令和元年度第3回柏市立図書館協議会会議録

1 開催日時

令和2年3月18日(水曜日)午後2時から3時30分

2 開催場所

本庁舎5階第5・第6委員会室

3 出席者

  • 委員 
    三浦会長、松清副会長、笹間委員、大野委員、羽村委員、宮島委員、窪田委員、増山委員、菅原委員、丹間委員、田中委員
  • 事務局
    小貫生涯学習部長、橋本図書館長、古川副参事、柳川統括リーダー、利光副主幹、千田副主幹、川本主任、湯浅主任、宮西主事、高村生涯学習課長
  • 傍聴者
    4名

4 内容

(1) 開会

(2) 部長挨拶

(3) 会長挨拶

(4) 報告事項

(ア) 新型コロナウイルス対応

(イ) 令和元年度事業報告

(ウ) 令和2年度予算及び事業計画

(エ) 令和元年度第1回・2回柏市立図書館協議会の振り返り

資料に沿って事務局から説明

資料:R1-3 令和元年度第3回図書館協議会(PDF形式 1,501キロバイト)

3月17日時点休館施設等(PDF形式 81キロバイト)

20200317 児童・生徒のみなさんへおすすめリンク集(PDF形式 554キロバイト)

委員からの質問・意見は、以下のとおり。

【三浦会長】

図書館再開の目途が立ち次第、市民に対し掲示等による報告・周知を行ってほしい

(事務局)承知した

【羽村委員】

  • 資料P.12のデジタルアーカイブ事業について。取得したデータを保存しておくハードディスクであったり、データを公開するにあたり、ウェブページを作るであったり、図書館来館者にディスプレイ等で公開したりなど、取得したデータを外に出していくことについてはどう考えているか

(事務局)図書館のホームページにアクセスしていただき、そこから見ていただきたいと考えている。

  • 資料P.15オープンテラス事業について。今回予算化した経費は、今までレンタルで行っていた備品を自前で行うためのものと考えるが、例えば、この点について民間の予算で場所の整備をし貸し出ししたりなど、自分たちで行うだけではなく、外部の力を借りて行うことは考えていないか。

(事務局)今回のオープンテラス事業の中で、利用者から様々な活用のアイデアが出ており、それらを踏まえて、アイデアを実現しつつ、民間の活力を利用したりなど、さらに発展できるよう検討していきたい。

【丹間委員】

  • 資料P.12からP.16において、柏市図書館のあり方の具現化に関連付けながら、さらに我々図書館協議会委員の意見も踏まえて反映していただいて予算化していただいたことについては、ありがたいと感じている。これまでの議論は、ワークショップ形式で行ったので、それがどのように反映されていくのかと思っていたが、このような形で反映されたことをうれしく思う。
  • 資料P.17 図書館事業全体の予算について、全体として増額していると思うが、これは、柏市全体の予算が増加傾向にあるのか、あるいは図書館事業のみ増額傾向にあるのかもう少しご教示願いたい

(事務局)柏市全体の予算としては伸びている。これは、公共施設、特に学校等の長寿命化事業に関しての予算が多くを占めている。施設の工事事業以外にこのように予算が図書館に配分されたことについては、市としては珍しいケースだと感じている。柏市図書館のあり方を具現化することを、予算の面でバックアップされたのでは、と考えている。

【松清副会長】

  • 資料P.12,13で地域資料の収集についてしっかりと書いていただきありがたいと思う。既存の資料の収集や保存、それらを適したかたちで発信していくことが重要で、やっていただきたいと思う。この地域資料の収集やアーカイブについては、地域住民のみなさんの協力や参加が重要になってくると思う。それを踏まえ、来年度、地域の人々が収集や発信のスキルを身に着けるための研修や講座を開催することが必要だと考えるが、その点についてお考えはあるか。

(事務局)どのようにこれから地域資料をストックし、公開していくかについて、ある地域の方とお話を進めている。その話し合いの中で、講座等をおこなう、ということになれば、検討していきたい。地域資料のストックや公開を効果的に行っていくかについては、引き続き検討を行っていきたい。

