平成24年度第1回柏市社会教育委員会議録

1 開催日時

 平成24年6月27日(水曜日) 午後1時30分~3時15分

2 開催場所

  • 柏市大島田48-1
  • 柏市役所沼南庁舎 501会議室

3 出席者

(委員)

齋藤議長、大瀬副議長、馬場委員、福田委員、木村委員、柗冨委員、進藤委員、沢田委員、貝沢委員、乾委員、堀田委員、山口委員

(事務局)

 生涯学習部長、教育総務課長、生涯学習課長、文化課長、スポーツ課長、沼南公民館長、少年補導センター所長、図書館長、大場生涯学習専門指導員、水野企画総務担当リーダー、飯田主査、渡会主査

4 内容

(1) 開会

(2) 生涯学習部長挨拶

(3) 教育委員会職員紹介

(4) 柏市社会教育委員会議長挨拶

(5) 報告事項

 平成24年度生涯学習部各課・館・所主要事務事業概要について

 柏市教育委員会における除染工事の進捗状況について

 柏市教育振興計画概要について

(6) 協議事項

 家庭教育振興方策の今後の取り組みについて

(7) その他  

5 会議概要(要旨)

 (1) 報告事項

1.平成24年度生涯学習部各課・館・所主要事務事業概要について

生涯学習び各課から説明。質疑応答の要旨は次のとおり。 

委員:生涯学習課の放課後子ども教室について,16ヶ所で展開したとの事だが、子供達の反応と今後の計画について、わかる範囲で教えてほしい。 

生涯学習課長:地域の方の見守りと交流によって、子どもたちは、普段ではできないようなお琴やお茶など体験している。先生方も熱心に教えてくれている。実施校拡大もさることながら、講座内容の拡大を,今後三年間で検討し計画していく。 

委員:学校の除染について知りたい。 

生涯学習課:後で詳しく説明させていただく。 

委員:放課後子ども教室で習ったことなど、発表の場はあるのか。 沼南まつりなどで発表したらどうか。 

生涯学習課長:今現在、発表の場はない。今後の検討課題である。 

委員:カルタ教室は沼南公民館でサークル化しているようなので、継続したほうがいい。 

委員:費用は無料なのか。 

生涯学習課長:講座によって違う。無料のもあるが、お花やお茶など1000円~2000円くらいの自己負担あり。けん玉は、1300円くらいである。 

委員:手賀沼エコマラソンや新春マラソンは、保険をかけてやっているのか。 

スポーツ課長:手賀沼エコマラソンは、市の保険は対象外だが、実行委員会においてランナー、スタッフの怪我等に備え保険加入している。新春マラソンについては、市民のみの参加であることから、市民活動災害保険をもって対応している。 

2.柏市教育委員会における除染工事の進捗状況について

事務局(生涯学習課)から説明。質疑応答の要旨は次のとおり。 

委員:除染計画について、学校に資料が配付されているのか。除染の予定が知りたい。事前に案内などはしているのか。青少協の行事などで学校の校庭を利用することがあるので、計画表があれば、早めにそれを見て行事の組み立てもできるので、知らせてほしい。 

生涯学習課長:学校ごとに保護者等には通知しているはず。柏市のホームページにて、計画等も公表していると考えられる。 

教育総務課長:学校については、学校施設課が担当している。各学校へ聞いていただければ、わかると思う。学校施設課にも、今日の話をしておく。 

委員:なかなか工事が進まなかったり、雨によってずれこんだりしている。地域の行事に、ご迷惑かけている。 教頭が施設課と連絡を取り合っているが、見通しが立たないとのことである。

3.柏市教育振興計画概要について

事務局(教育総務課)から説明。質疑応答の要旨は次のとおり。 

議長:この後の協議事項である、家庭教育の振興方策についても視野に入れた中で、なにか質問等はあるか。国の振興計画が5年間で切れるが、その先の見通しについて、何か情報はあるか。 

教育総務課長:20年度に始まっているので、確認する。 

委員:基本計画は、5年間となっているが、毎年の進捗状況の確認はしていくのか。 

教育総務課長:点検評価が24年3月に出来上がったので、それと合わせて確認していきたい。 

議長:学びへの支援の中に、家庭教育の柱を作る必要があるのではないか。学校が家庭教育を支援するようになっている。本質から離れてしまっていないか。家庭教育の大きな柱がもう一本ほしかった。 

