加者は6学年すべてを対象としたのか。
(小日向コーディネーター)
人材については、校長が自ら地域に声掛けした部分が大きい。
他には、自身の青少年相談員での繋がりを活かして声掛けをした。相談員活動の中で様々なイベント等を企画実施するので、そこで共に活動したかたも参加してくれた。
(梅津校長)
ほぼ全てのメニューに全学年が取り組んだが、低学年と高学年に分けたものもある。調べる学習等は4年生以上とした。
体験活動は異学年が一緒に取り組んだ。
(富田谷委員)
教員が児童の違う側面を知ることができるという話があったが、担任がいない場面で児童が体験したことを、2学期に学校内でどのように教員と共有したのか。
(梅津校長)
調べる学習であれば「問い」のつくり方等、普段の学校での課題に共通する点がみられた。
そこで、指導課に「問い」のつくり方の研修を行ってもらい、教員が日常の学習活動の中での「問い」のつくり方について学んだ。
(今井委員)
小中の違いはあるが、学校現場にいる立場として、コミュニティ・スクールを進める中で子どもと地域の関わりを常々考える時代のため、とても参考になった。
メニュー1つあたりの開催日数は最大何日くらいか。
(梅津校長)
応募が体験系メニューに集中しないよう、学習系と体験系の日程は分けた。
調べる学習等の学習系は積み重ねが必要なため、日数は多く、最大6日で実施した。
(今井委員)
午前と午後の割り振りはどうか。
(梅津校長)
登下校中の熱中症予防のため、午前9~11時の2時間程度とした。
(今井委員)
保険やけが等への対応はどのようにしたか。
(梅津校長)
部活動と同様の扱いとし、課外活動用の学校の保険を活用した。
8 説明事項「令和4年度コミュニティ・スクールについて」
配付資料のとおり
各委員からの質問及び意見は以下のとおりである。
(下地委員)
地域学校協働活動推進員の養成講座は具体的に何を学ぶのか。
(事務局)
7月に実施した講座では、東京大学大学院の牧野教授より地域学校協働活動についての講義をいただいた。
来年1月には、同じく大学教授を招聘し、子どもの実態についての講義をいただくと共に、地域学校協働活動推進員候補間の情報交換・意見交換の場とする予定。
9 全体協議
土小学校の事例発表を参考に、「地域と関わり幅広い体験等のできる取組を実施し、継続可能とする工夫」について協議を行った。
(石垣委員)
地域が学校に入る時、学校の負担は大きいが、そこをクリアされたことに敬意を表したい。
地域のかたと土小学校の「生きる力を育む」というビジョンの共有があったのか。また、支援する側が主体的で持続的な取組となるような変化や、カリキュラムを進化させるような検討があったか。
(梅津校長)
ビジョンの共有のため、教育ミニ集会をワークショップ型で実施し、今年は土地域を教材とした「総合的な学習」、「生活科」をテーマとした。
例えば、1年生では幼稚園の子を招待して一緒に遊んだり、5年生では土地域の農業について学び、「野菜直売所の活性化」を目指して農家を訪ねてやり取りする取組を行っている。
こうした授業は、教員が地域に投げかけ、一緒にカリキュラム作りしながらコミュニティづくりをするもの。そうでないと学校外の負担になってしまう。授業をいかに支援してもらうかが大事。
教員は最初は躊躇するが、場だけ設定すれば地域の人が来て協力くれることがだんだん分かって来る。
(議長)
カリキュラム開発や、地域について教材化を図るということだと思う。教育関係者には馴染のある話だが、地域のかたは同じように受け止めることは難しいかもしれない。
地域と学校を繋ぐ役割について、小日向氏はコーディネーターとしてどのように感じたか。
(小日向コーディネーター)
土地区は地域と学校の結びつきが元々強かったため、入りやすかった。
自分がPTA活動を行っていた頃から、もちつき等の学校のふれあい行事に地域のかたが来たり、数年前には、授業で田植えや稲刈り等を行っていた。
地域で活動しているかたが多く、ふるさと協議会(ふる協)等の場で活動しているかたと出会い、それを学校に繋げられる。
(議長)
地域で既に活動しているかたと、どのように繋がるかを考えた時、ふる協が一つの場になるということだと思う。その立場から、冨田谷委員はどうか。
(富田谷委員)
地域と学校を結びつけるためには、学校から情報を発信することが必要だと思う。地域は学校から様々な話を聞きたいと考えている。
豊四季地域でもコミュニティ・スクールの体制が整ってきたが、地域で何ができるかということを明確にする機会が少ない。コロナ禍で学校行事に呼ばれる機会が少ないが、そのような場で学校のニーズを拾うことが大切。学校からこういう学校にしたい、こういう事を子どもに体験させたい、こうしたことを地域に行って欲しいと発信していただきたい。
各町会長と話すと、いまだにコミュニティ・スクールは十分理解されていない。ふる協は町会を網羅した場なので、行事や式典を通して、学校と少しずつ結びついていくのではないか。
(古橋委員)
土小での活動はとても素晴らしく、自分の子どもにも参加してほしかった取組。こうした活動は持続していただきたいと思う。校長やコーディネーターの取り組みが素晴らしい。
(議長)
保護者目線でも素晴らしい取組と言える。持続可能な形にし、毎年実施していくことについてはどうか。
(梅津校長)
小日向氏は学校運営協議会委員でもあり、連携がうまくいっているので、今年の形は継続可能と思う。ただ、工夫やコーディネートの余地はあると思う。
生涯学習課の協力で、学校は実施しやすくなった。
(小日向コーディネーター)
すでに繋がっている地域のかたがいたので、繋ぎ直しをした。その際に、校長から学校の要望をはっきり聞けたので繋げやすかった。
