平成24年度第1回柏市生涯学習推進協議会会議録

開催日時

  平成24年8月29日(水曜日) 午後2時~4時

開催場所

柏市大島田48-1
柏市役所沼南庁舎 501会議室

出席者

委員

齋藤委員、山口委員、堀田委員、相田委員、関山委員、山辺委員、直江委員、藤田委員、保田委員、川鍋委員、吉田(功)委員、吉田(進)委員

事務局

河合教育長、草野生涯学習部長、小城生涯学習課長、生涯学習課水野企画総務担当リーダー、同課飯田主査

内容

  1. 委嘱状交付
  2. 開会
  3. 教育長挨拶
  4. 委員自己紹介・事務局職員紹介
  5.  生涯学習推進協議会会長・副会長の選出
  6.  議題
    • 「第2次柏市生涯学習推進計画(改訂版)」の改訂について
      これまでの生涯学習 柏市の取り組み
      今後の柏市の生涯学習についての考え方
      関係組織及びスケジュール
  7. 意見交換
  8. その他
  9. 閉会

会議概要(要旨)

会長・副会長の選出

会長に齋藤委員、副会長に川鍋委員を選出

議題

 「第2次柏市生涯学習推進計画(改訂版)」の改訂について、生涯学習課長から資料をもとに説明。

質疑応答・意見聴取の要旨

  • 委員:市民意識調査の調査対象者は、年代的にどのような方たちか。
  • 生涯学習課長:アットランダムに地域性を考えて、対象を絞らずに調査したものである。
  • 委員:対象者は、成人か。
  • 生涯学習課長:成人である。
  • 委員:男女比はどうか。
  • 生涯学習部長:市民意識調査は、市の秘書広報課が3年に1回継続的に行っている。市民20歳以上、4、000人を対象に無作為に抽出している。男女の比率は、回答者の属性になるが、男性42%・女性55.2%・無回答が2.8%という比率である。
  • 委員:4,000人対象で回答者数は?
  • 生涯学習部長:2,164人である。
  • 委員:趣味的な学習について、経済的な事情のある方は、生涯学習ボランティア・市民サークルの情報を提供するとあるがどういうことか。
  • 生涯学習課長:カルチャースクール等は経済的な負担が伴うため、低所得者層に対しては、行政としてきっかけ作りと情報提供をしていきたいと考えている。生涯学習課はらんらんかしわというホームページを持っており、生涯学習ボランティア・公民合わせての生涯学習講座情報を載せている。
  • 委員:人間力を高めないと市民はよくならないと思う。勉強しろと言っただけでは個人のレベルは上がらない。人間力を上げるために何をしないといけないか?今までのボランティアの体験などから、市民が市民を育てる、お互いにアドバイスをして高めていくことが大事と感じている。
  • 委員:ボランティアをやっていて1番に思うのは、道徳教育が人間として大切で、それがないといじめ、虐待にもつながるということだ。
  • 委員:資料に大学コンソーシアム柏とあるが、どういったものなのか?
  • 生涯学習部長:柏市が中心となって東葛地域にある大学の協力を得て地域作りを進めていく、行政と東葛地域の大学の連携組織とお考えいただきたい。今現在、大学コンソーシアム東葛と呼び名が変わっている。
  • 委員:具体的には、どういうことを行ってきたのか?
  • 委員:当初は、地域学リレー講座というものを行ってきた。各大学の先生に1つ講座を持ってもらい、その講座に市民が応募するという形で参加するもの。1人の方がいろいろな大学の講座を聴講することで、地域に関心を持ってもらうことを狙いとしている。大学の学生にも、ボランティアという形で協力をしてもらい、地域活動に参加するといったメニューもある。実際には、柏市が中心で動いているため、他の自治体にも呼びかけていかなければならないと考えている。
