平成25年度第1回柏市文化振興審議会会議録
1.開催日時
平成25年7月11日(木曜日)午後2時00分~午後4時00分
2.開催場所
沼南庁舎5階 501会議室
3.出席者
(委員)
小室圭子会長、田中勇二副会長、乾靖子委員、中村勝委員、香島ひで子委員、駒井仁南子委員
(事務局)
草野生涯学習部長、岡田文化課長、高野副参事、安藤主査、腰川主事、向田主事
4.内容
- 開会
- 生涯学習部長挨拶
- 委員自己紹介
- 事務局職員紹介
- 会長及び副会長の互選
- 報告事項
(1)平成25年度芸術文化事業について
(2)柏市民ギャラリーについて
(3)第三次柏市芸術文化振興計画進捗状況について - その他
- 閉会
5.会議概要
(1)平成25年度芸術文化事業について
配布資料1に基づき、事務局より報告を行った。
(委員)郷土資料展示室仕分けの対象は、芹沢作品を展示していると同時に郷土の出土したものがあると思うが、そちらが対象なのか。仕分けさせられた場合、展示物はどこに移動させられるのか。
(事務局)郷土資料展示室の展示物全てが仕分け対象である。今は、説明責任を求められている状況で、説明に対して仕分け人が妥当かどうか判断し、初めて結果がでる。
(委員)郷土資料展示室の仕分けの基準がよく分からない。
(事務局)基準は、まだ具体的にはわからない。今は、資料を提供する状況である。事業仕分けは、8月22日当日に、仕分け人の前で事業の必要性を説明し、当日仕分け人が判断していくので、当日にならないと仕分け内容はわからない。仕分けの結果は、事業拡大、縮小、維持、要改善、民間が実施する等がある。事業仕分けは、仕分け人の意見を伺う場で、それをもとに市の経営管理本部会議で最終的に判断される。
(委員)引き続いて申し訳ないが、やはり事業仕分けは、どういった点が対象となるのか。郷土資料展示室は、芹沢銈介さんの作品の展示など、いろいろ入れ替えられ、すばらしいものが多いが、展示室はやや狭くもったいない。人の出入りなど心配な面もあって、隣の交流室などを利用した時は、なるべく覗いて帰るなどしてる。利用者が、少ないということなども仕分けの理由なのか。
(事務局)利用者が少ないから仕分けの対象となったわけではない。しかし,実際の仕分けの場では、利用者の人数等は、必ず論じる対象となると思う。
(委員)郷土資料展示室は、市役所と離れているので、郷土資料展示室を利用するためだけに、訪れる人は少ないと思う。
(委員)柏にとっては、数少ない絵など展示している場であり、歴史や文化の展示場である。そういう場を大切にしていきたい。上野まで行けば展覧会などいろいろあるから、そっちへ行けばなんて声もあるが、柏市という身近で見ることが出来る機会をなるべく多くしてほしいので、仕分けの対象となると聴いてドキッとした。
(委員)ここ(沼南)のこども図書館や郷土資料展示室、とても好きな場所である。しかし、柏駅前から、来る人は少ないと思う。そこをどうアピールしていくかが、大事である。文化祭等、どうやって宣伝、動員していくかが常にテーマといえる。そこを突っ込んで話していければと思う。
(委員)私も、忙しくなかなかこちら(沼南)まで来る機会がない。中で頑張ったり、満足感があっても、外から見られるのは来場者など数字だけである。プラネタリウムでも、小3から通っていた子が、東京大学に入り、今スタッフをやりたいとずっと言ってくれている。そういった、育成の面があっても、外から来場者だけで判断されるとつらい。だからといってどうしていいかわからないけど、胸が痛い。
(委員)今回は、事務局からの報告ということで、審議するところではなかったが、郷土資料展示室を工夫をして、知恵を出し合ってもっと、知ってもらいたいと思う。
(委員)仕分けは、これから説明する文化課長如何にかかっている。郷土資料展示室に、人があまり入っていないから、要らないと判断されてしまうのが一番困る。郷土資料展示室は、展示室だけでなく、その裏側に柏市の10万点の歴史資料を保存するための防災設備や空調設備の整った資料室があるということを知ってほしい。独立して、展示室というのではなく、むしろメインは、資料室である。これがなくなったら、柏の資料はなくなってしまう。集めた資料を引き継いでいくことがメインである。その前にある展示室ということを仕分けでは、ぜひ説明してほしい。また、芹沢銈介、文化財、市史と3つに別れているが、内容が分散してしまう。郷土資料展示室全室を使って、1つのテーマでやったほうがいいのではと思う。今度、芹沢銈介のみの企画展をやるとのことで、良いと思う。ぜひ、宣伝の工夫をしてほしい。常磐線を下ってみんな見に来てくれるような宣伝の工夫を考えて、盛り上げていってほしい。芹沢だけでなく、次は、歴史展示をやる。そういう時に、仕掛けないと人は来てくれない。講演会、あるいは、歴史散歩などのときに、コースのひとつに入れるなど工夫をしていかないと、ここ(沼南)まで、人は来てくれない。不便だし、2階というのも来にくい。案内をつけるなど工夫もこの一年やっていく必要がある。
