平成28年度 柏市幼児教育振興審議会会議録

1 開催日時

平成28年9月2日(金曜日)午後3時~4時30分

2 開催場所

  • 柏市大島田48番地1 
  • 柏市役所沼南庁舎5階大会議室

3 出席者

(委員)

古橋会長、奥野委員、後藤委員、中矢委員、吉田委員、海老原委員、渡邉委員、堀委員、木口委員、藤塚委員

(事務局)

松澤子育て支援課長、内田教育研究所長、金岡教育研究所統括リーダー、

山口教育研究所指導主事、美留町教育研究所指導主事

4 議題

  1. 教育研究所・幼児教育関連事業に関する報告
  2. 柏市の幼児教育の現状と課題についての協議

5 議事等(要旨)

午後3時、定刻になり開会

議事等に先立ち、委員委嘱の後、教育研究所長の挨拶等を行った。

報告

柏市教育研究所の「幼児教育関係事業」の概要 

協議 (質疑応答及び意見交換の主なものは次のとおり)

  • 幼児教育共同研究の家庭生活調査等の結果から、休日に保護者と一緒に遊んだり、兄弟で遊んだりすることが運動能力にプラスとなっていることがわかる。柏市の公園では、「ボール遊び禁止」の看板が設置されていることが問題なのではないか。また、園が使用する際には、許可申請を提出し、短時間で騒いだりしていないはずなのに、近隣住民の方々から苦情を言われてしまうこともある。また、公園があってもボール投げが許されていない所も多く、子どもたちがボールを投げて遊ぶ機会等が減っているために、身体能力にも影響しているのではないか。このような現状を踏まえ、行政側にはもう少し横の繋がり密にしてほしい。

(事務局より)

市内600ぐらいの公園では、ボール遊びについては地域によってルールがある。例えば、今年8月、子どもたちに遊びの機会を提供する場として「新富げんきなひろば」という児童遊園がオープンした。地域の小学生が大人たちと一緒にどのような広場にしたいのかを話し合う中で、例えばボール遊びについてもボールやバット等の素材に決まりはあるものの、ボール使用が許されることになった。この事例を実績として子どもの健全育成につなげていきたい。

  • 家庭教育の中で保護者の意識がかなり変化してきている。スマートフォン等の普及により子育てに関わる時間が少なくなり、子どもの目も見ないということがたくさんある。市の施策の中で子どもたちだけでなく、保護者も育てていくことができるような取組も必要ではないか。
  • 待機児童の問題については、預かるところを増やせばいいというわけではなく、保育の質が大切である。また、子どもとの向き合い方等、先生方から保護者に伝えてほしいし、先生方にも研修等でスキルアップしてほしい。
  • 運動能力測定を実施してみると、幼保こ園では投げる力が落ちているという結果が見られるのだが、小学校でも同様のことがいえる。そのため、小学校でも体育の時間を活用して、力をつけさせるために様々な取り組みをしている。
  • 最近、小学校1年生の担任はベテランと若手教員で組むことが多くなってきている。今後、団塊の世代が抜けていくからこそ、ベテラン教員は今まで培った知恵や技術等を伝達するようにしている。そのような中で「スタートカリキュラム」はとても役に立つと思うので、先生方にぜひ紹介したい。
  • ここ近年、小学校では非常に丁寧に引き継ぎをするようになっている中で、学級編成をする際、保護者同士の関係を考慮しなければならないことがある。しかし、入学後、学級を開けてみないと分からない人間関係も出てくる。また、進級にともなって学級編成を行う際は、今までの情報が引き継がれるよう、記録することを心がけている。
  • 保護者の教育に対する意識や考え方等が以前に比べてかなり変化してきているため、学校で保護者を育てようという取組をするのは若い先生にとって非常に難しい。大切なことは、学年だより等を利用して具体的に伝えるようにしている。
  • 幼保こ園から小学校への引き継ぎで食物アレルギーに関することはどのようになっているのか。基本的な健康面も含めた情報についても、小学校全体で十分な意思疎通が図れるようにしてもらいたい。 

小学校では幼保こ園との引き継ぎだけではなく、入学前の全保護者に食物アレルギーに関する文書を配付している。その中でアレルギーが強い場合は、給食開始前に必ず栄養士と養護教諭、担任等が保護者と面談をし、対応についてきちんと確認をしている。

  • 昨年度末、幼保こ園と小学校の一斉引き継ぎとは別に、小学校教員が入学する子どもたちの様子を見に行き、園長先生とも直接話して引き継ぎすることができた。どちらにとっても時間的に難しいこともあるが、個別に引き継ぎをすることで、どのような支援が必要か等の確認をすることもできたのはとても良かった。今年度も同様に取り組んでいきたいと考えている。

(報告)「早期からの教育相談支援体制構築事業」について

  • 支援の必要な子どもたちについて小学校入学前から中学校へと引き継いでいくために「サポートファイル」というものがある。保護者からこのファイルを一時預かり、小学校でも活用している。
  • 最近は、幼保こ園の保護者も子どものためにという思いで、2~3歳の早期段階で発達支援センターやことばの教室等に申し込んでいるようだ。特別支援の事業について保護者へ様々な形で発信・周知するようになったが、10~20年前に比べ、このような事業についての理解が少しずつ得られるようになってきている。だからこそ小学校生活が子どもにとって過ごしやすいものになるよう、園と様々な機関とが繋がりを持ち、支援の方法等についての情報を保護者へも提供するなどして声をかけるようにしている。

6 傍聴

傍聴者 0人

7 次回開催日時(予定)

平成29年9月

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