平成15年度第2回柏市立図書館協議会会議録

1 開催日時

平成16年2月25日(水曜)午後2時~4時

2 開催場所

柏市柏五丁目8番12号    柏市立図書館第2会議室

3 出席者

(委員)

鈴木会長、吉田副会長、菅井委員、楊原委員、楜沢委員、野瀬委員、   早野委員、関口委員、大島委員、楠原委員、真家委員

(事務局)

立川図書館長、多田専門監

4 議題

  • (1)合併事務の進捗状況について
  • (2)分館の平日午前開館について
  • (3)平成16年度予算の概要について
  • (4)その他

5 議事(要旨)

(1)合併事務の進捗状況について、事務局から説明が行われた。その際の質疑の内容は次のとおり。

(事務局説明)

  • 2月に発行された「合併協議会だより」新市建設計画(素案)特集号に、図書館施設の整備・充実として、新しい中央図書館及びネットワークの検討及び地域に身近な図書館機能の整備が主要課題として示された。
  • 合併に関する公聴会においても、図書館の問題が多く取り上げられ、市民の図書館への関心の高さが窺がわれる。
  • 合併に関する図書館専門部会において、柏市と沼南町の間で事務の擦り合わせを行った。休館日・開館時間・資料の収集方針・電算システムなどに相違点はあるものの、基本的には柏市の方式を採用することで合意がなされた。
  • 沼南町には、現在、図書館法に規定する図書館はなく、中央公民館図書室と高柳に分室があるのみで、合併後はこれらを図書館分館として取り扱うこととなる。
  • 沼南町中央公民館図書室については、現在の沼南町庁舎の2階部分に移転する案もある。
  • 合併時期は平成17年3月までとされているが、現状では1月頃が有力とされている。

(説明に対する主な意見及び質問)

  • 新市の中央図書館の建設予定について。
  • 沼南町役場への図書室移転について、オープンの時期はいつ頃か。
  • 新市の計画の中には中央図書館計画とネットワーク整備が入っているが。具体的な計画があるか。
  • 市内の現分館が統廃合されるこのようなことのないよう努力してもらいたい。
  • 新市建設計画に当協議会の意見が反映される方法に関して、図書館の考え方はどうか。
  • 現柏市民の1人として、柏市における合併のメリットは何なのか。

(事務局説明)

  • 新市の図書館計画は、合併後検討することになる。
  • 沼南町役場への図書館移転について、今年夏ころまでにレイアウトを考えるよう指示を受けている。オープン日程は決まっていない。
  • 図書館ネットワークは、主として沼南町側の分館整備で、手賀地区・藤ヶ谷地区に分館を整備したいという案がある。
  • 協議会として、図書館の望ましい将来像を示すことで、市長などに意見を提示することは可能と考える。
  • 図書館にとって合併のメリットとして、中核市としてふさわしい図書館づくりの機運が高まるのではないかと期待される。

(2)、(3)分館の平日午前開館と平成16年度予算の概要については、時間の都合上同時に協議することとした。主な内容は次のとおり。

(事務局説明)

昨年9月末、移動図書館を廃止することにより、これまでの移動図書館利用者は分館を利用することとなったが、廃止の代替案の1つとして、分館の利便性の向上を図るため、平日午前開館を4月から実施したい。  また、これまでの月末日の休館日を改正し開館する。月末日は土曜・日曜日と重なることもあり、苦情もあった。

図書館の予算について、厳しい財政状況の中、平成11年度から資料費については減額されることなく認められている。

(説明に対する主な意見及び質問)

  • 柏市では、ボランティアとの協働について。自分の力を何かに生かしたいと思っている市民の方は大勢いる。是非、図書館でも具体化してもらいたい。
  • 分館の午前開館や月末休館日の廃止など、利用する市民の側としては有難い。 しかし、今までやっていた閉館時でなければ出来ない仕事や、職員全体でやっていた協議の場をどう確保するのか伺いたい。

(事務局説明)

  • ボランティアについては、ブックスタート事業で市民の方80人に活動いただいている。その他の分野でも活躍いただけるいただけことがあれば順次広げていきたい。
  • 開館日の拡大について、我孫子市・沼南町では既に祝日開館を実施しており、流山市・野田市でも平成16年度中に実施が予定されている。また、開館時間は我孫子市が8時まで、流山市は9時までを予定している状況にある。柏市でも今後祝日開館等の検討をしていきたい。また、月末休館日は廃止するが、2ヶ月に1回程度、平日に休館日を設け話し合いの機会を持ちたい。

(4)その他

図書館協議会の役割について協議がなされた。主な内容は次のとおり。

(会長説明)

この協議会の役割は何かと考えたとき、昨秋に視察をした君津市では建議書を作って図書館づくりに貢献したことを聞いたが、君津市と柏市では状況が異なるが、柏市においてはどうすべきか意見を出してもらいたい。

(委員の主な意見)

  • 柏市の図書館が今後どうなるのか、分館はこのまま残すのか、もう少し大きなものしていくのか、新しい図書館の用地はどうするのか等、市としての方針がないと市民としても展望が持てない。今後に向けての新しい目標の計画化を進めてもらいたい。
  • 図書館協議会としても、図書館建設だけでなく、基本的な計画というものを出せればと思うし、一定の方向性を示したものを文書として出していく必要があるのではないか。
  • 図書館のあり方を現時点で見つめ直し、中央館と分館とのシステムのあり方、働いている人・高齢者・障害者・外国人等、多様な人へのサービスのあり方について、ボランティアとの協働等、図書館の新しい方向性についてきちんと方向性を示す必要性がある。
  • 形式的なことは別にして、将来的にはこういった図書館になってもらいたいということを、皆さんが感じた具体的なものを盛り込んだものにまとめたい。

6 傍聴

(1)傍聴者     無し