令和2年度第2回柏市立図書館協議会会議録

1 開催日時

令和2年11月18日(水曜日)午後2時から4時

2 開催場所

柏市役所本庁舎3階 庁議室

3 出席者

  • 委員 
    三浦会長、松清副会長、加藤委員、笹間委員、大野委員、羽村委員、宮島委員、窪田委員、上野委員、増山委員、菅原委員、丹間委員、田中委員
  • 事務局
    宮島生涯学習部長、橋本図書館長、柳川統括リーダー、千田副主幹、高野副主幹、川本主査、栗田主事、湯浅主査、沖本生涯学習課長、山岡中央公民館長
  • 傍聴者
    1名

4 内容

(1) 開会

(2) 部長挨拶

(3) 会長挨拶

(4) 報告事項

(ア) 令和2年度事業報告(10月・11月分)

(イ) GIGAスクール構想報告

(ウ) 令和2年度第1回柏市立図書館協議会の振り返り

資料1に沿って事務局から説明。委員からの質問・意見は、以下のとおり。

<GIGAスクール構想報告>(補足)指導課湯浅主査より説明

【宮島委員】このGIGAスクールで、今回整備された端末は、例えば家庭に持ち帰って、それこそ図書館で学びを継続して深めていくみたいな利用は想定されていますでしょうか。

→(事務局)具体的なところは私の方ではお答えできないんですけれども、端末の持ち帰りも当然想定して、フィルタリング等も持ち帰ったときにきちんとかかるようにということで、今整備を進めております。

【松清委員】ハード部分の整備が非常に前倒しになって今年度中に完了することで、実際にその中で使うコンテンツの部分とか教材ですよね、そういったところの整備というのは今どのような考え方で進められているのでしょうか。

→(事務局)今ハードは整備をするんですけれど、中のソフトに何を入れるかという話は、今のところ実際に先生方も動き出さないと何が必要か分からないということで、当面ソフトの方は、初期段階では特にインストールはしないという予定になっております。

【羽村委員】指導者側の研修はどのくらい進んでいて、もしくは開始するまでにどのくらいやるのかなというのがすごく気になるのですが、その辺は何か考えられていますか。

→(事務局)具体的な研修の内容は私の方でも把握していないのですが、実際のGIGAの研修ということで、GIGAのICTのサポーターの方と指導課の職員が、実際学校に行って、来年度からこういう風に変わりますというような研修はすでに始まっているところです。

【田中委員】各生徒に、各児童に1台ずつということになると、全員に同じものを提供するということが可能になると思うのですが、将来的には、例えば柏市でこのことを教える先生は一人とか、そういったような教育のあり方に繋がっていくっていう風に考えてらっしゃるんでしょうか。それともあくまでも学校、学校で個別に授業を進めるということに対してのサポート的な役割を担うものなのか。

→(事務局)今田中委員がおっしゃっていたことの後者だと思います。先生1人に対して児童30人というその形式は変わらないのかなということで、GIGAで端末が増えて遠隔授業が可能になったとしても、先生の数は変わることはないのかなという風に考えております。

<令和2年度第1回柏市立図書館協議会の振り返り>

【田中委員】先日広報かしわが送られてきたんですけれども、そこに確か「柏フォトライブラリー」っていうコーナーがあって、誰が撮っているのか分からないのですけれども、この間あったのは、多分七五三の家族写真を誰か第三者が撮っているみたいなものが1枚あったと思うので、市の提携しているカメラマンかどなたか撮ってらっしゃるのかなと思ったのですけれども、その地域資料を集めるということで、そういった柏市のもうすでにある写真達とかそういったものと連携を取ってるとか、そういったことはあるのでしょうか。

→(事務局)確かに写真については、見てすぐに分かるということで地域資料として非常に大切なものであって、その世相も表しているということで、非常に重要であるという風に考えているところです。実際に、いくつかの団体で写真を持っているところがあり、そことは連携して年に数回、図書館でも写真のパネル展みたいな感じで展示とかをやっているところではございます。ただ写真につきましては、映り込んでいる人とか商標であったりとか、著作権処理とかが難しいところであったりしますので、そこら辺を調整しながら、写真を保管して展示の方をしていきたいと思っているところでございます。

