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更新日令和5(2023)年8月29日
ページID35860
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令和5年度第1回柏市文化振興審議会会議録
開催日時
令和5年6月30日(金曜日)午後3時から午後5時
開催場所
沼南庁舎5階大会議室
出席者
委員
鈴木將勝委員(会長)、亀岡浩美委員(副会長)、中村眞知子委員、林久美子委員、
塘恵里委員、笹川浩一委員、安久津素子委員、福永明子委員、山田潤一委員、波木香里委員
事務局
宮島浩二生涯学習部長、田口大文化課長、黒須雅子副参事、大神美帆主査、
西牟田嘉子主任、髙橋彩友李主任、宮田瑠夏主事
内容
- 開会
- 生涯学習部長挨拶
- 正・副会長選出、挨拶
- 報告事項
令和4・5年度芸術文化事業について - 協議事項
今後の柏市の文化振興について - その他
- 閉会
会議概要
(1) 報告事項 令和4年度事業報告及び令和5年度事業予定について
(事務局より資料1及び資料2に沿って報告)
- 鈴木会長
事務局からの報告を受けて意見をいただきたい。
- 笹川委員
音楽や絵画などは盛んな様子がわかった。写真についてはどのような状況なのか。
- 文化課長
写真関係については、活動団体がいるとは承知している。市が関わっている形としては、一点目は柏市文化祭の中で展示部門において団体の方の多くの写真を展示している。もう一点としては、歴史写真展として、活動されている団体の写真を用いて、先日6月22日から25日まで、柏市民ギャラリーにおいて柏市の小学校の写真展を開催した。このように市民の方に発表するような形で行っている。
- 笹川委員
写真というのは残しておくのが大変。音楽や或いは先ほどの染物などは立派な芸術であるが、写真の中にもそういう芸術性の高いものがたくさんあるということ、またそれを適切に保管しておく、後世へ残しておくというところも啓蒙できれば、もっと芸術文化の幅が広がるのではないかと思う。
- 文化課長
もう一点補足する。流山の森の美術館から、森かずおさんの沼南町・手賀沼を中心とした古くからの写真を寄贈いただける予定があり、現在その整理を進めている。今年度中には何らかの形で公開するできればと考えている。
- 亀岡委員
私からは4点お伺いしたい。1点目は芹沢銈介美術館で研修をされたということだが、郷土資料展示室で展示をしていて、個人的にはとても作品が好きだが、やはり入場者数が伸び悩んでおりマンネリ感が免れない。研修ではどういうことを学ばれてきたのか、新しい気づきがあったのか伺いたい。事業報告で、対策として若い世代のファン獲得のための工夫、ノベルティの提供などがあるが、うまくいっているとは言えないのでは。今年の計画でも抽象的な表現があり、具体的な考えを伺いたい。2点目についてはかしわミュージアムについて、残念な状態で、始まったときはとても期待していたが。個人的には柏市のことを調べたり他の市のことを調べたり、記事を書いたりするときもホームページを拝見するが、柏市の文化がまとめて見られるのいいなと思っていたが、全然見られていない。更新したいという市の気持ちは計画からも伝わってくるが、具体的に更新回数をどうやって増やしていくか。最終更新が令和3年3月である。今期の委員の方でホームページ作成など専門の方もいることもあり、せっかくあるのにこのままでは残念。3点目は、今年の事業計画に14に新しい項目として柏市文化財保存活用地域計画があるが、具体的にはどういうことをされるのか詳しく伺いたい。土間コンサートや今後染谷家住宅が公開されるとのことだが、どういった路線で進んでいくのか。4点目について、以前より文化振興審議会では芹沢銈介の作品だけではなくて、柏市所蔵の他の作品ももっと見たいと意見を出している。少し変化をつけてもらえないかと思うがそれはまだ難しいのか、どういうことがネックになってるのか聞かせていただければと思う。
- 事務局
静岡市立芹沢銈介美術館10日間研修に行かせていただいた。主に作品の取り扱いについてを学ばせていただいた。専門の学芸員等ではないので、作品の正しい扱い方を学んでいくことで、今後の作品の保存活用につながると考えて、のれんや着物の取り扱い方法の指導をいただいた。やはりきちんとした展示を行ってきちんとしまっていくということで、今後も作品を皆さんに観ていただくにあたり、正しく保存活用していけるのではないかと強く感じた。周知の部分に関しては副会長の亀岡委員のおっしゃる通り、すごく順調に進んでいるわけではないというところであり、周知についても工夫してきたところだが、間もなく終了する今回の企画展の成果を見ながらまた考えていきたい。
