柏市男女共同参画推進審議会会議録

1 開催日時

平成18年12月22日(金曜日)午後3時~午後5時

2 開催場所

柏市柏五丁目10番1号 柏市役所第2庁舎5階 第3委員会室

3 出席者

(委員)

佐藤会長、沢田副会長、内海崎委員、鈴木委員、吉岡委員、広瀬委員、石井委員、網委員、藤田委員、倉持委員、相原委員、黒須委員、山田委員、井上委員

(事務局)

石井市民生活部次長、飯村男女共同参画室長、山﨑主任

4 議題

  1. 企業表彰について
  2. 柏市男女共同参画推進計画(中期)の評価方法について
  3. その他

5 議事(要旨)

(1) 企業表彰について

 企業表彰について、事務局が応募のあった全8社にヒアリングを実施し、評価基準に基づいて行なった評価結果を説明した。各委員から出された意見は次のとおり。

  • 評価結果について、各評価項目以外に加点しているところがあるが、これは何か。→ヒアリングの結果、調査票だけでは分からなかった事項などを加点している。

(事務局から、加点の内容を個別に説明した。)

  • 「女性の能力活用」の項目では、男女にかかわらず研修を実施するなどの取組みに加点しているようだが、趣旨が違うのではないか。女性のポジティブアクションを実施しているところに加点するべきである。→今後の評価方法の課題としたい。
  • A社の性別役割分担意識払拭のための制度とはなにか。
    →職場内での説明や管理監督者への意識啓発等である。
  • B社は評価点は高いが、規模が小さすぎるのではないか。
    →募集は柏市内にある事業所を対象としており、規模や業種については制限していない。
  • 募集の際に制限していないので、この段階で規模の大小で減点するのは問題だと思う。
  • 女性の起業家が事業をしていて、小規模だからできることもある。人数で差をつけるのはどうかと思う。
  • 評価が高いのは全国規模で展開している企業である。前回の会議で、表彰は柏に本社がある企業と全国規模の企業をそれぞれ1社ずつ選ぶことになっていたが。
    →市内に本社がある企業を表彰したかったが、結果として全国規模の企業の取組みは充実していた。柏市の事業所であることは変わりない。
  • 評価の高い上位2社(高島屋柏店、パソナ・柏)を平成18年度の表彰企業としてよいのではないか。

(2) 柏市男女共同参画推進計画(中期)の評価方法について

 計画の評価を行う際の評価指標について、現状値や千葉県の数値等の参考に設定した目標値を事務局から説明した。また、目標4の指標項目「中学校生徒会長における女性の割合」について、担当課との協議の結果、項目の設定が相応しくないとして削除する旨を説明した。各委員から出された意見は次のとおり。

  • 指標項目の「『家庭生活において、男女が平等になっている』と感じる人の割合」について、平成7年度の市民意識調査結果より平成17年度調査結果の方が平等と感じる人の割合が少なくなっている。原因は何か。→回答の選択肢「どちらともいえない」が多くなっている。平成17年度調査では他の項目でも「どちらともいえない」の割合が増えた。
  • 市民の平等に対する捉え方が厳しくなってきたのではないか。また、意識調査の回答者の年齢構成も影響しているのでは。
  • 平成12年に市民団体が実施した市民意識調査でも「平等」と思う割合が減少したが、不平等になったのではなく、平等の意識が高まったという分析を行なった。「平等」と思う割合が下がったのはいいことなのかもしれない。
  • 目標値の設定が全体的に低めである。もっと高くしてもいい。
  • 理想値と目標値が混在している。
  • 指標項目には意識を高めたいものと施策の成果をあげるものの二種類がある。意識の目標値は高めだが、施策の目標値が低い傾向にあるのではないか。
  • 目標値を○%と設定して、それに達する方法は各々に任せるという方法でアファーマティブアクションをすればいい。
  • アファーマティブアクションには反対する。優秀な人材がいれば、男女に関わらず登用すればよい。
  • 管理職に相応しいかどうか判断する段階で女性を排除する傾向があるのではないか。
    →市職員の登用ではそのようなことはなく、男女平等である。
  • 議会で議員に対して答弁を行なう役職の女性職員がいない。女性のロールモデルがいないのではないか。
  • 目標値は計画している予定値ではないのか。
  • 女性管理職職員の割合を県と同レベルの5%くらいにして欲しい。
    →審議会の意見として担当課に伝え、協議する。
  • 審議会等における女性委員の割合は以前は30%に近かった。目標値が30%では過去に戻るだけなので、30%より高くしたらどうか。
  • 女性委員の割合は他は年々上がっているのに、柏市では下がっている。めずらしい傾向だ。
  • いまさら30%を目標値とするのは恥ずかしい。
  • 委員構成として充て職で決まっているもの以外に「その他市長が認めるもの」という部分で女性を委員に入れる余地がある。
  • 推進計画では「全ての審議会等で一方の性が30%を下回らない」こととしている。全体の平均では35%を目標として欲しい。
    →審議会の意見として担当課に伝え、協議する。
  • 「中学校生徒会長における女性の割合」の指標項目の削除は、教育に携わる者としては理解できる。
  • 目標値を設定せず推移を見るというのはどうか。数値の把握はして欲しい。
    →目標値は設定しなくても、数値をあげることで意識されてしまうのではないか。生徒一人一人のいろいろな個性を尊重し育む教育を行なっている中で、「生徒会長」という一つの事象のみを取り上げて男女共同参画の進み具合を測るのは好ましくない。
  • 審議会としては、この指標項目を残して欲しい。
  • 「インターネット男女共同参画推進センターのアクセス件数」という指標はあまり意味がない。インターネット男女共同参画推進センターは行政の男女共同参画施策担当者や専門家には使いやすく利用されているようだが、一般市民にはあまり知られていない。市民に名前を広めるというような指標にしたらどうか。

(3) その他

特に意見は出なかった。

6 傍聴

(1) 傍聴者 1人

(2) 傍聴の状況: 傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。