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更新日令和3(2021)年2月26日

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教育福祉会館耐震改修工事後の活用に関する官民協働検討委員会(第2回グループワーク)会議要旨

1 開催日時

平成30年10月30日(火曜日)午後2時から4時45分

2 開催場所

柏市中央公民館4階 集会室1・2

3 出席者

官民協働検討委員会委員

江幡規佐子委員、柴田幸雄委員、嶋田博義委員、白田東吾委員、高橋史成委員、根本利治委員、根本智博委員、福元愛委員、細田智子委員、松清智洋委員、北村崇史委員、牧野篤委員

グループワーク応募者(敬称略)

常野正紀、馬場高志、西脇理知子、大矢威、土屋恭一、中村泰三、山岸ミサ子、増本達義、菅原美智子、鈴木典子、浅田朱美、進藤恵子、大古田芳子、木村和枝、古田節子、藤本トミ子、大森かなえ、相場正則

事務局

  • 生涯学習部長(小貫省三)
  • 生涯学習課長(高村 光)
  • 生涯学習課副参事(橋本 賢一郎)
  • 中央公民館長(坂口 園子)
  • 保健福祉部長(宮島 浩二)
  • 保健福祉部次長兼障害福祉課長(小川 正洋)
  • 社会福祉課長(田口 大)
  • 高齢者支援課長(宮本 さなえ)
  • 協働推進課副参事(川口 剛)
  • 子育て支援課副参事(恒岡 真由美)
  • その他関係職員

4 次第

  1. 第1回グループワーク報告
  2. グループワーク(意見交換)
  3. 各グループワークからの報告・全体共有
  4. 閉会

5 要旨

第2回グループワークでは、前半に公民館・福祉グループの分野別でグループワークを実施し、後半は全体を6グループに分けて意見交換を行った。

(1)第1回グループワーク報告

ア 公民館グループ(村田市民協働支援員より)

少子高齢化の時代、これまでのように国からではなく、地域住民が自らがまちづくりに関わることが重要である。一例として、これまでのように福祉施策の中心を福祉手当としていたものが、現在では地域住民による包括支援に移ってきている。自分たちが自分たちのまちをつくるということが、自分たちが考えている(望んでいる)まちを実現させることになる。

これらを踏まえると、今後の公民館には自分たちがまちづくりを進める上での拠点施設としての役割が付加されていくと考えられる。柏市の場合、地区公民館的施設として近隣センターがあり、中央公民館はそれらの中央(拠点)として、また交流施設としての役割が求められることになる。

イ 福祉グループ(松清委員より)

福祉グループにおいては、先ほどの話にもあったが、囲碁・将棋といった従来の活動を必要としている意見と、前回のグループワークにおいて、多世代交流に関すること、地域で高齢者の方だけが集まる場所をつくるのではなく、外とのつながりがあるようなコミュニティが必要ではないかといった意見も出ていたと思う。これらについても検討してほしい。

福祉の立場でいえば、利用している施設の利便性や今まで通りの活動を求める声、これは老人福祉センターも一緒だと思う。今回の改修工事終了後、従来の活動に加えて、多くの方が利用されることを期待されている。今まで通りだけではなく、新しいことを生んでいく取り組みも必要だと思う。

各テーブルで具体的にこのような活動をしたらどうか、例えば福祉的な運用でやっていけば良いのではないかという意見が出ることや、多目的な使用等、従来の運用方法を根本的に変えて、様々な方々との交流が積極的になるといったような意見も期待したい。

(2)グループワーク前半(公民館グループ)

ア 施設の位置付け

  • 人形劇やお話等、中央公民館全館を使用してやっているが、昔話等が語り継がれていくのが少なくなっている。このような活動は大事だと思う。
  • 地域全体(市全域)から会員を募っている団体は、立地条件などから中央公民館を利用している。

イ 改修後の施設の役割・期待すること

  • 孫の世代に何かをしてあげたいと思う。子どもたちも、両親から教えてもらうことよりも、祖父母の世代から教えてもらったほうが幅が広がる。
  • 子育て支援ということで、子育て中の保護者のかたに参考となるような講演会ができたらいい。
  • 3階を一つのフロアーにして、周りに絵本を置いたり、若い人たちが来て、少し休んでいけるようなフロアーがあっていいと思う。
  • 福祉センターの一般開放日を設けて、利用者と、子どもや女性とが交流する機会を設ける。その際、交流対応担当者を決める。