→(田中委員)ありがとうございます。その資料っていうことで、公開をしなくてもそういったものとかをストックしていく、そういった取組みとかもあるという風に考えていいんでしょうか。

→(事務局)今生涯学習部には、文化課がございまして、文化財、比較的古いものを集めていまして、そちらでは写真のストック等を進めています。図書館も写真の重要性は認識しておりまして、まだ今までの所はそれほど多くの写真をストックしていないのですけれども、今後は出来るだけ写真をストックしていきたいという風には考えているところでございます。

→(田中委員)もう一点ですが、写真に関してはそれでもいいかと思うんですけれども、柏市のホームページを見たんですが、ちょっと分かりづらいところがありまして、確か広報かしわには、写真に関してはどこかに掲載があるっていう風に書いてあったと思うのですけれど、ちょっと探してもなかなか見つからなかったのですね。それで市のことを全部やっているのでちょっと複雑なページになるのは仕方ないと思うのですけれども、図書館はもう少しそこら辺がゆるいといったら失礼ですけれども、率直な感じでできるのではないかなと思うので、リンクが貼ってあるとかそういったことが、今度の新しいホームページでどんどん運用されていったらいいんじゃないかなという風に、なにかの資料というのがここに飛べば見られますよっていうのが直接貼ってあるとかあると便利かなと思いました。

→(事務局)はい、ありがとうございます。今回の新しい図書館のシステムなんですけれども、容量が大きくなったという利点がございますので、その辺も生かしながら、活用をしていきたいと思います。

