平成27年度第3回柏市男女共同参画推進審議会会議録

1 開催日時

平成27年7月17日(金曜日)午前9時30分~正午

2 開催場所

市役所本庁舎3階 庁議室(柏市柏5丁目10‐1)

3 出席者

(委員)

内海﨑委員、澤登委員、小島委員、釼委員、中島委員、村上委員、山崎委員、山田委員

事務局

石橋地域づくり推進部長、藤田男女共同参画室長、宮本副主幹及び渡邉主任

4 議題

  1. 新男女共同参画推進計画について
  2. 柏市男女共同参画推進計画(後期)の施策について
  3. 男女共同参画に関する職員意識調査について

5 議事(要旨)

新男女共同参画推進計画(今後の新計画策定の予定、計画策定にあたって)について、まず審議に先立ち、村上委員からの意見書について村上委員が説明した。

その際に出された意見は次のとおり。

  • 計画を知ってもらうためのリーフレットや冊子のようなものを作るのはいいと思う。細かいところはいいので、インフォメーションセンターや図書館など人が集まるところに置ければ知ってもらえるのでは。
  • 柏市はリーフレットなどは出していないのか。→出していない。今後、リーフレット等を作成していきたい。
  • 手に取りたくなるようなものをつくってほしい。大きくキャッチコピーや目指すべきまちの姿のようなものを書いて、その下に小さく推進計画と書くなど工夫してほしい。
  • 広報が月に2回出ているが、あまり男女共同参画について取り上げられてはいないようだ。一度大きくPRしてもらいたい。
  • 市民は普段、男女共同参画のことで男女共同参画室の窓口に来るということはほとんどない。子供のこととか介護のこととか、自分が現在関わっていることで役所に来る。リーフレットなどはそういうところにないと伝わらない。そういう意味で連携は大事である。
  • 男女共同参画は全庁的に関わる。横串を通すようなところの位置づけにしてもらえないか。例えば子育て支援でもアンケート調査を行っていると思う。そのようなものを吸い上げていかないと、現場で何が問題になっているのか分からない。
  • 子育ての意識調査、介護に関する意識調査をするときに男女の視点で設問を入れてしまう。子育てや介護に問題を抱えている人が結果として男女共同参画に関わった設問に対する回答が出てくるので、それを使うことができる。計画の中にそのような意識調査をするっていうのを入れておけば、次の計画でやらざるを得なくなる。
  • 子育てや介護の意識調査の結果に男女共同参画の視点を入れてどう現場を進めるかが問題。
  • 男女共同参画は市全般に関わる問題。総合計画の中にその視点を入れて、位置づけをしっかりしてほしい。→総合計画の基本の部分に入れてほしいという話はさせていただいている。ただ、細かいところについてはそれぞれの計画がないと行き届いた計画にならない。なので総合計画は上位の計画としてあって、男女の計画は部門計画としてある。
  • 計画の一部に自分が関わってくるということがとても大事である。自分のことだと思うと関心を持つ。キャラクターを作ったり、子育て世代や介護世代などリーフレットもターゲットに応じたものにしたり、戦略を考えていくことが大事。
  • 男女共同参画センターについて、センターが夕方で終わるというととてもがっかりする。アピールするいい機会なのに、いい反応がもらえるよう吟味してほしい。
  • インフォメーションセンターはNPOを活用し、ほぼ毎日開いている。センターに来る人はどのような悩みを抱えているか認知するだけでも来た人にとっては安心する。
  • その場所でワンストップセンターのような役割ができればいい。なんとか工夫をしてほしい。
  • 男女共同参画室が全部センターに行ってしまうのは、連携という意味でもどうなのか。意思疎通が疎遠になってしまうのではないか。→3人しかいない現状は分けるのは難しい。
  • そもそも別にスタッフがいるのか。窓口が移るということは想像していなかった。→組織・定数の職員定数が削られていく中で十分な人を宛てられない状況はすべての部署に言えることである。当面はセンターをまず設けよう、そこからスタートしようということである。市民ニーズがどういう状況にあるか運営しながら分析していこう。土日開館等の要望が強いということであればそれは委託費等も確保しながら体制を構築していく必要がある。→計画の中にセンターの活用に関して順次ニーズに合わせて見直しを行っていくということを盛り込んでいく。
  • 文京区ではNPOの女性団体の連絡会が管理している。土日も夜間も利用できる。→DVなど非常にデリケートな問題を扱う内容を委託できるのかなどの課題もある。状況を見ながらまた、先進事例を参考にしながら見直しをしていく。
  • 今までと同じ体制でやってニーズを見ながらというのではなかなか進まない。センターを作るというこの機にあわせてバンとやっていくのがイメージアップになる。→センターの活用に関しては市民のニーズに合わせて再度検討してほしい。それと計画の中に入れていくという二段構えにしていく。要望をするということで事務局と文言の打ち合わせをして、皆さんに諮りたい。

