平成25年度第3回柏市スポーツ推進審議会会議録

1 開催日時

平成26年3月20日(木曜日)午後1時30分~午後3時30分

2 開催場所

柏市役所 沼南庁舎大会議室
住所 柏市大島田48-1

3 出席者

(委員)12名
藤原委員、阿部委員、桑原委員、佐藤(信)委員、井上委員、花島委員、野呂委員、吉場委員、佐藤(紀)委員、猪口委員、大浜委員、松戸委員

(事務局)6名
草野生涯学習部長、小貫スポーツ課長、黒須統括リーダー、加藤統括リーダー、大浦施設担当リーダー、板橋推進担当リーダー

4 報告事項

(1)平成25年度事業報告について

事務局から、以下について説明した。

  • 平成25年度スポーツ課実施事業について
  • 新体育施設指定管理者について
  • 新利用料金について

(委員)新春マラソンについて、県立柏の葉競技場の改修工事により中止となったが、他の場所での開催などの検討はされたのか?
(事務局)県より改修工事のアナウンスがあった後に、他の場所やルートの変更等により開催できないか実行委員会で検討しましたが、結果として安全面などを理由として中止と決定しました。
(委員)体力年齢診断を今年度は3回に増やしたとのことだが、参加者はどれくらい増えたのか?また、次年度も同じく3回実施するのか?
(事務局)前年度にくらべ3倍に増えました。次年度についても3回実施する予定です。
(委員)指定管理者が新年度より変わるが、市民へはどういった方法で周知をしているのか?
(事務局)指定管理者の変更については、この3月議会で議決されました。市民への周知は大変短い時間となってしまいましたが、ホームページへの掲載や各施設での掲示でお知らせしているところです。
(委員)新利用料金については、この審議会の中で、適切な料金になるよう時間をかけ審議し決定した。しかし、指定管理者の判断で利用料金が変わってしまうようでは、審議会で審議した意味がなくなってしまうのではないか?
(事務局)委員の皆様に審議いただいた時点では、本年度で指定管理者の契約期間が切れることは決まっていましたが、継続されるのか新たな業者になるか決まっておらず、また、新しい業者が利用料金を下げて提示することも想定されていませんでした。したがって、条例上の利用料金については制度に則って、本審議会に諮問し、審議、答申を頂いたものです。また、審議を経て決定した利用料金は、無くなってしまう訳ではなく、利用料金の上限額として条例上に規定されることとなります。
(委員)新利用料金について、今後、消費税が10%となった場合に、また料金の改定があるのか?
(事務局)利用料金については、条例の範囲内で指定管理者が決定することができます。現時点では、新年度からの指定管理者より消費税が10%に増税された場合も利用料金は変えないとの提案を頂いていますが、あくまでも現時点での判断となります。

(2)平成26年度事業計画について

事務局から、平成26年度にスポーツ課で実施予定の事業について説明した。

(委員)中高年の健康づくり部会については、具体的な活動について秋頃に向けて計画を立てて行きたい。
(委員)中高年の健康づくり部会については、スポーツ課だけでなく、健康づくりに関する部署で横断的に検討し実施してほしい。
(事務局)関係部署で調整しながら実施してまいります。
(委員)東京オリンピック開催に向けて、柏市ではどのような検討をされているのか?
(事務局)まだ現時点では具体的なものは提示できませんが、3月議会では、企画部が中心となってオリンピックを街づくりの一環と捉え、国や県とのつながりを持ちながら検討していく旨、回答をしたところです。また、スポーツ課としては、オリンピックに出場するアスリートの育成など、各スポーツ団体と連携を図りながら具体的な施策を検討していきたいと考えております。
(委員)今後国では小学校の土曜授業の中で、いわゆる学校の授業とは別に、地域のボランティアが色々な講座を開いていくことを推し進めていくと聞いた。このような土曜授業の中で、子どもの体力向上に向けた施策について、スポーツをうまく取り入れて行ってはよいのではないか?
(事務局)土曜授業については、土曜日に校庭や体育館を利用する学校開放事業との兼ね合いもあり注視しているところです。今後も国や県、近隣市の動向を注視しながら、場合によっては皆様の意見を伺う機会があると思われます。
(委員)子どもの体力向上を、市の施策として実施するならば、学校開放を利用する一部の子どもだけでなく、全体的な子どもの体力の底上げをする場として、検討のひとつとしてもらいたい。
(事務局)土曜授業と学校開放の両立はなかなか難しいというところを理解していただければと思います。いずれにしましても、子どもの体力向上については関係各所と調整を図りながら実施検討していきます。