(5) 協議内容

(ア) 情報提供:学校教育の中での図書館の活用について  

 学校教育の中での図書館の活用について、笹間委員より情報提供があった。

(イ) グループワーク:社会教育施設として図書館が子どもたちに対してできることとは 

 「社会教育施設として図書館が子どもたちに対してできることとは」について、2グループに分かれて意見交換を行った。各グループでまとめた内容は次のとおり。

【Aグループ 三浦会長、加藤委員、大野委員、宮島委員、上野委員、増山委員、丹間委員】

  • ハンディキャップを持つ子どもたちの読書支援をどうしたらいいのか考えていかなければならない。
  • 資料の充実についても、紙ベースだけではなくて今後GIGAスクールになっていくので、ICTや色々な資料類、そういったところの保存にもきちんと力を入れて目を向けていかないといけないのでは。
  • 柏市の学校教育、学校図書館のレベルは非常に高いが、次の受け皿である社会教育施設としての図書館はまだそのレベルに達していない。部活や学習塾でタイトな生活を送られている子どもたちに公共図書館に行けというのはなかなか難しいので、学校に乗り込んで、子どもたちと先生と一緒に、どうやったら子どもたちが卒業して公共図書館に来てくれるだろうかということを模索しなければならないんじゃないか。
  • 本の量や貸出量が求められてしまうが、ICTが進んだネット社会の中では、量ではなくて質的な支援を公共図書館はしなくてはいけない時代になっている。 
  • 図書館に来る子は本当に借りたくて読みたくて、その本を絶対に読むために借りるので、その必要はないのかもしれないが、読書通帳を作ることで、その本が実際に、本当に読んでその子に生きてきているかということに結び付けるのが、質というところでどういう風に繋がっていくのかなというのがまだ見えてこない。
  • 理想論にはなるが、こども図書館のような方式で、小中学校の児童・学生専門の図書館があれば、特別支援学校の生徒さんも図書館に行きやすいのではないか。
  • GIGAの端末の充電器とかを図書館に置いておくと、使いやすくなる環境が整ってくるのかもしれない。端末を置くのではなくて、そういうレベルからのほうがコストも安く、実現可能なレベルでできそうな施策だと思う。
  • 市立図書館と学校図書館で読んだ本の履歴が共有されるという話は本当に素晴らしいと思う。それをぜひコンピュータで見られるようにしたい。 
  • 図書館の本をGIGAで端末で見ようとしても全部著作権に引っかかってくると全部見られないってことになってしまう、そこがクリアするべき問題。 
  • どう変わってもやはりネット環境をどんどん充実させていかないといけない。図書館のメディアが本だけじゃないっていうところにどんどん変わっていく時代になっている。図書館に行ったら何でも調べられるというそういう場所になっていくような工夫がこれから必要なのかなと思う。 
  • 学校に乗り込んでいく時に、こういうモラルがあるんだよっていうことも我々生涯学習の中でも教えていくとか一緒にやっていかないと、いい子たちが悪い子たちになっていく、悪い大人になるような気がしてしょうがない。 
  • 刷り込み刷り込みで、社会ではこういうルールがあるんだよっていうことが学べる、そういう柏であると本当にいいのかなっていう風に思う。 
  • 子供たちは悪いことは悪いと分かっている。その上で、どんなことをしたら自分たちは気持ちよく使えるかなという自分たちのマナーづくりを子どもたち自身がやる機会っていうのを、一回図書館で企画してワークショップとかやったら結構盛り上がると思う。それを学校図書館でも、こういうものが使えるかもしれないとかでそういう横の展開も可能かなと思う。
  • 図書館という考え方自体が大きく変わっていくのだと思う。一つはその図書があるだけじゃなくて、そこが子どもたちにとっての居場所になる場合もあれば、アイデアを得られたり、問題解決のヒントが得られる場所としての図書館だし、館っていうのも建物とか施設だけじゃなく、そこからネットワーク・繋がりが広がっていくような場所だと思う。ちょっと誤解を恐れずに言えば、図書館での学びとか図書館による学びを通して、学校は学校だよねとか、先生は先生だよねとか、教科書は教科書だよねみたいな形で子どもたちが学校を絶対視しないとか、何かあれば先生に聞こうとかじゃなくて、図書館で調べて解決してみよう、とかそういう学校絶対主義みたいなところを打ち壊していくようなことがこれから起きてくるし、そのきっかけに図書館がもしかしたらなるのかもしれないと感じる。本当に図書館が社会への入口かなというようなことは強く感じた。 
  • 市立図書館との落差の問題はどうしたらいいかなっていうのは非常にあって、一人一人の市民の生涯をどうデザインするのかっていうので、学校図書館は育てたい子ども像を持ってるけど、市立図書館も育てたい市民像というようなものをやっぱり持ったうえで、あり方を考えていくことも大事ではないか。 
  • 学校図書館での子どもたちが受けているものは、もちろん調べるとか能動的な行為だけど、ある程度はやっぱりその支援がある。でも市立図書館に来るとそれがなく、いきなり能動性を求められている感というか、ちょっと段差というか、そこを埋められれば埋めたい。 
  • 今までの公共図書館っていうのは受け手側。受ける人しか利用者じゃないという考え方があったが、そうすると来なくなってくるのが目に見えてくるので急に焦ってくる。となると、今度はそっちに乗り込んでこうということをやらなくてはいけない時代になっている。昔は図書館に、電話をするというのでスマホを持込むのを禁止した時代があったが、今は電話もしない、だからどんどん公共図書館としてもハードルを低くしないと利用がなくなってくる。ここら辺を柏市の図書館がどう乗り越えていくか、ハードルを低くしていくかによって学校図書館との利用、共有っていうのも出てくるんじゃないか。 
  • やっぱり図書館は貸し出しをする場所だけではいけない。窓口にいる人もピッてするだけではないよと。やっぱり図書館に来館した人が求めている本を、じゃあこういう本はどうですかとそういうレファレンスをちゃんと受ける場所っていうか、そして答える人がいるっていうことがこれからは望まれていくんじゃないか。
  • 子どもたちの質問に対して、気軽に子ども目線で答えられるような図書館司書だったり、そういうのが重要になってくるんじゃないか。
  • 公共図書館にも、ただ読んで調べるだけじゃなくてカラーがあったらいいと思う。

<Aグループ上記意見まとめ>

  • 柏市の学校図書館のレベルが大変、他の所から見ても高い位置にある。例えば学校司書の方が年間10回研修をされてるっていうことは大変興味深く、学校の先生方と一緒に、今後どうしていくかということや調べ学習も含めて検討されているし、物流についても十分な対応をしている。授業に沿ったことと色々なものとの連携ということをやられているということは共通理解になっている。
  • 社会教育施設としての柏市の図書館というのはそこまでいけるんだろうか、子どもたちに対して果たしてどのような対応をしていけばいいのかというのは、なかなか見えてこないんじゃないかというのは一つあるが、今後どうしていくのかとなれば、やはりGIGA教育とかそういうところの中で、コンピュータだとかそういうものを使いながら、レベルがフラットになっていき、本だけではなく色んな情報教育が進んでいく中で、じゃあ学校と公共図書館がどう連携したらいいのか、それから受け皿としての公共図書館っていう位置付けももっと考えていかなければならないんじゃないか。

