令和2年度第2回柏市文化振興審議会会議録

開催日時

令和2年10月6日(火曜日)午後2時30分から午後4時30分

開催場所

沼南庁舎5階 501会議室

出席者

委員

飯森豊水委員(会長)、鈴木將勝委員(副会長)、林久美子委員、中村眞知子委員、亀岡浩美委員、

香島ひで子委員、手塚ナツ子委員、堀良慶委員、出浦真緒梨委員

事務局

宮島浩二生涯学習部長、吉田敬文化課長、野澤資子主幹、横山左千江副主幹、大野和宏副主幹

内容

  1. 開会
  2. 生涯学習部長挨拶
  3. 会長挨拶
  4. 議事
    1. 報告事項
      • 令和2年度芸術文化事業の実施状況について
    2. 協議事項
      • 第五次芸術文化振興計画について
  5. その他
  6. 閉会

会議概要

令和2年度芸術文化事業の実施状況について

事務局より「第10回旧吉田家住宅土間コンサート」動画公開及び「柏de吹奏楽PARTY(ぱーりー)」生配信の進捗状況(10月11日開催予定)について報告。

(出浦委員)生配信後は映像を残すのか。動画の配信は今後の事業展開に有効と考える。

(事務局)ダイジェスト版を作成し公開する。また、収録が視聴に耐えうる状態であればアーカイブ化を計画している。今後、実際に開催できるイベントへの流れとして活用していきたい。

(飯森委員)記録を動画として残すことは賛成するが、出演者の著作権や肖像権の配慮はしているのか。

(事務局)逐次確認を行っている 。

第五次芸術文化振興計画について

事務局より、芸術文化振興計画の上位計画である柏市第五次総合計画との関連性を説明の上、前期から後期へ移行するも芸術文化活動を通じて地域づくりやまちの活性化を狙いとする位置付けは変更がない旨を付言し、前回(令和2年8月20日)の会議での協議事項を反映した修正内容について、資料を基に説明した。

(飯森委員)はじめに計画案の第1章及び第2章の内容から協議を進めたい。事務局からの説明にもあったプラットホームをどのように考えていくか、また、市と団体との関わり及び市民の要望がどういうものかを理解して実行していくという話があったが、抽象的ではあるが計画を策定する上では議論すべきと考える。まずはプラットホームについて、前回の協議で亀岡委員の発言から端を発したが、プラットホームという言葉にどのような意味を持たせているかを伺いたい。

(亀岡委員)市の考え方が読み取れなかったため質問した。文化芸術団体が交流する会議や事業を市が音頭をとって話し合いの場を設けたりしていくのかどうかと思ったところから。

(飯森委員)亀岡委員がラ・フォル・ジュルネ(フランス発祥の数日間同時多発的に短時間の演奏会を行い観客は自分の好みで会場を行き来できるイベント、熱狂の日と訳される)を例に挙げた際に、柏市文化連盟がこれまで大きな役割を果たしてきたが、なかなか若い人たちが定着しないため高齢化が目立ってきている一方で、若い世代の個人を含めて団体も存在するので、いずれも市が応援し幅広く支えていくという視点で熱狂の日のイベントが一つのモデルになると理解したがいかがか。

(亀岡委員)何を目指してプラットホームを作るのか、ただ集まっても上手く機能しなかった団体も知っている。みんなで作り上げることがあればプラットホームとして機能するのではないかと思い例に挙げた。

(飯森委員)ポイントが二つあると思う。一つは市が直接関与してこなかった若い人たちの団体を応援する必要があること。もう一つは市全体の活動できる団体が参加できるようなイベントを市として企画できないかということか。

(亀岡委員)いろいろな団体を支援しなければならないと考えている。市の主催に関わらず、点でやっていると限界があるので、面でやれることがあれば、より伝わるだろうし、市内外にアピールできるのではないかと思っている。それを市に担ってもらうかどうかは予算と人員との兼ね合いがあるだろうが、旗振り役を期待している。民間の一団体では難しいので、将来的に市が実践できるよう発動して欲しい。

(飯森委員)この件については、事務局から現在の考えを伺いたい。亀岡委員の意見には、これまで文化課でやってきたこととは違うことをやってはどうかという提案が含まれており重要だと思う。