- 文化課長
2点目のかしわミュージアムについて、コロナ禍もあり、情報発信というところでかしわミュージアムを活かしていきたいという思いの下、取り組んできたところであるが正直具体的な成果を出せておらず、反省しなければいけない点であると思っている。一方で歴史資料についてはアーカイブを含めて整理をかなり進めているが、文化芸術の部分については全く手をつけられてなかったというのが、正直な反省点。具体的にどうしていくかというところの方向性について、皆様にご報告できるだけの材料が揃っていないところだが、このホームページ、情報発信のあり方で、次回の審議会までにはご報告できる形にしたい。3点目になるが、ご指摘の14番の柏市文化財保存活用計画については文化財担当が中心となって、柏市の文化財、歴史財産を含めて、保存とこれからの活用をどう進めていくかというところをまとめたもので、昨年度末に作成が終わり、来月国の認可を受ける運びとなっている。文化課として、文化財の分野と文化芸術の分野が、幸いなことに同じ組織の中で動いている強みを活かし、協議を進めてきており、昨年度の(文化財保護委員会の)各委員の皆様からも吉田邸を芸術の発表の場として使ってもらいたいと提案をいただいている。民間の活動団体や有志の方のお力添えをいただきながら、文化財と芸術文化活動のコラボレーションの第一弾として予定をしていてるのが、ここに書いてある鷲野谷にある染谷家住宅での9月のコンサートである。コンサートだけではなく、染谷家住宅のご紹介も含めて、観光協会などのご協力もいただきながら進めていくという形を考えている。具体的に文化財をまず芸術発表の場として活用するというところがあり、また文化財を題材とした創作活動なども進むと良いと思うが、今年度の下半期にこの地域計画の推進協議会を観光協会などを含めて組織し、どのような活動を行っていくのか協議していく予定。4点目の所蔵作品については、究極的には美術館・博物館の設立、常設での展示スペースというところになるが、最終的な目的に向かってどういう形で進めていくのかについて、次の協議事項の中で具体的に話し合いたい。
- 生涯学習部長
亀岡委員から重要なご意見をいただいた。特に柏市文化財保存活用計画については、文化財の「保存」と「活用」の両輪で進めるという内容になっているが、ともすると文化財行政としては「保存」に傾倒しがちであり、活用が捗らない。活用にあたっては、経済と緊密に連携していく必要もあり、他にも学校など連携できるところを模索したい。来年、柏市政70周年であり今年度準備を進めていく。本審議会でもご意見をいただくことがあると思うが、機会をとらえて文化芸術の発信をしていきたい。郷土資料展示室では、芹沢展がまもなく終了し、その後は「BACK TO THE KASHIWA」と称して近現代の柏の歴史展を開催する。沼南庁舎がアクセスしづらい場所ではあるが、なるべくわかりやすい切り口の企画で多くの方に興味をもっていただき、ご来館いただけるようにしていきたい。
(2) 協議事項 今後の柏市の文化振興について
(事務局より第五次柏市芸術文化振興計画、資料3に基づき説明)
- 鈴木会長
資料3-1 アフターコロナとしての文化芸術活動について意見をいただきたい。今年は新型コロナウイルスが5類感染症となり、これまで縮小を余儀なくされていた催し物もかつての賑わいを取り戻しつつある。柏市としても、新たな状況下での事業を考えていく必要がある。
- 中村委員
発信ということで、柏駅東口に大きなスクリーンがあるが、ああいったものを活用して、例えば吹奏楽とか、どういう芸術や文化をやっているか、発信することはできないのだろうか。著作権などに配慮しながらにはなるが、そういったものを利用して進めることはいかがか。
- 文化課長
なかなか流れる映像が多いため目立ちにくいが、文化課としてもいろいろな講座やイベントのご案内などを流している。15秒とか30秒という世界であるため、何分などの長い時間というのは難しいが情報発信の一つの重要なツールとして考えている。今、郷土資料展示室で実施している芹沢展についても流しているが、それがなかなか見る方への印象を残せていないというのが正直なところであると思うが地道に届けていくという形でやっていきたいと思う。
- 鈴木会長
市の枠が決まっているのか。
- 文化課長