教育総務課長:このことについては、28年度に組み込むようにしたい。 

議長:今、家庭教育を学校でやっている状態である。こういうことになると、余計、学校に押し付ける形になってしまわないかと心配である。

親の役割、先生の役割を、きちんと住みわけしなければならない。親がもっと本気になってもらわないといけない。 

委員:家庭、地域に根ざした学校をつくるとあるが、学校の中だけでも今大変なのに、とても言葉が重い。実践するのは、大変なのでは。 

委員:話があったように、今、しつけからなにから、全て学校にきている。授業参観などでも学校に来てほしい親がこない。どうするか。午後5時以降、校長、教頭が家庭を訪問し、親の悩みを聞く状態。向こうからは、まず来ない。これが進むと、学校の負担は必ず増える。 

議長:学校の先生は、「これ以上はできません」と親に言っていかないと、親が甘えて、責任転嫁になっていくのでは。一昨年の調査から、モンスターペアレントと呼ばれる親がいる。1年間に30回という先生がいた。先生が一人で悩んで、学校にいけなくなるような現実も出てきている。千葉県のデータで、PTA総会に参加者が一割しか行かない。家庭・学校との連携の手立てがもっと必要。 

委員:放課後子ども教室や、中央公民館で土曜日に「もの作り体験教室」をやっている。最近では、半分以上がお父さんとの参加である。また「子ども料理教室」では、ファミリーでの参加が増えている。ここ7~8年間の間で状況が変わってきている。いい傾向である。講座をお父さんが参加できる時間帯にしてほしい。

 (2)協議事項

1.家庭教育振興方策の今後の取り組みについて

協議の前に、大場生涯学習専門指導員から家庭教育振興方策の今後の取り組みについて、パワーポイントで説明。当面の課題が無関心保護者への対応をどうするか。委員に投げかけた。質疑応答の要旨は次のとおり。 

議長:無関心な保護者にどうアプローチしていけるか、ご意見をいただきたい。 

委員:今年度、「みんなの子育て広場」のコーディネーターをやっている。昨年は、柏四小の支援委員をやらせていただいた。PTAが積極的な所は、自主運営ができている。いろいろなアイディアが出てくるが、それをどうつなげていくか、来てもらえない親にどう届けるかがやはり課題である。 

委員:平日、来たくてもこれない親も多い。土日の実施をしているか。学校に行っても自分の子どもしかわからない親が多く、また、学校の大勢の中での自分の子どもの様子を見たほうがよいと思う。 

議長:学校として、地域の方にこういう点でもっと助けてほしいと思うことはどういうことか。プライベートな面で難しいとは思うが、先生方だけで、問題が解決するとは思わないのだが。 

委員:地域の方にSOSを出して支援していただけば、解決するかといえば、それはまた難しい。根本は、貧困がある。働きづめで、くたくたの状態なのに、休みの日も学校に引っ張り出されるのかという叫びになる。地域の支援にも無理がある。 企業にも、子育てに関しての理解を求める必要がある。経済的な支援は重要。子育てに対して助成、要保護、給食費、こどもルーム、放課後子ども講座など、大変ありがたい。 

議長:教頭先生がいろいろな窓口の取りまとめをしているが、大変ではないのか。コーディネーターや地域がお手伝いできないのか。子育てについて話しを聞いてあげるなどの母親の息抜きが必要では。 

委員:母親を孤立させないという面からも、愚痴や相談できる場があるのはありがたい。子育てに対していろいろな窓口があるといい。 

委員:愚痴などを傾聴してあげる環境が、たくさんあると良いのではないか。親の意見を言える場があるといいと思う。 

委員:学校にきてほしい親がこない。子どもは、学校に任せておけばいいという親がいる。そういう子に限って問題を起こす。そこで、やっと親が気づく。先生が一番気づくのではないか。それを親に言うと跳ね返ってくる。それが嫌で、話さないのでは。  先生も親への話し方が重要で、カウンセリングマインドを利用して親に話すといい。そういった話し方セミナーがあるので教頭先生以外にも先生方も身につけるのは、どうか。それで親と接していってはどうか。 

委員:子どもに関心がない親だから、学校にこないと一概に言えない。家庭環境は、人それぞれなので難しい。土日ゆっくりしたい親が多い。もう一度、家庭教育アンケートを実施したらどうか。実施校を増やすより実態を確認したほうがいいのではないか。根本的な解決に至らないと思う。 

議長:家庭の抱える問題を、改めて再認識する必要があるのではないか。家庭を中心とした問題を、再度ピックアップしたらどうか。「家庭教育」という言葉がどうか。硬くないか。「子育て」の方が親が取り組みやすいし、福祉部門との連携も取りやすいのではないか。  あと2回しか会議がないので、その前に問題を再度ピックアップし、次回までに整理し、事前に各委員に配付して意見をもらうということができればしてほしい。        

○閉会

6 傍聴

3人