平成25年度第2回柏市社会教育委員会議録

1 開催日時

平成25年10月22日(火曜日)午後1時30分~午後3時30分

2 開催場所

柏市役所沼南庁舎 501会議室

3 出席者

(委員)

石井委員、岡田委員、塚田委員、木村委員、為成委員、相田委員、森本委員、村田委員、染谷委員、宮田委員、大瀬委員、池沢委員、藤原委員、清水委員、川鍋委員

(事務局)

草野生涯学習部長、小城生涯学習部次長兼生涯学習課長、渡会副主幹、飯田主査、氏家主査、大場生涯学習専門指導員

4 内容

  1. 開会
  2. 生涯学習部長挨拶
  3. 社会教育委員会議長挨拶

  4. 協議事項
    「大学及び民間事業者との連携方策について」~現代的課題解決・青少年健全育成・家庭教育支援を軸に~
  5. 報告事項
  6. 閉会

5 会議概要(要旨)

(1)協議事項

事務局より「第2次柏市生涯学習推進計画 再改訂版」について、資料に基づき説明。

各委員から、第1回社会教育委員会議で発言した所感・意見・課題について説明

  • (委員)学校でイベントや情報提供を行っても参加してほしい人が来ない。仕事等の関係で、来たくても来れない人もいる。休みやすい職場づくりも必要なのではないか。忙しさにまぎれて、保護者がしつけをできていないところもあると思うので、保護者自身が勉強する機会を与えていかなければならない。企業が子育て支援をしていくような社会体制が必要なのではないか。
  • (委員)学校に来てくれる人と来てくれない人がはっきり分かれてきている。学校行事やPTA活動に積極的に参加する人とそうでない人で意識の二極化が進んでいる。参加に消極的な人をいかに開拓していくかが今後大事になってくる。
  • (委員)役員をやるのがいやなので、子ども会に入会しない傾向がある。必然的に柏市子ども会育成連絡協議会の役員となる人材もいない状況である。活動に参加すれば充実した体験ができるので、ぜひ参加してほしい。学校で、子ども会の意義などを説明して、入会や役員就任を推奨してほしい。
  • (委員)PTA役員などは仕事を理由にやってもらえないが、運動会などは平日でも多くの父親が参加している。仕事はPTA行事に参加できない本当の理由ではない。父親が子どもや地域活動に目を向けていないだけだ。このような状況を憂慮し、7月1日に地域支援課の協力を得て「柏のおやじの会」を立ち上げた。12月14日には、おやじイノベーションに参加する。柏のお父さんたちが、地域活動に積極的に参加するよう、各学校や地域へもお邪魔することとなると思うので、よろしくお願いしたい。
  • (委員)ふるさと協議会は柏市全体で20ある。協議会には、20ほどの町会・自治会が集まっている。各町会などにも拠点となる集会場や会館があり、大勢の皆さんが集まって、それぞれの学習が進められている。しかし、子どもたちが集まる機会が少ない。お母さん方は、地域の集会場や会館を頻繁に利用しているので、親が子どもたちを連れてくるなど、拠点となる会館等を大いに利用するべきだと思う。地域で社会教育等を深めていければよいと思う。
  • (委員)民間のカルチャーセンターとして、近隣の大学の先生方に講演をしていただくといった機会は増えてきているが、もう一歩踏み込んだ連携をできないか検討している。しかしなかなか実現できないので、いろいろ提案をいただければと思う。民間事業者としての強味や弱味もあるが、情報共有しながら進めていくともっと活性化できると思う。