【Bグループ 松清副会長、笹間委員、羽村委員、窪田委員、菅原委員、田中委員】

  • コーディネーターによる働きかけは子どもにとって色々なきっかけになって、自分の経験しか語れない人を色々な角度から見る大きなきっかけになると思うので、それがあたりでも外れでも何でもよくて、色々なものを子どもに感じさせる、体験させる、その中で自分がこの本を選べばいいし、自分が選んだ本から調べていく力を付けていけばいいと思う。 
  • パソコンとかもあるけれど、紙ベースで、やっぱり本で自分の手で触りながら生の写真を見て感じるのと、そこの中の画面で見るのとでは質感も違えば、感じ方も違うので、そういったものを両方未来に繋がっていけばいいなと思う。
  • 問いの立て方が上手くないと感動的な体験は生み出せない。問いを最終的には子どもたち自身が立てられるようになる必要があると思うけど、それって結構難しいと思う。その辺の問いの立て方が、例えばこの本にはこういうことが書いてあるとか、こっちだったらこういうことが書いてあるからこんなこと考えてみたらいいんじゃないと促すようなそんな役割ができて、問いの立て方で示せたり、具体的に問いを立ててみた、調べるにはどうしたらいいかなって調べ方を実演してみるみたいなそういうことができたら面白いんじゃないか。 
  • 指導員さんが作っているものに、プロのデザイナーが入ったら、もっと子どもたちの興味を惹いてくれるような上手いデザインを作ってくれそうだなと思った。予算的な問題もあるし、先生方の創意工夫が大事だというところもあると思うけど、それで上手くデザインしたものが作れれば、そしてそこに本と関連した何かがパッケージングできてしまえば、じゃあ来月はこっちの小学校、来月はこっちの小学校みたいな感じで巡回していくと、一度予算をかけるだけで最終的には多くの現場に届けられるのかなと思う。 
  • 学校だと、学校教育における教材の中で、地域の歴史だとか自然環境だとか人だとか産業だとかに関しての教材が今決定的に不足しているように見える。地域に関する資料を誰が作るのかって時に、学校の先生にお願いするっていうのは多分無理で、地域の人たちが作るべきなんだけど、ただ地域の人たちが自分たちの関心で作っても学校教材にならない。そのために、例えば小学校4年生の総合的な学習で、地域を目の当たりにするようなものはなんだろうっていうことを地域の人に自分から学んで子どもたちのために教材を作るというようなプロセスみたいなものがあると、多分そこで生かせる教材ができるので、そこは公民館とかそういうところで動いてもらって、そこでできたものを図書館がアーカイブして、各学校に必要に応じて提供していくというような役割みたいな連携というのはすごく重要なのではないか。そこらへんが上手く機能していくと、GIGAスクールでインターネットとかICTを活用することによって新たに出てくるようなコンテンツを、今時だったら360度三次元の写真も簡単に撮れるので、他の人が気づかなかったような新たな気づきを発見するかもしれない。そういうネタの提供を自治体がやって、子どもの一つ一つの関心に応えられるようなコンテンツを提供してあげて、子どもがそれぞれ自分たちの関心を深めていけるような、本当の知の宝庫になるような形に学校図書館が基になって、その後ろにもっと大きな公立図書館があって、それがタブレットとかで情報を共有できるようになる。じゃあ次何やるかとなったら、そこのコンテンツの充実に労力を割く、そういう風な方法で、あとは地域の人たちへの働きかけをしていただきたい。 
  • 柏市ならではの歴史を、町会長なり地元の古くから代々あるところの人に聞き取りをし、調べて資料を集めていく。インターネットに載っていないものが集められるといいのでは。 
  • 例えば講演会をやりましたということが、ちゃんと記録として残っていくのか、子どもたちの研究成果みたいなものも、もしかしたらゆくゆくはすごく重要な観光資料になるかもしれない。それをどういう風に記録を残していくのかというところは、教材づくりの時に、ものとして本を作る場合もあるし、今はコロナの時代で簡単に講演会も出来ないのでオンラインでやりましょうとか。あとは学校の中でも地域の人を呼んで歴史だけじゃなくて職業体験とか、そういうものを、今、人と人が触れ合うことが難しい時に、逆に利用してどんどんデジタル化していってそれを共有できるようにしていけばいいのでは。そこで教員の人たちの省エネ化にもなるので、子どもたちと1対1で向き合う時間を作るために、そういうところはどんどん進めていけばいいと思う。 
  • 1人1台の端末を持たせるということで、空間としての図書館と機能としての図書館が分かれていく。それも含めて学校図書館という役割を考えた方がいい気がする。当然本という物理的なものは、そこにある場所に行かないといけないが、もうそこに子どもたちが来るというだけでの利用率とかそれだけで図書館のあり方が評価される時代ではないのかなと思う。 
  • 子どもと一緒にお茶をしながら本が読めるカフェとか、みんなで議論をしたり学び合って感想を言い合ったりするようなスペースとか、コミュニケーション能力、議論をする能力とか、そういうものとか親子で楽しめる図書館、魅力ある図書館がいいかな。
  • 辞書と一緒で、図書館に行ったり洋服を買いに行くでもいいが、この本を読みたいなと思って行ったんだけれども、隣に置いてある本がちょっと何だろうとか、図書館がただのデータベースになってしまうと、そこでアンテナを張らなくなると思う。一概にQRコードで飛ぶというのもいいと思うけれど、そこにしかいけない可能性が出てくるかも。
  • 偶然の出会いはデータベースではできないし、手に取って中を見るというのはデータベースでは難しい。多分オンラインでの図書館の新しいあり方として、偶然の出会いもあるので、例えば手に取って中を見るような、それに類する行為ができるようなバーチャル図書館というのはすぐそこまで迫ってきていると思う。今ある情報をデータベース化して、それを図書館と呼びましょうというような発想は、情報の宝庫みたいな図書館の機能をイメージするとそこに行きがちだけど、多分これからもっともっとそこは進んでいって、それだけじゃない、今までの機能が失われないような図書館っていうのは確実にあると思う。図書館にその機能が実装されるのは時間の問題だと思う。その中で新しく何ができるかを前向きに考えていけば、今よりもっといい図書館のあり方は見つけ出せると思う。
  • バーチャルで体験するものとの違いが出てくると思う。人同士が触れ合うとか、人のぬくもりを感じながらとか、そういうところをどこまで考えていくか、それが教育にどういう意味があるのか、現実的に考えていかないといけないタイミング。
  • 図書館に限らず、色んなものが選択肢として子どもの時間を奪い合う中で、それを調べて学んでいこう、そしてその時にバーチャルでもリアルでもいいから選びましょうっていうその発想に至ってもらわないといけなくて、利用者の元まで届けるような図書館のあり方っていうものがもっと広まればいいな。