  • 委員:例えば、教育ミニ集会への、出席者が少ない・出席すべき人が出てこない、といった状況でやってていいのかという疑問がある。出席してほしい人をどうするかが難しい。市民意識調査で地域でボランティアをやりたいと考えている人がいることがわかるが、どこに話を持っていっていいかわからない人が多いのではないか。逆に行政から水を向けることができていない。アンケート結果からは、もっと多くの活動ができていなければいけないのだが、できていない。こういった問題に深く入っていかないと今までの方法では難しい。「地域の人材とは何か?」をもっと考えないと、市民はついてこない。緑のボランティアを13年やっているがたくさん参加がある。なぜやっているのかといったら、楽しいからだ。つらいことをいかに楽しく行うかなど、運営の仕方等を勉強できるような人材育成を考えるべきだ。また、行政も金銭的な面を考えていかないとなかなか続けられない。
  • 委員:現在は、行政が音頭をとりそれに賛同した市民を対象に事業を行ってきたという歴史がある。しかしこれからは、行政・市民それぞれ何をしていかなければならないかを考えなければいけない。市民と行政、市民同士、大学など関係機関との連携・ネットワーク作りや、それぞれの持っているノウハウをいかに結びつけるかが大事で、その中で生涯学習がどうあるべきか。事務局が提案する支援の3つの柱に関連付けて、行政がやること市民がやることの責任・役割分担、現代的課題とはどんなものがあるかを視野に入れながら話を進めたい。
  • 委員:ミニ集会で人が集まらないという話があったが、自分の経験から言うとテーマが問題である。いいテーマを掲げると人が集まる。挨拶や学校評価といった話題だとPTA役員だけなど、参加人数も少なかった。「子供とメタボ」をテーマに、集会後給食も一緒にとるといった形をとったら、参加が100人位あった。またゲームを話題にしたら500人位来てしまった。子育て・親育ちを支援といっても、いつも来る親は同じ。人を集める為には、現代的課題で魅力的なテーマでやったほうがいい。お金に限りがあるが、やらないといけないとなると話題も大切でないか。
  • 委員:柏市は、周辺の地域と比べて特徴的な所、優れている所はどこか?そういった調査はされているのか?
  • 委員:「ボランティア活動に参加してよかったか?」といった調査があるが、ほとんどの方がよかったと回答している。そのなかで7割の方は、友達が出来てよかった、自分が社会に役に立った、人から喜ばれた、活動そのものが楽しかったという意見が多い。地域活動は、楽しいもの、人と人を結びつける活動である。昨年3月11日の震災の件で、地域との絆の問題も出てきている。ボランティア活動は、つらいが楽しい、認めてもらえるといったことが大前提なのではないか。
  • 委員:市民意識調査を見て、個人では何かやりたいと思っている状況はわかる。リーダーがいないことが問題ではないか。方向性をもってやっていくことが大事。
  • 委員:地域を客観的に見てきて、学校が考えている子ども像が地域に浸透していない。学校では、挨拶や自分のことは自分でやる といったことに力を入れているが、地域の人が、子どもたちが身につけるべきことがわかっていない。すぐに周りがやってしまう、見守ってあげられていない。高齢者に関しても同じ。市民も勉強しなければならない。
  • 委員:学校がというよりも、家庭での教育が主にならないといけない。家庭でできていないものが、学校でできるか?
  • 委員:家庭教育における保護者の力不足は常々言われていたことだが、虐待などを行う親に対して、働きかけることができるのは、地域の人であったり、同じ保護者であったりだと思う。本人・地域・周辺の保護者が一体となって、それぞれが意識を高めて、子どもたちの育ちを見守っていくことが大切だと思う。
  • 委員:重点項目等については、事務局提案の3つの視点でよいか?重点項目と学校とのつながりはどのように考えるか?子ども自身の自立心・社会性が育っていない、保護者が自分の子どもにしか目が向いていないといった現状のなか、クレームをつけてくる保護者に、振り回されているという学校現場がある。もう少し、学校をサポートしていくという視点に力を入れなければいけないのではないか。