(林委員)現在、柏市内では最も大きな団体である柏市文化連盟が高齢化しているのは事実であるが、和太鼓など若い世代が頑張っている姿を拝見している。会場一帯の高揚感が感じられ今後に繋がっていくことを期待したい。また、流山市も芸術家の方が多く、個々に随所で各種のイベントをやっている。例えば、神社の中でトラックの荷台に楽器を載せて演奏をしたり、流山電鉄の駅を貸し切って車両をバーに見立てジャズ演奏や作品の展示を披露している。民間から生まれたイベントが非常に多いと感じる。柏市でも行事がたくさんあるので、そこでの声掛けが大事だと感じる。

(飯森委員)先ほどの私の発言についてだが、柏市文化連盟が高齢化でマイナス面が強調されるような紹介は意図しているものではないため、誤解のなきようお詫びする。今まで支援してこなかった若い世代に目を向けてはどうかというところを強調したかった意図である。

(手塚委員)例年であれば、10月から11月にかけては柏少年少女合唱団として市内の地区文化祭の出演に多忙な時期であり、各会場では様々な分野の活動を拝見してきた。ホームページに地区文化祭のスケジュールや開催の様子の掲載はないのか。

(事務局)今年は柏市文化祭自体が中止になったことで掲載していないが、例年柏市文化祭と一体という形でスケジュールを広報とホームページに掲載している。

(手塚委員)住民が楽しんでやっていることは市民の芸術文化活動の一番の根っこの部分だと思う。

(飯森委員)市と市民の関りを今まで通りでよいのか、変えていかなければいけないのかについては、大きな課題であるので次の議論とさせていただく。プラットホームについて他に意見はいかがか。

(香島委員)プラットホームとは、いろいろな関係性を繋げ、そこに集合するものと考えるが、市として文化レベルを上げるとか、芸術的なものを広げようとする場合に、文化課は主導権を持ち発信元といった役割を担うか、あるいは市民の声を集約する役割を担うかのどちらかだと思う。どちらも難しいことだが、待っているよりも地域の関係者に働きかけを行い、市が市民を先導すべきと思う。文化課の組織上の位置付けにもよるが、いろいろな企画を出して全体に浸透させて欲しい。また、柏市文化連盟の活動は大きな力だと思うが、更に文化意識を高めるため、市内の企業及び商工会議所並びに柏市文化連盟に加盟していない芸術家と連携し、より大きな組織体としてイベントを市をあげて企画すればより盛り上げることができるのではないか。市は情報を集める側なのか、主導する側なのかはっきりさせないと力が発揮できないのではないだろうか。

(堀委員)文化課がプラットホームの意識を持つべきと考える。プラットホーム意識を持つ民間団体とも調整を期待する。

(飯森委員)具体的にはどのような働きをイメージしているのか。

(堀委員)市内の活動家をとりまとめ、コミュニケーションを図り協働していく土台作りを文化課が担っていくのが良いと考える。予算や人員については、団体がサポートする。

(飯森委員)市民が何を求めているかを読み取って、活動家と意見交換をし、全体の考えをまとめて方向付けをし、予算に合わせて企画を実施していく総合的な役割ということか。

(堀委員)そうである。

(鈴木委員)柏市文化連盟の立場からであるが、以前はすべてを文化課が主導していた。松戸市や野田市は行政の下に文化団体が位置付けられているが、柏市は機構改革により運営の主軸は柏市文化連盟が担っている。市民と一つになって芸術団体の活動を進めよう、皆が喜ぶものを年に1回やろうをスローガンに進めてきた。各委員の意見を聞き、柏市文化連盟と文化課の関係をより密接にしたいと考える。柏市文化連盟に加盟されない活動家の内情も鑑みながら前向きに考えていきたい。

(飯森会長)第五次計画(案)では第四次計画から構成も変わっており、委員からの意見にあるように各団体からのラブコールもあるので、どういうことができるのか現段階での事務局の見解を伺いたい。

