令和元年度第2回柏市男女共同参画推進審議会会議録

1 開催日時

令和元年8月22日(木曜日)午後3時30分~午後5時00分

2 開催場所

柏市柏1-7-1-301 パレット柏 ミーティングルームD

3 出席者

(委員)

大村委員、釼委員、山崎委員、嶋崎委員、羽山委員、中光委員、中島委員、保田委員、秋元委員、前田委員、

(事務局)

高橋地域づくり推進部長、永塚協働推進課長、川口副参事、野戸副主幹、伊東主事補

(報告者)

子ども福祉課 佐久間副主幹

4 議題

(1) 開会

(2) 第三次柏市男女共同参画推進計画における平成30年度実績報告について

(3) 施策報告 児童虐待防止対策と今後の方針

(4) 事務連絡

5 議事(要旨)

(1) 開会

地域づくり推進部長高橋より挨拶

(2) 第三次柏市男女共同参画推進計画における平成30年度実績報告について

  事務局から報告を行った。その際の主な意見は次のとおり

  • 前田委員

実績報告9ページに管理職における女性割合、審議会等における委員の女性割合のパーセンテージが出ているが、この数字は良いと見るのか悪いとみるのか。他の市も含め、市によってばらつきがあるが、データの評価などはしているのか。

(事務局)この実績報告の4ページに目標値を設定している。女性管理職の割合に関しては目標値には近づいている。審議会委員の目標値には程遠い。この目標値に近づけるよう市も努力していかなければいけないと考えている。

  • 前田委員

目標値を達成した理由と達成しなかった理由はなにか?

(事務局)女性管理職の割合については人事課が行っている研修などの影響で職員にそういった風土が醸成されてきたためと考えている。また、前回の審議会でもご説明したとおり、女性の職員が昔と比べ増えているため今後は女性の管理職が大幅に増えてくると考えている。審議会の女性委員の割合については、手を挙げる委員にもよるので、市の方で一方的に示していくことが難しいため、このような結果になっている。

  • 前田委員

審議会の方は手を挙げる女性が少ないということだが、これを多くしようとしているのか、逆に目標値に無理があって下げようとしているのかどちらの方向なのか?

(事務局)女性が35パーセント以上の審議会が65パーセント以上という数値については、計画を作成した平成27年度の時点でこうすべきと、国の指標や他市の状況を見て設定している。現時点では決して高い目標値だとは考えていない。この目標値に近づけるようにしっかり市の方も努力していかなければと考えている。

  • 大村会長

今の審議会の附属機関の話に関連して、4ページの基本課題の所にある附属機関で女性委員の割合が35パーセント以上の割合が計画目標として65パーセント以上というのは、例えば附属機関が30あったとして30の附属機関の内、65パーセントの20の附属機関では女性委員の割合が35パーセントを超えてる。残り10の附属機関では女性委員が35パーセント以下である。その人数ではなく、附属機関の内35パーセント以上満たしている附属機関の数が65パーセントということだと思うが、9ページの審議会の女性委員割合は女性委員の割合ということだと、例えば審議会の委員総数が1000人だとすると、そのうち346人が女性であるいうことで、2つの数値は人と審議会数のため比べようがない。

(事務局)その通りである。この評価指標に載っているものと他の市町村の評価指標としているものが、違うためわかりにくくなって  しまっている。4ページと9ページの数値の違いは会長のご指摘のとおりである。

  • 大村会長

どちらかに合わせるということはないのか?

(事務局)そうではなく。全くの別物。34パーセントの数字は、柏市全ての審議会の委員の総数の内、女性委員が303名で34パーセントということになる。基本課題は附属機関の割合なので、人ではなく審議会数となる。

  • 大村会長

細かくて申し訳ないが、附属機関と審議会は違うのか? 

(事務局)同じものである。附属機関のほうが広い。協議会なども含まれる。

  • 釼委員

だとすると指標をつけているが、この指標の数値を示すものはどこを見れば良いのか。柏市の現状がどうなっているのかわからない。具体的な説明がないと思う。

(事務局)施策番号の目標の1は、審議会等で一方の性が35パーセントを下回らない委員構成の目標値がある、附属機関等の3行目の実施内容の部分で303名の34パーセント登用している部分が先程の9ページの表と合致している。ここの部分については他市との比較ができる部分となっている。柏市では更に女性委員が35パーセントを下回らない審議会数を増やしていくことを指標として掲げているため、わかりづらくなってしまっている。

  • 釼委員

35パーセントを下回らない審議会の数をわかるようにして欲しい。この審議会に関する目標値を決める際、審議会によって女性委員の偏りが無いようにするため、この目標値を定めているので、35パーセントを下回らない審議会が何審議会あるのかを分かるようにして欲しい。

  • 大村会長

附属機関で女性委員が35パーセント以上の割合という表現が非常に大切で、審議会委員の女性委員総数が増えれば良いわけではなく、各審議会の女性委員の底上げをすることが目的となっている。

