平成25年度第2回柏市文化振興審議会会議録

1.開催日時

平成26年3月25日(火曜日)午後2時00分~午後4時00分

2.開催場所

沼南庁舎5階 大会議室

3.出席者

(委員)

小室圭子会長、田中勇二副会長、鈴木 將勝委員、乾 靖子委員、香島ひで子委員、鈴木典子委員、飯森豊水委員

(事務局)

河原 健教育長、草野生涯学習部長、岡田文化課長、安藤主査、腰川主事、向田主事

4.内容

開会

教育長挨拶

会長挨拶 

報告事項

  1. 平成25年度事業報告及び平成26年度芸術文化事業について
  2. 第5回柏市版事業仕分けの結果について
  3. 柏市文化団体等活動助成金活用基準の廃止について

審議事項

  1. 柏市寄附基金の活用について

閉会

 5.会議概要

報告事項

(1)平成25年度事業報告及び平成26年度芸術文化事業について 

配布資料1に基づき、事務局より報告を行った。

(委員)平成26年度事業予定の内容がひとつ飛んでいるのはなぜか。

(事務局)平成25年事業の「柏市の文化遺産を活かした地域活性化事業」は文化庁助成事業であり、平成25年度は共催事業であったが、平成26年度は、共催事業ではなくなったためなくなった。その分の番号が飛んでしまい申し訳ない。

(委員)芹沢さんの新しい展示については、入れてないのか。

(事務局)年度3回展示替を行うが、来年度は、イレギュラーで、秋に1回市史のみの展示会が行われるため年2回の開催となる。詳細は、広報やHPでお知らせをしていく。

(委員)旧吉田家住宅土間コンサートは、どのようにすれば聴けるのか。例年と同じ感じなのか。

(事務局)例年同様に、行う予定。5月10日に、2回公演で、1回目が、午後1時~、2回目が、午後3時~各30分。席は、基本自由席だが、前のほうに足の悪い方などのために20席ほど椅子席を用意する。こちらは、申込み制で、先着20名となる。受付は、4月15日号広報に掲載し、開始となる。

(委員)以前ロビーコンサートというのがあり、それが旧吉田家土間コンサートに変わったと思うので、ぜひ聴きに行きたいと思う。ただ、申込みの仕方など、問われたことがあったが答えられなかった。また、足の悪い方などには、椅子席があるのはありがたい。良い音楽を聴くのも苦しい姿勢ではつらい。何らかの配慮は必要だと思う。今後も、このようなコンサートは続けられる予定なのか。

(事務局)5月の土間コンサートは、毎年、市内で活躍している若手の発表の場として、継続していきたいと考えている。

(委員)若い人たちが、知らない場で活躍しているのを発掘し発表できる場を継続してほしい。

(委員)先程、芹沢さんの展示会を見て来て、素晴らしかった。ただ、今日この場にこなければ、この展示会を知らなかった。広報の仕方に問題があると思う。事業予定を見て、どのイベントが、どのような成果を生じさせているか具体的な内容を書いてほしい。例えば、平成26年の旧吉田家コンサートの出演者について、柏出身なのはわかるが、現在の活動は、名古屋である。お客様にとっては、柏出身は、一つの行くきっかけとはなると思うが、その出演者が何を伝えたいのか、中身を知りたいと思う。やったものに対しては、アンケートをとる。ただ、楽しかったという内容ではなく、強く主張しているアンケート内容とかを読むと、どういう点で成功を収めめたのかや、反省点とかが伝わりやすい。そのような内容の報告書をみることで、次回はこうしたほうがいいなどの意見がでやすくなると思う。

(委員)荒巻理恵さんは、どのようなキャリアの持ち主なのか。

(事務局)柏市文化祭の沼南の会場の音楽部門で演奏されていた方。乾委員のサークルあんだんてによって、紹介していただいた。柏市出身、愛知県立芸術大学を卒業している方です。

(委員)文化祭では、若手のアーティストを発掘して紹介することを目的にしている、小、中、高と柏市で育ち、ヴァイオリンを小さい頃からやっており、入賞等何度もしている。お母さんは、元東京交響楽団員で、現在は、東京ニューシティ管弦楽団員として活動されている方である。娘さんは、名古屋の大学を出られたので、あちらでの活動も多いが、こちらでも仕事があれば活動されている、本人からも柏市でやりたいという希望があった。

