平成24年度第3回柏市生涯学習推進協議会会議録

開催日時

 平成24年12月25日(火曜日) 午後1時30分~3時30分

開催場所

柏市大島田440-1
沼南公民館 集会室

出席者

委員

齋藤会長、山口委員、関山委員、山辺委員、直江委員、藤田委員、保田委員、吉田(進)委員

事務局

草野生涯学習部長、小城生涯学習課長、生涯学習課:水野副主幹・渡会主査・飯田主査

内容

  1. 開会
  2. 会長挨拶
  3. 生涯学習部長挨拶
  4. 議題
    • 「第2次柏市生涯学習推進計画(再改訂版)」(案)について
       
  5. 意見交換
  6. その他
  7. 閉会

会議概要(要旨)

議題

 「第2次柏市生涯学習推進計画(再改訂版)」(案)について、生涯学習課長から資料をもとに説明。

質疑応答・意見聴取の要旨

  • 会長:全体の構成を含めて何かご意見ありますか。
  • 委員:特にない。まず、資料を理解したい。
  • 会長:資料中の「全体構成図」を計画につけてみてはどうか。
  • 委員:図式があるとわかりやすい。
  • 委員:現状値については、意識調査等からということで理解できるが、目標は、どのように設定したのか。
  • 事務局:市民意識調査については、経年数値を基に、下がっていれば前回並みの数値にしたり、上がっていれば、同じくらいか上乗せしている。子育てについては、文科省等の調査から全国平均並みの数値、または、差が大きい場合はその半分程度の数値に設定している。
  • 委員:柏市民としての意識の結果、将来の方向が出てくるので、目標は大事。数値の説明の整理をしたほうがよい。
  • 委員:同じく、どのように設定したか。いつ数値評価するのか。
  • 事務局:計画の目標年度が平成27年度になる。
  • 会長:数値目標はわかりやすいのだが、中身がどうなっているかが大事。それが具体化されてくるのか。何を目標にしていくのか説明ができるものかどうか。講座数や参加者数をどのように増やしてなどの目標は簡単に出てくるが、そこらへんがどうか。
  • 事務局:それをご教授いただきたい。
  • 会長:3年間なので中期的にするか、短期的にするか。また、どのようにステップアップしていくのか。方向性を修正し、この数値目標にしたなどのプロセスを説明しないといけない気がする。
  • 委員:やり方として、現状の数値 地域活動のところで60.2%、その前のデータもある。そのトレンドで線を引き、では3年間でどうするというと、ひとつの根拠となる。曲線になるのかどうかは行政で設定してよいと思う。
  • 委員:「住みやすい 68パーセント」、P47 21年度は65パーセントであるが、3パーセント増が27年度の目標でよいのか。妥当なのか。「住みにくい 33パーセント」のあたりの分析を合わせていかねばならないのではないか。
  • 会長:住みやすい、住みにくいの理由があるのか。何をもって3パーセントにするのか、抽象的過ぎる。
  • 委員:この間に、震災や放射線問題がある。こういう理由で2パーセント、3パーセントと説明しないといけないのでは。21年度の65パーセントを維持すればすごいことなのかもしれない。「住みやすい」と思う人が減らないこともすごいことではないか。そう考えると設定は難しい。
  • 会長:数値目標にしてよいものと、よくないものを選別する必要があるのでは。ボランティア活動についてもやりたい気持ちや、何をやりたいかなどは数値に出ていて明らかだが、やってみて何がよかったの方がよいのでは。友達ができた、人に認めてもらってよかったなどのデータを入れたほうがよいのではないか。だから皆さん参加しましょうと説得力がある気がする。数値目標を立てるのは、つらいのではないか。
  • 委員:家の隣の住人が引っ越すことになった。住環境は、人によって何がよいか悪いか感じ方が違う。柏市が求めているもの、こうしていくというものを打ち出していくべきではないか。
  • 会長:難しいことです。