ウ 近隣センターについて

地域の様々な役割にある制限を取り除くことで、地域参加のハードルを下げる。

エ その他

  • 子どもたちが参加できる教室をやっているが、遠く離れていると、なかなか年配の方と交流が持てない。
  • パソコンを通してNPO法人と連携して、60歳以上のかたと交流をもっている。また、パソコンで年賀状を作りながら、子どもたちとの交流を図っている。
  • まちづくりの拠点になるというのはいいが、具体的にどういうことかがイメージできない。

(3)グループワーク前半(福祉グループ)

ア 今、使っている中での意見

  • 大広間が多目的という名前に変更とのこと。福祉センターなのですから、将棋・囲碁・カラオケはそのまま使いたい。老人のため。これは譲れない。
  • 老人福祉センターの目的は介護予防なので、多くの高齢者が集まって楽しく過ごすことにより、ひきこもりや認知症予防につながるので、現在のように独占して使用できる場所が欲しい。
  • 若い人や子どもも参加できることと考える。今まで通り、やりたいことや楽しいことができるということが一番。
  • テーブルで囲碁がやれるようなものとしていただきたい。
  • 高齢者にとっては、和室より洋室が必要。足腰が弱っているので、椅子が必要となってくる。
  • 今まで使っている人の立場からすると老人福祉センターがあるのが一番安心するのは分かるが、今回施設の改修工事を行うので新しいあり方をこの機会に考えられないかなと思っている。
  • 施設を利用するにあたり、抽選では定期開催が難しいので何らかの対策を講じてほしい。

イ 多世代交流

  • 囲碁やカラオケ等の高齢者の居場所を確保しつつ、曜日や時間帯によって、様々な世代の方たちが使用できる機会をつくると良いのではないか。
  • 囲碁・将棋を覚えたいという子どもがいれば、学校の休みの土・日の午前中に指導することも考えてみたい。
  • 障害福祉という区別があること自体が壁かもしれない。
  • 南部近隣センターも40年たつと色々変わってくる。南部近隣センターもお風呂があったが、今は子どもの広場になっており、中央老人福祉センターも変わる必要があるのではないかと思う。
  • 人を育てていくというのは、一つの文化を作るということ。それを福祉と公民館で共同してそういう文化を作るのはひとつの前進だと思う。
  • 公民館まつりでイベント交流ができるとよい。

ウ 外とのつながり

小学校へ囲碁を教えに行く。現在も囲碁クラブのメンバーが小学校へ教えに行くことがあり、出張囲碁教室のようなかたちで、これを拡大してはどうか。

エ 利用者像

行政の機能や制度の狭間にいる人たちの総合相談窓口の設置

オ 今後の活動

  • 老人福祉センターの活動の“真の目的”を、もっと高いレベルの目標を決める必要がある。
  • 老人クラブのカラオケは、障害者団体や他の世代も利用できるのではないか。

カ その他

  • 色々なアイデアを出していく中で時代とともに変わるべき所があるのも事実。例えば、公民館の和室等を活用して交流したり、障害者や若い人達、公民館と交流しながら使うことも可能ではないか。
  • 1、2階の障害福祉の部分と3階以上の公民館の融合のメリット、デメリットが不透明。

(4)グループワーク後半(全体)