  • (委員)まず訂正をお願いしたい。(資料1について)「千葉県では、青少年総合プランに基づき、子ども・若者の健やかな成長と自己形成・社会参画支援をひとつの柱として取り組んでいる」その中で教育委員会もいろいろと取り組んでいるが、当プラザとしても、あてがわれるのではなく地域の人たちが自分自身の問題として捉え自分たちで解決するための学習、地域のほうから沸きあがってくるような取り組みを支援できないか検討している。
  • (委員)子どもを取り巻く課題の中で、当事者だけではなかなか解決できないことがある。それについて地域にかかわっているいろいろな方と連携したり、市民の中でもいろいろな才能や資格を持っている方がいるので、地域を巻き込んだ解決方法を考えることが必要だと思う。
  • (委員)幼稚園では、春よりも保護者の親睦が深まり、お母さんの表情が朗らかになってきた。それによって、子どもの安心にもつながり、お互いにいい影響が生まれてきている。また、園庭開放で行っている地域の高齢者による伝承遊びこま回しでは、高齢者の方がじっくり子どもと向き合ってくれたり、こまを回しているお父さんの姿を見てお父さんの株があがったり、家族の絆が深まってきていることを実感できる。学校教育のスタートである幼稚園では、親子・家族・子どもとのコミュニケーションは、今後に大きく影響すると思っている。
  • (委員)主任児童委員は、小中学校から心配な家庭の見守りを依頼されている。保護者の精神的なものが原因で子どもが学校に来れないなどの事例があるが、家庭環境があまりよくない子でも一生懸命学校に通っている。私たちは見守ることしかできないが、そのような子が道を踏み外さないよう、地域で子どもたちを見守っていきたい。
  • (委員)家庭教育支援事業などに参加していただけない方にどう参加してもらうかが課題と考えているが、いいプログラを提供しないと参加してもらえないと感じている。千葉県の親の学びプログラムの検討委員会に参加しているが、講座によって人の集まり方が全然違う。対象者が求めているプログラムを提供していけば参加してくれることがわかった。企画が大切だと感じた。親たちは自分なりに一生懸命子育てをしているので、いまどきの子育てを理解し、温かく見守りながら、いい伝統も伝えていくことが大事だと感じている。親が子どもに厳しく接することは必要なことなので、その後のフォローができるような地域になっていければいいと思う。
  • (委員)従来の大学の社会貢献というと、教員の派遣や学生のボランティア派遣など、地域からのニーズに応えることが中心だったが、近年は大学が積極的に地域に出て行く、あるいは大学と行政・大学と民間事業が連携をしてプロジェクトを立ち上げるといったことが多くなってきた。新しい連携の仕方の可能性はたくさんあると思うので、この会議で検討していきたい。
  • (委員)現在、65歳・70歳まで働く時代となっているが、働く方もそれなりの能力を身に付けていかなければ働いていけない。働く人にとっては、やらなければいけないことが多くなってきている。しかし、できないことではないと思っているので、できるようなきっかけや体制をどう作っていくかが課題だと思う。