  • デジタルデータの活用は、非常に重要だと考える。今現在では、紙の資料が中心になっていると思うが、今回のようにコロナウイルス対策のため、学校が休校になって、子どもたちが外に出られない時に、どのように学習支援を行っていくかを考える必要がある。例えば、デジタルアーカイブにおいて、全国、全体的な資料のアーカイブも重要だが、地域について、柏市について学ぶための資料をしっかり収集し、いつでも利用できる形で情報を発信することが図書館として重要だと考える。また、地域資料アーカイブ事業にあたり、柏市で既存のストックしている資料も併せて情報発信をしていってもらいたい。

【三浦会長】

  • 資料P.17 6その他 については、各委員から意見等がでているデジタルアーカイブ事業や地域における事業とも絡む内容だと考える。図書館だけではなく、文化財関係も絡むことと思う。それらの点について、予算が付いたので、活かせられるように事業を進めて頂きたい。

(5) 協議内容

(ア) 情報提供:CoderDojoでの創造的活動

~図書館を街の“創造的な学び”の拠点に!~

について、宮島委員より情報提供があった。

また、情報提供後に以下の質疑があった。

【羽村委員】

  • 創造的な学びを促進する4つのP(Project(プロジェクト),Passion(情熱)、Play(遊び)、Peers(仲間))のなかで、仲間作りや遊びについては、それぞれがやっていくこととなると思う。プロジェクトについては、どのように設定されているかにとても興味がある。元々創造的な学びが出来ている子どもではないと、こちら側から何かしらの働きかけをしないとプロジェクトの設定はできないと思う。その点について、事例や仕組みなどあったらご教示願いたい。

(宮島委員)

  • 仮にこちら側から働きかけると、パッションを奪ってしまうことにつながる。種みたいものを、子どもたちの中から拾ってあげて育てる必要がある。ひとつ事例として、うちの高校生の例がある。とある発表会あり、その実行委員をやってみないか、と勧めたところ、固辞された。こちらから、一部分だけでも関われるのでは、と助言を行い、その部分から始めてもらった。結果的に大部分まで行ってもらうこととなり、会は終了した。一般化していくことは難しいが、やはり子どもたちから芽生える種をうまくすくい取っていくことが重要だと考える。
  • メンターの存在がキーになると思う。今回の情報提供の中で、明治の時代からの教育方法が変わっていないという事例があったかと思う。これについては、例えば鉄道でいえば、レールがあって、昔は蒸気の力で走っていたのが、いまでは電気の力でより早く走ることが出来るようになったことと一緒で、教え方の型があって、その方法、枠組みが洗練されてきていることと同様かと思う。一方で、教師一人に対し、複数の生徒に授業するという学校の方式があるなかで、メンター制度ではもっとたくさんの先生役となる者が必要になるかと思う。人手がとれない場合など、今後メンター制度を活用するにあたり、どのようにしていくと、一人一人の対応を充実させていくことができるか、見識があればご教授願いたい。

(宮島委員)

  • うちでは、常時7~8人で回していくことが多い。今回のコロナウイルス対策において、オンラインで会を行ったが、一人一人の反応が読めない、という点で非常に難しいと感じた。メンター制度の難しさを感じている。

【田中委員】

  • 先ほど、種のお話があったが、すべての種について肯定的なものばかりではないと思う。例えば、ここではできない、などの意見も出てくると思う。そのような場合に、どのように対応なさっているかご教授願いたい。

(宮島委員)

  • 今はできない、とか、君のマシンスペックではできない、などの言動をしたことは過去にはあった。自分が出来ることは、「やっていいよ」と伝えること。子どもたちは、「やっていい?」と許可を求めてくることが多いので、やっていいよ、と認めてあげることが重要。子どもたちがやりたい、と思うことは、ほとんどができることである。確かに自分でも出来ないことがあるのは事実。子どもたちがやりたい、ということに対して、背中を押してあげることが、我々の一番の仕事。結果的に失敗してしまうことも許容するべきか。

(宮島委員)

  • 失敗することはまったく問題ではない。子どもたちにとっては、やってみた、という経験が何よりも重要。

(イ) 協議:「図書館が支援できる創造的活動とは」をテーマに、紙面筆記形式で各委員から以下のとおり意見聴取を行った。

協議意見書:R1-3 協議事項意見書(全委員)(PDF形式 1,120キロバイト)

(6) 閉会

5 その他

次回の協議会は令和2年5月末の予定

関連ファイル