ア 改修後の施設の役割・期待すること

  • 中央館のみでは対処できない問題もあるので、それぞれの地域で活性化して元気になって、それを中央で情報をまとめたり、近くの活動を高めるような中央公民館だったらいい。
  • 学校と地域の人々が連携して活動することと、中央公民館が行う活動は違う。教育福祉会館は、地域と学校が行っている模範的な連携事業をモデルケースとして、その活動の発表の場として活用すれば良い。
  • 地域の制限を受けない活動は、教育福祉会館で行い、ある程度地域を限定している活動は当該近隣センターで行うといったように、地域性で利用施設を区分する基準を設けると良い。
  • 教育福祉会館は、10年先を見据えたビジョンを明確にすべきである。
  • これまでの日本にない公民館になって欲しい。
  • 中央公民館と近隣センターが地域コミュニティのハブになる。
  • 若者が顔を出しやすいようにし、交流が生まれるようにする(同意見1)。
  • 横の連携の場にする。
  • 今回のような議論ができる場を年に1、2回設ける。
  • ハードとソフトの話が出た。ハードではバリアフリーが増えてきた。和室よりも洋室のほうがいいのでは。
  • 会館の名称を統一してはどうか。
  • 仕切られた空間から解放された空間を目指したい。その中で多世代が交流できる場は理想。それに向けて、どういう調整が必要かという点と、定期的に使用したい活動と多世代交流をどう融合するかという部分に関して、乗り越えるべき課題があるのではないか。
  • その解決にあたって、例えば全館同じルールで貸し出すといった検証や、例えば、段階的にお互い自然に触れ合えるような行程を踏んでいくのはどうか。
  • 工事後のオープンスペースやフリースペースをどのように使うのか。いくつかの糸口があるので、そのあたりをもう少し検証できるとよい。

イ 利用方法に関する意見

  • 囲碁、将棋は残してほしい。楽しみに来ている方が多い。
  • 複合施設ということであるが、同じ施設で年齢制限があるのはおかしい。
  • 子どもの学習スペースを設ける。
  • 社会教育にこだわらず、皆が集えて繋がっていける雰囲気を作っていく。
  • 予約なしで入れて交流できる場があるといい(同意見1)。
  • 福祉センターの設備を改善する。照明を明るくする。
  • 各サークル活動で男性の参加が非常に少なく、男性が積極的に参加できる環境づくりを考えてほしい。
  • 囲碁の会員は220名いるが、女性はごく僅か。女性が参加出来る環境づくりを考えてほしい。
  • ソフトの面では部屋の予約。抽選になると定期的に活動している団体の活動が難しくなる。
  • 60歳以上の人が老人福祉センターに来ても囲碁・将棋はできる。但し、将棋も囲碁も色々な運用があるので、1つのグループを作っている。そういう状況があるので他の人が来てもやりにくいと思う。ただし、実際に入りたい人が来たときは受け入れている。
  • 公民館もオープンなスペースが望ましい。例えば、学生が勉強をしたい時、館内のテーブルで勉強してもいいし、若いお母さん達が子供達を遊ばせても良い。同じフロアーの中で交流可能なスペースが欲しい(同意見1)。
  • 年代を取り払ってやるということになると、今のやり方を変えなくてはならない。
  • リニューアル後の使い方は行政の決めることだが、我々としては今のままで推移してもらいたい。

ウ 多世代交流

  • 地域の高齢者が地元の学校に入って行って、地域の子ども達を育てている。「他孫(たまご)」を標語に、高齢者が孫に当たる子ども達を育てていく、多世代交流を実施している。
  • 10年後のこども達がどうなっているか。大変難しいが、地域と学校とのつながりが重要であることは間違いない。
  • 地域住民が「学校に入っていく」とは、学校の困っていることややりたがらないことを支援することである。
  • 高齢者が持っているものを子どもに伝えていける場にする。また、高齢者から子どもまでの交流の場にする(同意見1)。
  • 福祉センターで、子ども及び学生との交流を図る。
  • 3階部分をみんなで共有可能なスベースとし、多世代の交流を図りたい。
  • 一緒に囲碁でも将棋でもやった方がいい。子どもからシニアへ、シニアから子どもへといったように、世代が交流できるものにしたほうがいい(同意見2)。
  • 子どもとシニア世代の教室を今年から一緒に体験できる教室を作った。そうすると、おばあちゃん、おじいちゃん世代が来て、子どもの世代も来てくれる。
  • 囲碁や将棋にこだわらず、教室やイベントを仕掛けていく。工事期間中に交流イベント等を試行してみる。
  • 外出に悩んでいる親子を支援できる場にする。

エ 外とのつながり・他機関との連携

  • ふるさと協議会メンバーにも活動の場を提供してはどうか。
  • 教育福祉会館には、当該施設を利用する各団体(福祉団体・公民館利用団体など)間のつながりを担ってほしい。
  • おもしろそうだなと思う活動を通じて、人を巻き込んでいく。特に子どもを巻き込む仕掛け、「子ども」がキーワード。
  • 自分たちの活動だけではなく、高齢者や障害者との活動の接点をつくる。