5 協議事項

子どもの体力向上に係る効果的な施策について

事務局より、体力テストの結果による柏市と県・国との比較、柏市での10年前と現在の比較などの資料をもとに、柏市での子どもの運動能力についての現状と子どもの体力向上に係る現行の施策を説明し、今後の子どもの体力向上に関して各委員より意見を求めた。

  • 子どもの体力づくりに関心が高い親は、親子体操などに参加してくるが、そうでない場合は、遊び場の少ない現在では、幼児のころから運動に親しむことが少ないため、小学校に入った時点で体力の差がついてしまう。こちらから色々働きかけて幼児のころから運動を楽しいと思ってくれる環境づくりが必要だと思う。
  • 子どもの体力低下は少子化がひとつの理由でもあると思う。我々が子どものときは、近所にたくさん子どもがいて、みんなで外で遊んでいた。今はゲームに子どもは結構な時間を費やしており体を動かして遊ばなくなった。
  • 学校では部活をやっている子は、週に5日くらい活動しているが、部活をしていない子は体育の授業だけである。体育の授業でも何か方策を考えていく必要がある。
  • 体育の授業が行事化して行事のために練習する場になってしまっている。体育の授業は運動して体力向上する場だと思う。
  • 高齢者の方は散歩したり、上手に運動をしている。朝の散歩で子どもがいない。親子で一緒に歩けばいいと思う。体育の生活化、地域化を柏の独自な施策として考えていきたい。
  • 健康寿命を上げるためには、子どものころから体を作っていくことが重要。資料ではアンケートを取っているようだがその結果を親に伝え、親を通して子ども達の体力づくりに取り組む必要があるのではないかと思う。
  • 資料から柏市は子どものボール投げが弱いというデータが出ているところに興味を持った。こういった所から、何か施策を考えれば良いのではないかと感じる。
  • 運動をやりたいと思っている子どもは、遊ぶ時間もないほど積極的にスポーツを実施している。その一方で運動をしない子どもはゲームで遊んでいるといった二極化しているのが現状。運動しない子どもをどうするのかが課題となる。
  • 幼児のときにいかに運動を好きにさせるかが重要だと思う。学校に入る前の保育園や幼稚園などとタイアップして、体を動かすことから始めて、運動を好きになるような施策を考えていく必要があると思う。
  • 子どもに学校で遊ぶように言っても、学校開放で使用している団体が活動しており、邪魔にならないように隅っこで遊ぶことしかできない。また、遊ばせるにも怪我をさせないように考えないといけない。子ども達に運動をさせるにも色々制限がでてしまうのが現状。
  • 小学生になると、自己主張が始まり好きなことしかしなくなる。昔は結構、強制的に色々やらせていた。当時はいやいやながらやったが、大人になってみると必要だったのだと感じた。運動にしても、学校授業の中でやらせることで、ある程度強制して実施できるのではないかと思うので、そういったところに関する事業を考える必要がある。
  • 上部団体にプロスポーツのある競技は、子供のころから育成する環境が整っているが、そうでない競技では場所の確保や指導者が必要である。またその指導者を育成する環境も重要となってくる。
  • 今は習い事をやっている子どもがたくさんいて、なかなか放課後や家庭で運動をするのは難しいのが現状。子ども達の体力づくりとなると、やはり学校が第一となるので何か施策を検討し、そこで体を動かすことを好きになってもらうことが必要となる。
  • 柏市の幼稚園や保育園を対象に実施した体力測定をもとに、子どもの体力づくりについて研究した冊子を拝見したが大変良くできている。ただこの体力測定は平成26年度で終了してしまうと聞いた。今後ともぜひ継続してもらいたい。そこから問題点を洗い出し施策につなげていけばよいと思う。

 これらの意見をまとめ次回からの資料とし、今後の審議会の中で継続して協議することとした。

6 傍聴

なし