担当の部署に依頼をし、有料コンテンツが優先にはなるので、それ以外の部分で市の行政発信情報を調整する。これまでも使っており、これからも積極的に使っていきたいと思う。
- 鈴木会長
今の中村委員の質問について、私としてもスクリーンの前を通ると自衛隊の催し物などいろいろ引きつけられる。運営としては柏市がやっているのか、運営母体はどこなのか。お金がかかると思うが。
- 文化課長
運営主体は行政ではないので、その中で一部を行政の情報発信として、枠をある程度確保している形。民間事業のため、ある程度有料医療コンテンツで収益を上げるっていうのが目的であるので、その中の一部を公共的な情報発信で利用させていただいてるという形になろうかと思う。
- 鈴木会長
このように皆さんが努力しながら如何にして柏のまちを芸術のまちにしようかと苦慮しているので、もしお金かかるならば、すぐにはできないかもしれないが市が予算を組んでお金を使い、そして有効的に市民に発信する、すばらしい機会だなと思う。
- 亀岡委員
アートラインかしわでは、自分たちで映像を作り、文化課にお願いして、アートラインかしわ期間中に流すのは無料でやっていただいている。
- 鈴木会長
各自が努力して、文化課の方にお持ちするということになれば無料になるかもしれない。
- 林委員
個々の活動は小さいながらも、それが定着して大きな形になるというふうに私自身考えながら活動させていただいるが、例えば小学校の芸術鑑賞会について、演奏する側と教員側と両方経験しているので、どういう形で実施しているかとても興味を持っている。コロナ禍で制限があったが今実施し始めており、今後どのような事業にまとめていくのか、それぞれの学校によってだとは思うが、そういう小さな今までやっていた動きを定着させながら、一つの文化の流れを作っていきたいと思う。芸術鑑賞会に限らず土間コンサートもだが、歴史をこれから作っていくスタートラインになるかと感じた。
- 塘委員
コロナ禍になる前にやっていた大規模コンサートなどでどんなものが好評だったのかを知りたい。
- 文化課長
一番大きかったのは、「柏de吹奏楽Party」と称して市立柏高校中心にいろいろな演奏団体の方がダブルデッキで演奏して、さらにワークショップのように楽器に触れて音を出すという内容で、大規模で、定着したものがある。ただ、昨年度がまだコロナ禍から抜け出せず、ワークショップの部分が積極的にできなかったこともあり、事業自体は演奏会という形で主催の団体が進めていただき、柏市は共催ではなく後援という形で実施した。やはり不特定の方が集まることからまだいくつか越えなければいけないハードルがあると考えているのが、現状である。ただ、協議事項の中にも記載のとおりこれから状況が落ち着いた中で一気に規模を拡大し、ダブルデッキを人で埋めるというイベントは厳しいかとも思うので、そのためにも中規模で少しずつ取り戻せるような取り組みを進めたく、今回の協議事項に挙げさせていただいた。
- 鈴木会長
それでは次の事項に移りたい。資料3-2 文化として取り組むべき事業について、事務局による説明を踏まえてご意見を伺いたい。
(事務局より第五次柏市芸術文化振興計画、資料3・4・5に基づき説明)
- 鈴木会長
柏市にはこれだけの美術作品や文化財があるがそれを知らない方が多いのではないか。それらを活用して、若い世代にも柏の芸術文化を知ってもらう必要がある。委員の皆様もご自身で経験された事例や取り組みなど、ご紹介いただければ意見も出しやすくなる。忌憚のないご意見を頂戴できればと思う。
- 笹川委員
収蔵品について、美術館などができればそこに収めるのが一番いいのだろうが、早くても5年先、6年先にはなってしまう。その中で、ここに書いてあるようにデジタルとして展示する方法があり、まさに一番お金がかからずプロモーションにもなるかとは思うが、すでにその800点のうちどのぐらいが、デジタル化されているのか。
- 事務局
データとしては柏市は保存しているが、芸術作品を見ていただくという観点で、ホームページに出して十分美しい形で展示するって段階までは少しステップが必要なので、例えば今年すぐに進められるような形にはなっていない。
- 笹川委員
全くデジタル化できていないということか。画像としてスキャニングしたりとか或いはカメラマンの方が撮ったものであるとか、単に整理するための資料であるのか、展示できるようなものなのなのか。見せられそうなものが何割くらいあるのか知りたい。外にアウトプットしていくというのが啓蒙活動であったりとか振興に繋がっていき、将来常設会場ができることになれば、そのイントロダクションの形でのお披露目にもなると思う。