(委員)広報の掲載の仕方をもう一工夫するべきではないか。

(委員)この会の基本的なことだが、年2回の報告、活字でしかわからない。こういうイベントに対して、意見を述べられる場であるなら,事前に例えば、再来年のイベントについて何かないかなど、もう少し、検討する場を作ってほしい。事前に、このこといついて協議したいという詳細な資料がほしい。何を討議すればいいか、具体的に示してほしい。

(2)第5回柏市版事業仕分けの結果について

配布資料2に基づき、事務局より報告を行った。

(委員)中学校音楽教室に関しては、内容的にナンセンスとしかいいようがないので、郷土資料展示室について話あいたい。

(委員)事業仕分けの傍聴に行ってきた。来場者の人数が少ないところに、問題がある。しかし、内容は非常に、良いもの。来場者を増やす努力が必要ということであった。もっと良いものにしてほしい。市民サロンで、会議等行ったときは、みんなを連れて見るようにしている。今回は、全館を美術作品、芹沢にしてあって、本当にすばらしい。ぜひ、実際の色合いなどを足を運んでみてほしい。

(委員)私は、車とか運転しないので、場所が沼南ときくと足が遠のいてしまう。しかし、1階の子ども図書館には、子ども連れの方が多く来ている。子ども図書館は、毎日に近い形で、お話会等をやっている。その親子が、この素晴らしい展示会が開催されていることを知っているのかと思う。せっかく、集まっている親子を上手く2階に呼び込む仕掛けをしてあげるべき。

(委員)他にご意見は。

(委員)中学校鑑賞教室の32人というのは、以前は何人だったのか。

(事務局)25人です。以前は、中学校に最適な32人編成だったが、平成24年から、25年にかけて、様々な予算的な事情で25人編成になっていた。本格的なオーケストラを聴くためにも32人編成がいいということで、32人編成となった。

(委員)32人というのは、どうなのか。

(委員)学校で演奏されるので実際聴いたことはないが、25人や32人では、弦楽器だけで終わってしまう。本物は聴かせられない。

(委員)仕分けの方たちも、人数だけしか見ていない気がする。

(委員)私もそう思う。なので、話し合ってもどうかと思い割愛して展示の話を中心に進めさせてもらった。いつも思うのは、事業報告は、音楽が多い。展示、美術部分がない。

(委員)私も、人数の問題ではないと思う。それをやることで、何をやりたいかが重要。クオリティ、中身が審議できる仕組みがあるといい。

(3)柏市文化団体等活動助成金活用基準の廃止について

配布資料3に基づき、事務局より報告を行った。

(委員)助成金の存在をあまり知られていない。それなのに、公共性が乏しいというのは、あまりにも一方的すぎる。話は少しずれるが、柏市には美術館もない。その状況で、文化の振興ってなんですか、と思う。

 審議事項

 (1)柏市寄附基金の活用について

配布資料4のに基づき、事務局より説明を行った。

(委員)寄附基金の活用は、さきほどの助成金よりも活用しやすということか。

(事務局)基本は、予算執行というかたちになるので中身を精査したうえでの活用となる。助成金は、助成の基準というのがあった。今回は、市が使うことになるので、基準というよりどういう目的で利用するのかという、目的をはっきりさせたうえで使うというもの。今回は、その使い方について、ご意見をいただければと思う。今までは、基金があっても本体を利用することは出来ず、利子のみの活用だった。今回は、本体3,800万円が使える。

(委員)今回さっそく、基金の中から、80万円を充当されるということだが、そのあたりももう少し詳しく説明を聞きたい。

(事務局)市制60周年記念柏市所蔵作品公開展は、予算総額240万で、その3分の1の80万に活用予定。

(委員)限られたお金をバラバラと使ってしまうと、結局何をしたのかわからずに終わってしまうことが多い。企画性というのを意識して何かをやるべき。市内にはいろいろな団体があるので公平に利用していこうとすると、非常に平べったい企画となる。やるイベントを市民に問うなど記憶に残るイベントをするべき。

(委員)同じ意見で、事業に組み入れて利用するというより、例えば80万のものを購入など、形に残るものとして活用すべき。なにかの足しにするのは、やめてほしい。寄付金を細かく利用しないでほしい。例えば、柏市貢献した人に、賞金をあげるなどに利用してほしい。80万ぐらいでは、なにも出来ない。

(事務局)80万という金額は決して単位ではなく、今回初めて利用するにあたり、企画の総額の3分の1ぐらいが妥当ではないかと申請したところ審査に通り利用できることとなった。額には、こだわらないでほしい。