<Bグループ上記意見まとめ>

  • 情報が一方的にならないようにとか偏らないようにという配慮は必要だが、図書館で待っているだけではなく教室に出ていく、働きかけをする、そういう図書館の機能みたいなものが必要ではないか。 
  • 図書館がこれからどんどんWEBの世界に入っていくと、どうしてもデータベースみたいになりがちで、そうすると偶然の出会いみたいなものもなくなってしまうのではないかという懸念もありつつも、そういった偶然の出会いとか、そうした今ある図書館のいいところを残す形の新しいWEBの中の図書館みたいなものがこれからできていってほしい。 
  • 問いの立て方は、なかなか子どもが0から思いつくのは難しく、一度は大人が見本を見せてあげて、それを見習ってもっとオリジナルな問いが立てられるようになると思うので、図書館でそういった問いの立て方とかその問いを解消するにはどうしたらいいかっていうアプローチの方法を手引きできたら。 
  • 先生たちが子どもたちともっと向き合う時間が増えたらいいなというところで、そのためにできることとして、POP等はプロの力を入れてそれなりに完成されたものを作って巡回するとその分手が空いた先生が子どもたちに向き合う時間が増えるんじゃないか。また、そういったものを作る時に地域の人材を活用したり、その流れの中で地域の情報がまた子どもたちに還元されるような仕組みができて、それがWEBにデータベースとして残っていくようなことができれば。

(6) 閉会

5 その他

次回の協議会は令和3年2月又は3月中に開催予定

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