- 事務局
柏市のホームページには800点あるうちの数点を掲載させていただいている。著作の関係などもあり載せられないものもあるが、今持っているものをどうデジタル化して公開しているのか、私どもも日々課題としているところ。ご意見いただいたように、公開できる方法をさらに考えていきたい。
- 山田委員
他の市で、流山や松戸に博物館があり、どちらも駅から随分離れている。松戸の博物館は21世紀の森にあるが結構面白く、なるほどと思う。先ほど、芹沢銈介さんを初めて拝見したが素晴らしい。なぜこれがあまり知られていないのかと思った。小学生や中学生が1回ぐらいはこれらの作品に触れる機会をつくるなどの計画はどうか。
- 事務局
実際に柏市内には博物館は設置されておらず、市内の小学生、中学生が、市外の博物館に行っているという事実については、十分把握しているところ。いまある施設の中でどうしたら、小学生、中学生の方が来ていただけるのか。機会があれば郷土資料展示室の方へ足を運んでいただくようなお願いはしているが進まないところはある。皆さんおっしゃっていただいてるように、若い方々にやはり見せて触れていただきたいので、皆さんからのいろんなご意見をいただきながら進めていきたい。
- 山田委員
今、学校の方では、本で勉強するのではなくて、自分で探求するという探求学習が主流になっており、自分でテーマを持って進める学習の形。中学校の総合的な探求の時間などの活用して、近隣の小学校、中学校にお願いして、そこから広げてみるというのも考えられる。
- 文化課長
柏は小中学校、1人1台のタブレット端末が実現できているという強みがある。学校教育部とは、昨年度は歴史中心だったが、コンテンツの活用で相談させていただいているので、山田委員の方からご意見いただいたような形で美術品・芸術品についてのアプローチも、文化課としての子どもたちへの投資として協議を進めていければと思う。
- 福永委員
先ほどデジタル化という話もあったが、画面から出てくるエネルギーというものがある。ホームページなど画面を見て、どんな作品であるかを知ることまではできても、生で鑑賞するのは全然別の話でその体験を小さいうちにしてほしい。子どもの通う教室で教えていたが、できるだけパレット柏の髙島野十郎さんの絵や、寺嶋さんの摘水軒の作品、主宰するグループ展などを授業として見させた。ちゃんと作品と向き合うという体験があるかないか、情操教育をしたかしていないかで、その人の人生が変わってくると思う。音楽でも美術でも、授業として体験させる機会を市が設けてくださったらとてもいいと思う。内部でできることは限られるかもしれないが、将来的に美術館施設ができ、優れた作品がたくさんあるのであれば、授業の一環として小学生のうちに体験するといい。音楽で言えば、体験としては中学校の時に体育館で鑑賞会、高校では狂言鑑賞が印象的だった。体験は宝である。音楽は、クラッシックや吹奏楽に特化しているが、それもありながら柏市ゆかりのバンドなどもいいと思う。柏市のホームページも見たが、ウェブデザイナーなどのプロにお願いできるのであればそのほうがよい。かつてやっていた動画などはよかったし、動画があれば若者にもなじみがあると思う。
- 塘委員
子育て世帯ということもあり昨年度の親子向けのアウトリーチコンサートや今年も図書館での開催があり、親子で見られる機会になる。なかなかコンサート会場にも行きづらい中で、身近で子どもたちにも体験させてあげられるというのが嬉しい。小学校でも芸術鑑賞会があるということで、学校との壁ともあるかもしれないが、より多くの学校で実施できて、多くの子ども達が経験できるとよい。
- 安久津委員
こんなに文化課が芸術や音楽に力を入れているのを初めて知った。少年少女の合唱団をやっており、専門はピアノだが、このコロナ禍の中、器楽のものは割合早くに復興できたが、合唱はものすごく肩身が狭くて、特に子どもたちがあんなに大勢の中で声を出すものに対してもものすごく苦労して、しばらく活動が止まるようなこともあった。その際にリモートで練習したり、コロナとともに活動続けられるかということを様々やった。先ほど中村委員が映像をもっと流された方がというご意見に共感したが、コロナ禍の間にアリオの中で映像を使って、各地の合唱団を映像で繋いで、それを流しながら私たちはその前で演奏するというものすごく画期的でコロナでなければやらなかっただろうというような活動にも参加した。コロナばかりが悪いことばかりでなく、できることが模索できる時期だったので、生かせることは生かしていきたい。また、子どもに目線を落としている事業が多いと思うが、実は、シニアだったり私たち現役世代も芸術に飢えていて、行きたいけれど行けないというような時期でもあったので、そういったことにもう少し目線を落としていただけたらと思う。