(委員)利用するためには、申請というかたちなのか。

(事務局)こちらの基金は、企画調整課で所管しているので、文化課が、無審査で利用できるものではなく、企画調整課に、利用目的を伝え文化振興に活用するにあたり適していると判断された場合利用できる。 

(委員)私たちは、こういうことに使いますといったように、事後申告を受けるだけということか。利用について審議は前もってできないのか。

(事務局)今回この場が、そういったご提案を受け付けたいと思っている。

(委員)寄付金について、この場で審議してよいのか。それとも、寄付金の使い方は、すでに市のほうで決まっているのか。

(事務局)文化課が所管している3,800万円というのは、文化振興のためにしか利用できない。文化振興のためといっても、音楽に使うであったり、絵画を購入する、コンサートを開催するなど様々ある。こちらの寄附基金を活用するにあたりご意見をいただきたかった。いただいたご意見が、必ず通るというわけではないが、いただいたご意見をヒントに事業を考えていきたい。まずは、寄附基金を利用するにあたり、どのようなことが寄附基金に適しているかを考えていかないと活用ができない。

(委員)毎年、市の共催で文化祭や芸能鑑賞会をやっている。それ以外に、市民との催し物の発表会や講演会などが、市民と交流する場を増やしたい。

(委員)寄附が元であるお金なら、市民の方にどう利用すべきか聴くべき。そのような意見が吸い上げられたイベントなり何かであれば、市民は、自分たちの声がきちんと市に届いていると感じることが出来る。もっと、行政に興味をもつのではと思う。今回の80万円に関しては、市制60周年ということはあるが、すでに利用の仕方が決まって、常に事後報告というかたちだと感じた。

(委員)今の意見は、もっともで、私たちに審議会開催の案内を出す時に、内容が「寄附基金の活用について」とあっても内容がよくわからない。この時点で、「3,800万円を活用するにはどうするべきか提案をいただきたい」というところまで記載してほしい。それに対して、私たちがそれぞれ、意見を持ってこの場に参加するべきだと思う。今突然、それぞれの分野で何がありますかと問われても何も答えられない。

(事務局)資料の作り方に関しては、約1ヶ月間に郵送しているということもあるので、今後はその期間を有効に利用できるように検討していきたい。

(委員)市内の芸術家方に判断を委ねてしまうと、市としてはどこまでその意見に責任をもつのかという問題がでてくる。それは、みようによっては、1部の人の意見に偏っているようにも見える。意見を聞くところまではいいが、最終的な決定は市側が行っていくしかないということは、あるのだろうと思う。市側の方に、専門的に音楽にかかわっている方や、専門に10年など鍛えられる制度があれば、市側できちんとアイデアも出せて、そこまで考えて出されたのであれば、我々も何もいえませんといったことが、出来るのだろうが、今のところそのような専門家がいたり、専門家を育成するといった仕組みにもなっていないので、理解の高い芸術家などを満足させる企画にはなっていない。この問題を構造的に考えていかないといつになっても、アマチュア的な企画ばかりでてきてしまう。行政は、公平性という意味での企画という点ではプロだと思うが、この点を解決していかないと何年やっても同じ話が続くだけだと思う。

(委員)専門的なアドバイザーは、急には出来ないが、そういう方向性をもって、取り組んでいってほしい。また、先程お話のあった市民に対してアンケートをとるというのはどうなのか。

(事務局)現在アンケートを実施している課などのノウハウなど聴いて検討していく。

(委員)送付された資料を読んで、感じたことは助成金がなくなるが、その代わりに寄附基金が活用出来るようになるといった感覚だった。もっと自由に市民が、活用できるのかと思ったが、結局のところ、市がどのように活用するかということだった。

(委員)基金への寄附の仕方は、使い方など指定して寄附されるのか。

(事務局)寄附する際に、寄附の申出書があり、そこに項目があり、それを選択するかたちとなっている。項目は、9項目あり、文化振興・文化財保護、スポーツ、国際化推進、福祉と医療、環境保全、緑化、子育て支援、防災・防犯、学校教育、その他で選択することとなる。今回は、その中の文化振興について、ご意見を伺いたかった。

(委員)個人的には、沼南公民館にピアノがほしい。いいピアノがあれば、人が集まる。

(委員)昨年は、どれくらいの寄附があったのか。

(事務局)昨年は、3万です。

(事務局)基金は、常時受け付けているがなかなか集まらない。市民に意見を伺うといった提案は、検討していく。

その他

  • 柏市民ギャラリーの柏駅東口D街区再開発ビルへの移転について
  • 次回の審議会は平成26年7月頃を予定

6.傍聴人

   1人