(委員)こども図書館で星の話を頼まれ、立上げの時に参加した時、郷土資料展示室を案内したことがあったが、存在を知らない人が多かった。案内してみるともったいないという声が、5名ほどあった。文化センターでの公演のときなど、話をさせてもらったが、遠い以前に、柏市民でも知らない人、こんなものがあるなんてもったいないという意見を聞いた。
(委員)その通りである。郷土資料も芹沢銈介も、両方とも静岡県とゆかりがある。そういう関連させた企画もあってもいいと思う。
(委員)続いて同じだが、最近、歴史文化関係の公演会があり、市史編さん担当の方にお話を聴きたいといった声が多数ある。そのとき、郷土資料展示室に寄っていただき、郷土資料展示室の基本的なことを教えてほしい。例えば、先程の資料室が裏にある話など、わくわくした。これは、大事にしていきたい。伝えていく、残していくということは、大事だと思う。いろんなところから、つながりをもっていくことは大切である。
(委員)初めてこの場に、出させていただいて、勉強不足なのだが、この場で私たちが討議しなければいけないことは何なのか。事業報告のなかで、たまたま仕分けがあり会長が話題にしたが、私たちは、この場で何をすればいいのか、明確にしてほしい。
(事務局)報告事項について、ご意見をその時点で、おっしゃっていただければと思う。今日この後、市民ギャラリーの話があり、市民ギャラリーの使用料金改定の話が出てくるが、市民ギャラリーの使用料を改定するときに、この振興審議会の皆さんにご審議いただくことも、今後あるかもしれない。
(委員)報告事項が3点だけで、協議事項が一つもないのは,ちょっと奇異に感じる。今日決めることは、一つもない、3つ聞いておけばいいのか。
(委員)何をしに自分たちは来たのかって気がする。
(委員)協議事項のない会議というのは、どうなのか。
(委員)年に2回というのは、聞いていたが、1回目で、報告事項だけを聞いて、議題もない。そして、あと1回集まるだけで、私たちが、ここにどう臨んだらいいのか、今ひとつ掴めない。もう1回やって、終わりだなんて、せっかくご指名いただいたのに、なんだか申し訳ない気持ちがいっぱいで、何ができるのだろうという思いが一番ある。
(事務局)審議会というのは、制度的に言いましても、付属機関であって、政策についてご意見をいただく場である。皆様には、ご足労を願って、今、進められている事業に対して、ご意見をいただく場にしたいと思う。今日のご意見をふまえて、少々、内容を考えていきたいと思う。
(委員)行政のやることなので、私たちが決定するわけではないのは当然だと思うが、例えば、それについて、どう思うか意見を持ってきてくださいみたいでないと、終わったことを聞くだけでいいのかと思う。
(事務局)その点は、仰るとおりです。
(委員)私が、いまここにいる意味の理解としては、現状、柏市の文化は、どういうことをやっていて、どういう流れになっているかなど、私たちが、先ず市民の代表としてそれらのことを知ることだと思っている。市民全員に意見を知ってもらうことは難しい。そして、それを持ちかえって、意見があれば、フィードバックして、次の2回目に、つなげるそういったことだと理解している。
(2)柏市民ギャラリーについて
配布資料2に基づき、事務局より報告を行った。
(委員)使用料については、仕方がない。市民ギャラリーの移転のほうが気になる。この間、審議の委員になってくれと頼まれたが断った。例えば、ギャラリーがそこに移って、どれだけの設備がそこにくるのか。いろいろな他のものと混同になってくると、何でもできるということは、逆に非常に使いにくい。今の時点では、どうなるかわからないので、意見が言いにくい。注目して、見ている。展示のスペースは、広くなるらしいが、内容については、心配なところがある。