(議長)
学校の要望が明確になっていると繋ぎやすいということだと思う。学校のグランドデザインを教育関係者はよく目にするが、地域のかたには馴染みにくい部分があると思う。この点に関する工夫等はあるか。
(梅津校長)
学校だよりに学校の教育目標を毎回書いている。カラーで、写真を多く入れた活動の様子を掲載し、回覧板で知らせている。
学校目標は柏市が目指す4つのCとも関連付けている。教員には浸透してきたので、地域のかたには「粘り強く取り組むためです」等の分かりやすい言葉にして伝えている。
(高橋委員)
楽しく、喜びが沸き上がるような活動だと感じた。それが継続に繋がると思う。
タイトルは誰が考えたのか。また、講師は費用の調達等を含めて、どのような準備をしたのか。
(梅津校長)
タイトルは私が決めた。
一番費用が掛かっているメニューはペーパーフラワーで、白い紙を染めるため、手間等がかかっている。実費分を参加児童から集金したが、一部学校予算も足した。
他に実費負担があったメニューは英語で茶道、寄せ植えで、基本的に200~500円の負担である。
(高橋委員)
他でも真似できそうな取組だと思う。柏市社会福祉協議会(社協)のボランティア窓口では中高生のボランティア希望が多い。やってみたいというかたは多いと思うので、マッチングできると継続できそうだと感じた。
(小日向コーディネーター)
実施後に保護者から私はこんな講座ができるという声が上がった。お知らせすると反応がある。
(梅津校長)
芝浦工大柏高の美術の先生から、昔話の天狗のお面を土器で作る取組ができるとお声がけがあった。だんだん繋がっていく感じがある。
(議長)
やりたい人が手を挙げて行けるような、人材バンク的なものが社協でも一つ考えられるということかと思う。最初の取組が実現すると、次の声が上がって繋がっていくのでは。
(鴇田委員)
学校で実施することがポイントだと思う。学校は行きやすく、子どもにとって安心感がある。最初は興味がなかったとしても、行ってみようかなという気持ちが湧くので、取り組んでいることはシンプルだが、深い。
活動を通して地域にこのような人がいたんだという気付きがある。例えば少林寺の住職がいるのはわかっていても、座禅をしてみて実感する。講師にとっても学びがあるのでウィン・ウィン(WIN-WIN)だと思う。
この形であれば充分持続可能だと思うし、迷う位にメニューが出てきそうである。
(議長)
前向きな意見を沢山いただきありがたい。少し心配なことや懸念事項も、もしあれば、バランスの良い思考になると思うがどうか。
(下地委員)
家庭教育支援事業に関わっているが、保護者の視点から、事例の取組は安心感があり、働く保護者が多いことも考えるととてもありがたい。
新しい体験を通して親子の会話が生まれることもありそうだ。
短期間で様々な活動があり、多くの子どもが集うが、対応するスタッフの人数や、安全管理面で気を付けたことはあるか。
(梅津校長)
室内はエアコンで室温調整し、各メニューに2~3名の見守りを配置した。
室外のメニューの内、土っ子探検隊は学校の周辺を歩いたが、低学年は保護者同伴とした。ゴルフは校庭で実施したが、校庭の中央に百年桜があり、その木陰で準備運動や休憩をした。ゴルフは1時間程度の活動にした。
また、前任校で行ったメニューだが、サッカーは日頃から活動しているサッカークラブにお任せし、そば打ち体験はアレルギーの配慮から、定休日にそば店で実施し、魚のおろし体験は学校で行ったが、低学年は保護者同伴とした。
(議長)
活動によって細かい注意事項やリスクがあるので、ノウハウを資料として(文章化して)蓄積すると、他の地域で始める時の留意事項として共有できる。とても具体的で参考になる。
(荒井委員)
土小学校には学校支援コーディネーターは何名いるのか。
学校運営協議会とどう関わっていくかをいつも悩んでいる。
(梅津校長)
コーディネーターは1人にお願いしているが、名戸ヶ谷ビオトープを守る会や消防団等の各代表者をうまく繋いでいって、学校運営協議会と地域学校協働活動の2つをどのように連携していくかを考えている。PTAも学校支援団体の一つだと考えている。
(小日向コーディネーター)
コーディネーターは1人だが、地域にはコーディネートできる人材が他に何人もいる。彼らは増尾ふる協で活動していて地域を良く知っている。
地域にはふる協の他に、土地区青少年健全育成推進連絡協議会(青少協)があり、青少協育成部に私も務めている青少年相談員が関わっている。人との繋がりがいくつかあるので、その繋がりを新たにどこに広げるかを考えている。
(荒井委員)
教育ミニ集会から始まったと聞いたが、中学校においては、この取組を含む地域連携への関心度はどうか。
(梅津校長)
土中学校の校長と一緒に地域を回った。小学校はまち探検、中学校は職場体験教育を今年から始めた。地域の人の案内で寺社・会社めぐりをした。一緒に行くことが大事だと思う。
(議長)
中学校の取組について意見があったが、今井委員はどうか。
(今井委員)
中学校に放課後子ども教室はないが、校長として小中連携は以前から意識している。
昨年度からコミュニティ・スクールを立ち上げたが、広報活動を大切に、学区に3つあるふる協に説明に行くなどし、学校が取り組みたいことを知らせるようにしている。
活動を継続させるためには、組織と組織が繋がらないと難しい。地域と学校が関わりあうためには、学校運営委員が核となっていくのではないかと思うし、それの動きが教員の負担感の軽減にもなると思う。
活動はできる範囲で取り組んでいくことが大切。
10 傍聴者
0人
11 配付資料
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