オ 今後の活動

  • コミュニティバスを運行して教育福祉会館や近隣センターなど各施設を結ぶことにより、活動団体の交流のしやすさを図って欲しい(同意見2)。
  • これまで中央公民館での活動は、一種のステータスになっている。
  • 子どもが自ら考えて行動していける基礎を作る教育の場にする。

カ 情報発信・共有

  • 近隣センターや各種団体、様々な地域活動の場を紹介する情報を収集して、発信できる場になってほしい(同意見7)。
  • SNS、ホームページを活用して情報発信をする。
  • フリースペースにパソコンを1台置いて、そこで検索をかければ、地域の情報がみれる。
  • 公民館事業が非常に分かりづらく、何をしているか把握出来ていない。
  • 公民館とは何か、また、ふるさと協議会の話題まで自治会等へ積極的に参加すること。中心地から遠い場所に住んでいて情報が入ってこないと言うが、そのようなことはない。
  • 中央公民館と地域にある近隣センターの情報共有や連携ができていない。どんなことをしているのか知られていない。少しづつお互いに共有する時間や場所をつくる機会になればいい(同意見1)。
  • 今後、中央公民館と老人福祉センターで情報を共有化し、発信していくことが大事。

キ 相談窓口

  • 総合相談的な窓口があったらいい(同意見1)。
  • 子育てに悩んでいるお母さんの相談ができる。
  • 若いお母さんが一人で子育てに悩んでいるのではなく、行けば仲間がいて相談しやすくなる施設であったらいい。また、子育てに悩んでいるお母さんや若者とかも交流できる機会があるといい。

ク その他

  • 公民館と近隣センターが何をしているかわかるためには、町会、ふるさと協議会、自治会との連携も大事。
  • 中央公民館が中央だけでは、行きたいが行くことが難しい。
  • 東西南北に1か所づつ施設があったらいい。
  • 子どもたちを育てやすい街、柏市に住んでよかったと思われるような街をつくる。
  • 10年先は誰にも見えない。だから、こども達に課題を見つけ出せるような指導や、その時々に発生する課題を克服できる力-生きる力-を、子どもたちへ身に付けさせることが必要である。
  • 中央公民館を使っている団体や個人が自分達の問題として、どうやったら将来に向かって良いものになるか考える習慣を持つ。
  • 団体から中央公民館に意見を言うのが必要であり、中央公民館も意見を受け止めて欲しい。

(5)全体を通じて(牧野委員)

皆さんの発表を聞いていて、今後の教育福祉会館には教育や福祉という区別を設けることは無意味であると感じた。

大学生が高齢者を大切にしている国はどの国か。答えは米国である。米国には『交流プログラム』というものがあり、小さい頃より高齢者に対する理解を深め、尊敬するよう育てられている。逆に、日本の大学生は高齢者を理解せず、高齢者を嫌っているのが現状である。いわゆる『世代間対立』である。

このことから、今後、我が国では多世代間交流を図ることが重要となる。

かつて、我が国は、『じじ・ばば・孫』世帯であった。

これは、一家の構成員として祖父・祖母、父・母、子どもたちが存在していた。ところが、戦後、高度経済成長期を迎え、世帯は『親子』に縮小し、高齢者は置き捨てられてしまった。

このため、高齢者が孫の面倒を見ることがなくなり、子ども達は身近に高齢者と触れ合う機会を失った。これが世代間対立を生む土壌となっている。とはいえ、昔の『じじ・ばば・孫』世帯に戻ることは、現実的に難しいかもしれない。

それであれば、地域の高齢者が地域の子どもたち(孫たち)の面倒を見る機会をつくることや、地域の子どもたちは地域の高齢者(おじいちゃん・おばあちゃん)と触れ合う機会を設けることにより、子ども達の成長過程で、自然と高齢者を理解し、高齢者を尊敬する素地を生むことにつながる。これが、『社会の子どもたち』である。

この教育福祉会館を利用して活動することを自分だけの楽しみにするのではなく、その活動を子どもたちに普及する。そのことにより楽しみを感じ、満足感を味わうことがより充実した活動といえるのではないだろうか。今後、教育福祉会館をそのような活動の実験の場とするのも施設活用の一つである。

また、今後の教育福祉会館が、近隣センター等で活動している団体のリーダーを養成する人材育成の拠点施設として活用するのも良いことである。

6 傍聴者

4名

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