平成25年度第1回柏市社会教育委員会議録

1 開催日時

平成25年6月28日(金曜日)午後1時~午後2時20分

2 開催場所

柏市役所沼南庁舎 501会議室

3 出席者

(委員)

石井委員、岡田委員、塚田委員、木村委員、為成委員、相田委員、森本委員、村田委員、染谷委員、宮田委員、大瀬委員、池沢委員、藤原委員、清水委員

(事務局)

草野生涯学習部長、小城生涯学習部次長兼生涯学習課長、渡会副主幹、飯田主査、氏家主査、大場生涯学習専門指導員

4 内容

  1. 開会
  2. 委嘱状交付
  3. 生涯学習部長挨拶
  4. 委員及び事務局職員紹介
  5. 社会教育委員会議長・副議長の選出
  6. 報告事項
    • 平成25年度生涯学習部各課・館・所主要事務事業概要について
  7. 協議事項
    • 「大学及び民間事業者との連携方策について」
      ~現代的課題解決・青少年健全育成・家庭教育支援を軸に~
  8. 閉会

5 会議概要(要旨)

(1)社会教育委員会議長・副議長の選出

議長に池沢委員、副議長に木村委員を選出

(2)協議事項

事務局より、社会教育委員の職務及び、平成25年4月に再改訂した「第2次柏市生涯学習推進計画 再改訂版」について説明。また、今期の協議事項について提示し、委員自身の活動を自己紹介するとともに、その中で日頃感じていることについて意見をいただいた。