大学及び民間事業者との連携方策について、事前に提示いただいた資料を基に各委員から説明

1.所属団体において、柏市民や子どもたちに提供できるもの
  • (委員)富勢東小は少人数校で、校長の方針としてたくさんの出会いやいろいろな体験をするために、多くの方を呼んでいろいろな取り組みを行っている。社会人として通用する、社会性を身につけた人間を育てるため行っている。大学の先生に昆虫の話をしてもらったり、レストランのシェフから食育の話を聞いたりしている。それらは、保護者や地域にも情報提供をして、一緒に体験できるようにしている。講師の情報など豊富に持っているので、皆さんに提供することができる。
  • (委員)いろいろな情報を地域あるいは保護者へ発信していくことができる。また学校として施設があるので、部活動などに支障がない程度で、提供することができる。
  • (委員)柏市子ども会育成連絡協議会では、行事として企画したものを提供できる。また工作など、各地域の子ども会に持ち帰って実施できるような取り組みの研修会を行っている。夏休みには藍染講習会など宿題として学校に提出できるようなものを作る講習会もやっており、非常に好評である。また、子ども会として安全会という保険に加入することができるが、知らない方が多い。
  • (委員)柏市青少年健全育成推進連絡協議会は、連絡協議会としての活動はほとんど無く、各地域での活動が盛んである。例えば、柏第四地区青少年健全育成推進協議会の3世代ふれあい運動会では、パン食い競争で1,000個のパンが必要なほど人が集まってくる。人気の行事には人が集まってくる。そのような企画をしていかなければならない。
  • (委員)柏市には62校の小中学校があり、全校が柏市PTA連絡協議会に加盟している。柏市PTA連絡協議会として、子どものためにはできるだけのことをやっていきたいが、限られた人数の中でやらなければいけないため、事業が多くなると大変になってくる。現在行っている3事業くらいがちょうどいいかと考えているが、何か提案をいただければ対応していきたい。また、注意喚起しなければいけないことなど、情報提供はしていきたい。
  • (委員)できるだけ門戸を開いて、人材・施設を提供していきたい。
  • (委員)たくさんのいろいろな分野の講師を抱えているので、人材の提供ができるうえに、駅に近いという立地条件もあるため施設の提供も考えられる。また、今年は参加できなかったが、地域の企業と協力して子どもたちが職業体験をする「キッザニア」は非常に盛り上がったと報告を受けている。大変すばらしい取り組みだと思う。せっかく始まったものなので、続けていけば今後も広がっていくものだと思う。
  • (委員)県内の生涯学習情報の収集や講師情報の登録をしてもらっているので、それらを活用いただきたい。また、設備的には全国的にも誇れるものだが、あまり交通の便がよくない場所にあるため、常に稼動率が問われている。例えば柏市と県民プラザと共催で行事を行えば施設使用料がかからないなど、利用しやすくなるのではないか。加えて、生涯学習や家庭教育に関する相談事業も県民プラザの業務となっている。あまり知られていないが、専門の職員もいるので活用していただきたい。
  • (委員)市民協働支援員としての立場では、行政と地域の間に入るという役目があり、要請があればどこにでも出かけていく。例えば新富で子どもの広場を作ってほしいと、市民から空き地が寄付されたが、使用法や管理などについて関係団体と話し合うときにファシリテーターをつとめたりしている。大学や庁内各課等との連携事業にもかかわっている。地域支援課に所属しているので、地域の人・もの・金ほぼ全部を把握しているので、課題等について必要な部署などにつなぐことが可能である。
  • (委員)保護者に寄り添う・話を聞くことが大切だと考えているので、同世代・先輩保護者との交流や、相談受付、園庭開放による地域との交流を行っている。
  • (委員)主任児童委員は、月に1回子育てサロンを行っている。乳児から未就園児が対象で、母親がそこに来ることによって同世代の子どもを持つ保護者と仲良くなることができる。ほかには地域の行事の手伝いが主にできることかと考えている。
  • (委員)就学時健診のときなどに、入学までの準備など、家庭教育についての出前講座を「みんなの子育て広場」コーディネーターが行っている。
