平成25年度 柏市幼児教育振興審議会会議録

1 開催日時

平成25年9月5日(木曜日)午後3時~午後4時35分

2 開催場所

  • 柏市大島田48番地1 
  • 柏市役所沼南庁舎5階大会議室

3 出席者

(委員)

古橋会長、溜川副会長、川久保委員、櫻井委員、村川委員、入江委員、杉山委員、宮森委員、秋谷委員、鈴木委員、城川委員、山宮委員、木口委員、藤塚委員

(事務局)

秋山こども部次長兼保育課長、高橋児童育成課長、立野専門監、河原教育長、田牧学校教育部長、齋藤教育研究所長、杉本教育研究所統括リーダー、金岡教育研究所指導主事

4 議題

  1. 会長、副会長の選出について
  2. 柏市の幼児教育の現状と課題について

5 議事等(要旨)

午後3時、定刻になり開会

議事等に先立ち、教育長の挨拶の後、委員紹介等を行った。

(1)会長、副会長の選出について 

事務局の進行により、柏市幼児教育振興審議会条例第4条第1項の規定に基づき、委員の互選による会長、副会長の選出を行った。

会長には古橋委員、副会長には溜川委員が選出された。その後、古橋会長及び溜川副会長からあいさつがあった。

(2)柏市の幼児教育の現状と課題について

事務局による柏市立教育研究所幼児教育関係事業について報告の後、質疑応答及び意見交換を行った。

質疑応答及び意見交換の主なものは次のとおり。

報告

柏市立教育研究所の幼児教育の重点施策は「幼保小の連携」と「幼児教育研究研修の充実」

幼保小の連携

幼保から小学校への滑らかな接続をするために、幼保小連絡協議会を中心に市内を9地区に分け、幼稚園・保育園等と小学校での連携・交流を行っている。また、幼保小連携研究委員会では、柏市のスタートカリキュラム作成に取り組んでいる。

幼児教育研究研修の充実

市内全幼稚園・全保育園と連携した研究体制により幼児の体力や運動能力の向上を目指した研究に取り組んでいる。運動遊びが大好きな子どもを育てることを中心に、各園での実践を深めることと家庭への啓発に重点を置いている。

協議

幼保小の連携
  • 交流活動は近隣の小学校としており、小学生が幼稚園をたずねたり、年長児が小学校を案内してもらったりしている。子どもは小学校に行くことを楽しみにしており、小学校への見通しを持つ姿も見られる。忙しい中で、お邪魔をしてはいけないと気を遣っているが、受け入れ側として小学校はどうなのだろうか。
  • 小学校では幼保小だけでなく、小中連携や高校との連携もある。何のために交流するのかという目的をはっきりさせて行わなければ、せっかくの時間が無駄になる。幼稚園や保育園は何歳から箸を使うのか。座り方や話の聞き方はどうやって教えているのか。
  • 保育園では2歳後半から3歳児になるとお箸を使い始める。たくさん体を動かして、たくさん食べて、よく寝るという生活リズムを整えることを大切に考えている。座り方にしても聞き方にしても、なぜそれが必要なのかをきちんと伝えれば、幼児でも理解して実行することができる。また、幼保小の連携はお互いの職員がお互いのことをよく知ることが重要であり、卒園児が1年生になった時に、随分と小さい子扱いをされているのを見ると残念に感じる。
  • 3本の指(親指・人差し指・中指)が自由に使え、衣服の着脱ができ、靴が履ける。その延長上にスプーンやお箸があり、その先に鉛筆がある。幼稚園では自分のことが自分でできるようになることと、友達との関わりの中で育てていくことを大切にしている。
  • 保育士は幼児が小学校に行った時にどういう姿になるか、教員は園での生活や遊びの様子を見ることで、大人達が子どもの成長段階を具体的にイメージすることがとても大切。小学校と幼稚園や保育園が交流するには、距離的な問題もあると思う。地域の中で子どもを育てていくことを目指している。
  • 小学校の1年担任として幼稚園や保育園の先生方とお話をするのは大変実があり、楽しかった。お互いの様子を職員が見に行くのは時間的にも厳しいが、実際に見ることは大切なことだと感じている。交流が難しいところは、距離の問題やそれまでの伝統があるかどうかが大きい。小学校にはいろいろな園から入学するので、小学校のやり方をきちんと覚えさせることが重要であり、世の中で騒ぐほど小1プロブレムを経験したことはない。幼稚園・保育園から小学校の引継ぎの体制が整い、1年生に入った時のクラス分けにも生かせている。
  • 昨年までの仕事の関係でいろいろな市の幼稚園・保育園などを参観する機会があった。年長児がすごく力を持っていて、いろいろなことができることに驚いた。ところが、入学するとすっかり赤ちゃん顔で6年生にお世話になっている。節目としてそういう部分もあると思うが、先ほど話があったように大人がイメージを持つというのが大事だと思う。1・2年生の先生を固定化せずに、新鮮な目も大切ではないか。
  • うちの息子の幼稚園では、いしずえに書かれているような交流はなかったが、入学説明会の時に一緒に行って、在校生に学校案内をしてもらったり、話を聞かせてもらったりして、不安なく入学することができた。就学する予定の保護者の来校に合わせて時間を使ったり、小学校と幼稚園・保育園を決めて交流するようなシステムができたりしたらいいと思う。
幼児教育共同研究
  • この研究への取り組みから、柏市の教育委員会の市内全体の子どもを見ていこうという姿勢が感じられる。あとは、在宅児の問題もある。冒頭の説明にあったようなデータが積み重ねられている。柏市の幼児の傾向として投げる力が弱い。だからといって投げる練習を繰り返すのではなく、遊びを通して握力であったり上肢の力であったりを育てる。逆上がりができる・できないのような目に見えるものではない力を、運動遊びを通して育てていくのがこの研究の目的である。
  • 来年は、この研究の5年目の節目を迎えるので、行事のようなイベントを考えているので、アイディアがあったら教えてほしい。

6 傍聴

傍聴者 0人

7 次回開催日時(予定)

平成26年9月

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