  • 委員:事業仕分けの委員だったが、現象の動きを捉えないと指標はできない。流出人口でも要因はたくさんある。定着率が上がるなど現象でつかんでいかないと、イメージ的な評価になってしまう。地域活動、ボランティアに参加したいというのもデータがつかめたらよいが。現状から27年度がどのようになったかがなかなか把握できない。増えたなと感じるしかない。
  • 委員:数値を出すことは重要。今後の数値をとっていくことも必要。数値化するのが難しいものについて、アンケートの内容・とり方を考えればよいと思う。子供たちの悩みなどは数値で測れない。
  • 会長:数値化できるものとできないものがある。無理に数値化しても説得力がなくなる。平成22年度の調査で、地域活動に参加しているかの問いに8割が参加していると答え、人とのつながりができたと答えている。何に参加しているかは、子ども会が一番多い58パーセントと数字が出ている。参加してなにがよかったのか、現実を挙げておいて、それではどうしていけばよいかの方向性を示せればよいのではないか。地域活動については、ボランティア団体やNPOの活動内容や参加の状況などあればそれを入れる。方向性が示せるのではないか。
  • 委員:ボランティアセンターの団体登録数、市民活動団体登録数の数値はある。地域活動の団体数はないが、近隣センターの団体登録など、何かでつかんでいくくらいか。トレンドから推測するというやり方か。
  • 会長:学校の状況はどうか。
  • 委員:ボランティア名簿はある。以前は、地域の先生としての登録が主であったが、現在は読み聞かせ・環境整備・栽培・安全ボランティアが多い。学校に関わっている保護者については、指導課でデータを持っている。
  • 会長:これだけ柏はボランティアをしているという数値を拾えるか。リタイアされた高齢者が地域とかかわりを持ちたいと多くが思っているが、数値をとっているか。
  • 事務局:確認しないとわからない。
  • 会長:実態を把握し数値が出せるのであれば、出してほしい。
  • 委員:数値目標を入れる努力は是非していただきたい。アンケートのとり方も今後考えてもらいたい。住みにくいという理由はなにか、どの項目を何年間で解決するかであれば、確実な目標設定ができる。
  • 会長:アンケートの数値目標については、もう一度精査してもらいたい。
  • 事務局:わかりました。
  • 会長:ほかに、なにかないか。
  • 委員:地域でボランティアがしたいと思っても、情報が取りずらい。ボランティアセンターには情報があるが、近隣センターにはない。いつ募集しているか、相談にいける窓口を作らないと現実的に難しい。
  • 事務局:人数は少ないが、地域支援課の地域コーディネーターが相談窓口になっている。将来に向けて、住んでいる地域で必要になってくることである。
  • 委員:受け皿として待っていては数字は上がらない。町会・自治会に出ていって営業をしないと難しい。きっかけ作りをしながらだと、意外とやる人が出てくる。
  • 委員:松葉と高柳の地域福祉センターで相談をしている。「福祉健康活動計画」で地域活動を増やすことになっている。早急には難しいが。社協と連携して調査してもよいのではないか。
  • 事務局:来年度は1つ増やすと聞いている。福祉部門の計画では、20地域全部に置くのが目標。なかなか進まないのが実態とのこと。地域の窓口に関しては、計画の中にも盛り込んでいる。
  • 会長:基本構想について、「1 生涯学習を取り巻く情勢」「2 生涯学習に関する調査」「3 近年の柏市のまちづくりの課題」「4 生涯学習とは」の順番について、「4」について、本来「1」にもってくるべきではないか。
  • 事務局:前回の改定では、「いつでも、どこでも、だれでも、自由に」でよかったが、今回、方向転換したことにより論理展開の中で、この順番にした。条件を前に持ってきている。
  • 会長:「生涯学習とは」のタイトルを変えてみてはどうか。「学ぶことから 活かすことへ」はどうか。生涯学習は、学校教育、家庭教育が入らねばならない。「いつでも どこでも・・・」は、もうやめましょう。是非入れてほしいのは、家庭教育については、社会教育法にも教育基本法にも入っている。人生を生きていくにあたって、生活力をつけてもらいたい。学校と家庭の役割分担を明確にする。家庭が楽しい子は、学校も楽しい。地域に出て行く親の子は、子どもも出て行くというように、プラスのスパイラルをつくれればよい。人間づくりとして、家庭と学校がしっかりしていきましょうということを、是非うたってほしい。
