平成21年度第4回柏市男女共同参画推進審議会会議録

1 開催日時

  • 平成21年11月26日(木曜日)午後2時~4時

2 開催場所

  • 柏市柏五丁目8番12号
  • 中央公民館 4階 会議室3

3 出席者

(委員)

 沢田会長、広瀬副会長、網委員、飯塚委員、石橋委員、内海崎委員、鈴木委員、藤田委員、山田委員

(事務局)

 酒井市民生活部長、中山男女共同参画室長、恒岡主査

4 報告事項

(1)DVキャンペーン

 11月5日千葉県、千葉県警察と市が共催し、柏駅東口サンサン広場でDV防止の呼びかけを行った。啓発物品の配付には、NPO団体も参加。大型テレビでDV防止を呼びかけを行った。
  また、11月3日から11月15日まで、柏市立図書館において、DV関連の図書展示を行った。

(2)男女共同参画シンポジウムについて

 1月23日に「リフレッシュ!女も男も」をテーマに講演会と分科会、企業表彰式を行う予定。参加者募集は、12月1日から行う。

5 議題

  • (1) 働く男女(ひと)と家庭に優しい企業の表彰について
  • (2) 柏市男女共同参画推進計画(中期)の進行状況について

6 議事(要旨)

(1) 働く男女(ひと)と家庭に優しい企業の表彰について、事務局より説明した。

  • 現在、エントリーしている企業は、子育てや介護の制度が優れており、調査票と聞き取りに基づく、評価は、昨年度表彰企業の水準と同等であり、表彰企業とすることをお諮りしたい。 その際に出された意見・質問は次のとおり。
  • 各企業が復職支援を行うことに期待したい。
  • 表彰企業に対し、入札等で加点するなどのポジティブアクションの取り組みに期待する。
  • 表彰企業は、1社のみになるか。

 →企業の協力と両立支援の取り組みがなされていなければならず、今後の表彰のありかたなども来年度の課題としたい。

  • 既エントリー企業の実績などが増えていき、表彰できるようになることを期待する。
  • 基準を超えた企業を表彰するというありかたでよいか検討する必要があるように思う。
  • 表彰できる評価点数よりも、市内の企業が良い方向に向かうことが目的であることに立ち返りたい。
  • 早めに企業表彰のありかたを検討する必要がある。
  • 表彰については、全委員一致で賛成。 

(2) 柏市男女共同参画推進計画(中期)の進行状況について、事務局より説明した。

  • これまでの審議会でいただいたご意見と参画室で実施してきた事業を合わせて案を作成した。総合意見には、増加している相談に関し、相談体制の充実を追加した。

 その際に出された意見・質問は次のとおり。

  • 学校での教育について、生徒が整列する時に、男女で分かれて並ぶのはなぜか。男女を分けることで必要以上に男女を意識させてしまい、性別役割分担意識が根付いてしまわないか。
  • しかし、なんでも男女一緒にすれば、お互いを意識しすぎる結果にならないか。
  • 着替える場所を分けるなど、生物学的な違いには配慮し、分けるところは分けるが、不必要なところは一緒にすることが望ましいと思う。
  • こども達は、ファッション雑誌やメディアの影響を受けすぎていないか懸念される。
  • 男性の自殺者が多いという統計から、固定的な「男性らしさ」という意識が、1人で悩みを抱え込むことにつながっているように思う。
  • お互い尊重し合えることが重要である。
  • 男性女性だけでなく、マイノリティや性分科疾患などへの理解も問題になってきている。
  • 性同一性障害の人もいる。男女明確に分けることでどちらにも属せない人への配慮も必要となってくる。今まで男と女にわける見かたしかなかったので、配慮の仕方が難しい。
  • 本人が自分はこういう存在だと納得できるものが大事。
  • 例えば、騎馬戦も病気を抱えている子にとって難しいことであるように、男性女性のみでなく、個人差を考える必要があることを踏まえて、改めてカリキュラムを見直してほしい。
  • デートDVについては、啓発の仕方など慎重に考えていく必要がある。まず、男女間の人権の尊重や啓発方法など、教職員の研修で考え、学んでいくしかない。
  • 自分の生きかたに違和感を感じる子もいる。個人個人にできる限り配慮していく教育が必要であると感じる。
  • 方向性を間違える取り組みもあってはならない。
  • 意識調査の結果を後日、報告されたい。
  • 男女に関する意識は、時代や文化、国で違いがあるうえ、変化もしていく。その人にとって不自然でない、受け入れていける生きかたを選ぶことができることが大事。
  • 「男らしさとはこういうこと」と、枠をがっちりと固められてしまうと当てはまらない人が生きにくくなってしまう。例えば、保育士を目指す人が男らしくないといわれれば、その人に不便なこと。子ども達にも多様な生きかたを示してあげることが大切である。 

 →意見書案を修正し、「学校教育の場において、性別に配慮した視点から点検、見直しを図られたい。」旨を記載する。

  • 子育ては、女性のみが担うものではないので、保育が充実すれば、保護者が安心して働く事ができるといえる。

 →意見書案を「保護者が安心して仕事を続けられるように」と修正する。

  • 妻の介護が必要になった時に、男性は介護することが大きな負担になっていると思う。それは、今まで男性が生活面で自立するよりも、仕事を沢山することを求められ、炊事や洗濯など生活のノウハウを知る機会がない人が多かったからだと思う。
  • 突然、妻の介護が必要となり1人で抱え込み、悲しい事件が起こることもある。
  • 高齢の単身女性の貧困なども課題であると思う。つまり、高齢者については、経済的自立・生活的自立の双方が必要である。
  • 介護の問題には、高齢者虐待もある。介護に関する講座などを受ける機会が必要かもしれない。
  • 地域団体でも、介護相談をやっている地域包括の保健士などと連携しているが、相談者は女性のかたが多い。
  • 男性は、自分から相談しにくい。

 →意見書に「性別に配慮した高齢者・家族支援」を加える。

  • 農業に携わる女性にも自分の収入が必要。収入があれば、出資や発言するようになると思う。地方の農業関係者は専業のかたが多く熱心だと思う。
  • 職業意識を持って、外で発言する機会を利用してほしい。
  • 若い人向けのセミナーがあるなど、環境面は改善されていると感じる。意識の課題がある。

 審議の結果、意見書案の学校教育、保育サービス充実、高齢者支援に関する事項について、一部修正を行う。

7 傍聴

(1) 傍聴者

 1名

(2) 傍聴の状況

 傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。

8 次回の開催予定日時

 平成22年2月4日で調整を進めることとした。