令和2年度第2回柏市社会教育委員会議会議録

1 開催日時

令和2年12月21日(月曜日)午前10時~正午

2 開催場所

柏市役所沼南庁舎 大会議室

3 出席者

(委員)
寺本議長、常野副議長、岩田委員、杉本委員、門井委員、前川委員、根本委員、村田委員、岩﨑委員、伊藤委員、牧野委員、本多委員

(事務局)

宮島生涯学習部長、沖本生涯学習課長、渡邊同統括リーダー、山本同副主幹、高丸同主任、中澤同主事、萠抜生涯学習専門アドバイザー、馬場生涯学習専門アドバイザー、岩渕生涯学習専門アドバイザー

(その他)

中央公民館:山岡館長

図書館:橋本館長

学校教育課:関根指導主事

(傍聴者)

1人

4 内容

  1. 開会
  2. 生涯学習部長あいさつ
  3. 議長あいさつ
  4. 第4次柏市生涯学習推進計画案について
  5. 社会教育委員会議の全体のスケジュール

  6. 前回会議の振り返り

  7. 提言骨子案について

  8. 事例紹介「柏市大津ケ丘第二小学校」、「柏市しこだ児童センター」
  9. 協議事項(グループワーク)「地域での体験活動をどのようにすると効果的に行えるか」
  10. 事務連絡
  11. 閉会

5 第4次柏市生涯学習推進計画案について

添付資料のとおり、事務局から説明を行った。

各委員からの意見はなし。

6 提言骨子案について 

別紙1.「提言骨子案」について、事務局より説明を行った。

(門井委員)いろいろな見方、考え方がある中では、子どもたちを主役にということは賛成である。その中で、主役にした子どもたちをいかに評価、認めていくか、そのような取組も加えられれば子ども達の自己肯定感につながっていくと思う。

(本多委員)実際に関わっている子どもたちが、いろいろな地域の活動に参加しているのを見ているが、大人が関わって大人の方向性から参加するというのはとても大きいと感じる。提言の両方の部分を反映していると、イベントとして魅力があると思う。

(村田委員)「子どもを主役にしよう」もいいのですが、「子どもが主役になれる」活動を支援するといいのではないか。私は子どもが主役になれるそういう環境をつくることが大人にとってすごく大事だと思っている。また、子どもの世界観に大人が一緒に入っていくことで、一緒に共有してそれが上手くいったら良かったねって、ああ失敗しちゃったか、失敗しちゃったねって、その共有とか共感するということがすごく大事。認めてあげる等の特別なことではなくて、一緒に「きれいだね」とか、公園で遊ぶにしても「これ何だろう」って言った時に、「何だろうね」っていう、共感がすごく大事だと思っている。

(岩﨑委員)仮のテーマについては、提言を「大人同士がつながろう、大人自身が楽しもう」、「子どもを主役にしよう」とした場合、タイトルに「できること」が入ると違和感があるため、単純に「子どもたちの健やかな成長のために」としたほうがいいのではないか。また、生涯学習施設を管理する立場から考えると、子どもから大人まで全てが学ぶ意欲を持って、生涯学習するんだという気持ちを持っていくために、学ぶことが苦痛にならずに、楽しく学べるような環境を整えていけたらいいと思う。そのためにも、皆さんがつながって自分の悩みも言える、疑問も話し合える、またそういう集まりの中で自身が楽しんでいくっていうことで、今回の提言の「大人同士がつながろう、大人自身が楽しもう」というのは、非常にいいことだと思う。

(根本委員)全体的な組織の大人として、大人の意識改革をしなければいけないのではないかと思う。非常に大きな問題になると思うが、まず行政関係者における意識の改革が必要だと考える。社会教育関係と一般教育関係がもう少し連携をとっていただきたい。地域においても、今までは社会教育関係の地域関係者、一般行政に関係する行政者の連携がほとんどとれていない。これでは子どもたちの健全な育成というのは空虚なものになってしまう。

7 事例紹介

委員の知見を広げるため、事務局より「柏市立大津ケ丘第二小学校」、「柏市しこだ児童センター」の取組について、説明を行った。

8 協議事項(グループワーク)

グループワークに入る前に、地域と学校の連携を進める上で学校の考え方について、杉本委員、岩田委員より説明をしていただいた。

(杉本委員)大人自身がつながっていくことや子どもを主役にするということは、学校教育の中でしようとしていることそのものである。大人同士がつながるという事は、見方を変えれば教員同士がつながるということ。これはとても大事なことで、そういう気持ちを持ちながら皆で何かを作っていくということを学校は大事にしている。