  • 委員:学校を視野に入れたあり方に賛成する。小学生には、モラルがない子がいる。何が正しいのか分かりにくくなっている。人材を養成する上で、モデルとなる指導者は、学校にいる先生なのではないか。しかし先生方も、指導には悩まされている。そこでサポートできるものが、地域なのではないかと思う。
  • 委員:社会調査では、学校を辞めたいと思っている先生が40数%いる。クレーマーなどに振り回され、先生方が1つ1つの事例に対応できていない現実がある。
  • 委員:小学校・幼稚園・保育園の問題点は共通している。伝えたいところに伝わらないといったことだが、その解決策としてたどり着いたのが、地域・PTA・行政、みんなで挨拶を交し合う、声をかけあう事が大事といったことである。いいテーマの講演会に誘い合うなどするためにも、普段から挨拶を交し合うことが大切だということを共通して確認しあった。地域の方々に学校へもっと入ってきてほしい。子どもたち、地域の方それぞれに相乗効果がある。学校の役割としては、行政を中心とした考え方・組織と地域の関わりを積極的に推進していくことだと考えている。
  • 委員:生涯学習も、個人で勉強するのでは限界がある。周囲の人とのつながりが大切であり、周囲を理解することにより、学習できることがある。学校、家庭、地域の協力がもっと強くならないといけない。地域の中には、意識の高い人がたくさんいるが、自分が求められていることが分かっていない。必要であることを伝えれば協力してくれる。学校のことは、積極的にオープンにしてほしい。そうすれば、学校が困っていることに対して地域で知恵を出し合い協力することが出来る。
  • 委員:地域との関わり方が、大人の社会に欠けてきている。子どもも、家庭と学校しか知らない。家庭・学校・地域のバランスの中で、それぞれのプロセスにどのように関わらせていくか、といった視点が欠けている。学校の先生の負担を減らしながら子どもを地域に関わらせていくのは、家庭の責任。
  • 委員:大学生のボランティア活動を活用してはどうか?子どもが関わると親は、着いてくる。地域の中で、子どもをキーパーソンに行事を行なうのは大切。市民活動でお金がないという話だが、目的は1つなのだから、行政の中で連携をとって行っていくべきだ。
  • 委員:社会性を身につけるために必要な知識や経験を、核家族のため、家庭内で体験できていない。例えば、PTAも地域の人に顧問、応援団として地域の人にも声かけができないか?
  • 委員:子どものイベントを行うと保護者も来るが、自分の子どもの番が終わると帰ってしまう。自分だけ・自分の子どもだけという考え方が、如実に現れている。昔は地域に商店街があり、そこを中心に自然とコミュニティが出来ていた。それが失われている中で、地域づくりを行っていくというのは非常に難しい時代になってきている。また、リーダーシップを誰かが取れば、皆ついてくるが、自分から行おうとはしない。そういう意味で学校が地域に入ってくるのはいいと思う。
  • 委員:みなが顔見知りになっていく・挨拶を交わしていく街作りをして、人と人との関わりを作っていくことが大切。学校に関することにウエイトをおきたい。家庭・学校、それぞれの課題を持ち寄って、解決していくにはどうしたらいいか、考えていく必要がある。
  • 委員:PTA会長をはじめ、地域の活動を行ってきたが、先生方も苦労している。地域の人員の構成によっても状況が違うと思うので、色々な機関と連携していかなければならないと思う。柏市の意識調査の中で6割が生涯学習に参加したいとの結果が出ているが、個人として参加の手段がわからないのではないか。ボランティア活動の情報の提供や民間事業者との情報の共有化などが、これから課題になってくるのではないか。民間事業者としても、学びたい人のニーズに応えていくのが役目だと思う。
  • 生涯学習部長:地域による差という質問があったが、次回までに調べて、提示したい。
  • 委員:柏市でいえばふるさと協議会なのではないか。

閉会

傍聴

0人