  • 大村会長

6ページのクローズアップ施策の女性管理職の育成のキャリアデザイン研修の部分で平成29年度と平成30年度で対象が違うということは分かった。平成30年度の対象職員が56人で参加者が55人とほぼ参加していることがわかったので、その前年の平成29年度の対象職員も掲載して、高い割合で職員が参加していることがわかったほうが良いのではないか。

(事務局)掲載する。

(事務局)事務局より補足する。35パーセント以上が女性委員の附属機関がどれくらいあるかということ、柏市では対象となる審議会が56審議会あり、半分の28審議会が女性委員が35パーセント以上となっており、50パーセント程度である。

平成30年度の意見書(案)について

  • 前田委員

意見書は抽象的な表現でこれで良いと思うが、市民の純粋な意見として、2-(2)の仕事と生活を両立できる環境づくりで情報発信の方法を工夫するなどの事業を検討していただきたいとあるが、情報発信と事業とは別か?

(事務局)前回の審議会の際に主に山崎委員から情報発信についての意見が出ていて、市がHPに情報発信を一方的にするのではなく、市民も情報発信をし双方向に発信できるようなシステムがあると若い世代も参加しやすいという意見を参考にしたもので別ではない。

  • 前田委員

HPとかのことであって、具体的な仕事と生活を両立できる環境づくりの事業ではないのではないのか。

(事務局)わかりにくいので、事業ではなくSNSなどの文言を使ってわかりやすく表現したい。

  • 釼委員

補足だが、双方向という市民も参加する一緒に頑張ろうというイメージが大切。双方向という表現を入れて欲しい。

  • 山崎委員

SNSといれると若い人達向けで、SNSを使えない人はどうすれば良いのかという逆の意見も出てきそうなので、若い人たちに積極的に参加してもらうためという目的を入れておいた方が良い。

  • 前田委員

(3)の被害者・加害者というのは児童虐待の被害者・加害者のように文章から感じられる。また、教育とあるが、教育だけでいいのか。教育とは一般市民に対してなのか、それとも教育者に対してなのか、どちらか。過日の事件に対する児童相談所の対応はとても専門家と思えないようなひどい対応だった。そちらに対する教育も含めているのか、あるいは組織を教育するのか、対象者は誰なのか、やらなきゃいけないところがやっていないので要望するところの対象をどこにしているのかそこを聞きしたい。

(事務局)タイトルを再考したい。教育に関しては、教育者というよりは、一般市民、自分が被害者・加害者にならないための教育の強化をしてくという意味で表現している。

  • 前田委員

一般市民としては、最後の砦にならなきゃいけない人たちがダメだったと思っている。そこにメスを入れていくことが、そういうのが必要になるんじゃないかと思っている。

  • 中光委員

学校では、先生たちに県の教育委員会から児童虐待防止のリーフレットが配られている。全教職員が必ずそれを持って授業を受ける。柏市の教育委員会でも児童生徒課が中心となって行っている。先生たちに人権の意識がないと、また、先生たちの啓蒙をしていかなければならない。県の教育委員会も動きだしているし、柏市の教育委員会も動きだしている。

  • 釼委員

市、全体で皆で変えていこうという表現が入っていると良いと思う。市民の方々にも意識していただけるようになると思う。

  • 中光委員

横のつながりが上手くいかない、教育委員会と家庭児童相談担当部署の連携が取れていない。庁内連携を密接に強固にしてもらいたいという現場としての意見がある。児童生徒課と子ども福祉課、児童相談所の連携が取れていて欲しい。横の連携がもう少し上手くいくと良い。

  • 山崎委員

個人的な意見になってしまうが、暴力を許さない社会づくりのためという表現は暴力をした人を許さないということを教えていくためだと思うが、暴力はダメだ、許されないことなんだと追い詰めてしまうと違う形でストレスが現れる。禁止ばかりだと、根本的な解決にならない。暴力よりももっと楽しいことがあればそんなことをしている場合ではなく、そっちの方が楽しいよと促すことができる。許さないことは許さないでいいが、起こす前の段階で良い方に導くための情報発信ができると良い。悪いことを許さないだけだと根本的な解決にならない。ワクワクする社会を作ることによって、そういったことを起こさないというイメージがある。暴力は悪い許さないだけだと、そういった人たちが更にエスカレートしていってしまう。暴力を生まない、許さないという表現ができると良い。

  • 釼委員

暴力を許さないがリンチにならないようにして欲しい。ただ許さないだと、あいつは暴力を振るったからなにをしても良いとなってしまうので、表現の仕方に注意して欲しい。

(3) 児童虐待防止対策と今後の方針

  子ども福祉課 佐久間副主幹より説明

  別添資料のとおり

(4) 事務連絡

今年度の審議会は今回で終了と。貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。本審議会のご意見を基に実績報告及び意見書をまとめ、皆様にメールでご確認いただいて、秋に公表する予定。ご理解のほど、よろしくお願いしたい。