- 波木委員
アンケートも拝見したが、音楽やパフォーマンス系の芸術活動に興味が高いかたが多いようだった。これからの事業活動を見ても、やはり吹奏楽の街だということを皆さん誇りに思ってらっしゃり、音楽の活動が多くすごくよいと思う。一方で、所蔵品が800点にも及ぶという美術的なところも魅力があり、それが生かしきれてないということだが、国内外から見て評価を受けている作品というのが、具体的にどのような作品で、皆が興味がある作品なのかどうか。一部のマニアの方が高い評価をしているというものを展示しても、皆さんからの評価はもらえないのではないか。その辺りが不明瞭であった。パフォーマンスに関してはアウトリーチコンサートで、住民の方の身近なところで小規模で開催して好評だったいうことだが、その一方で美術の所蔵品の展示に関しては、作品そのものの保護の観点もあり難しい点もあるが、ここに来てという形になっている。興味をもってもらえなと観に来てもらえないという問題がある。芹沢銈介を広めようと思ったときに、あまり興味を持たれていなかったら、若者が普段いそうなところに作品をもっていくとか、こちらから見てもらえるような方法が求められているのではないか。
- 亀岡委員
柏駅東口のそごう跡地が今後、文化芸術の拠点として、何か施設ができるかもしれないということで、これだけは本当にお願いしたいと思っていることで、箱物にならないように、ぜひ今から計画をしていただきたい。松戸市や流山市にもいろいろあるが、今となってはどのくらいの人が来てるかと言えば、やはり少し問題があるとは思う。常設展、最初はいいが、それがずーっと駅前という立地で活用できるかっていう問題がある。活用の仕方としてすごく参考になると思うのが、東京都美術館のとびらーという組織で、もちろん展示もするがアートコーディネーターやアートコミュニケーターとして教育をして、そこからまた発信をして生み出すということをやっている。他に近くでは、取手駅の駅の上の商業施設の上に、東京藝大がバックについて、たいけん美じゅつ場VIVAいうのがある。展示に加え、圧倒的なコミュニケーション活動をやっている。そういうことは一朝一夕には計画できないと思うので、5年6年かけて箱物だけではなくて、そういう視点からもぜひ良いものを作っていただくように、頑張っていただきたい。
- 生涯学習部長
先程担当からも申し上げたが、柏東口未来ビジョンは先日策定されたばかり。地権者の方や鉄道会社、UDCK、商工会議所、いろんな多様な主体が入って作成された。この中で三つの方向性を出しており、柏駅前に必要なものとして「人を惹きつける魅力」、「広がりある高い回遊性」、「みどり豊かなゆとりある空間」とあり、その中の「人を惹きつける魅力」の中に、芸術文化の交流機能が必要だという頭出しとなっている。またもともと少し前から西口では区画整理の話が進んでおり、そういった話も出てきている中で、そんなに遠くない将来に、亀岡委員がおっしゃったような芸術文化の交流としての拠点機能について、検討の必要性が具体化するものと考えている。私共もそれに合わせて整理をしていくが、皆様の委員としての任期の中で検討などが始まる可能性も、希望的に考えれば、なくはないもの。市役所の中では都市部が主体的に作っているものだが、全ての部署に関係のある話であるので、このビジョンをもって今後何をしようとしているのか皆様にも知っていただきながら、芸術文化としてはどんなことをしていけたらいいのか、忌憚のないご意見、発展的なアイディアをいただければありがたい。
- 鈴木会長
部長の回答で納得した。亀岡委員の意見について、そのような形になっていくのではないかと私は思う。事務局も令和5年度を進めるにあたり今日の委員の意見を交えて大変であるがよろしく進めていただきたい。これにて本日の審議事項を全て終了とする。
傍聴人
1人
関連ファイル
(資料1-1)令和4年度芸術文化事業報告(PDF:239KB)
(資料1-2)令和4年度芸術文化事業報告(ビジュアル編)(PDF:2,899KB)
(資料2)令和5年度芸術文化事業予定(PDF:1,162KB)
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