  • (委員)大学には、教員・学生・施設の3つがそろっている。そのうち教員は、専門的教育力を提供できる。ホームページ等で専門分野も公開しているので、分野等の希望を出せば適任者が必ずいるはずである。川村学園女子大学では、高校生または高校生の保護者に向けに職業理解の講座を必ず提出することとなっている。例えば「スポーツで飯を食う方法」などだが、あらゆる年代層に対応できると思うので、対象や内容を提示すれば、大学で適任者を選出できると思う。また、施設に関しては女子大という性格上開放は難しいが、場合によっては大学所有のその他の用地を解放することは可能である。一番力を入れたいのは学生に関してのニーズだが、労力としてボランティア派遣するだけではなく、学生のアイディアや発想力を何らかの連携の事業の中で引き出して、活用してほしい。
  • (委員)定年後のセカンドライフについてや、キャリア教育の講師などをやっている。例えばブラック企業の実態など、会社の現状を話すことができる。国の社会保障制度や介護について誰がどのように支援してくれるのかなど、情報提供や手続きを行える。
  • (議長)日本橋学館大学ではそれぞれの専門の教員がおり、特に子育てや青少年の育成に関しては、心理・教育学・社会学の専門教員がいるので人材派遣を行える。イベント時の施設提供も行える。ただし、内容により料金に違いがある。皆さんの意見を聞いていて、沢山の資源があり、それを活用していけばいいものができると思った。
2.所属団体に対して、大学や民間事業者、行政に提供してもらいたいこと。
  • (委員)大学となると、教員の派遣で終わってしまうことが多いが、学生の派遣が大切だと思う。学生の派遣は可能か。
  • (議長)訓練すれば可能。教育する時間を持ってから、ぜひ社会へ出していきたい。
  • (委員)担当の先生が地域とネットワークを持ちつつ、学生を選んで派遣していただくといいと思う。学生は代わっていってしまうので、地域とつながっている先生がいて学生の適性により先生の配慮で動かしていければ、長続きする関係が築けると思う。
  • (委員)国の教育振興基本計画では、行政と連携する地域づくりの中心としての大学づくりを推進するとしているが、国がそのような考えを持ってきたのは非常にありがたい。現在は市と大学、あるいは民間事業者がそれぞれ個々で地域づくりなどを行っている状態。せっかく大学コンソーシアムがあるので、視野を広げて一体となって取り組める仕組みづくりができるとよい。地域の大学・民間事業者・行政・県の施設すべてが入ったコンソーシアムを作り、いろいろなことができてくると、当然学生も巻き込まれるので、学生も一緒に活動できる。相模原市・町田市の「さがまちコンソーシアム」は、大学が中心になって進めてきたものだが、学生も広報活動で活躍するなど、すばらしい活動をしている。このようなことができれば理想だと思う。
  • (議長)今年度、地(知)の拠点整備事業で、国が研究費を出している。50大学か50地域か定かではないが、1つにつき5,000万円ずつ研究費が出ている。この事業は大学が地域と一体となっていることが条件で、国が大学と地域の連携を後押ししている。ぜひ、大学と地域の連携は進めて行きたいと思う。
  • (委員)誰が旗を振るかが問題だ。
  • (議長)東京オリンピックの開催も決まったところで、柏は東京からも比較的近いことから、国際都市柏を目指すのもひとつの手段だと思う。
  • (委員)柏市は土壌はあると思う。 
  • (委員)子どもルームに、夏休みアルバイトで学生が来るが、訓練が必要なことは実感する。育てていかなければならないと思う。
  • (議長)現場で育ててもらうこともできるのか。
  • (委員)ほかの職員と同じ賃金をもらっているのだから、現場で育てるのは本意ではないと思う。
  • (議長)やはり大学側で訓練しなければいけない。
  • (委員)中学2年生が職場体験をしているが、学校が職場体験を受け入れてくれるところを探すのが大変と聞いている。委員の中で、受け入れ場所を提供していただけるとありがたい。場所は市内であれば問題ない。
  • (委員)キャリア教育のシールを市で作って、受け入れてもらったところには配って、貼ってもらっている。シールを目安にあたってみるとわかるかもしれない。
  • (委員)年々生徒が増えてきているので、新規で探したい。
  • (委員)高柳中学校のキャリア教育では、学校支援コーディネーターが、地域ネットワークを持っていて300近い職種をすべて1人で手配している。そのような人が各地域や各学校に何人かいて、その人たちに言えばネットワークで手配してくれるという関係性ができれば、楽になると思う。
  • (委員)自分が学校支援コーディネーターである。
  • (委員)いかに学校と地域が密接に結びついているかだと思う。
  • (委員)ふるさと協議会や、柏市青少年健全育成推進連絡協議会は地域を知っているので、活用してはどうか。