(委員)どのくらい広くなるのか。
(事務局)今の市民ギャラリーは、倉庫と準備室があり、展示出来るスペースは、241.7平方メートル、それよりも一回り大きくなる予定。
(委員)多目的ということは、音楽とかできるのか。
(事務局)展示のみである。
(委員)そういうのが出来るときは、利用者の意見を聴く場とかはあるのか。
(事務局)ギャラリーでは、利用している方々に日頃からアンケートをとっており、照明の向き、明るさなどのご意見の蓄積がある。
(委員)よく聴くのが、作品を展示するのが、今のところでは、非常に大変、不便であるという声を聴く。後からこうすればよっかったなんて声をよく聴くので,利用者の声を聴いてほしい。
(3)第三次柏市芸術文化振興計画進捗状況について
配布資料3に基づき、事務局より報告を行った。
(委員)第三次柏市芸術文化振興計画をつくるにあたり、芸術についてなんでもあり、様々なことを詰めなくてはということで、内容がぎゅうぎゅうづめになっている。そのような中で、わかりやすい言葉を心がけて何とか作りあげたのが、この計画である。ここに、書いてあるのはそんなに予算が掛からないものが、列記されている。その他、アイディアによっては、上手い連携をとってやれるものがあると思う。今は、どうしても縦割りで芸術文化は、文化課のみとなっているが、もっと横割りになって、学校教育と連携をはかりながら、やれるものを模索していければいいと思う。前から、伝えているが、学校教育の場に、文化連盟を活用していただきたい。縦割りから、横割りへなっていくと良いと思う。
(委員)最初から関わってきたが、少しづつ時代にあわせて、変えてきた。だんだんと、資金が縮小されてきた。このことについて、ご意見はないか。
(委員)千葉のニューフィルについて、32人編成を25人編成にしたけれども、アンケートによって、もっと大人数に戻していきたいとおっしゃっていたが、それは本当にその通りで、千葉が持っている唯一のオーケストラなので、大事にしてもらいたい。存続してほしい。
(事務局)仕分け対象になっているので、なんとか、人数を増やせるように頑張りたい。
(委員)仕分けでは、現場の意見をしっかり取り入れてほしい。柏ゆかりのアーティストを育成する事業などで、若手を育成する場をさらに与えてほしい。
(委員)「かしわ塾」のワークショップは、一般の人は聴けないのか。
(事務局)参加者の保護者の方は、聴けるが、一般の方は、キャパシティの問題で、保護者のみとなっている。
(委員)吸い上げてもらえるのか。決定する力はないと思うが。
(委員)去年もそういったご意見があり、私たちの存在意義は、なんなのかと。意見をまとめて、教育長まで意見を吸い上げていただくというお返事をいただいた。決定は、市長がされるので、どうなるかはわからないが。
(委員)皆さんすばらしいご意見をおしゃっているので、それが、ぜひ、伝わればいいと思う。
(委員)そういうことも含めて、昨年、初めて、委員の皆さんの意見を伺いたいと思い、一度親睦会を開いてみた。今年も、もしスケジュールが、合うようならお声をかけさせていただこうと思う。
(委員)それを伺って安心した。会長や副会長が、このことについて話し合いたいという感じで、市とは別に委員の方とフリートークをしたい。委員全員が強制的に参加というものではなくて、せっかく、こういう形でお呼びいただいたので、何かしらの形で、2回だけでなく集まる場を会長、副会長に、大変だと思うが作ってほしい。
(委員)そのようにしていきたいと思う。そのときは、行政の方も、フリートークなので。もっと、違った自由な発想もでてくるのでは、と思う。
(事務局)今回は、報告に対して皆さんにご意見をいただいたわけだが、皆様のこの会議は、意味がないのではというご意見は身にしみた。ただ,この会議は、公式に記録をとっている。この内容は、ホームページにも公開されるので、一般の方もご覧になることができる。皆様の発言や、私どもの答えも公開され、記録として残り、議論は、きちんと伝わる。
(委員)こういった場がないと、こういうことは、なかなか聴く機会がないので、そういった意味では、大変貴重な場だと思う。
その他
- 柏市の文化施設等の状況について
- 「We Love kashiwa」キャンペーンについて
- 次回の審議会は平成26年2月頃を予定
6.傍聴人
1人