令和元年度第2回柏市社会教育委員会議録

1 開催日時

令和元年11月6日(水曜日)午前9時30分~午前11時30分

2 開催場所

柏市役所沼南庁舎 501会議室

3 出席者

(委員)
寺本議長、常野副議長、岩田委員、杉本委員、門井委員、坂巻委員、吉田委員、羽村委員、村田委員、伊藤委員、青山委員、本多委員

(事務局)

小貫生涯学習部長、髙村生涯学習課長、船越同統括リーダー、渡邊同統括リーダー、鈴木同主査、高丸同主任、萠抜生涯学習専門アドバイザー、石井生涯学習専門アドバイザー、馬場生涯学習専門アドバイザー

(その他)

図書館:柳川統括リーダー

指導課:岩永統括リーダー、関根副主幹、湯本副主幹、五味田教育専門アドバイザー

(傍聴者)

なし

4 内容

1.開会

2.生涯学習部長あいさつ

3.議長あいさつ

4.説明事項

「柏市コミュニティ・スクールの進捗状況について」

「今期の社会教育委員会議のテーマについて」

5.協議事項 (グループワーク)

「子どもに地域への愛着を持たせるためには何が必要か」

6.報告事項

7.閉会

4 説明事項

1.「コミュニティ・スクールの進捗状況について」指導課より説明を行った。

(羽村委員)

協議会の事務局はどこが行っているか。

(指導課)

各学校が推薦した方を教育委員会が委嘱し、その中から 会長・副会長を決めていく。今までは校長・教頭が事務局を務めていたところではあるが、委員の中から決めていく。

(吉田委員)

柏の地域支援は他市と比べても充実しており、地域人材も豊富で学校との協力もある地域だと思う。しかし、コミュニティ・スクールを始めると、学校の時間外で行わなければならないので、教員の負担が増えるのではないかという危惧がある。先生達が学校の子ども達の授業や学校生活に集中できる環境を作るという軸がもっとあった方が良いのではないか。外部にいろいろな役割を出しても、結局学校の負担だけが増えるので、その点はどういう方向性を考えているのか。

(指導課)

学校が課題を持っていることに対して地域と共有化することによって、何ができるかを考えていく。学校を取り巻く地域の皆様にこれまでも協力いただいていたが、今まで以上に何ができるのかをもっと発信してもらい、新しい考えをいただいて、学校長が考える学校経営を後押ししてもらいたい。

最終的には子育てで繋がる柏市として、皆で子どもを教育していくというところがゴールになる。1・2年では完成しない部分ではあるが、学校の困り感を分かっている方もいれば、初めて考える方もいるので、皆で共有化しながら知恵を絞っていくという方向に進めていきたい。

(坂巻委員)

現状いろいろな人達が学校に関わっている。コミュニティ・スクールをやるのであればもっと計画的にやらなければならないのではないか。人材はたくさんいると言っているが、実際は同じ人がいろいろ役割を担っている。今までの役割をどう考えていくのか。今までの組織や役割を全部なくして新たにコミュニティ・スクールを立ちあげるような計画でやらないといけないのではないか。一つ仕事が増えて、もうやりませんという人がどんどん増えたら、どうにもならない。

各学校のおやじの会、PTA、地域でそれぞれ別の役割で子ども達と一緒に遊んだり、いろいろなことをやってくれている団体がいっぱいある。そういう人達をどうやって取り込んでいけるかを考えなければならない。

(指導課)

指導課としても、実働が必要であるということは認識している。今年度コミュニティ・スクールのモデル校を実施しながら、いろいろなことを考えてきた。今までは、教頭が窓口になって行ってきたが、地域のキーマンを大事にして次のモデル校については、実働に繋げていくことをしっかりやっていきたい。

柏の既存の団体を大事にしながら繋げていきたい。

(坂巻委員)

手をあげてくれる学校はあるのか。

(指導課)

集計している段階なので今は公表することができない。

2.「今期の社会教育委員会議のテーマについて」事務局より説明を行った。

(青山委員)

子どもが様々な形で地域と関わりを持つなかで、地域への愛着をもっていくということが今大切な要素になっているため、良いテーマだと思うが、愛着は最後のゴールだと思う。愛着が最初の目的になると、息苦しくなってくる。

地域で尊敬できる大人がいる、仲が良い友人がいる、いろいろな良い経験ができる、自身が成長できるといった社会教育の素朴な目標があって、その先に結果として地域の愛情が育まれていくというのが理想だと思う。

(事務局)

最終的なゴールに定めていきたい。後ほどの議題で愛着をもたせるためにはどのような課題があるか、どういった地域資源が必要か等、総論として意見をいただいた上で、各論として課題等に対して一つ一つ整理して、最終的にこれがあれば地域の愛情が育まれるのではないかというようなゴールにしていきたい。

(村田委員)

「愛着を持たせるためには何が必要か」という言葉には違和感を感じる。愛着は与えるものではなく、その人から出てくるものだと思う。

(事務局)

今後、どう表現していくかは議論していきたい。

(坂巻委員)

愛着は地域の外に出て初めて自分の住んでいたところが良かったと思えるようなものである。「好きになれ」というのはおかしい。他を見た時にどれだけ自分の住んでいたところが素晴らしかったか分かるようなものを柏市全体で考えて、この問題に取り組んでいきたい。

(岩田委員)

地域への愛情が湧く、育むといったことは良いテーマだと思う。

5 協議事項

「子どもに地域への愛着を持たせるためには何が必要か」

(1班発表・吉田委員)

子どもだけではなく、親の関わりがどうできているか、親同士が繋がっているか、地域のイベントに参加できているか、親が楽しんでいるか等、大人の姿勢がクローズアップされた。

それぞれの地域として小さく考えた時に、お祭り等、イベント的なものはしっかりできているが、子どもは親が参加しなければ参加しないので、親の関わりが重要になってくる。

また、柏市といえば柏をホームタウンとするプロサッカークラブの柏レイソルがシンボルとしてあるため、地域に来てもらうなど関わりを持つよう、上手く子どもの近くに呼ぶ等活用していくのも良いと思う。

(2班発表・青山委員)

議論の中心になっていたのは、子どもが行事に参加する際、その行事の中で自分自身に役割があり、それがポジティブな経験だったかどうか。経験して楽しかったと思えることが子どもに地域への愛着を持たせる以前の段階で重要なのではないか。

また、その行事に参加している大人自身が楽しんでいて、その姿を見て子どもが、かっこいいと思えるかどうかが重要でもある。

社会教育というと成長や学習がとても重要になっていくが、地域でいろいろな活動をする機会があり、それを楽しいと感じることで、結果として、成長や学習に繋がり地域への愛着にも繋がっていく。

6 事務連絡

次回の会議は令和2年2月26日(水曜日)午前9時30分から午前11時30分までの予定 。

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