  • (議長)団体や自身の活動の中で、現代的課題と感じている事や、市民に提供できるのではないかという事、このように協力しあえばこういうことができるのではないかという事など、日々感じていることについてお聞きしたい。
  • (委員)家庭でしつけなければならない事柄を、学校でせねばならなくなってきている。また、子ども同士のトラブルを保護者が把握していなかったり、共働き家庭も多く、学校への関心はあるが、子どもが帰宅した後の状況や子どもの活動の様子、地域での動きが把握されていない部分もある。学校は、家庭に協力を呼びかけるが、それに対し、こちらが思っているほど重要性を感じてくれない。仕事があり忙しいのは理解するが、子どもが育っていくのに一番大事な時期であるので、もっと関心を持って欲しい。学校でもいろいろな行事を通して、保護者になるべく参加をしてもらえるような計画を立てているが、関心のある保護者は参加するが、時間的に余裕が持てないと学校に任せっぱなしという家庭も多い。時間のない中、うまくタイムマネジメントして子どもの教育への関心を高めてもらえたら良いと思う。
  • (副議長)どこの学校も同じと思うが、学校行事に出てもらいたいと思う親は、なかなか学校に顔を出してもらえないなど、いろいろ問題があると思う。これもまた一つの課題としてとりあげていけたら良いと思う。
  • (委員)中学校では、各学年とも携帯電話の普及に伴い、LINE(→ライン。無料通話・メールアプリのこと)における問題が非常に出てきている。親は、子どもが塾へ行って心配だからとスマートフォンを渡すが、使い方によっては凶器になるという部分を理解せず、子どもと約束事を決めずに使わせているのが現状である。以前は、学校が先行して知らせていった部分が、家庭がさまざまな価値観を持ち、学校で集約せざるを得なくなったことは、大変難しく、厳しいと感じる。手紙などで家庭にいろいろなことを伝えているので、そういう意味では、協力をしていきたいと思う。
  • (委員)日頃から、地域の子どものお母さん方と直接関わっている。子ども会に参加する母親は、子どもをしっかりみていることが多いが、その周りには、さまざまな問題のある家庭があるように感じる。この会議で得たことを柏市子ども会育成連絡協議会に持ち帰り、皆さんに広げていく橋渡しができればと思っている。
  • (委員)ふるさと協議会は柏市全体で20地域ある。ここに住んで良かったといえるような街づくりを目指している。学習の拠点として、それぞれの地域に近隣センターがあるが、遠いと思っている方もおり、町会での学習の場、拠点となるふるさと会館、地域の集会所をもっと作っていただけないかという要望がでている。学校教育と社会教育を地域でもさらに深めていけたらと思っている。
  • (委員)当カルチャーセンターに通う80パーセントは女性で、一番多い年代は、60代、70代、次が50代で大半を占めている。おそらくどこの民間カルチャーセンターも変わらないデータだと思う。市や近隣の大学とは、少しずついろいろな形で協力ができてきていると思う。大学の先生方に専門的なお話をしていただいたり、市の農政課の人達に来ていただいて、柏の農業の現状や家庭菜園について話してもらう等、タイアップして大変喜ばれている。もっと踏み込んでいろんなことができるかと思うので提案いただき、営利といわれればそれまでだが、地域の方々に喜んでいただきたい。
  • (委員)国の教育振興基本計画の中で、「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」として、大学は課題解決に資する様々な人材や情報・技術が集まる、地域コミュニティの中核的存在としての機能強化を図るよう提言がなされている。大学が中心となり、引っ張ってくれるとありがたいという期待がある。県の教育委員会では、現代的課題のひとつである子どもの育成について、千葉県青少年総合プランが昨年策定され、その中で、子ども・若者の健やかな成長と自己形成・社会参画は、大きな課題であるとしている。ここにどのように大学や民間事業者との連携方策を絡めていくのか考えていけたらと思う。通学合宿を柏市は行っていないが、県の施設に宿泊施設があり、教育施設もある。近隣には、十余二小・西原小・柏の葉小もある。子ども達が1週間くらい泊まりこみ、そこから学校へ通うとか、そのサポートをするために大学生を巻き込めないだろうか。現在、大学との連携で、日中は、大学の先生がきて講座をたくさんしてくれているが、大学生にどのようにその中に入ってもらうかなど、この場でまた話が聞ければ良いと思う。
  • (委員)市民協働支援員という立場で、かしわ市民大学のコーディネートをしている。今年度は、「かしわっ子の未来と地域をつなげる!~レインボーブリッジ大作戦~」のコーディネートをしており、市民が参画して地域と子どもを繋ぐにはどういう人材が必要か、また、どういう仕組みづくりが必要かを一年間研究する。以前、東京大学高齢社会総合研究機構と高柳のグループセミナーを実施した。今年度は、豊四季台でも柏市・東京大学高齢社会総合研究機構・独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)の三者共同でやることに決まったので、今後、情報提供できればと思う。
  • (委員)幼稚園は、子どもたちにとって初めての社会の場である。しかし、最近は、保護者のコミュニケーション能力が非常に低下していて、本当のことを話したいが、上辺でうまく付き合いたいために、本音で話せる人がいないなど、色々な心の問題を抱えてしまうことがある。まずは、保護者が笑顔になって、安心して子育てをしてくれないと、これからの子ども達が育たない。また、母親が経験していないから子どもも経験不足である。幼児期に喧嘩をするということから学ぶ事がたくさんあるのだが、喧嘩をするとすべてを報告してほしいという保護者の管理下にいるので、子どもがなかなかのびのび育てない。経験不足が大きなケガに結びついたりするので、常に保護者と連携をとりながらやっている。
  • (委員)地域の小・中学校やふるさと協議会とも深く関わっている。現在、高田地区の柏四小、柏五中、柏中央高校の3校と、地域のふるさと協議会と柏市の社会福祉協議会と関わって、福祉のパッケージ交流をやっている。教育委員会も社会福祉協議会と連携して、いろいろなところで関わると輪が広がっていくと思う。
  • (委員)現在、柏市内で10小学校に「みんなの子育て広場」があり、PTAを中心に地域の方々も支援委員となって、みんなが参加できる子育て支援に取り組んでいる。そこに参加できる方は、ほぼ問題はない。そこに参加できない方たちに、どう参加してもらうかということが「みんなの子育て広場」の課題である。長野県の東御市(とうみし)でオオルリシジミの保護活動を信州大学と地元企業と保護団体の3者の協力で取り組んでいる。これから柏市が取り組んでいこうとする大学と民間企業と地域ボランティアとの活動であるのではないかと思う。
  • (委員)大学の社会貢献が、今求められている。大学も同じように考えていると思う。逆に、市民からこういうことを大学にしてほしいという要望があれば、出していただきたい。この需要と供給のバランスで、何かいい方向性がでてくるのではないかと考えている。
  • (委員)今年の4月から法律が変わり、希望すれば65歳まで働けることになったが、働く人達、または、これから社会に出る人達も、働ける能力を身につけなければいけない時代になってきた。私もずっと柏に住んでいるので多少なりとも柏地域に貢献できたらと思う。

 (3)報告事項

平成25年度生涯学習部各課・館・所主要事務事業概要について報告した。(資料を事前に送付)主な質疑応答は次のとおり。

  • (委員)学校図書館への支援強化とあるが、具体的にはどのような支援をするのか。
  • (事務局)具体的には、学校図書館指導員の数を増やす、学校へ行く回数を増やすなど。今年度から、教育委員会で「学びづくりフロンティアプロジェクト」という事業を立ち上げ、二つの中学校区について支援していこうとなっている。その中のひとつとして、学校図書館の充実をしていこうということにもなっている。
  • (委員)青少年関係団体の支援として、青少年センターを拠点としている青少年育成団体との連絡会のようなものを持っていただき、相互の連携を図る機会をつくってほしいと思う。
  • (事務局)様々な青少年育成団体があるので、青少年センターを拠点としている団体だけでなく、地域における青少年育成団体をもっと充実させていかなければならないと考えてる。
  • (副議長)まずは、地域の中で連携をとっていただきたい。団体の中の横のつながりが全くない地域もあると聞いている。地域の中で横の連絡が取れるようになってから全体の連携がとれるように、順を追ってできると良いと思う。そのあたりは、行政から指導してもらえるようにお願いできればと思う。

6 傍聴

0人