 また、子どもを主役にするということに関しても、例えば、委員会活動や行事の準備、授業等も大人が教えたいことを振り落とすのではなくて、子どもたちが自らそこに辿り着くようなお膳立て、コースをつくるという、そういうことがすごく学校教育には求められている。提言骨子案にある旨を進めていくことは、学校にとっても大変取り組みやすい、一緒にさせていただきやすい内容になっていると感じている。

 学校現場と社会教育という二つの問題があるが、同じ方向性で取り組んでいければといいと思う。

(岩田委員)学校側として地域連携を進めるうえで、私は3つのことを意識している。

 1つ目は、子どもたちが絶対に安心で安全であるということ。

 2つ目は、教育課程、学習内容と関連しているということ。

 地域でのお祭りやイベント等いろいろ追加されていくと、学校は学習内容が詰め込まれているため、追加だけというのは難しい。また、学びが1年生から6年生まで、もっというと中学3年生までつながっているため、学年を超えて学習内容がつながっていることはとても大切である。

 3つ目は、地域と学校の両方がウィンウィン(win-win)の関係であるということ。子ども側・学校側のウィン(win)というのは、子ども自身が育 つこと。子ども自身がたくさんの大人に「僕たちはお世話になって大きくなっている、ありがとう」という気持ち実感を持つこと。

 地域側のウィン(win)は、学校と地域の方と保護者の方が顔見知り、仲良しになって子どもを通してつながりができるということ。コミュニティ・スクールは学校側だが、地域側でいうとスクール・コミュニティができる、これが地域のウィン(win)だと思っている。学校がお世話になっている一方的な関係ではダメであり、子どもたちを地域に送り出すということも大切だと思っている。

 具体的にどういうことをしてもらうと嬉しいかという点で2点挙げると、1点目は年に1度の大きなイベントよりは、小刻みにふれ合う機会が多い方が仲良くなれ、記憶に残り、学びになると考える。

 2点目は、親世代ではできないこと、あるいは先生目線ではできないこと(専門性や資材、お金の面等)を提案してもらうと学校としてはとてもありがたい。

「地域での体験活動をどのようにすると効果的に行えるか」について、2班に分かれ協議した。 

「A班発表・杉本委員」

 提言1.の視点に関しては、学校と地域それぞれがお互いに入り込んでいくことが大事だということになった。大人同士がつながるきっかけを作るためには、地域のネットワークの構築であったり、準備段階から地域内あるいは地域と学校とが深く協議・協働をしながら進めていく必要がある。

学校と協働していく上で、学校のニーズというのが大まかなものだと地域はかえって動きにくいので、具体的な細かい内容のほうが地域は動きやすい。また、地域の実践者として、学校単独ではなくて小・中・高等学校と連携して取り組むような姿勢を手伝っていただきたいという意見も出た。

 提言2.の視点では、大きな点として子どもの気付きをどう促すかが重要ではないかという話になった。そのためには、企画運営の段階で子どもに関わってもらうこと、あるいは、多くの大人の話を聞いたり、考えたりすること。それから、なぜそうするのか、なぜこうなるのかという疑問を解決するチャンスを作る、そのことが新たな学びのテーマになるのではないかという意見が出た。

 これらの活動が、子どもの自己肯定感の向上や生きる力の向上につながっていくのではないか。 

「B班発表・本多委員」

 「大人の楽しみ方、関わり方」については、場所の支援や時間、備品の支援等は大人が関わるべきであろうという意見が出た。その上で提言2.の子どもを主役にしようについては、子どもが企画を考えるということがまず大事だということがグループの中で共通した意見となり、子ども町会みたいなものがあればいいのではないかという話になった。高齢化が進んでいるところでは、地域のニーズに沿ったものとして、ゴミ出し支援のボランティア等が挙げられた。ボランティア精神を培うものとしても、子どもにとってもいい体験になる。

 まとめとして、子どもから大人へつながり、輪が広がっていくのではないかという意見になった。頑張っている子どもの姿が大人にとても大きな影響を与え、つながりや楽しむという方向性になるのではないか。子どもを主役にするかっこいい大人になろうという意見になった。

9 次回会議の開催予定について 

2021年2月26日(金曜日)午前10時~正午

関連ファイル