平成19年度第2回柏市立図書館協議会会議録

1 開催日時

平成19年8月23日(木曜日)午後2時00分~4時00分

2 開催場所

柏市立図書館本館 第2会議室

3 出席者

(委員)
嵩原会長、尾河副会長、神藤委員、平川委員、上野委員、中川委員、岡田委員、関根委員、森委員、馬場委員、宮本委員、前之園委員

計12名出席(欠席なし)

(事務局)
成島図書館長、多田副参事、諏訪部主幹、安藤副主幹、小池田副主幹、牧野副主幹

4 議 事(要旨)

(1)事前に各委員から寄せられた調査票に基づき、各種協議

ア 子ども図書館運営計画策定にあたっての意見

【事務局】他課の保健師・看護士等による相談体制がとれればと考えている。

【委員】沼南社会福祉センターでは事業の魅力で交通の不便さをクリアしようと努力したが、利用者を増やすのは難しかった。

【委員】すべての施設を市の中心地に設置することはできないので、沼南地域のサービス向上のためにも、上手く使っていって欲しい。

【委員】小さい子どもの母親で、車を利用する人は半々くらいだろうか。母親が無理でも、父親に連れてきてもらえるよう土日・祝日の来館PRをして欲しい。

【委員】リピーターの確保が大事なので、ちらしの配付などPRが必要である。

イ 読み聞かせボランティアの育成について

【委員】中高生のボランティアはサービスを受ける側にも大変人気があるし、中高生自身の教育のためにも良い。講座の開催時間帯に留意するなどし、市で育成をしてほしい。

【委員】当事者である子育て中の母親、社会参加のために対象に考えて欲しい。そのためには、託児サービスをつけていく必要がある。

【委員】託児をすると、それによるリフレッシュが参加目的のひとつになり、事業趣旨が薄れるのではないかと思われる。

【事務局】託児は、経費・保険等のこともあるが、検討していきたい。

【委員】パネルシアターや参加型のプログラム手法など、多彩な手法を取り上げて欲しい。

ウ 現行の図書館として子育て事業として取り組めるもの

【事務局】「子ども読書活動推進計画」に、学校を主体に活動しているボランティアのネットワークを位置づけているので、来年度以降、考えていきたい。

【委員】柏市内の小学校で、母親を中心としたボランティア活動がほぼ     行き渡っている。

【委員】おはなし会を実施している団体にはかなりの内容差があるので、一律の研修・ネットワーク化は難しいのではないか。

【委員】参加している団体で行ってきている講演会で、児童文学者が語っていたことだが“ボランティアだから、間口が広いから、といって勝手なことをして良いということではない。ボランティアにも最低のルールが必要。”一冊の本がその子の将来を左右することもある。その辺りを、図書館でも考えて欲しい。

【委員】ブックスタートのボランティア事業の中では、読み聞かせだけではなく、行政や子育てについての相談が付随して出てくる。その際の受け答えのノウハウについても、毎年講習を受けている。“本を読む”ということだけではなく、そういった姿勢も大事である。

エ (仮称)シニアライフ支援コーナーについて

【会長】愛称と説明的なカッコ書きの名前があるような形でも良いのでは。何をやっているのかわかる名称をつけて欲しい。

【委員】サラリーマンが退職して地元に戻った時、最初は何をしていいかわからない。そういう方にきっかけを作って欲しい。地域活動へ    の助っ人になる情報があると良い。

オ 学校図書館に対する支援について

【委員】学校図書館に司書が常勤であってほしいが、財政的に困難な現状となっている。代わりにということで、ボランティアが入ってくれているところもある。

【委員】現在市では、小学校で週3日、中学校で週2日、学校図書室を開けるように考えている。学校図書館指導員の勤務日は、ほぼ週に一日の勤務となっている。それでも去年よりは若干日数は増えている。司書教諭も担任等の業務の合間の仕事なので、なかなか取り組めないでいる。指導員の業務はいくらでもあり、持ち帰り仕事も多いので、ボランティアとの境目が曖昧になってしまっている。

【委員】学校図書館の資料は、他では借りられないのか。市立図書館では無い良い本が、学校にあったりする。

【委員】ネットで各校のデータを見られるようにはなっている。将来的には相互貸借も出来るようにしたい考えではある。

【事務局】流通にはストックヤードが必要になると思われ、その検討を今、指導課と検討している。

カ その他図書館全般に渡って推進すべき提案

【委員】新中央館では保存庫スペースを重視するべきだと思う。

【事務局】図書館界の考え方の主流は、各市が保存するのは非効率なので、県立図書館に保存機能を受けもってもらいたい、というものだが、千葉県立図書館もスペースが狭いのが現状である。

【会長】好んで図書を廃棄している図書館はまずない。共同書庫などのシステムを確立していかなければならない。

(2)事務局から資料に基づき、図書館の運営理念についての検討過程を説明。

(3)事務局から、第3回柏市立図書館協議会(視察)について提案。

【事務局】市内大学の市民開放が予定されているので日本橋学館大学図書館・二松学舎大学附属図書館を、また、市川市中央図書館を視察していただきたい。

【会長】大学図書館の見学というのは、あまりないと思う。事務局提案のとおり、実施していきたい。

5 傍 聴

傍聴者 0名

以上