次に新計画の体系図について、事務局から説明をした。

  • 女性の活躍促進というが、これを重要課題として本当に大丈夫か。絵空事になりはしないか。本気でやる気があるのか。→国では法律策定に向けて現在国会で審議している。この法案が通ると301人以上の企業と自治体も目標値を掲げた行動計画を策定しなくてはならない。これまでになく、国は本気で動いている。これを機に市としても女性の活躍を進めたい。市でも幹部職員のルートであった研修がこれまでずっと男性だったのが、ここ数年女性になっている。そのような具体的な動きもある。
  • そもそもこの体系図は市民が見た場合基本理念が抜けている。子育てが何で男女なんだと言うがそのように見えることが大事である。
  • この審議会で文言一つに気を配って、平等な目で見ていることを知って感動した。わからないことにも専門的な目で気を配ってくれる人がいること。体系図を簡略化するのは怖い気がする。
  • 抽象的で全部が入っているがゆえに、なんのことかわからなくなる。
  • 基本計画に入っているからやってください。この体系図ではさまざまなことが入っているのかわかりづらい。
  • 地域包括支援センターをつくるという項目にしても、そこに男女の視点が入っているかが大切。計画に入っているのだから、やってくださいということ。
  • この体系図を見るともっと見たいとは思わない。他市のもののほうが見たいと思う。
  • どういう視点でこのように体系に見直したかというのを説明しなければいけない。そこが見えないから唐突になる。「計画の改定に当たって」をみると、どういう経緯であるとか、時代背景とかを書き込むことで施策の体系が変わってきているということは説明しなければいけない。
  • 体系図を見ると限定的な感じがする。
  • 柏市がどこを目指して何を大事にしていくのか、柏市はどこを目指していくのかという絵が見えない。ワーク・ライフ・バランスという言葉も知っている人も増えているとは思うが、あまり普通ではない。優しさも感じられない。きれいにしたがために冷たくなっていくのはもったいない。
  • 国の第4次基本計画を見ると三段階になっているが、柏市は二段階になっているので分かりにくいし、個性もなくなっている。
  • 総花になるなと言っても男女共同参画というのは元来そのようなもの。それを分かるように説明をしていくことが大事。
  • 体系図の組み立てを再検討してもらう。できれば、他市の体系図のほうが伝わりやすいので、具体的にしてもらいたい。
  • 推進体制については、体系図の外に出すやり方と体系図の中に入れていくという方法がある。体系図の外にあっても評価はできる。また、目立つので本気でやっているというアピールにもなる。しかし、評価から抜けてしまう可能性もある。体系図の中に入っていると目立ちはしないが、事業評価から抜けてしまうことはない。

 体系図については、再検討することになった。なお、体系図に関して各委員から意見書をもらうことになった。

続いて新計画の案(重要課題 女性の活躍促進)について、事務局から説明した。

 その際に出された意見は次のとおり。

  • 市民や事業者だけでなく市の取り組みも入れたほうがいい。
  • 全部読むかという問題もある。その場合も市の取組は出した方がいい。
  • 基本課題の冒頭に2~3行のリードがほしい。

次に柏市男女共同参画推進計画(後期)の施策について、事務局から説明した。

 その際に出された意見は次のとおり。

  • 目標値をクリアしている項目については、この掲示方法だと分かりづらい。目標値を囲んだらどうか。
  • 参画eyeの写真を掲載しているのだから、はぐはぐかしわの写真を入れてはどうか。
  • 参画eyeも小見出しを設けるなど工夫をすればもう少し見たいとなるのではないか。
  • 情報紙フリートークはどこに配っているのか。→近隣センターなどに配っている。
  • 広報の片隅にでも参画eyeのアドレスなどを掲載してはどうか。
  • 報告書の中で在住外国人のための支援などがあるが、連絡際があると他のものを見なくてすむ。二度手間がなくなる。その場でアクションが取れる。オヤジイノベーションなども出たい人はどこに連絡すればいいのか連絡先があればいいのでは。
  • この報告書はどういう形で出るのか。→配架もするし、ホームページでも公表する。

次に男女共同参画に関する職員意識調査について、事務局から説明した。

 その際に出された意見は次のとおり。

  • なりたい人が減るというのは切ない。魅力を感じない。→管理職は残業もつかない。責任に合った報酬を得られない。
  • 残業はどのような形で測るのか。→時間で測る。
  • 市はサービス残業をすることはあるか。→基本的には事前に申請をしなければならないので、サービス残業はできない。
  • この意識調査を細かく分析するには結婚しているしていないか共働きかどうかなど立場の違いを分けて書いていないと分からないのでは。
  • 管理職になりたいかという意識は、市役所に入る前から管理職になりたくなかったのか、それとも目指していない人を採っていたのか、女性はそもそもその意識が少ないのかまだまだ多いのかもしれない。そのような意識などを含めて調査をしていけば、改善につなげられるかもしれない。もともとの意識に男女が差がないとしたら、女性の管理職が少ないというのであれば問題がある。→以前は女性は採用数は少なかったし、上昇志向は女性は低かったかもしれないが、生涯働き続けるという女性が公務員を選んだ。今入ってくる女性には意欲的な人も多い。ただ、今はロールモデルがないので上昇志向を持って就職してきた人も意識がそがれるということもあったかもしれない。

6 傍聴

傍聴者

1名

傍聴の状況

傍聴要領に反する行為は、見受けられなかった。

次回審議会の予定について

8月25日午前9時30分に開催の予定。