平成29年度第1回柏市公民館運営審議会会議録

1 開催日時

平成29年7月7日(金曜日)午後1時30分~3時

2 開催場所

柏市中央公民館4階 会議室3(柏市柏5丁目8-12)

3 出席者

委員

藤原委員(委員長)、山本委員(副委員長)、松浦委員、桑原委員、小林委員、一瀬委員、神田委員、鈴木委員、河村委員、坂巻委員、菅原委員及び海老原委員

事務局

篠原生涯学習部長、高村生涯学習課長、坂口中央公民館長、中央公民館石井副主幹、中央公民館知久主任、中央公民館村田生涯学習専門アドバイザー、中央公民館高野山生涯学習専門アドバイザー及び中央公民館江幡生涯学習専門アドバイザー

4 議題

  1. 公民館事業の方針 
  2. 平成29年度中央公民館事業計画
  3. 平成28年度中央公民館事業報告
  4. 地域、学校と公民館の協働について

会議概要(要旨)

議題1から3について事務局から説明を行った。その際に表明された主な意見等は、次のとおり。

  • 高齢者講座は、主にどういう内容か。高齢者が健康で充実した生活を送るための交流の深め方はどういうものか。

    (事務局)既に実施したかたくり学級では、ふろしきの活用術や折り紙作品作りを行った。1人で行うのではなく、グループワークによって教えあう、協働作業するという取り組みを多くし、仲間づくりをねらいとしている。

  • 高齢者講座のかたくり学級について、1学期、2学期、3学期と受講生が違うとのことだが、リピート率、男女比、年齢について教えてほしい。

    (事務局)内容により女性が多かったり、男性が多かったりする。今回実施した1学期は、手作りする内容が多かったので、女性が多かった。2学期は男性が多くなるような内容にしようと考えている。対象は60歳以上となっており、65歳あたりから70歳代、80歳代前半の人まで参加している。

  • 現代課題講座の「老い支度・終活準備」は、計画値180人に対し69人と参加者が少ない。女性は集まりやすいが、実際に必要な70歳代、80歳代初めの男性には拒否反応があり参加しない。単発ではなく、高齢者講座の1コマとして行うとよい。

  • 現代課題講座のテーマや結果の検証を行う必要があると思う。意識の変容、実生活への役立ちや生き方の変化などその後の追跡を行い、現代課題の解決やさらに発生したサークル活動の仕掛けにつなげるためにも必要である。

議題4について、事務局より説明を行った。その際に表明された主な意見等は、次のとおり。

  • 地域、学校、公民館の協働について、地域により温度差がある。例えば、以前からの学校支援地域本部を継続するところがあったり、コミュニティスクールに特化してやろうというところがあったりと、地域により考え方や捉え方が違う。柏市はどのように考えているのか。
    (事務局)文部科学省が出してきた方針ということで、課題意識はあるが、柏市として具体的にどう取り組むかという組織としての方針は、まだ出ていない。理念としては正しいが、アプローチの仕方を間違えると、学校にすごく負担がかかる。指導要領が変わっている時期だとか、学校の教員年齢構成とかいろいろな要素があるので、これを導入することを目的にやった場合、本末転倒になってしまう可能性も非常に高いので、慎重に取り組んでいきたい。
    ただ、柏市では、さまざまな地域活動が行われており、地域学校協働本部に発展する可能性のある活動が潜在的にあると思っている。そういうところは大切にしながら、先を見据えて取り組んでいきたい。
  • 子供たちを教育する上で、学校と家庭で協力している。地域の人がボランティアなどで学校に来て、教育への支援をしてもらうことは大きな力となっている。地域と学校の連携は重要だというのは、どこの学校も認識していると思う。

  • 地域の人がとても協力的で、学校と家庭だけでは補えない点を地域の人がいろいろな目で見て、それを情報交換し、学校とつながり、共通理解することで、子供の成長を見守っていく体制が整っている。地域の人が子供の孤食を補うために、近隣センターで子ども食堂を開いている。親子で利用することで、地域とつながりが持てる場となっている。地域の人と話し合えるつながりのある場があるというのはとても良いことだと思う。学校としては、地域の人の力を借りながら、教育活動を進めていくことが、今後、本当に必要になると思う。
  • 小さい子供のお母さんは、時間もあったりして、講演会に来てくれたりするが、思春期の子供たちの保護者に話をきいてもらいたくても、忙しいので、学校と一緒に企画できれば、学校なら行きやすいし、学校の行事の後であれば、足を運んでもらえる。団体と学校とで一緒に出来たら良いと思う。
  • 中央公民館が、来年から2年間、休館になると聞いているが、その間どう事業を進めていくのか。今年度、模擬的に公民館以外の場所で行ってみたらどうか。近隣センターは、貸館業務だけで職員が企画して行う体制がないので、中央公民館が地域と協力していけないか考えてもらいたい。
    (事務局)中央公民館については、耐震改修工事の設計業務委託の真っ最中であり、議会の議決が必要であるが、来年の10月以降、1年半の予定で工事を考えている。その間、閉館を予定しているので、ここでは講座が出来なくなる。沼南近隣センターや他の近隣センターでも講座を実施していきたいと考えている。
    (事務局)参考までに、近隣センターの変遷について触れておきたい。当初は、地区公民館と図書館分館と集会施設の3つの機能があった。ところが、平成13年に地区公民館が廃止されることになり、地区公民館が担っていた生涯学習講座は「コミュニティ講座」として近隣センターを所管する課が継承した。しかし、平成23年の事業仕分けにより、教育委員会で行っている生涯学習講座と重複するという理由で、近隣センターで行っていたコミュニティ講座が廃止されてしまった、それから5、6年が経つが、この耐震改修工事の機会を捉えて、近隣センターを会場に講座を行って生きたいと考えている。その際は、ふるさと協議会など多様な団体と一緒に事業を行っていけると良い。学校も含め、地域で子どもを見守り育てていく。地域づくりにもなるし、子どもの見守りも出来るのではないのか。今、そういう方向で考えている。 

5 傍聴

0人