  • 事務局:施策展開の方向で柱としている。
  • 会長:震災、安全対策、携帯など、学校で訓練しているが子ども一人の時の回避を保護者は教えていない。危険から身を守る術など、家庭で教えるべきことはしっかり教え、学校はこのフォロー、社会教育は学校と家庭の調整役となることをうたえないか。親がしっかり一人前にしていかないと、義務教育が終わってしまい、そのまま家庭に戻ってきてしまう。社会性を身につけられないまま、外に出られないという悪循環に陥ってしまう。また、子どもが安らげる場をつくっていくこと。生涯学習イコール社会教育、高齢者になってしまいがちである。親は子育てで悩んでいる、だから地域に出て行きましょう。地域に出られないのが問題であるので高齢者も外に出ましょうといえないだろうか。
  • 委員:地域づくりとは、子ども、親が育っていくということが必要。学校家庭地域が、若い親を応援していくことが地域づくり。頭でわかっていても、中に入れない。子どもが地域行事に参加しないとあったが、地域でやっていることに魅力がないということ。地域としてどうしていくか考えていくべき。子どもが参加すれば、親もついてくる。親の社会性も身についてくる。
  • 会長:放課後子ども教室に参加している親子は地域の人とふれあってよかったことなど、地域に出るメリットをPRし、取り上げてみてはどうか。学校が親子に望むことは何か。
  • 委員:登校時に片手にカップめんをもって登校する子がいた。工作で使うのかと思ったら、給食がない日に、学童で食べるためのものであった。親の役割など、家庭教育学級などやってはいるが、来てほしい人が来ない。多いわけではないが、個別に対応していくしかないケースもある。担任が力を注がねばならない状況。 「学ぶことから 活かすことへ」の(1)から(2)あたりに社会教育と家庭教育、学校教育の一義的な意味合いと、それぞれの関係を入れてもらえるとありがたい。
  • 委員: 16ページ3.「親としての育ちを助ける」、17ページ(2)「教育力の向上」において、学校教育という言葉が乏しい。また、幼保連携がなくして、親の育ちは言えない。その親たちが地域の中で役割を果たすために社協やふる協地域の町会組織の中にコーディネーターが必要である。学校だけでもできないわけではない。100年ほど経つ古い学校は、お年寄りが学校にいることがあたりまえであった。今の学校は、40年ほどなので、何もなかった。とにかく、地域の方を呼ぶことからはじめた。町会の見回りが、安全ボランティアになり、コマ回しなど教えてくれるようになり、生きがいとなっている。学校も地域に出て行かなければならない。学力は、学校だけでは成しえない。学校地域をつなぐことが必要である。
  • 会長:他の項目と16・17ページ(2)「2.・・・生涯学習」は筋道が通っていない。学校と地域を結ぶ具体的な事例を挙げていただき、新しい項目をおこしてほしい。家庭と学校の具体的な連携も出てくるのではないか。 3.「親としての育ちを助ける」という言葉に抵抗はないか。
  • 委員:抵抗はある。未熟な親が、来てほしい人に来てもらえないということに合致するのかという気がする。また、目標設定で、親として十分な成長ができているということはどういうことか。
  • 会長:2.「地域づくりの一環としての生涯学習」について、「もっとみんなで地域を作ろう」的なものにしてはどうか。
  •    ほかにご意見はありますか。
  • 委員:「親育ち」という言葉は、一般的に認知されているのか。
  • 会長:民間団体が、親業という言葉を最初使った。
  • 委員:子育て支援でまとめられるのではないか。
  • 事務局:子ども部との区別をしている。考え直したほうがよいか。
  • 会長:県でもこのような話が出ていた。子育ての中で出てきた問題を手助けするのは、教育でも福祉でも同じあり、区別しないことにした。一般受けしない。
  • 委員:コミュニティカフェ(ふるさと協議会)子育てサロンで母たちのふれあいも含めて来年8月から実施する予定。「親育ち」ははじめて聞く。「子育て」でよいのではないか。