(文化課長)現時点で第五次計画(案)中でプラットホームという言葉は記載していない。文化課がプラットホームの役割の一端を担うことがありうることは前回の会議でも述べているが、プラットホームの捉え方が各々で差があることを危惧している。今、文化課でも文化団体と市民を繋ぐことは継続していかなければならない認識はあるが、セッティングから後々のフォローまでを行政が全てお膳立てする時代ではないとの考えが基本にある。委員の意見にあった市が全体をまとめるべきとする考えも市が先頭に立つべきだとする考えも理解できるが、市が担う役割は後方支援、側面支援だと思っている。その中で柏市文化連盟に関しては、以前は文化課がほとんどの事務を行っていたが、現在は柏市文化連盟の方々が実務をされていて、文化課はお手伝いをしている状況である。若い世代については、亀岡委員が携わっているアートラインかしわであったり、音街かしわという音楽のイベントや高校生の演劇も市ではなく駅前の若い人たちが行っている。そういった市民が独自に作り上げていくところに市が支援をする流れであり、市民が主体となって芸術活動をしていく計画でないと遂行できないのではないかと考える。

(飯森委員)文化課にいろいろやって欲しいという意見に同感するものの、以前にそもそも文化課がどのような仕事をやっているのか勤務の実態について聴き取りを行ったことがあったが、行政としての質を保つためにはそれほど多くの仕事を抱えられない状況がわかってきた。どこまで求められるか時間的、人員的なこともあり、芸術は多様になってきており、かつてほど伝統的なことばかりではなく、仕切ろうにも仕切れなくなっている実態であり、限られた状況で仕事をする立場にあることがわかった。ご理解いただければと思う。さて、市民と市と団体との関りも大きな話題になっているが、第五次計画案に沿って議論を進めさせていただく。プラットホームについては第1章の4番の計画の基本的な考え方に関わると考え最初に話題にした。第2章の文化行政を取り巻く動向の1国及び県の動向で亀岡委員からいただいた意見の中で、文化芸術基本法に関連して旧吉田家住宅の活用はとても上手くいっているので、できれば他の文化財も広げて欲しいという意見があった。事務局からの考えを伺いたい。

(文化課長)旧吉田家住宅はコンサートなどで活用させていただいているが、その他にどのような施設を想定しているかというと、この席上ではその施設の持ち主に了解を得た上で申し上げるわけではないので、了解を得ていない中でのイメージではあるが、国の登録文化財になった鷲野谷の染谷家住宅や増尾の伊藤家住宅においても持ち主は市民に開放してサロンとして使っていただいたり、演奏の場に使っていただいたりすることに理解のある方で、そうなったら良いと聞いている。寺院では有名なところで、あけぼの山公園の布施の弁天様でも夜のライトアップや演奏会をやっている、花野井の大洞院でも演奏会をやっているなどの情報を発信するなり、機会を求めている方に情報提供する形で、市が主催ではない演奏会でも連携の仕方があるのではないかと考える。

(亀岡委員)是非その方向でやっていただきたい。文化財の保護と活用は両輪であり、性質上壊れやすいものでもあるが順次広げていけると良い。

(飯森委員)次に、計画案第3章の芸術文化のさらなる振興の実現に向けてについて質問や意見はいかがか。

(亀岡委員)資料13ページの施策の柱(2)の施策2の1で柏市民ギャラリーについて、一般市民の方の発表の場であると同時に、これまで摘水軒の展示や市所蔵の展示をしてきているので、質の高い展示を行う場としての役割も大きい。計画案にある表記だと市民のためだけの施設のようで適切でない印象を受ける。従来の施策を続けて欲しいが、考えはあるか。

(事務局)市民ギャラリーにはそのような二面性があるので鑑賞の場としても活用していく。

(亀岡委員)もう一点、資料10ページの内容から受ける印象として、市はプラットホームとなるより情報発信に力を入れていくように感じた。その方向性は歓迎するところであるが、情報発信という表記を表題に取り入れることで情報発信を推進していくという意向をより明確にした方が良いと思う。特に明記できない理由があるのか。