  • (委員)柏市PTA連絡協議会は、行政と「みんなの子育て広場推進大会」を実施していて、今年度は2回事業を計画している。1回目は生涯学習課主催で、2回目を2月に柏市PTA連絡協議会主催で行う予定である。そのようなことを行政にしてもらったのは大変ありがたい。もっと広めていきたいが、なかなか人が集まらず、役員に話をして仕方なく参加してもらっている感じである。しかし、参加した人は非常に良かったと言っている。最近いじめの問題が取りざたされているが、いじめというと、いじめをなくすにはどうしたらいいかや、我が子がいじめられていないかといったことが話題になるが、推進大会で、いじめる側の話を聞くことができた。グループワークの結果、いじめているわけではなく、コミュニケーション不足のため誤解が多く生まれたということがわかった。色々な方面から、色々な方が参加して、色々な意見を述べてくれれば良い会になると思う。
  • (議長)「2.所属団体に対して、大学や民間事業者、行政に提供してもらいたいこと。」「3.大学や民間事業者が行政と連携することにより、柏市の生涯学習推進に良い影響があると思われること。」両方について自由に意見をお願いしたい。
  • (委員)地域と学校の信頼関係を築くため、学校側に地域の人を学校に招き入れるよう頼んだことがある。地域の人も子どもに目を向けてほしい。
  • (委員)生徒たちも、小さいころから知っている地域の方の言うことは聞くことがあるため、地域の人との交流は必要だと思う。個人情報・プライバシーが関係してくると情報提供しにくくなるが、問題を解決するには、できるだけ情報提供し協力していきたい。
  • (委員)地域と学校の関係は、校長先生が変わったりするため、信頼関係を築くのが難しい。地元の町会・自治会・子ども会やふるさと協議会との連携を通して、学校とお付き合いしたり、PTAの負担を地域が肩代わりして、PTA活動を楽にしてあげると、学校と地域がつながるきっかけになるのではないか。
  • (議長)資料の人口構造などを見ると、高齢者にも社会教育として目を向けていかなければならないのではないか。高齢者の知識や経験を生かしてもらっているといった意見や、65歳まで就労するために、リカレント的な教育も考えていかなければいけないという意見が出ているがいかがか。 
  • (委員)高齢者の力を借りるというのがひとつ。もうひとつは高齢者に学びを提供することがこれから大事になっていくと思う。自分たちの問題を自分たちで解決するという考え方が根底にあり、柏の葉1丁目は65歳以上が去年の段階で30パーセントを超えており、厳しい状況にあるというのは住民も感じている。しかし、どうしたらよいかがわからない。そのようなときに行政が手を差し伸べるのではなく、自分たちで考えるような環境を作り支援していくことが大切なのではないか。その中で、どのような街づくりをしていくかといったことが、市民の中から湧き上がってくるような仕組みづくりが必要ではないか。コンソーシアムのような組織があり、大学の先生や民間事業者、市の担当者、様々な人に気軽に相談をすることができるようなリンクができればよい。自分たちで考えて自分たちで結論を出さなければうまくいかない。
  • (議長)支援といった見方もあるが、高齢者の知恵の活用という面ではいかがか。
  • (委員)高齢者側から、子どもたちのためにこんなことができるという意見が出てくるといいと思う。
  • (議長)そういう意見は、どこに言えば良いのか
  • (委員)現状では、どこにもない
  • (委員)地域の人が地域で発掘し、情報を提供してはどうか。柏第四地区では学校支援の関係で囲碁・将棋が得意な人を紹介している。地域の人が地域の人を宣伝し活用していけば、沢山の人が活躍できるのでは。高柳地域がモデルになるのではないか。
  • (議長)65歳まで就労する時代という話があったが、大学などで資格をとるような講座を開催する必要があるか。
  • (委員)今まで会社にとって60歳以上の働きは、適当な言い方かどうか不明だが,「福祉的雇用」であった。今までの労をねぎらうためのもので、あまり活躍を期待されていなかった。今後は、高齢者の割合が増えているため、福祉的雇用では会社がやっていけない。60歳以上も戦力として考えなければいけないため、65歳までのキャリアを考えて資格を取ったり、勉強したりしないと働けなくなってしまう。
  • (議長)大学としては、趣味的な講座を提供するだけではなく、資格を取るための講座を設けたり、場合によってはほかに呼びかけを行って、高齢者の収入を伴う再就職や今まで身につけたものを還元できる方法を考えなければいけないのか。
  • (委員)大学には社会人入学という制度があるが、主な年齢層は30歳台になる。大学院でも社会人入学の人は40歳代が主となっている。数人60歳近い人がいるが目的は単純に教養を高めることで、知識を社会で活かすといったことは考えていないようだ。しかし、大学としても青少年の人口が減ってきている中で、高齢者に大学でもう一度学んでもらうということも現在構想の段階だが、考えている。しかし、川村学園女子大学がある我孫子市には、長寿大学といった高齢者向けの「大学」と名のつくものが市や民間で2・3ある。そちらで学ぶ人が多いのではないか。
