平成20年度第1回柏市社会教育委員会議録

1 開催日時

平成20年6月4日(水曜日) 午後1時30分~午後3時05分

2 開催場所

柏市大島田440-1 柏市沼南公民館 第2・3会議室

3 出席者

(委員) 7人

齋藤議長、鴫原副議長、阿部委員、花香委員、木村委員、服部委員、乾委員

(事務局)  15人

矢上教育長、川上生涯学習部長、猿渡教育総務課長、柴田生涯学習課長(沼南視聴覚ライブラリー所長)、友野文化課長、海老原スポーツ課主幹、足立中央公民館長(中央視聴覚ライブラリー所長)、額田沼南公民館長、成島図書館長、宮本少年補導センター所長、小林生涯学習課主幹、水野同副主幹、吉田同副主幹

4 内容

(1)委嘱状交付

(2)教育長あいさつ

(3)教育委員会職員紹介

(4)柏市社会教育委員議長あいさつ

(5)協議事項

  • 平成20年度生涯学習部各課・館・所事務事業概要について
  • その他

5 会議概要

(1)委嘱状交付

さわやかちば県民プラザ所長の人事異動に伴い、新任の所長に対し社会教育委員を委嘱した。

(2)教育長あいさつ

新聞やテレビ等で報道されている青少年がからんだ痛ましい事件が後を絶たない。

いろいろと事件があると、社会全体の教育力を向上させなければいけないということを強く感じています。その中で、学校、家庭、地域が連携するということが何よりも大事ではないかと思います。委員の皆様におかれましては、社会教育の一層の充実のために、幅広くご意見等をいただきたいと思っております。

(3)教育委員会職員紹介

生涯学習部長より、職員の紹介をした。

(4)社会教育委員議長あいさつ

子どもを見ればその国の文化、あるいは学校環境が分かる。子どもを見れば家庭が分かるといわれるぐらい、子どもは、大人社会、環境、全部をある意味において吸収している。人間が生きるための基本は、家庭の中において、家を建てるがごとく土台をきちんとしておかなければいけない。家庭が楽しくて、親との信頼関係がきちっとしているという子どもは、あまり問題が起きていない。

これから社会教育をどうするかという問題ですが、大きく三つないし四つに分けていいのかなと思うのです。1人として人生80年をどのように生きていくかという、これは全人的な問題として考えていかなければいけない。子どもたちを見てみますと、家庭と学校と塾しかないのです。本物を知らないのです。二つめは、権利と責任が行政に飛び火してきてしまう。その分、家庭がしっかりと子どもに対応できていないという部分が出てくる。もう一つは、学校の先生方も悩んでいる。この先生方をどうサポートしていくかという問題を考えると、生活力まで学校の先生方に任されている。肉体的にも精神的にも先生が参ってしまう。これからの時代を生きていく子どもたちをどうサポートしていくかを考えていかないと、難しい。年間3回の会議ですが、ご意見をいただいて、少しでも柏市が何らかの形で子どもたちに支援ができ、あるいは親御さんたちの支援ができるような方向性が出ていけばと思っています。

(5)協議事項

・平成20年度生涯学習部各課・館・所事務事業概要について

生涯学習部各課・館・所の所管事務概要について説明した後、これを受けた主な質疑内容は次のとおり

委員: 公民館まつりが世代間交流ということで大盛況でした。そのときの指導者からの声ですが、放課後子ども教室の最後にコンテストをやって、優勝者の学校に、「ここの学校は素晴らしくて、1位、2位、3位取ったんですよ」と、全校の子どもたちの前で発表をしてほしいとお願いしたが、催促しなければ発表していただけないような状況であった。うまく連携をすれば、子どもも活動が認められたということ、もっと意欲的に活動するのではないかと思いました。公民館まつりに地域の子どもたちを巻き込もうということで、わたしたちも、子どもたちも喜んでくれてよかったなと思ったのです。今後も、世代間ということは難しいけれども、みんなで考えていきたいと思います。

事務局: 放課後子ども教室だけに限らない問題ではないかと思いますが、たまたま放課後子ども教室については、展示会をやったり、市役所のロビー等での発表会をしたり、いろいろな形でやっています。ですから、公民館もそうですし、いろいろなところでできればいい。ただ、放課後子ども教室の事業そのものにつきましては、学校の居場所づくりというのが事業の本来の目的でございます。そこから発展した形だと思います。

委員: 小学校も中学校も、前向きに地域、教育委員会との連携で、出ていこうという形でやっている。ただ、学校に、「これで協力してくれ」「これでPR」と。学校は、人集め、集客、それから場所貸し。前向きには中学校関係も小学校関係もやっているだろう。だから、これからは、協力を深めて、もう少し事前に方法を考えなければいけないだろうというのが本音です。

委員: 青少年の健全育成をしている。学校とつながりが離せないのです。いろいろ地域で活動していますから、子どもを集めるために。学校は忙しい中で、いろいろな団体からの要請がある。これも分かるのですけれども、どうしても子どもを対象にしますので、学校に頼らざるをえないことだと思うのです。われわれもなるべく学校との話し合いを重点的に置いて、行事をやりたいと思っています。

委員: 放課後子ども教室を実施していただいて、良い効果を上げている。他市に比べると、柏はこれだけのたくさんの講座を開いて、学校を支援していただいている。社会の二極化や子育ての二極化ということが言われてきて、学校は子育ての二極化に振り回されている。幼、小、中、高の中で、体験活動が社会教育の中からできるか、学校教育の中からできるかということを一本化して体系的に作ってはどうか。もう一つは、学校の中でも図書館指導の充実ということを考えているが、学校図書に図書館の本が借りられるということで、去年、我が校でも事業を実施し、とても良かったです。これからも発展していってほしいと思っています。

委員: 地域の団体などいろいろ参加している。どのような体験があるのか、例えば年齢別、成長別にどのような体験が組まれているのかという。学校、地域の中に、「こういうことができる」「こういうこともできる」という人が、たくさんいるのですけれど、学校がそれを活用するに至っていない。やりたい人とやってほしい人の間に、コーディネーターのように中間的に段取りをしてくれる人がいると、スムーズにいく。学校ボランティアというのは、学校のためにやるものですから、学校にご迷惑をかけてはいけない。

委員: 地域のコーディネーター制ということで、文科省の指定で、5か所の中学校で導入しました。本校の地区も指定を受けました。最終的には学校の方が、集客を求めるべきだと思っています。柏市は積極的にやっていると思います。

サッカーや野球などのクラブ制があります。学校の部活動に入らないで、そちらをやるわけです。そのような中で、監督やリーダーと学校とのミーティングをやらなければだめだと思います。顧問にすれば一生懸命指導しているわけです。お互い監督、コーチ、まとめて話し合いをしなければいけないのだろうと思います。

・その他

次回開催日 10月下旬ごろに予定

6 傍聴

(1)傍聴者

1名(記者)

(2)傍聴の状況

傍聴要領に反する行為は見受けられなかった。