(事務局)前回の会議での亀岡委員の意見にあった、市内の情報をすべて集めて発信するにはコストがかかる点から表記を躊躇しているところである。引き続き考えていきたい。

(飯森委員)事務局も広報は重要と捉えているが、情報発信は市民の要望に合致していることが前提であり、何が求められているかが分かっていないと情報提供以上のところにはなかなか進めないのではないかと思う。先の市民アンケートから、第五次計画(案)は活動する側ではなくサービスを享受する立場を中心に変わってきている印象を受ける。資料5ページの計画の基本的な考え方で第一に市民がきており、市民を中心に考えていこうという姿勢が第四次計画からの大きな変化ではないかと思うが、そうだとすると市民の求めているものを市も我々も明確に理解しなければならない。アンケートをやるべきなのか、その先の方法論はまだ見えていないが、市民の求めているものを具体的なところでわかってこそ的を射た情報発信が可能になるのではないか。ここが事務局の中でも第五次計画の5年間でやろうとする決心がついていないところかもしれないが、市民の意向を探ることと積極的に情報発信することをセットにして、亀岡委員の意見のように第五次計画に明記してもよいのではないだろうか。例えば、資料5ページの計画の基本的な考え方の最後のところでそういった試みをこれから開始したいとある。まだ具体的な成果は見えていないが、ここでかしわミュージアムを使い、同時に市民の意向を探る努力をしていきたいということが入ると良いのではないだろうか。

(林委員)柏市音楽家協会として柏市民文化会館とアミュゼ柏及びパレット柏から、「市民の中から若手の演奏家を発掘したい。なにか一つの形になるようなものを作れないだろうか」と申し出を受けたことがある。柏市民文化会館では、演奏家が大ホールでの演奏が定着すると違った形で方向性が見えてくるのではないかと始められた矢先での新型コロナウイルスの影響で中断してしまっている。アミュゼ柏でも様々なイベントが組まれている。パレット柏のオープンスペースのピアノを使用して午後のクラシックと銘打って憩いの場となっている場所で演奏をしてきた。その中で音楽家協会に限らず、自分たちも演奏したいと声が上がってきたのがすごいことだと感じた。自分たちが土台を作って市と相談しながら一つのものを作り上げていきながら見えてくるものがあるのではないだろうか。プラットホームを考えるにあたり、いろいろなことをいろいろな方々と意見を交えながらやっていくべきと思う。

(飯森委員)自ら活動をしている委員がいらっしゃるのでその立場で連携というキーワードで、市民との連携、市との連携はどういうものが望ましいのか意見をいただきたい。

(中村委員)市のホームページからそれぞれの文化団体のホームページにリンクするのは可能か。例えば、柏市文化連盟はホームページがあり、ホームページを開けば柏市文化連盟に参加している団体の行事はわかるようになっている。市のホームページからリンクできるようになれば関係団体の内容もわかるのではないか。

(文化課長)技術的には可能だが、市のホームページのあり方を確認する必要があるので広報担当部署と相談したい。個人の芸術家のリンクは難しいと思われるが、芸術家が集まった団体や連盟であれば可能性はあるだろう。

(亀岡委員)リンクに関して提案だが、市からではなくても、それぞれの団体からお互いにリンクを張り合えば興味のある分野から広がることもあるので各団体においても検討してみてはいかがか。

(飯森委員)市のホームページで市内にどのような団体や個人がいるのかがわかると良い。先ほど個人は難しいとあったが、なんらかの活動実績の基準を設けて柏市で活動している方々という形で紹介できると良いのでは。

(香島委員)以前から申し上げてきていることであるが、個人という概念ではなく、プロの作家活動をしている人は市の芸術文化を担う存在であり、市民の誇りとも言えるので決まりを乗り越えて欲しい。また、我々の活動の中で市民美術展をやりたいという目標がある。プロのためではなく、アマチュアでも素質のある人がいる、子どもたちの中では、県レベルでは子ども県展があるが、柏市の美術展はなく、近隣市で開催していない市は柏市だけである。市展を開催すればもっと絵画が身近になるので、是非やりたいと思っているが、市の協力がなければ会場の確保と市民への宣伝が難しい。これまで市内の出資者がプライベートで市展や賞の提供をされてきているが、長期に亘り柏市は市としては実施していない。市の協力を望む。

