平成28年度第2回柏市文化振興審議会会議録

1.開催日時

平成29年3月27日(月曜日)午後2時~3時30分

2.開催場所

沼南庁舎5階 501会議室

3.出席者

(委員)

田中勇二委員(会長)、鈴木將勝委員、乾靖子委員、亀岡浩美委員、香島ひで子委員、堀良慶委員、手塚ナツ子委員、風澤俊一委員

(事務局)

河嶌貞教育長、篠原忠良生涯学習部長、小宮山勉文化課長、横山左千江主査、石谷若葉主事、古瀬康平主事補

4.内容

  1. 開会
  2. 教育長挨拶
  3. 会長挨拶
  4. 事務局職員紹介
  5. 報告事項  
    1. 平成28年度芸術文化事業報告について  
    2. 平成29年度芸術文化事業予定について
  6. その他
  7. 閉会

 5.会議概要

1.平成28年度芸術文化事業報告について

配布資料1に基づき、事務局より報告を行った。

(委員)報告事項3番目の企画展示について。入場料無料展示と入場料有料の展示があるが、どのような基準で決められたのか。

(事務局)今回のすべての企画は、全て入場料有料とするぐらいの展示であったが、まずは新装開館した柏市民ギャラリーを知ってもらうという目的で行っているため、摘水軒記念文化振興財団コレクション展と野田哲也展の2つを無料とした。ただ、滝平二郎の仕事展2)の場合は、他の場所の企画展でも入場料1,500円とするぐらいの展示であり、入場料無料とすることは出来なかったが、500円で尚且つ写真撮影ができるという柏だけの企画展を実施した。施設の認知度については十分あがったと感じているため、今後は有料の展示も考えていきたい。

2.平成29年度芸術文化事業予定について

配布資料2に基づき、事務局より報告を行った。

(委員)パレット柏で行っている、「午後クラ!!」というコンサートイベントは、「音楽の街かしわの創出」と関連しているのか。

(事務局)「午後クラ!!」はパレット柏の自主事業であり、「音楽の街かしわの創出」とは関連はない状態である。しかし、今後「音楽の街かしわの創出」に掲げている市内音楽情報収集及び発信で取り上げていきたい。またパレット柏だけではなく、柏駅前にライブハウスがたくさんあるように、市内で毎日のように音楽が楽しまれている街をPRしていくために、平成29年度からの市内音楽情報収集及び発信で、様々なところと組んで行っていきたいと考えている。

(委員)報告事項14番にある、情報発信にとても興味を頂いているが、いつ頃からどのような形でやるか、決まっていれば伺いたい。

 (事務局)現在、仕組みづくりを整えており、それから契約になるため、運用スタートは5月からになるだろう。現在考えている方法は、ホームページのような「情報を取りに行く仕組み」からYouTubeやLineLIVEのようなSNSで、一度の登録だけは必要だが「自動的に配信される・流れてくる仕組み」で発信しようと考えている。

 その他

 「今後の柏市の文化振興について」をテーマに意見交換

(委員)柏市で絵画の部門を浸透させたいという意見を持っており、常々お話させていただいたが、昨年12月に柏市美術会を発足した。4月に展示会をする。また、近い将来「音楽の街かしわ」だけでなく、「絵画の街かしわ」のような運動を起こしていきたいと考えている。

(委員)まず、「野田哲也展~Best of “Diary(日記)”~」が成功に終わったことを嬉しく思う。版画もなかなか人気がないものであるが、このように大変多くの方の来場があった。ぜひこのときの成功のノウハウをぜひ受け継いでいっていきたい。

(委員)昨年の春にコーラスアカデミーを開催し、子どもたちに継続的に指導するイベントを行ったが、「継続的に行う」ということが難しいことをわかった。柏に大人の合唱団はたくさんあるが、柏に子どもの合唱団がとても少ない。近隣市町村にも少ない現状がある。吹奏楽だけでなく、合唱も応援していただけるようにしてほしいと考えている。

(委員)昨年度、第四次柏市芸術文化振興計画が完成し、そして今年度の事業報告をみると、軒並み来場者が増えている傾向にあるので、成功していると感じている。平成29年度についても、音楽の街かしわを一番に打ち出して計画を考えて実行に移っていると思われる。今後やらなければならないのは、SNSを利用した情報発信である。まだまだ不足しているため、ぜひ力を入れてほしい。

(委員)「音楽の街かしわ」の発信にとても関心を寄せている。吹奏楽だけでなくストリートミュージシャンや合唱、クラシックなど様々な音楽を併せた情報発信をしてほしい。JOBANアートラインについては、今年度は予算の関係上規模が縮小するが、街なかでアートを楽しめるものであるので、一緒に推進できるようにして協力していだたきたい。
 子どもの鑑賞力も育てていきたいと考えている。対話による鑑賞をJOBANアートラインで推進していて、そのような教育を学校と連携してできたら良いと考えている。

(委員)学校現場をみると、吹奏楽に力が入っていて、私個人としては吹奏楽と合唱の両立を図ってほしいと考えている。また、児童生徒だけでなく、若者の合唱の受け皿がないと感じている。そして、鑑賞という点でも、様々なジャンルの、良いもの・本物を気軽に鑑賞できるようになると良いと考えている。

(委員)情報発信の進め方を文化課だけでなく、みんなで考えていこうではないか。また、ジャンルで力の入れ方の差の話があったが、年一度様々なジャンルを取り入れた演奏会を開催してはいかがだろうか。そして、現在予定している事業の中で幼児や児童が参加できるものがないため、その事業も行っていただきたいと考えている。

(会長)子どもの鑑賞教育という話が出たが、私自身もそれを大変重要だと思い、現在保育園で指導をしている発表会を3歳児に鑑賞してもらう取り組みを行っている。大人でさえ鑑賞態度の問題があると感じているので、小さいうちから鑑賞教育があって、受け継がれていくようになると良いと思う。

(委員)美術の鑑賞教育について、元ニューヨーク近代美術館の学芸員のアメリア・アレナスが開発した「対話型鑑賞法」が日本にも浸透しつつある。ぜひとも柏にアメリア・アレナスを招聘して、この鑑賞教育を直接伝授してもらう機会があったら良いと思う。鑑賞のレベルを上げるノウハウを教えてもらう機会にもなるのでぜひ行ってほしい。

(委員)文化事業というのは、柏市民の心の栄養や文化活動の支援となっているが、それは「柏を選ぶ理由」にもなると思う。そのため、戦略的に市外にも情報発信をすることも大切と考える。文化は継続が重要であるが、マスコミは新規性を求めているギャップが存在する。そのため、継続の中にも何か新規性を持たせるバランスが必要だと考える。また、市民はメディアやマスコミで取り上げられたことを見て「柏は文化的だな」と感じるため、「取り上げられていること」もアピールすることも行う必要があるだろう。また、アウトリーチコンサートがもっと増えていくと良いと考えている。

6.傍聴人

0人

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