  • (委員)高齢者は、会社にとって長期的投資の対象にはならない。短期的に教育等をして短期的に回収するのが現実的である。つまり新しいことを覚えるのではなく、今までの知識をどう活かすといったほうが現実的である。
  • (委員)大学は専門性があるというところが大きなところなので、行政が場を作って予算化し、大学が「知」の部分を提供する。そこで、資格をとったり趣味を地域活動につなげていくということを検討し、あまり多くを望まないほうがいい。高齢者に聞くと仕事などは2時間が限界だというので。2時間を単位に雇用を考えていけばワークシェアができ、雇用を膨らませ、これからの高齢化社会に対応していけるのではないか。
  • (議長)2時間は、何歳以上位の人が当てはまるのか。
  • (委員)70歳以上の方は、お小遣い稼ぎのために2時間くらい働きたいという人がいる。
  • (委員)以前地域人材マップを作ろうと思い、保護者等情報提供を依頼したが、情報が集まらない。それが現状だ。
  • (委員)高齢者が増えていると言われる割に、老人会に入会する人が少ない。今まで老人会が人材が集まる場になっていたが、65歳になっても老人という意識が薄い中、「老人会」の名前を変えるなど工夫をして人材を集めていかないと、人材を探すことにも限界がある。また、パトロールなどをしているときに、挨拶をする大人が減っている。挨拶をしない大人が地域の人材になっていけるのか不安だ。
  • (議長)横浜周辺で以前3000人ほどの人に年齢について調査を行った。その調査で、80歳の方でも自分の年齢より10歳以上上でなければ高齢者・老人とは考えられないという結果が出た。呼び名については、考慮しなければならないと思う。
  • (委員)パトロール中に、注意をして反発してくる人は年配の人に多い。若者のほうが素直に注意を聞いてくれる。
  • (議長)前回から、問題になっているが保護者に関してしつけの問題などについて意見はないか。
  • (委員)挨拶をすることだけを教えるのではなく、挨拶をしたことによって気分が良くなることを教えてほしい。大人が挨拶をしている姿を示すことが大切。ある学校の学校評議員会で、不審者の問題があるので、家庭では知らない人には挨拶をしてはいけないというしつけをしているという話題が出た。今の時代の矛盾した難しさだと思う。
  • (委員)警察の人によると、挨拶をすることにより相手の顔を見るので、顔を覚えられたのではないかと、不審者が嫌がるとのことである。学校でもそのことを伝えてほしい。
  • (委員)安全教室などでは、挨拶は自分の手の2倍くらい離れたところでしなさい、そこから近寄ってくる人からは逃げなさいということを教えている。挨拶は基本、それはきちんと教えていくべき。
  • (議長)次世代を育てていく環境を醸成していくことは、我々社会人の務めだ。本日出た問題をしっかり考えていい方向に持っていきたい。今後は本日の意見を、2月の会議でまとめていくのか。
  • (事務局)本日の意見を事務局でまとめ、第2次生涯学習推進計画(再改訂版)と照らし合わせながら、内容を絞り込み3回目の会議に臨みたい。個別にご相談をさせていただくかもしれない。また、2月の会議までにまた各委員から意見を徴集させていただくかもしれないのでよろしくお願いします。
  • (議長)ひとつの方向を2月頃に出し、来年度に何か実行できればよいということか。
  • (事務局)2年の任期中に、会議の中で諮っていきたい。

(2)報告事項

1.東葛飾地区社会教育振興大会(10月18日開催)について

  • 表彰 柏市2名 齋藤哲瑯氏・乾靖子氏
  • 実践発表 野田市・流山市
  • 記念講演 「閉じる家族、開く家族~家族の歴史的変遷から考える~」 東洋大学社会学部教授 西野理子氏

2.社会教育委員条例の一部改正について事務局より

  • 12月議会に議案を上程
  • 平成25年6月14日交付の第三次一括法による、社会教育法の一部改正に伴うもの。社会教育委員の委嘱に関する区分を市町村で設定することとなる
  • 国の参酌に、教育委員会が認めるものを加える予定
  • 現在の委員については、任期満了まで継続
  • 図書館協議会・公民館運営審議会については改正済み

3.本庁舎の駐車場の有料化について事務局より

  • 来年1月半ばころより、有料化となる
  • 中央公民館と図書館の間にある駐車場は、駐車場としての用途は廃止

6 傍聴者

なし