  • 会長:地域の子育ての実践を拾ってみてはどうか。
  • 委員:親は子どもとともに育つ。「子どもと育つ」みたいなものはどうか。
  • 委員:親を見ていて、子どもの成長に親の成長がついていっていないことがある。一緒に育つのだから、更に育つ必要がある。中高生が悪くなるのは、親が成長していない。地域でどうしたらよいか、地域に出て一緒に勉強していかねばならない。若い人をどのように取り込んでいくか。町会も、高齢者半分、若者半分で割り切ってやってみるとよいのでは。子ども会がないのはいけない。50人ならあって、5人ならないというのはおかしい。以前は、親も一緒に活動していたが、今は違う。もっと親が出る機会を増やしていかなければいけない。
  • 会長:中学になると、子ども会への参加が1割程度になる。今まで出た意見を補填しながら、わかりやすく説明をしたほうがよいのではないか。そのほかに何かありますか。
  • 委員:目標の最後のまとめと、現在活動している平成23年度の実績の照合をしてもらいたい。事業の事例として、どこが希薄なのか、力を入れるところはどこかを出してもらえるとありがたい。
  • 会長:全ては難しいと思うので、例示として入れてみてほしい。また、(4)のところに、学校家庭地域の連携を入れてください。そのほかにありますか。
  • 委員:市民活動と地域活動の融合。地域活動の場を増やしていきたい。意欲ある市民活動を地域活動に取り込みたい。
  • 委員:市民活動団体と地縁団体の連携について、行政が分かれたので、やりやすくなった。コミュニティカフェは、NPOと連携してやる。地域づくり推進から助言をもらえる。
  • 委員:市民活動団体と地縁団体は、現場ではあまり理解しあおうとしない。高齢者が町会の仕事でも何でもやってしまう。若い人が育たない。
  • 委員:学んだ人を地域に還元できるように。ヨガ教室で学んだ人が地域に参加してくれた。若い人は、地域に出ることは難しい、時間や曜日を調整しなければ。高齢者が社会に出るべき。今まで得た知識を使って、社会に出る機会を多くつくるべき。
  • 会長:きっかけがあれば出てくる。ついでではあるが、学生が地域に出てきてほしい。学生が参加できるように大学コンソーシアムにコーディネート役をやってもらいたい。
  • 事務局:大学コンソーシアム東葛という。協働推進課が担当課。計画の中にはひとこましか出てこないが、学生に参加してもらえるようなスタイルとして検討したい。放課後子ども教室でも検討中である。
  • 会長:活動情報がほしい。地域に出て行く機会がほしい。
  • 委員:個人的意見だが、子どもたちに勉強する場を提供している。学生をお願いしたい。
  • 事務局:できます。
  • 会長:そのほかになければ、提案だがP8 データを後ろの参考資料ではなく、文章中に入れてほしい。また、柏市民意識調査だけでなく、具体的な意識付けになるような背景や要因をもっと入れる。地域活動の参加であれば、何がよかったなど説明も一行つける。平成18年に改正のあった教育基本法を載せてはどうか。新旧対照表を載せることによって、家庭教育や学校家庭地域の連携についての生涯学習に力を入れているという説明がつく。了解いただければ入れてもらいたい。
  • 委員:情報提供だが、今年度、柏市独自で小2~中3を対象に学力調査をやっている。子どもの生活習慣と学力の関係など調査をしている。地域の活動に参加しているか、地域の図書館を利用しているかなどデータがあると思う。
  • 事務局:数値目標を立てる場合に、子どもや親に対して、学校アンケートに設問を入れてもらえるか。
  • 委員:県教育推進計画に関係しているものは指導課で入れているかもしれない。全ての学校は難しい。
  • 委員:学校評価に入れられないものもある。
  • 会長:もうひとつお願いであるが、教職員研修で、家庭教育の大切さを理解してもらえるように意識啓発をしてもらいたい。
  • 事務局:パブリックコメントをし、推進本部幹事会、実務部会を経て、反映させたものを2月に郵便で送る。確認いただき、ご意見があればお知らせいただきたい。

閉会

傍聴

 0人