(飯森委員)市ができることは限りがあるとの事務局からの宣言により、市に対して新たにそのような企画の申し入れは難しいとすれば、委員側や市内で活躍しているプロデューサー的な仕事をされている方などの応援をしたい方々の中で、きちんとした審美眼を持って企画を立てれば、市に対して提案もできるのではないか。個人間や団体間であれ市と連携しているということは市民に対してのアピールに違いがあり、作品への評価にもつながる。この席上にいらっしゃる方々も一定の活動をされてきた方々なので、審議会の委員としての立場ではなく、連名で企画を提案するなど試行錯誤の中で新しい波を起こすことも可能ではないだろうか。文化課に各分野の専門家が採用されていない以上、その部分を外部の人たちが私利私欲に走らない範囲で関与する必要があるのではないか。その他に意見はどうか。

(鈴木委員)8月の末に文化芸術の緊急支援で活動費と感染予防対策の補助金を県が支出するという申し出を県議から受けたが、こういった制度についての情報は市民には浸透していないだろうから、まずは団体の中で会員に周知していく必要性を感じている。

(飯森委員)最後に、子どもたちのための企画について取り上げさせていただく。現在、千葉交響楽団の生演奏を聴く機会を中学生に与えられていたり、教育的な内容を持ったプログラムがあるが、子どもにとって柏の芸術文化環境の良さをアピールして若い人たちを柏に呼び込めるような子どものためにできることについて意見をいただきたい。

(鈴木委員)柏市文化連盟加盟団体である柏市三曲協会が国に対して要望書を提出した。小中学校及び高等学校に連絡をして柏市文化祭の日に子どもたちを学校から招待した。身近なものは学校との連携から広がっていくのだろう。

(林委員)学校内で芸術鑑賞教室が毎年開催されて、音楽と演劇を交互に行っているが、誰を招聘するかで頭を悩ませている。柏市の団体が協力できると良い。

(手塚委員)10数年前は柏市内に子どもの合唱団が6団体ほどあったが現在は柏少年少女合唱団のみとなっている。さらにコロナ禍により70名の団員が半減してしまっているところで次回コンサートに向けて助成金の申請をしている。市の広報に案内が掲載されることもあるが、十分ではない。少年少女合唱団が一定の人数を保ってクオリティを維持できている旭市や船橋市などは、市が窓口として機能している。このまま団員が減ってしまうと柏から合唱団が消滅してしまう危惧があるので団員募集の告知を掲示できるところがあればお知らせ願いたい。

(林委員)以前に市が招聘したウィーン少年合唱団に柏少年少女合唱団がゲスト出演したコラボレーションに感銘を受けた。市内で活躍している団体が協力できると良い。

(亀岡委員)アートラインかしわでは民間団体との協賛で資金や場所の提供を受けて運営している中で、子どもたちが参加するワークショップを毎年開催しているが、小学校に案内を配布する際に教育委員会が障壁となっている。今後、市民との連携や子どもたちに対して参加を募る際に、例えば市や教育委員会の後援を得ている団体には支援をいただけるよう切望する。

(飯森委員)広報及び小中学校への周知に関して、市の基準はあるのか。

(事務局)明確な基準というわけではないが、特に公益性の高い共催事業の場合に、配布先に対して柏市教育委員会から依頼文を作成することはあるが、後援事業は件数も多く対応が難しいと判断している。

(亀岡委員)依頼元で用意したものを配っていただくだけでも叶わないか。

(事務局)各学校への連絡便の制約もあり、受け取る学校側の対応について文化課として徹底できるか判断が難しい。

(亀岡委員)今後、連携を深めていく中で、事業の開催地の周辺に参加を促すなど円滑に進められるよう希望する。

(事務局)調整を図っていきたい。

(飯森委員)様々な意見に感謝申し上げ、本日の審議会を閉会する。

(事務局)次回の審議会を令和3年1月21日(木曜日)に開催するにあたり、協議内容を反映させた修正案をメール等で共有したい。

(生涯学習部長)協議の中で柏市行政における文化課の位置付けの話があったが、現状での求心力の弱さは認めざるを得ないところではある。しかしながら、魅力ある事業を打ち出していくことと芸術文化をまちづくりに取り入れていくことで文化課のやるべき課題が見えてくる。それらの効果が反映されてくれば、より市民からの要望が高まり、広報の改善や予算の要求にも繋げていける。委員の皆さんの活動を通して得られることと行政ができることの相互理解を深めながら計画の策定を進めていきたい。

傍聴人

0人

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